2020年8月19日更新

映画のジャンルってどれくらいあるの?それぞれの特徴&代表作品をまとめて紹介!

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【もう迷わない】映画ジャンルの特徴やおすすめ映画をまとめて紹介!

映画 フリー素材

映画のジャンルとは、さまざまな映画を共通の要素で分けた種類のことです。主なものにアクションやファンタジー、ホラー、ラブロマンス、SF、サスペンスなどがあります。 この記事では映画ジャンル17つのそれぞれの特徴と、代表的なおすすめ映画を紹介。これを読めばもう「この映画ってどんなジャンルなの?」「私ってどんなジャンルの映画が向いてるの?」と迷うことはありません!

アクション

武術や格闘技、銃撃戦を中心に繰り広げられる映画

アクション映画とは、格闘シーンやカースタントなど、アクションシーンがメインとなる作品のことを指します。サスペンスやアドベンチャー、ヒューマンドラマの要素を含む場合も多いジャンルです。 またアメリカの西部劇や日本の時代劇も、このジャンルに分類されることがあります。1970年代頃からは、『燃えよドラゴン』(1973年)などのカンフー映画も、アクション映画として世界的に認められはじめました。 近年では「ワイルド・スピード」シリーズのような、カーチェイスが見どころのカーアクション映画も数多く製作されるように。さらにDCコミックスやMCUなどが手がける、スーパーヒーローが登場する作品もアクション映画の要素を含んでいるといえます。 CGIの発達によって、スタントを多用せず迫力ある映像を撮影できるようになった分野のひとつです。

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SF

科学(サイエンス)にもとづいた創作(フィクション)の映画

SFとはサイエンス・フィクションの頭文字で、科学(サイエンス)にもとづいた創作(フィクション)を意味します。このジャンルに属する多くの映画は、宇宙人との交流やタイムスリップ、ロボットやサイボーグというような、空想科学を物語に取り入れていることが特徴です。 無声映画の時代から存在する歴史あるジャンルですが、1930年代から1950年代までは低予算のB級映画が多く製作されていました。しかし1960年代のアメリカとソ連による宇宙開発競争をきっかけに、工夫を凝らしたSF映画が作られていくことになります。 特に1970年代後半から始まる「スターウォーズ」シリーズのような宇宙戦争を描いた作品は、スペースオペラと呼ばれ大人気に。この時期からSF映画では、いち早く製作にCGIを取り入れています。 1980年代からは、ディストピア的な暗い雰囲気の空想社会を描いた、サイバーパンクと呼ばれるサブジャンルも定着しました。例として『ブレード・ランナー』(1982年)などが挙げられます。

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アドベンチャー

主人公が未知の土地で、冒険や宝探しを行う映画

アドベンチャー映画は、登場人物が未知の土地へ冒険に出たり宝探しに出たりする映画のことを指します。このジャンルは1930〜40年代のハリウッド黄金期から盛り上がりを見せました。代表的な作品は『グーニーズ』(1985年)や「インディ・ジョーンズ」シリーズなどです。 特に海洋探検に出るアドベンチャー映画は長きにわたって愛され続けています。『宝島』や『海底二万里』、『白鯨』などの古典的な小説は、これまでに何度も映画化されてきました。 戦後は特殊撮影によって未知の世界をリアルに作り出せるようになり、最近ではCGIで迫力あるシーンが製作されるようになっています。

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ファンタジー

魔法使いや異世界といった、神秘的な要素を含む映画

ファンタジー映画は多くの場合、魔法や異世界などの神秘的な要素を含む作品のことをいいます。SFと並んで、現実世界と異なる世界を舞台にしていることが特徴です。ファンタジー映画も、近年のCGI発達の恩恵を大きく受けたジャンルといえます。 ファンタジーの最も代表的なサブジャンルとしては、異世界で暮らす住民や、そこで伝承されてきた魔法について描くハイファンタジーが挙げられます。その代表作とも言えるのが「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズです。 これに対して最近人気の出てきたモダンファンタジーは、現在の現実世界における魔法や超自然的現象をテーマにした作品です。「ファンタスティック・ビースト」シリーズなどがこれにあたります。 さらにダークファンタジーも見逃せません。これは『シェイプ・オブ・ウォーター』(2018年)など、暗い雰囲気や不気味なキャラクターなどを特徴とした作品のことを指しています。

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コメディ

ユーモアにあふれた映画

コメディとは、ユーモアにあふれていて思わず笑えるような作品のことを指します。このジャンルの映画は、ブラックコメディを除いて、ハッピーエンドであることが多いです。 コメディのなかでも、子どもがいる家族向けに作られた作品がホームコメディで、このジャンルでは日常生活をコミカルに描きます。代表的な作品といえば、『ホーム・アローン』(1990年)でしょう。 一方でブラックコメディとは、殺人や犯罪、自殺などタブーとなっている暗いテーマを、ユーモアを交えながら描いた映画のことをいいます。例として『アダムス・ファミリー』(1991年)などが挙げられます。 またコメディに恋愛要素を加えたのが、ラブコメディです。このジャンルでは『50回目のファースト・キス』(2004年)のように、笑える要素を交えながら恋愛模様を描いています。

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サスペンス

不安や緊張感を感じさせる映画

サスペンス映画は、とても広い意味を持っており、観る人に不安や緊張感を感じさせる作品全般のことをいいます。同じ意味でスリラーという言葉が使われることも。 サスペンスのなかで、謎や謎解きを軸にして物語が進んでいく作品は、ミステリーサスペンスというサブジャンルです。『セブン』(1995年)や『プリズナーズ』(2013年)などがこれにあたります。 また犯罪(クライム)の要素を取り入れることも多いです。この場合には殺人や強盗、銃撃戦といった犯罪行為に関連する出来事を中心にストーリーが展開されます。代表的な作品は『ユージュアル・サスペクツ』(1996年)です。 そしてさらに重要なサブジャンルの1つとして、登場人物の心理的な不安を描き出したサイコサスペンスが挙げられます。このジャンルでは「サスペンス映画の神様」と呼ばれた、アルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』(1960年)をはじめ、多くの名監督が傑作を残しました。

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ホラー

恐怖を感じさせる映画

ホラー映画は、現実ではなかなか味わえない恐怖を描いた作品のことを指しています。取り上げられる内容は、幽霊や悪魔、ゾンビなどが迫りくる恐怖を描いたものから、サイコパスや連続殺人犯など人間の恐ろしさを描いたものまでさまざま。 ホラーのうち代表的なサブジャンルの1つが、人間の狂気を描いたサイコホラーです。代表的な作品は、『ミザリー』(1990年)や『羊たちの沈黙』(1991年)など。 一方で血みどろで残虐な描写を売りとするスプラッター映画も、低予算映画を中心に定着しています。近年では『ソウ』(2004年)や『グリーン・インフェルノ』(2013年)などクオリティの高い作品も数々生まれました。 また「反キリスト」といった悪魔や、それを信仰する人びとが登場する作品であるオカルトホラーも流行。2018年に公開され大きな話題となった『ヘレディタリー/継承』もこれにあたります。

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パニック

異常事態に巻き込まれた人々を描く映画

『シン・ゴジラ』
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

パニック映画は、突然起きた異常事態とその状況下に置かれた人々を中心に展開される作品のことを指しています。代表的な作品といえば、『ジョーズ』(1975年)をはじめとするサメ映画や、「ジュラシックパーク」シリーズなどの恐竜映画でしょう。 また地震や津波といった自然災害、船や飛行機の事故、伝染病の流行などを描いた作品も、パニック映画と呼ぶことができます。 特殊撮影技術が発達した1970年代には、大がかりな映像で多くの観客を魅了しました。さらに1990年代以降はCGIの導入により、大手スタジオが大規模な予算を投入した映画が何本も製作されています。

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ラブロマンス

ロマンチックなラブストーリーを描く映画

アバウト・タイム
(c) Universal Pictures

ラブロマンスは、登場人物たちが繰り広げる恋愛模様を描いた作品のことをいいます。映画で描かれる恋愛は、情熱的なものから悲劇的なものまでさまざまです。 カップルの行く手には、身分階級の違いや病気、家族間の対立といった障害がたびたび立ちはだかります。さらに性格の違いから生じるケンカや、浮気の誘惑といった要素が加わることも。 代表的な作品は、『ゴースト ニューヨークの幻』(1990年)や『アバウト・タイム 愛おしい時間について』(2013年)などです。 近年では『君の名前で僕を呼んで』(2017年)など、同性愛を主題にしたラブロマンスも製作されるようになりました。

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ヒューマンドラマ

人間関係や心の葛藤などを描いた映画

日本ではヒューマンドラマと呼ばれるジャンルですが、英語では単に「ドラマ」と呼ばれています。 映画が登場する以前の時代、ドラマという言葉は悲劇でもなく喜劇でもない作品を指していました。これは映画のジャンルを指す時でも同じ意味で使われるようになり、ユーモラスというよりはシリアスなムードの作品が多いようです。 特に日本でヒューマンドラマという場合には、その多くが登場人物たちの人間関係や心の葛藤などに焦点を置いた作品を指しています。その代表作が『ショーシャンクの空に』(1994年)です。 一方で観客にはおかしくても、登場人物にとっては深刻な日常の問題を取り上げた、コメディタッチの軽い作品も。例として「イエスマン」(2008年)などが挙げられます。

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ファミリー

子どもや家族と安心して楽しめる映画

ファミリー映画とは、子どものいる家庭で楽しめるような作品のことを指します。子ども向け映画に似たジャンルですが、「家族」という広い範囲をターゲットにしています。このジャンルはファンタジーやアドベンチャー、コメディといったジャンルと融合することが多いです。 欧米では「アニメ映画は子ども向け」という考え方が長く定着していたため、名作アニメがファミリー映画の代表に挙げられることも珍しくありません。 日本を代表する『となりのトトロ』(1988年)や『千と千尋の神隠し』(2001年)などのジブリの映画が、その最たる例です。

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学園/青春

思春期から大人に成長する若者の映画

広瀬すず『ちはやふる 結び』(プレス)
(C)2018映画「ちはやふる」製作委員会  (C)末次由紀/講談社

学園映画は、学校などを舞台に日常を描いている映画のことを指します。主人公は学生であることがほとんどですが、大人が学校に入り直すという特殊な設定の作品も。日本の少女漫画を実写化した作品の多くがこれに分類されるでしょう。 また青春映画とは、思春期から大人に成長するまでの若者が主人公の作品で、その年代の若者をターゲットにしていることが多いです。 このジャンルでは、少年少女たちが抱く夢や挫折、友情や恋愛、大人へ成長するまでの過程といったものが多く取り上げられます。近年では広瀬すずが主演を務めた「ちはやふる」シリーズが人気となりました。

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スポーツ

スポーツ選手やファンを題材にした映画

スポーツ映画とは多くの場合、スポーツ選手の成長や葛藤を題材にした作品のことをいいます。実際にあった出来事ばかりでなく、創作されたストーリーであることも。 さまざまなサブジャンルが存在しますが、代表的なものはスポーツドラマとスポーツコメディです。 スポーツドラマは、スポーツチームや選手の対立などを、ヒューマンドラマとして描き出す作品のこと。代表作として『タイタンズを忘れない』(2000年)などが挙げられます。 スポーツコメディは、スポーツ選手や応援するファンの姿をコミカルに描いた作品です。『おっぱいバレー』(2008年)などがこれにあたります。 なおオリンピックなどのイベントをありのままに記録した映画はドキュメンタリーに、スポーツ選手の生涯を描いた映画は伝記に分類されることが多いです。

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伝記

実在する人物の人生を描いた映画

伝記映画とは、歴史上の偉人や有名人など、実在する人物の生涯を描いた作品を指します。主人公の生まれたときから死ぬまでを描く作品もあれば、生涯においてもっとも重要な時期に限定した作品も。ドキュメンタリーとは異なり、大幅に脚色されていることが多いです。 近年ではフレディ・マーキュリーの人生を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)が大ヒットを記録し、以降次々に有名歌手の伝記映画が制作されています。 実在する人物の雰囲気を再現することが求められるため、俳優にとっては難易度の高いジャンルです。

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ミュージカル

セリフや歌、ダンスがひとつになった映画

ミュージカル映画は、物語に音楽を融合させた作品のことをいいます。普通の映画でも音楽は挿入されますが、ミュージカルは登場人物たちが歌やダンス、楽器演奏を披露するのが特徴です。 このジャンルの映画は、映像に音声を組み合わせることが可能になった1920年代の終わりから盛んに作られるようになりました。 近年では『ラ・ラ・ランド』(2016年)や『グレイテスト・ショーマン』(2017年)など、世界的に人気な作品が数多く生まれています。 またディズニーも『アラジン』(1992年)や『塔の上のラプンツェル』(2010年)など、これまで数々の名作ミュージカル映画を送り出してきました。

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ドキュメンタリー

ありのままの現実を記録した映画

ドキュメンタリー映画は、現実をありのままに記録した映像を編集して作られた、ノンフィクション作品のことを指します。 想像しやすい例として、『OUR PLANET 私たちの地球』(2019年)など、環境問題や動物たちの生態をありのままに記録した映画が挙げられるでしょう。 ドキュメンタリーは映画が発明されたときから存在するジャンルで、20世紀には教育や宣伝のために盛んに製作されました。対象となる題材は日常的な光景から始まり、スポーツや政治集会、世界各地の風景まで多岐にわたります。 類似するジャンルとして挙げられるのが、「ドキュドラマ」です。これは記録映像に加えて、俳優やセットを使って実際の出来事を再現したシーンも含まれている作品のことをいいます。

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戦争

戦争の緊張感や恐ろしさを伝える映画

戦争映画は、主に20世紀以降の戦争を題材として、戦闘シーンや戦時中の出来事がストーリーの中心となる作品のことを指します。代表作として挙げられるのは、『プライベートライアン』(1998年)や『硫黄島からの手紙』(2006年)など。 多くの戦争映画を手がけたサミュエル・フラー監督はこのジャンルについて、「戦争映画の1つの目的は、個人的であろうと感情的であろうと、観る者に戦争を実感させることである」と述べました。 第2次世界大戦が取り上げられることが多いですが、アメリカ南北戦争から近年の対テロ戦争まで、近現代のあらゆる紛争・戦争を扱った映画が対象です。 映画には軍人ばかりでなく、戦争に巻き込まれた市民も含めて、老若男女さまざまな人たちが登場します。また軍隊や捕虜収容所内での人間関係、戦時下で暮らす市民の生活などを描いた作品も、これまで数多く製作されてきました。

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映画はあらゆるジャンルを組み合わせて出来ている!

これまで17つの映画ジャンルについて解説してきました。実際には、映画は観客を楽しませるために、これらのジャンルをいくつも組み合わせて製作されています。 映画のジャンルを知っていると、自分の映画の好みを知ったり、作品を紹介する記事から自分の好みに応じた映画を探したりすることができますね。ぜひこの記事を参考にして、映画への理解をもっともっと深めてください。

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