究極メカ丸は死亡した？三輪との切ない別れや裏切りの真相を解説【呪術廻戦】

京都府立呪術高専2年のメカ丸はメカメカしい外見と実は本体が別にいるというロマン溢れる術式から京都校メンバーでも人気のあるキャラクターです。2023年7月から始まった『呪術廻戦』2期では「渋谷事変」で物語の鍵を握る人物の1人として登場します。 今回はそんなメカ丸の基本情報から京都校メンバーとの関係性、さらには死亡説まで徹底的に深掘りしていきます！ ※この記事は『呪術廻戦』の重要なネタバレを含みます。

メカ丸は、呪術高専京都校の2年生。京都姉妹校交流戦にて人型ロボットの姿で登場し、語尾がカタカナになる話し方が特徴的な人物です。 冷静な性格ながら「呪骸(じゅがい)」扱いされると激しく怒ったり、目的のためには手段を選ばなかったりする頑固な一面もあります。

真人との戦いで、初めて健康な肉体を得た与幸吉ですぐに攻撃を開始し、巨大な人型ロボット「究極メカ丸試作0号」に乗り込みました。 エヴァンゲリオンを彷彿とさせる機体には、与幸吉が時間を掛けて準備してきた呪力が蓄えられています。強力な攻撃で真人を攻撃するも、彼は余裕の様子。しかし魂に干渉する攻撃を受け始め、さすがの真人もダメージを受けます。 一時は優勢かと思われた与幸吉でしたが、真人の領域展開に巻き込まれてしまうことに。真人の攻撃が絶対必中の領域の中でしたが、与幸吉は「シン・影流 簡易領域」を発動。機体を動かして真人を倒し、領域は解除されました。 しかし、敵を倒したと思ったのも束の間。実は自ら領域を解除していた真人に隙を突かれて触れられてしまい、メカ丸はついに死亡してしまったのでした。

真人たちに情報を流していたメカ丸は、自分の体が治れば渋谷事変を防げると考えていました。しかし真人に敗北し、彼の作戦は失敗に終わります。 ただ敵に情報を流しただけになってしまったメカ丸ですが、彼は念の為自分の記憶を継ぐ傀儡「ミニメカ丸」を3つ忍ばせていました。このミニメカ丸が、渋谷事変で大活躍するのです！

呪術師たちをサポートしていたミニメカ丸は、ついに時間がきたと三輪の前で機能を停止します。 実はメカ丸は、「生きているのでは？」と読者の間で噂されていました。その理由は、ミニメカ丸が登場したためです。自我を持ち、臨機応変に言葉も話すミニメカ丸。ファンによって、生存説が囁かれるのも無理はありません。 しかし結論からいうと、メカ丸の死亡は確定しています。ミニメカ丸は情報を持つだけのよくできた遺言のようなものであるらしく、作者・芥見下々も「メカ丸は死亡していること」「ミニメカ丸は情報を持つだけのよくできた遺言のようなものであること」とメカ丸の死亡を明言していました。 メカ丸はミニメカ丸に最後の想いを込め、その生涯を終えたのです。

メカ丸の夢は、いつか京都校の皆と自分の足で一緒に歩くこと。健康な身体を得るためならなんだってしようと考えていた彼は、実は夏油や真人達呪霊側に協力する呪術高専の内通者だったことが原作79話にて判明しました。 真人の使う術式「無為転変」は、触れることで相手の身体を自在に変形させることが出来ます。そのため、メカ丸は彼らに協力する代わりに健康な肉体を作ってもらおうと考えていたのです。

メカ丸が呪霊側に協力する条件としてあげていたのは、京都校の人間には手を出さないことでした。しかし、京都姉妹校交流戦中に起きた襲撃事件では数々の生徒が傷つき、学校の職員達も殺害されてしまいます。 条件を破られたメカ丸は、夏油や真人達との協力関係を破棄することに。縛りのもと真人によって五体満足の身体を得たメカ丸は、真人と交戦することになります。

メカ丸と三輪は同級生で、他のメンバーと同じくともに戦う仲間というような関係性です。しかし作中での描写からは、メカ丸が三輪に対してそれ以上の特別な感情を抱いていたことがわかります。下で紹介する最期の言葉が、その最たる例ですね。 呪術界は相当にシビアな世界ですが、その中で三輪は一般人に近い感覚の持ち主で、優しく素直な存在として描かれています。メカ丸も辛い境遇にありながら、彼女のまっすぐさに何度も助けられてきたのでしょう。 戦いの中でメカ丸が三輪の笑顔を思い浮かべるシーンもあり、彼の想いの深さが伝わってきます……。

メカ丸は真人に敗れ亡くなります。しかし保険として3体のミニメカ丸を用意していたのです。その1体が新幹線内で三輪と最後の会話をしました。 車内でメカ丸は「大好きな人がいたんダ」と告白し、三輪も自分だと感じたようで涙を流します。しかしタイムリミットが迫りお別れの時、最期に三輪の幸せを願ったこの言葉を託し本当に最後のさよならを告げました。

人型ロボットである究極(アルティメット)メカ丸は、実は与幸吉(むたこうきち)が遠隔操作する傀儡です。彼は天与呪縛によって生まれつき身体に支障を抱える代わりに、広範囲に及ぶ大きな呪力を持っているため、自ら作り上げたメカ丸を自分として行動させています。 究極メカ丸は腕から刃を出したり手から火炎を放射したりと多機能を備えており、メカ丸単体での呪術師としての等級で準1級の称号を与えられている実力者。さらには、傀儡が攻撃を受けても呪術師本人にはなんのダメージもないという利点もあります。

彼は天与呪縛によって生まれながらに身体の一部欠損や激しい痛みを抱えており、その代償として多大な呪力を持って生まれました。 天与呪縛とは、強い力を得る代わりに何かを奪われるという生まれつきの性質。これは呪術師が力の増幅のために自主的に行う「縛り」とは異なり、自分ではどうしようも出来ない強制的な「縛り」です。 与幸吉が自身の身体の代わりに操作できる傀儡は、なんと日本全土に及ぶと言います。それほどまでに大きな呪力を持っていながら、自分の肉体では歩くことも出来ない彼は、自らの天与呪縛を憎んでいました。

「メカ丸」は彼の本名ではなく、与幸吉が昔見せてもらって大好きになったアニメに登場するロボットの名前です。ちなみに、「究極メカ丸」は元々付けられた名前であり「メカ丸」は京都校の生徒が彼を呼ぶときの愛称です。

呪霊側がもくろむ「渋谷事変」について情報を得ていたメカ丸は、死亡後も仲間に情報を共有するべく3つの「ミニメカ丸」を残していきました。五条悟封印後に機能するように設定された小さな機械は、メカ丸の死後も仲間に大きく貢献しています。

虎杖は内通者ではないと考えたメカ丸は、彼の近くにミニメカ丸を忍ばせていました。 ミニメカ丸と共に渋谷駅構内を進んでいた虎杖は、受胎九相図の脹相(ちょうそう)と会敵。弟達を殺された恨みを持つ脹相は猛烈な攻撃を仕掛けてきますが、ミニメカ丸の咄嗟の判断で大量の水を撒いたことで、彼の弱点を突くことに成功。 その後、囮として機能したミニメカ丸は脹相によって破壊されてしまいますが、大きな働きを残していきました。

渋谷駅B5Fに隠されていたミニメカ丸は、五条悟が封印された装置が動かせない場面を目撃した後、気配を察知されて敵に破壊されてしまいました。 しかし、その光景は他のミニメカ丸にも伝達され、1つは虎杖に即座に状況を伝えています。その後、虎杖によって呪術師全体に情報が伝わるなど、ミニメカ丸は死後も呪術師に貢献しました。

最後のミニメカ丸は、京都校2年の三輪の近くに残されていました。京都校の皆のことが大好きだったメカ丸は、彼らが渋谷事変に巻き込まれないようにと事前に根回しをしていたのです。 三輪が「なぜ自分達に何も言ってくれなかったの？私が弱いから？」と尋ねると、メカ丸は「弱いのは俺ダ」と否定。大好きで守りたい人がいたことを告白し、その人が自分に守られたがっていなかったかも知れないのに、自分が側で守ろうと思っていたと独白を連ねます。 その「大好きな人」が自分のことだと悟った三輪は、やりきれない思いで涙を流しました。そして、電車の窓にはいないはずの与幸吉が五体満足の姿で登場。彼は最後に「幸せになってくれ」と三輪に言葉を残し、ついに機能を停止しました。

作中ではっきりとすべて口にしたわけではありませんが、メカ丸はどうやら自分自身の身体で皆と会うことを望んでいたようです。以下で紹介するパンダとのやり取りで、その想いの一端がうかがえます。 彼は傀儡という分身のような存在ではなく、生身の肉体を通した経験をしたかったのでしょう。大好きな京都校の面々とおしゃべりをしたり笑いあったり、そんななんてことない日常を望むことすら許されなかった彼の運命が、どうしようもなく切ないです。その願いが叶う世界であってほしかったと願った読者も多いでしょう。

交流会のパンダ戦後、パンダから「なんで呪術師やってんだ？」と質問されます。メカ丸に戦闘を教える加茂や女の好みを熱く語る東堂、義理チョコをくれる三輪を思い出し「いつか皆と一緒に……」といいかけてやめました。 全ては語っていませんが、普通の身体で京都校の皆と一緒に暮らしたいという夢だと分かりますよね。

メカ丸はパンダに3級程度かと思われていたため、自分の口から等級が準1級だと明かしました。 2021年3月に発売されたファンブックでは東京校と京都校合わせた14人のスキルグラフが作成され、座学と呪術センスが10点中9点と高得点となり総合点では東堂、伏黒に次ぐ3位に入っています。 メインの戦闘シーンは交流会のパンダ戦と渋谷事変の真人戦しかありませんが、最終形態である「装甲傀儡究極メカ丸 試作0号」では領域を使うまでの真人と互角に渡り合っていました。

メカ丸の「傀儡操術」はその名の通り呪力によって傀儡を操作する術式です。傀儡の右手には主に近接武器が仕込まれ、左手や口からはビームが出るなど遠近両方で活躍する技を持っています。 真人戦では複数のメカを操る姿も。そして隠れて作っていた「装甲傀儡究極メカ丸試作0号」に乗り込み繰り出す「大祓砲」などは橋を大破させる程の威力がありました。

簡易領域とは「領域から身を守るための弱者の領域」と言われています。真人戦でメカ丸は弾薬筒の中に簡易術式を込め撃ち込みました。さすがの真人でさえも内側から領域を発生させられ術式関係なくダメージを負うことになります。 4本用意した簡易術式のうち3本目で真人を捕らえますが、真人が自ら弾けた姿で死亡したと騙され返り討ちにあってしまいました。

簡易領域は本来、シン・陰流の技術であり、門外不出のものとされています。そのため門下生でないメカ丸は使用できないはずです。 しかし彼は作中で「全て視てきた」といっている通り、三輪の戦い方をずっと見続けてきました。その結果「見て盗む」のに成功し、簡易領域を自分の技として使うことができるようになったのです。

メカ丸が京都校の生徒が大好きであると言う描写はいくつか出てきます。1つは交流会でパンダから聞かれた呪術師をやっている理由に対して「いつか皆と一緒に……」という返答。普通の身体で一緒に暮らしたいという夢があると判明しました。 また内通者になった理由もその夢を叶えるためです。真人との戦闘中は「会うんだ！！皆に」や勝てそうになると「会える！！皆に」と何度も京都校の生徒を思い浮かべる描写が出てきます。 「京都校の生徒に手を出さない」という縛りを真人と結び、好きだった三輪を渋谷から遠ざけるなどずっと京都校の仲間を想って行動していました。

メカ丸は京都校のみんなのことをかけがえなのない仲間だと思っていたことは明白です。アニメ16話の「じゅじゅさんぽ」では「メカ丸！グッ！」と題し、メカ丸が日頃から女子と男子の架け橋役になっていたことが描かれました。 「お前らなんでいつも俺を通すんだ」とメカ丸が疑問を投げかけると、女性陣は「頼りにしてますよ！グッ！」と彼を持ち上げ、対するメカ丸も「頼られてるなら、いいか」と納得。 一方で女性陣が面倒くさがって絡まない加茂や東堂からは戦闘アドバイスをもらう場面も。集団行動が特技なだけあり、全員とうまく関係を築いていました。

メカ丸の初登場は他の京都校の面々とともに32話です。団体戦「チキチキ呪霊討伐猛レース」では学長から虎杖殺害の命を受け、東堂を除く京都校メンバーで虎杖の命を狙います。しかしこれは東堂によって阻まれることに。 両校の全面対決に移行してからは、メカ丸は西宮のバッグアップを担当。釘崎に喧嘩を売られた西宮を援護する形で、メカ丸は木の陰から釘崎を狙撃。以降は釘崎と同行していたパンダとの戦闘に移っていきます。 パンダから「呪骸」仲間だと勘違いされたメカ丸は怒りをあらわにしながら、あたり一面を焼き払う「三重大祓砲(アルティメットキャノン)」を放ちました。

それでも仕留めきれず、戦闘は近接戦へ。メカ丸はピンポイントでパンダの核を狙いにいきますが、核を移動させていたパンダからの反撃でメカ丸は敗北します。 パンダから「何か叶えたいことがあるなら俺はオマエを手伝うぜ」と声をかけられた際には、いつか京都校のみんなに会うことを夢見ながら涙をにじませていました。 パンダ戦で身体が壊れたメカ丸は、そこからしばらく出番なし。2日目の野球対決にも不参加でした。代わりに「メカ丸」と雑に名前の書かれたピッチングマシーンが、メカ丸代理として京都チームのピッチャーを務めています。

81話、真人と戦闘を繰り広げるメカ丸(与)のセリフです。メカ丸は特級クラスの呪力を込めたエネルギー弾で真人を追い詰めていきます。猛攻を見せるメカ丸の心を支えていたのは、京都校のみんなに会うことでした。 「皆に」のコマでは、手を振る三輪の周りに京都校の生徒たちが自分を待ってくれている姿が描かれます。自分の足と本当の姿で、仲間と会うこと。それがどれだけメカ丸にとって待ち望んでいた瞬間なのか、痛いほど伝わってくるシーンです。 同時に懸命なメカ丸の姿＆優勢という状況から、彼の死亡フラグにも取れるシーンで、読者の心をかき乱しました。

テレビアニメ『呪術廻戦』で究極メカ丸を演じるのは、声優の松岡禎丞(まつおかよしつぐ)。透明感があり儚い印象のある声質が特徴的、病人や宿命を背負っているメカ丸の設定とマッチしておりファンからも高評価を得ています。 2009年に『東のエデン』AKX20000役でデビューしたのち、数々のアニメ作品で主演やメインキャラクターとして活躍してきました。 主な出演作品では、「ソードアート・オンライン」シリーズのキリト役や『食戟のソーマ』幸平創真役、『盾の勇者の成り上がり』天木錬役、『鬼滅の刃』嘴平伊之助役などがあります。

同級生の三輪霞に恋をし、いつか京都校の皆と歩きたいというささやかな願いを叶えるために、夏油達に協力していたメカ丸(与幸吉)。五体満足の身体を得るも真人との戦闘で死亡してしまった彼は、三輪との恋愛を応援する多くの読者からも死を悼まれています。 最愛の三輪と最後の別れを告げており、内通者としての役目も終えているため再登場の可能性は低いかもしれません。原作では亡くなってしまいましたが、アニメ2期では「渋谷事変」が描かれメカ丸の雄姿が見られるはず。アニメに合わせて原作を復習してみてはいかがでしょうか。