『呪術廻戦』加茂憲紀(かものりとし)の出生や名前にまつわる秘密とは?御三家嫡男としての過去を解説
加茂憲紀の初登場を
アニメも話題沸騰で社会的なブームを巻き起こす人気漫画『呪術廻戦』。 この記事では呪術高専京都校に所属する人気キャラ、加茂憲紀(かものりとし)について徹底解説!プロフィールや呪術師としての実力はもちろん、複雑な出自や名前にまつわる「ある秘密」についてもしっかり考察していきます。 ※この記事は「呪術廻戦」の重要なネタバレを含みます。
『呪術廻戦』加茂憲紀(かものりとし)のプロフィール
誕生日 | 6月5日 |
---|---|
身長 | 約180cm |
所属 | 京都府立呪術高等専門学校三年 |
階級 | 準1級呪術師 |
術式 | 赤血操術 |
声優 | 日野聡、川井田夏海(幼少期) |
加茂憲紀(かものりとし)は、『呪術廻戦』に登場する呪術高専京都校の3年生。主人公の虎杖悠仁(いたどりゆうじ)が所属する東京校との交流会にて初登場しました。 常に冷静沈着で、責任感の強い性格をしている彼。加茂家の次期当主としての自覚からかリーダーシップもあり、東京校との交流会でも先頭に立ちチームをまとめていました。 一方で少々天然な一面があるのも、加茂の大きな魅力です。戦闘中に同じく御三家の未来を担う伏黒と対峙すると勝手に共感、伏黒からは「違います」と一刀両断されていました。
かなり天然な性格で可愛いとファンに人気!
非常に厳格で真面目な加茂ですが、実は天然でかわいらしい一面も持っています。 作中では「伏黒は宗家よりよほど出来がいい」と宗家である禪院真依の前で言ってしまう場面や、大好きなアイドルの番組を見ようと立ち去る東堂に「録画すればいい」と真顔で諭す場面が登場するなど、加茂はその浮世離れした言動で周囲を困らせてしまうことがあるようです。
加茂憲紀が目を閉じている理由は?
生まれつき細い目をしている、いわゆる「糸目キャラ」と思われがちな加茂。 ですが術式を使用する際にその目を大きく開く描写があることから、実は意識的に目を閉じていることが判明しました。しかしながら現時点で目を閉じている理由などは明かされておらず、詳細は不明のまま。もしかしたらこの目には重要な裏設定が隠されているのかもしれません。
加茂の目が開いている!?
術式使用シーンを
加茂憲紀の強さ・術式
加茂家に伝わる術式・赤血操術とは?
加茂家相伝の術式は「赤血操術(せっけつそうじゅつ)」。自身の血液や、血液を付着させた物を自在に操ることが出来る技で、この術式を見た伏黒は「血筋大好きの御三家らしい術式だな」と評価しています。 加茂は赤血操術を臨機応変に使い分けることで、近接から遠距離までの攻撃スタイルをバランス良く持ち合わせた実力者。しかし、まだ彼は領域展開を使えないため、今後の成長次第では更に強くなる可能性もあります。
赤鱗躍動 (せきりんやくどう) | 自身の体温や脈拍、赤血球量などの血中成分を自在に操ることで、近接戦闘時のパワーを増強する技。平たく言うとドーピングのような状態で、この時の加茂の右目周辺は赤く染まる。 |
---|---|
赤縛 (せきばく) | 血液が入った袋を対象へ投げて、血液を縄のようにして相手を捕縛する遠距離技。交流会編の伏黒との戦闘時には鵺(ぬえ)という大きな式神を戦闘不能にするほどの威力。 |
苅祓 (かりばらい) | 血液をトゲの付いた丸い輪っかにして相手へ投げる技。手裏剣の要領で離れた場所から敵に攻撃することが出来る。 |
百歛 穿血 (びゃくれん せんけつ) | 閉じた手の平から勢いよく血液の弾を放つ技。交流会編では、この技によって特級呪霊の花御(はなみ)に傷を与えるシーンが描かれた。 |
史上最悪の術師・加茂憲倫(かものりとし)と同名の理由は?
現代に生きる加茂憲紀ですが、彼は史上最悪の呪術師として悪名高い明治期の呪術師・加茂憲倫(かものりとし)と同じ名前をしています。 加茂憲倫は御三家の汚点とも言われる、未だに生死不明の謎の呪術師。彼は呪霊の子を孕む特異体質の女性に対して呪霊の子を9度に渡って懐妊・堕胎させた最悪のマッドサイエンティストです。
同名の理由は加茂憲紀の出生にあった?
表向きは加茂家の嫡男として迎えられている加茂ですが、実は彼は側室の子。加茂家相伝の術式を持った男児を産めなかった正室に代わって、術式を持って生まれた加茂憲紀は嫡男と偽られて本家に入ったのです。 しかし、彼の母親は「爛れた側妻」として本家の人間から虐められていました。加茂憲紀と加茂憲倫が同じ読みであるのは、この母親の扱いによるものだと思われます。つまり母が爛れていると本家の人間から虐められており、その一環で息子に史上最悪の術師と同じ名前をつけられたのではないでしょうか。 彼女は後に家を追い出されてしまいますが、加茂の母が別れ際に告げた「助けた数だけあなたは人に認められる」「いつか立派な呪術師になって母さんを迎えにきてね」という言葉が、今では彼の支えとなっています。 こうして「偉大な呪術師」を目指すようになった加茂は、同年代でもトップクラスの実力者となり、加茂家次期当主としての自覚と責任感を抱くようになりました。
加茂憲紀の過去を
加茂憲倫(かものりとし)の正体は偽夏油である羂索
加茂憲倫は本編に登場したときに、頭をぐるりと囲うような傷が残っていると判明しました。これは偽夏油の頭にある傷とまったく同じもの。つまり加茂憲倫もまた偽夏油の「中身」である「羂索」に身体を奪われていた存在だったのです。 加茂憲倫は明治時代初期を中心に生きていた呪術師であり、自らの知識欲を満たすために呪胎九相図を作成するなど数々の非道な実験をおこなってきたと言われています。どのタイミングで羂索に身体を奪われたのかはわかりませんが、その恐ろしい所業の数々は羂索によるもので間違いないでしょう。 そのため本来の加茂憲倫がどんな人物だったのかはまったくわかっていません。
加茂憲倫の正体の羂索とは?
加茂憲紀の登場・活躍シーンを時系列で紹介
姉妹校交流会
加茂憲紀の初登場は、『呪術廻戦』4巻の交流会編。加茂以外の京都校のメンバーと初めて顔を合わせた東京校は、虎杖が生存していたことに驚きつつも、交流会と称した戦闘を開始します。 しかし、これまで死んだと思われていた虎杖の生存を喜んでいたのは東京校だけでした。人間としての虎杖と交流したことが無い京都校メンバーにとっては、虎杖は呪いと同じ。また、京都校の学長・楽巌寺(がくげんじ)から「虎杖を殺せ」と指示されたこともあり、加茂は躊躇無くその命令に従います。 まさか交流会中に殺されるとは思っていなかった虎杖でしたが、1人になったところを加茂率いる京都校の生徒に襲われ、ようやく殺意を察知。しかし、虎杖に好感を抱いた京都校の東堂や京都校の思惑に感づいた伏黒達の手助けも入り、加茂達が目的を果たすことは叶いませんでした。
加茂憲紀の初登場を
渋谷事変
渋谷事変では京都校のメンバーとともに渋谷へ向かい戦闘に参加した加茂。序盤は登場シーンがほとんどなかったものの、渋谷駅地下でおこなわれた偽夏油との戦いに登場。しかし加茂の攻撃はあっさりと対処され活躍の場面は描かれませんでした。 また加茂は偽夏油と脹相のやりとりにより「自身と同じ加茂家の人間、加茂憲倫が事件の黒幕である偽夏油と同一人物だった」という衝撃の事実を知ることになります。 大きな見せ場はなく戦闘は終わったものの、ここで明らかになった真実により加茂が物語のキーパーソンになる可能性が浮上したのです。
渋谷事変を
死滅回遊編
加茂家のお払い箱にされる
正体が羂索だと発覚した偽夏油は加茂憲倫として生きていた頃のコネクションなどを利用し、加茂家を内部的に掌握。そして当主の座を奪い取り加茂家全体の支配に成功します。 そして加茂家を訪れた憲紀は羂索から「此処に君の居場所はない」と告げられたうえで、「君が生きていても何にもならない」と侮辱され殺されることすらなく解放されてしまいます。 これにより加茂家の跡取りとしての身分を失った憲紀は後ろ盾なしで生きていくことに。そこからは1人の呪術師として、死滅回游の終結を目指して戦い始めます。
桜島結界に参戦
死滅回游では「桜島結界」の戦いに禪院真希とともに参加した加茂。加茂家当主として礼儀正しく振る舞う必要もなくなり、ここでは髪をばっさり切った短髪姿、しかも和装ではなくスポーツウェアのような動きやすい格好で登場しました。 そしてここでは真希と協力し、呪霊になった禪院直哉と対決。加茂家の立場も失い、そのうえ母も一般社会で新たな家庭を築いており、加茂はなかば自暴自棄のようなかたちで戦い続けました。それにより一時は死の危機に瀕しますが、真希の活躍により直哉の撃破に成功。 戦いが終わったあと、自らの手で親族を殺している真希は母と話すよう加茂を諭します。加茂は俯きながら小さく「あぁ」と呟くのみ。何か思うところがあるような寂しげな表情を見せていました。
死滅回遊編を
加茂憲紀と京都校生徒たちとの関係は?
京都校ではリーダー的存在として周囲を引っ張っていた加茂。その真面目過ぎる性格ゆえ疎まれる部分もあったようですが、戦闘ではしっかりと全体をまとめ的確なアドバイスも送るなど、京都校の中心として活躍していました。 しかしながら同級生の東堂との折り合いは相当悪く、加茂はストレスの原因に東堂の名前を挙げるほど。その一方、後輩にあたるメカ丸には優しさを見せる場面もあり、彼に対してアドバイスするシーンも描かれるなど後輩に対しては頼れる先輩として接していたようです。
加茂憲紀のモデルは陰陽師の賀茂保憲
実は作者の芥見下々はファンブックのなかで、加茂について「陰陽師っぽい名前にしたかった」と発言。そのため一部のファンからは加茂のモデルは陰陽師の「賀茂保憲(かものやすのり)」ではないかと言われています。 賀茂保憲は平安時代に活躍していた陰陽師と言われており、かの有名な安倍晴明の師匠か兄弟子だったという噂もあるようです。
アニメ『呪術廻戦』加茂憲紀の声優は日野聡
アニメ『呪術廻戦』で加茂憲紀を演じるのは、声優の日野聡(ひのさとし)。 日野がこれまで出演した作品には、『鬼滅の刃』煉獄杏寿郎をはじめとして、『灼眼のシャナ』の坂井悠二役や『ゼロの使い魔』の平賀才人役、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のサイ役、『とある魔術の禁書目録シリーズ』の浜面仕上役、『炎炎ノ消防隊』のフォイェン・リィ役、『憂国のモリアーティ』のセバスチャン・モラン役などがあります。 冷静沈着な加茂憲紀というキャラクターは、落ち着いた声が特徴的な日野にとってぴったりの配役だったのではないでしょうか。
『呪術廻戦』加茂憲紀は重要人物なのか?今後も目が離せない……!
冷静で責任感の強い性格を持つ京都校のリーダー・加茂憲紀。一見真面目な優等生に見える彼には、御三家というエリート家系に産まれながら、側室である母を虐げられるという壮絶な過去を抱えていました。 史上最悪の呪術師と同名である彼がどのように物語を動かしていくのか、今後の動向から目が離せません!
『呪術廻戦』原作を