【呪術廻戦】天与呪縛を徹底解説!元ネタやフィジカルギフテッドとの違いは?
『呪術廻戦』にて、重要キャラクターの運命を左右する縛り「天与呪縛」。何かを犠牲に強力な力を獲得するこの特性は、作品に数々のドラマを生みだしました。 そこで本記事では、天与呪縛とはなんなのか、天与呪縛を受けるキャラクターについて徹底解説していきます。またフィジカルギフテッドとの違いや元ネタについても紹介するので、あわせてチェックしてみてください! ※この記事は『呪術廻戦』の重要なネタバレを含みます。
天与呪縛とは何?フィジカルギフテッドと違う?
天与呪縛 | 生誕と同時に科される縛りで、大きなデメリットと引き換えに大きなメリットを手に入れる。 |
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フィジカルギフテッド | 天与呪縛の一種で、呪力の欠如と引き換えに卓越した身体能力を手に入れる。 |
天与呪縛は生まれながらに科される先天的な「縛り」のことです。身体的欠損や呪力の欠如といった自分の力ではどうしようもできないデメリットと引き換えに、術者は強大な力を得ることができます。 呪術においての「縛り」とは、基本的には術者が自分に何らかの制約を科して、自らをパワーアップさせるためのものです。 天与呪縛もこの縛りの一種ではありますが、生まれ持ってのものなので自分の意思で解除することは不可能。生きている限り強制的に縛りを受けることになります。 天与呪縛を持つ者は稀で、作中では究極メカ丸(アルティメットメカまる)、禪院真希(ぜんいんまき)、伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)が該当者です。
フィジカルギフテッドは天与呪縛の一例
フィジカルギフテッドとは、天与呪縛によって呪力ではなく身体能力が超人並みに向上した者を指す呼称です。天与呪縛を受けた者が必ずフィジカルギフテッドになるわけではありません。 作中では呪力をまったく持たない伏黒甚爾、一般人並みの呪力しか持たない禪院真希がフィジカルギフテッドで人間離れした身体能力を得ています。
【本誌最新】呪術vs肉体の究極決戦!
本誌最新話では、天与呪縛で超人的な身体能力を手に入れた真希と、呪いの王である宿儺が激闘を繰り広げました! 乙骨に勝利したのと同時に、心臓を呪具で貫かれる宿儺。真希が、呪力を一切持たないからこその奇襲を成功させます。そこから2人は壮絶な戦いを開始し、なんと真希は五条や乙骨さえも討った宿儺の世界を断つ斬撃さえも見切ってみせました。 誰よりも自分の食指を動かしてみせた真希を相手に、呪力を持たない彼女と呪術を背負って戦う自覚さえ持ち始める宿儺。身体能力と呪術の頂上決戦を制したのは、宿儺でした。 宿儺は真希の腹部に黒閃をブチ込み、真希は吹っ飛び戦線から離脱したのです……。
最後は負けたけど、呪力がまったくない真希の善戦には正直驚きです……!
【元ネタ】一般人は該当する?元ネタはH×Hの制約と……?
呪力を持たない一般人は天与呪縛に該当しないの?
呪力0の甚爾が天与呪縛を得ているので、呪力を持たない一般人も天与呪縛に該当するように思えるかもしれません。ですが、カギとなるのは生まれながらに何らかの犠牲を払うという点です。 術者の家系でない一般人であれば呪力を持たずに生まれるのが普通です。なので呪力を持たずに生まれても、本来持つべき何かを犠牲にしているわけではないので、天与呪縛は成立しないと考えられます。
天与呪縛の元ネタは「ハンターハンター」?
自身に制約を課して力を得る……おっと、どこかで聞き覚えが?と思ったジャンプファンは多いでしょう。「ハンターハンター」では「制約と誓約」によって念能力を引き上げることができるという設定があるのです。 『BLEACH』や「ハンターハンター」は作者がとくに影響を受けた作品としてファンブックなどで名前が挙がっています。ほかにも冨樫先生への愛を感じるシーンなども見受けられるので、天与呪縛もオマージュしている可能性は大です。
デメリットを受け入れてパワーアップするのは、少年漫画好きからすると垂涎の展開ですよね!
【該当者】天与呪縛とは誰のこと?
作中に登場している天与呪縛に該当する人物は、伏黒甚爾、禪院真希、究極メカ丸の3人です。伏黒甚爾と禪院真希は身体能力に優れたフィジカルギフテッドで、究極メカ丸は呪力が秀でています。 ここからは天与呪縛者を、詳しく解説していきます!
天与呪縛の該当者①伏黒甚爾
過去編に登場する伏黒恵(ふしぐろめぐみ)の父・伏黒甚爾は、「天与の暴君」と呼ばれたフィジカルギフテッド持ちの呪詛師です。御三家・禪院家の生まれながら呪力を一切持たず、超人的な身体能力と五感を獲得。呪いへの耐性も持ち合わせている稀有な存在です。 五条悟の術式反転「赫」を受けても平気なほどのタフネスを持ち、研ぎ澄まされた五感は呪いさえも感知できます。呪力0ゆえ結界や領域展開の対象とならない彼は、多くの呪術師にとって天敵でした。
五条覚醒の原因になったことを考えると、作中屈指のキーマンです
天与呪縛の該当者②禪院真希
都立呪術高専2年生の禪院真希は、持って生まれるはずだった術式を持たない代わりに高い身体能力を得たフィジカルギフテッドの持ち主です。真希の呪力は禪院家の者としては低いものの、0というわけではなく一般人程度は持っていました。 呪霊が肉眼では見えないため、特殊なメガネをかけ、呪具を用いて戦います。
犠牲を乗り越え覚醒した真希!その強さは……。
真希には双子の妹・真依(まい)がいます。呪術において一卵性双生児は魂がつながった1人の人間として扱われます。そのため、真希の半身である真依が術式を持つ間は、真希のフィジカルギフテッドも半端な力しか発揮することができないのです。 渋谷事変後、双子は父親・禪院扇に死の間際に追い込まれます。自分の死を悟った真依は、死に際に真希の呪力をすべて引き受け、自身の術式で生み出した呪具の刀と「全部壊して」という言葉を遺して死亡。 真依が死とともに2人の呪力と術式を持っていったことで呪力も術式も完全に失った真希は、かつての伏黒甚爾のように完全なるフィジカルギフテッドを獲得します。彼女は禪院家は全滅させ、後に修行を経て甚爾と同じ域に到達しました。 完全に覚醒した真希は、高専側で屈指の戦力に。乙骨と宿儺の激闘が終了したのと同時に、かつての伏黒甚爾のような呪力を持たないからこその奇襲を成功させます。 その後は身体能力のみで五条や乙骨をも倒した世界を断つ斬撃さえも見切り、宿儺と互角の戦いを披露。誰よりも宿儺の食指を動かし、彼を高揚させるほどの強さを発揮します。身体能力で異常な強さを持つ真希を相手に、呪術を背負った戦いと宿儺に自覚させるほどでした!
強さ的に最初から一番成長してるのは、真希さんだと思う……!
天与呪縛の該当者③究極メカ丸
究極メカ丸、本名・与幸吉(むたこうきち)は生まれつき右腕・膝から下の肉体を持たず、腰から下の感覚も麻痺しています。加えて月明かりで焼けてしまうほど肌は脆く、常に針を刺されるような痛みを全身に感じるそう。 生命維持装置に身を浸して地下で生きなければならないというあまりに大きな代償を払った彼は、天与呪縛で強大な呪力を得て「傀儡操術(かいらいそうじゅつ)」という日本全土に及ぶ規格外の術式を使うことができます。 メカ丸こと幸吉は、自分の体を治すため真人たちに情報を流します。そして治った直後から自分自身で問題を解決するため真人と交戦し、敗北してしまったのです。 しかし自分が亡くなった後も強力な呪力でミニメカ丸を遺し、渋谷事変で仲間をサポートしました!
幸吉の無念の死には、泣けました……
虎杖は天与呪縛持ち?身体能力の謎
主人公の虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は呪術に関わる前から世界新記録並みの身体能力を持ち、両面宿儺の器にすらなれる肉体を持つかなり特異な存在です。 身体能力だけ見れば、彼も天与呪縛のフィジカルギフテッド持ちに見えます。しかし彼は天与呪縛の該当者ではなく、呪詛師である羂索が宿儺の器として作りだした人間であると判明しています。そのため卓越した身体能力も、宿儺の器であることが影響しているのです。 214話では虎杖の身体能力はさらに劇的に向上。その動きは覚醒したフィジカルギフテッドを思わせました。その成長を見て驚いた宿儺は、羂索の動きに心当たりがあるようで、「気色の悪いことをする」と言っています。 そのためさらに身体能力が向上したのも羂索の画策が影響であり、やはり天与呪縛とは関係ないと考えていいでしょう!
術式とか入れ替わりの謎とか、虎杖にはまだまだ謎が多いなぁ
天与呪縛は逃れられない運命の縛りだった
天与呪縛は本人の意思とは別に与えられてしまう、ある種の呪いといえる力です。とくにアニメ2期では天与呪縛を持つ甚爾やメカ丸、真希の活躍が描かれます。いまいちど天与呪縛について予習しておくと、よりアニメも今後の本編の展開も楽しめるはずですよ!