2022年8月4日更新

「ラピュタ」パズーの“彼氏力”を採点したら完璧すぎた!シータとのその後や名言、声優も解説

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ラピュタ パズー
© Photofest/zetaimage

茶色のベストに帽子、そして父の形見のゴーグルを身につけた少年・パズー。彼はジブリ作品『天空の城ラピュタ』の主人公です。 両親は既に亡くなっており、鉱山で働きながら1人で暮らしています。明るくまっすぐな性格でどんな時も勇敢。そんなパズーに対して、視聴者のみならずシータの心拍数も飛行石のごとく上昇していたことでしょう。 まだ13歳程度とは思えないポテンシャルを持つパズーは、まさに将来有望としか言いようがありません。 この記事ではそんな「ハイスペック男子」パズーの成長が楽しみすぎる5つの魅力を紹介。また彼の名言やトランペットを吹く理由、シータとのその後も解説・考察していきます。

名前 パズー
年齢 13歳
家族 なし(両親は他界)
ラピュタへ行くこと
声優 田中真弓

パズーの本名は?

『天空の城ラピュタ』の本編でパズーの本名は明らかにされていません。

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パズーの彼氏力を5項目で採点してみた

『天空の城ラピュタ』のパズーは、13歳にも関わらずその高すぎるスペックで高い人気を誇るジブリ男子。そんなパズーが実際に彼氏だったら……と想定して、彼の“彼氏力”を以下の5観点で採点してみました! ①社交性 ②器の大きさ ③スマートな気遣い ④身体能力・勇敢さ ⑤惜しみない愛情表現

①社交性

『天空の城ラピュタ』

彼氏にはある程度のコミュニケーション力や社交性を持っていてほしいもの。その点パズーは顔が広く、多くの人から好印象を持たれているので完璧です。 冒頭の街の人とのやり取りからは、パズーが皆から好かれていることが分かります。特に親方(ダッフィー)や機関士のおじさんに助けを求めた際すぐに協力してくれたということは、パズーが厚く信頼されている証拠でしょう。 さらにパズーは廃坑内の老父「ポムじいさん」とも親しく、人脈の広さには驚かされます。 それもそのはず、パズーは両親を亡くしてから1人で生計を立て、大人の世界で生きてきたのです。ドーラの海賊船に乗るために迷わず「働きます!」と告げたことからも、彼の苦労や自立した社交力が見て取れますね。

②器の大きさ

天空の城ラピュタ

世の女性の多くが理想のタイプに「器の大きい」男性をあげますが、この点でもパズーは満点です。 パズーはすべての人に対等に、優しく爽やかに接します。さらに“空から降ってきた”初対面の女の子に対しては、自分の服をかけ、ベッドに寝かせて、自分は床で寝る。さらに朝ごはんを用意する……。そんなことが出来る13歳の男の子はパズーしかいないはず。 ドーラたち空中海賊に対しても心の広さを発揮しています。パズーはドーラのことを「見かけよりいい人だと思う。」と言い切っていました。彼はドーラ一家の仲間として過ごした時間に「海賊」という肩書きではなく、人としての優しさを見抜いていたのです。 パズーは当たり前のように困っている人に手を差し伸べることや、人を偏見で判断しないことができる13歳なのです。

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③スマートな気遣い

天空の城ラピュタ

パズーの準備の良さには大人でも平伏すしかありません。シータが「パズーのカバンって魔法のカバンみたい」と言っている通り、まさに四次元ポケット並みの準備の良さです。 軍隊から逃げるために急いで家を出た日でも、カバンからはジブリ飯人気No.1の目玉焼きトーストやりんご、飴玉、ランプ、シータの変装服までできます。自分の分だけでなく一緒に行動する女の子の分まで一瞬で支度できるなんて、なんてスマートな気遣いができる男の子でしょう! またドーラに「40秒で支度しな」と言われた日には、カバンからドーラ一家を救ったハサミも出てきました。まるでドラえもんのようですがパズーは人間。幼い頃から1人で生きる苦労の中で培った賢さかもしれませんね。

④身体能力・勇敢さ

『天空の城ラピュタ』パズー

頭の良さだけでなく、パズーは「本当に人間なの?」と疑ってしまうような高い身体能力も持っています。 まず彼は、シータが空から降ってきたとき腕の力だけで彼女を支え、細い鉄柱をものすごいスピードで駆けていました。また握力や腕力も人力を超えており、列車から貨物部分を切り離すことができるだけでなく、どんなにツルツルの壁でも登ることができるのです。 さらにバズーの身体といえば「石頭」と「目の良さ」も取り柄です。自分自身で「僕の頭は親方のげんこつより硬い」と言っているだけでなく、ムスカにも「あの石頭は私のより頑丈だよ」と言われているので、その強さは相当なものなはず。 またかなり遠く(数十〜百メートルほど?)のシータを肉眼で見つけており、双眼鏡いらずなのです。 これらの身体能力の高さを持つパズーはもはや13歳の少年でも人間でもない気がしますが、ここまでの身体能力と勇敢さを持っているパズーがついていてくれたら、恋人はどんなときでも安心ですね!

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⑤惜しみない愛情表現

天空の城ラピュタ

パズーはこちらが恥ずかしくなってしまうくらい真っ直ぐな愛情表現をしてくれます。それも下心もなく、自然と女子がときめくセリフを口にできるのが彼の魅力の1つです。 出会ってはじめての会話でパズーは、シータのことを「天使じゃないかって、心配してた」と表現します。なんて綺麗なワードチョイス!こんなピュアなセリフをイケメンに口にされたら、落ちずにはいられませんね。 さらにその後、シータたちを狙う連中に追われることになったパズー。危険な状況に巻き込んでしまったと謝るシータに対して、彼は「君が空から降りてきたときドキドキしたんだ。きっと素敵なことが始まったんだって」と言葉をかけるのです。これならシータも安心して身も心も委ねてしまいますよね。 その後もいつだって躊躇なく、真っ直ぐに愛を伝えてくれるパズー。こんな彼氏がいたらいつだって自己肯定感が爆上がりですね!現実世界にはいないのかなぁ!

トランペットを吹く理由は?

天空の城ラピュタ

イケメンなパズーは音楽もできます。朝屋根の上でトランペットを吹くのが日課のよう。なぜ彼は毎朝トランペットを吹くのかでしょうか。

【説①】炭鉱の人々への目覚まし

1つには、炭鉱で働く近所の人々の目覚まし代わりのため、ということが考えられます。 「ラピュタ」の舞台は産業革命の頃(1870年ごろ)のイギリス。各家庭に時計がある時代ではなさそうなので、朝を告げるパズーのトランペットは近所の人々にとって重要なものかもしれません。

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【説②】両親への挨拶

パズーがトランペットを吹く時間は、日の出とほぼ同時です。太陽に向かって吹いているようでもありますね。これは、彼が亡くなった両親への「おはよう」の挨拶として吹いているのではないでしょうか。 パズーの父親は冒険家で、ラピュタを撮影したという彼についてパズーも誇りに思っていました。しかし母親については一切言及されていません。もしかするとパズーの母親は彼が幼いころに亡くなり、パズー自身も彼女についてあまり覚えていないのかもしれません。 天涯孤独のパズーですが、今は亡き両親に毎朝自分は元気で暮らしていることを伝えようとしているのではないでしょうか。

【説③】シータ歓迎の演奏

ネット上には、パズーがトランペットを吹くのはシータを歓迎するため、という意見もあります。トランペットは、むかしから王族の即位や凱旋に使われていたとされているためです。 しかしこのときパズーは、シータがラピュタの王位継承者だとは知りませんでした。また、まだシータが寝ている朝早い時間に、シータに向けた演奏をするのは少し違和感があるので、この可能性は低いかもしれません。

パズーとシータのその後は?幻のエンディングを小説から読み解く

天空の城ラピュタ

一度しか放送されていない「幻のエンディング」

『天空の城ラピュタ』には、テレビでは1回しか放送されていない幻のエンディングがあると言われています。 映画公開から3年後の1989年に金曜ロードショーで初めてテレビ放送されたとき、視聴者から「私の知っているエンディングと違う!」という声が多数あがったことから、このような噂が生まれたのです。 通常のエンディングでは、ドーラたちと別れたパズーとシータが凧に乗って飛んでいるシーンのあと画面が切り替わり、スタッフロールが流れるというもの。しかし幻のエンディングでは、その間にパズーが飛行機に乗ってシータに会いに来るシーンが挟まれていたといわれています。

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小説に描かれる「その後」

本当に幻のエンディングがテレビ放送されたのか、その真相はわかりませんが、この“パズーが飛行機にのってシータに会いに来る”シーンは小説版でははっきりと描かれています。 ラピュタ崩壊後、シータは自分の家に帰り以前と同じ生活をしていました。そこに、パズーからの手紙が届きます。そこにはそれぞれのその後が書かれており、ドーラ一家は相変わらず海賊をつづけていること、パズーは組み立て途中だった飛行機が完成間近であることを報告します。 そして飛行機が完成したらシータに会いに行こうと、彼女が住むゴンドアまでの地図を描いているとのこと。 実際に2人が再会したかまではわかりませんが、これだけでもうれしくなるエンディングですね。

パズーの名言

さっきまで「ひょっとすると天使じゃないか」って心配してたんだ。

天空の城ラピュタ

シータが目覚めた時のパズーの一言。「君が空から降りてきたとき、ドキドキしたんだ。きっと素敵なことが始まったんだって。」しかり、パズーは少し恥ずかしくなるような真っ直ぐな台詞をさらっと言えるのです。 宮崎駿が本作の企画意図で挙げていたのは、『天空の城ラピュタ』 は小学生を対象の中心とした映画であること。そして目指すのは笑いと涙、真情あふれる素直な心、現在もっともクサイとされているもの、しかし実は観客たちが自分自身気づいていなくても、もっとも望んでいる心のふれあい、相手への献身、友情、自分の信じるものへひたむきに進んでいく少年の理想を、今日の観客に通ずる言葉で語ること、なのだと言います。(宮崎駿『出発点1979〜1997』より) つまり作品が小学生にも理解されるように、そして観客の心に素直に入り込むように、パズーの未来への期待を表すようなストレートな言葉が必要だったのではないでしょうか。

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僕の父さんはうそつきじゃないよ!今、本物を作ってるんだ。きっと僕がラピュタを見つけてみせる。

ラピュタを見つけ、想像図を書いたものの周囲の人に信じてもらえず、「詐欺師」と言われたまま亡くなってしまったパズーの父。パズーはそれに対し、ただ悲しみに暮れるのではなく真実を自分の手で明かそうとします。 父を信じ、救うためにパズーは自分自身ではばたき機を作り、ラピュタを見つけようとしていました。実際にパズーは「竜の巣」の中で父の幻を見たのち、ラピュタに辿り着くこととなります。

僕が馬鹿じゃなくて、力があれば守ってあげられたんだ……。

『天空の城ラピュタ』パズー、ドーラ

この台詞は、シータに「ラピュタのことは忘れて手を引いて欲しい」と言われ家に帰ってきたパズーに、ドーラが真実を伝えた時の台詞。ムスカに脅されたシータがパズーを助けるためにそうしたのだと知ったパズーは、素直に自分の過ちを認めるのです。 そして再びシータを守るために、ドーラに仲間に入れてもらえるように頼み込みます。ちなみに「40秒で支度しな!」というドーラの有名な台詞はこの時に登場します。

上がれーーーー!!

『天空の城ラピュタ』パズー、ドーラ

ドーラとともにフラップターに乗り、シータを助けに向かったパズー。しかし落下してきた岩がドーラに直撃し、操縦していた彼女は気を失ってしまいます。パズーは操縦方法が全くわからないながらも、「上がれーーー!」と叫びながら操縦桿を力いっぱい引きました。 どうにかして自力で窮地を脱するところもかっこいいですね。

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声優:田中真弓

パズーの声を務めたのは、女優・声優・ナレーターとして活躍する田中真弓です。テアトル・エコーなどで舞台女優として活躍し、1978年に『激走!ルーベンカイザー』の高木涼子役で声優デビュー。その後は「魔神英雄伝ワタル」シリーズの主人公・戦部ワタル役など、少年役を多く演じています。 「ドラゴンボール」シリーズのクリリン役や『幽☆遊☆白書』のコエンマ役、『忍たま乱太郎』の摂津のきり丸役、『ONE PIECE』のルフィ役などでよく知られています。

「ラピュタ」パズーはかっこいい理想の彼氏!名言にも滲み出る魅力

ラピュタ パズー
© Photofest/zetaimage

どの作品にも登場する魅力的なジブリ男子たち。その中でも、13歳程度にも関わらず既に完璧なパズーが一番好きだという人は多いのではないでしょうか? パズーとシータは結局どうなったのか、作中で明かされていません。しかし2人の未来がどんな形であれ、パズーがさらに素敵な男性になっていることは間違いなさそうです。