「ワンピース」サターン聖はなぜ死亡した?能力・牛鬼の正体やクズっぷりも解説
「ワンピース」にて、長く素性が謎に包まれていた五老星。しかし「エッグヘッド編」にて、ついにその片鱗が明らかになりました。作中に登場し、多くの情報が明かされた五老星の名はジェイガルシア・サターン聖です。 本記事ではサターン聖の強さや能力を考察するほか、多くの読者に衝撃を与えた死亡シーンなどを解説していきます! ※この記事は「ワンピース」の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
「ワンピース」ジェイガルシア・サターン聖のプロフィール

『ONE PIECE』の世界の最高権力者である五老星。その1人が、ジェイガルシア・サターン聖です。 肩書きは「科学防衛武神」で、政府の科学技術や防衛政策を管理している様子。普段は聖地マリージョアのパンゲア城にいます。彼はベガパンクとの会話で自分を「科学者」と表現するなど、知識の豊富さに自信があるような素振りを見せていました。 そんなサターン聖は世界政府を裏切ったベガパンクを抹殺するため、黄猿と共にエッグヘッドへ上陸。ここから本編に深く関わってくることになります。
まさか五老星が、直々に島に来るなんて……!
【死亡】サターン聖の衝撃的な死亡シーン!黒幕はイム様
サターン聖は政府を裏切り機密情報を得たベガパンクの排除、マザーフレイムの発動条件となる「融合炉(パワープラント)」の確保、さらにニカの力を手にしたルフィの捕縛・殺害などを目的にエッグヘッドへ上陸しました。 彼は融合炉の確保をはじめとする複数の任務を達成しましたが、鉄の巨人や巨兵海賊団の介入もありルフィの捕縛などに失敗。サターン聖はひとまず船に乗り帰還しようとするも、なんと船内で殺害されることに……。 その衝撃シーンが描かれたのは111巻1125話。ここからは詳しい死亡経緯を解説していきます。
イム様による遠隔での粛清
サターン聖は五老星の上に立つ謎多き存在・イム様の手で殺害されました。帰還中の船内で、サターン聖の口や体から突如黒いモヤが発生。イム様は何らかの力を使い、離れた場所からサターン聖への粛清を決行しているようでした。 彼はみるみるうちに老化してゆき、そのまま炎に包まれてしまいます。サターン聖は苦しみながら「イム様‼」「慈悲を…‼」と命乞いしますが、イム様はルフィを逃がしたことを許さずそのまま彼を殺害。 サターン聖は火に焼かれ、骨だけになってしまいました。老い、焼かれ、骨になる、その死に様はまるで火葬のよう。不老不死と噂されてきたにも関わらず、普通の人間と同じように死んでゆく。サターン聖は何とも皮肉な最期を迎えたのでした。
サターン聖の後任はガーリング聖
サターン聖が死亡した111巻1125話において、フィガーランド・ガーリング聖が「科学防衛武神」に就任。新たに五老星へ加わることが判明しました。 その場面が描かれたのはサターン聖が死ぬ直前です。このことから、サターン聖死亡前にガーリング聖の五老星加入が決まっていたと推測できます。もしかしたらイム様はサターン聖を殺すつもりで、事前に彼を新メンバーに任命していたのかもしれません。
「神の騎士団」最高司令官ガーリング聖

ガーリング聖は世界政府に属する最強クラスの軍事組織、神の騎士団で最高司令官を務めていた男性です。彼はロジャーやロックスが参戦した「ゴッドバレー事件」にも関わっており、そこでの活躍ぶりから「英雄」という異名で恐れられています。 また、ガーリング聖がシャンクスの父親という衝撃の事実も判明済み。世界政府・海賊、その両方に深く関わる重要人物として、今後も様々な場面で活躍すると思われます。
【悪魔の実?】サターン聖の能力の正体は牛鬼
該当シーン | 108巻1094話 |
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サターン聖は牛と蜘蛛が合体したような妖怪「牛鬼(ぎゅうき)」に変身できます。その能力を使用すると、頭に牛のようなツノが生え、体は蜘蛛のように変化。およそ人とは思えない、化け物じみた姿に変わります。 変身後の戦闘力は凄まじく、ふれただけで腐食する猛毒の爪で攻撃する・口から強烈な威力を誇る爆発弾を放つなど、チート級の能力を複数所持。そのうえ普通の攻撃でパシフィスタの固い身体を貫くシーンもあり、素の身体能力も尋常ではないことがわかっています。 牛鬼状態のサターン聖にはゾオン系覚醒者特有の「黒いオーラ」が出ていますが、悪魔の実の能力者と明言されたわけではありません。この力が悪魔の実由来なのだとしたら、「ウシウシの実 幻獣種 モデル“牛鬼”」あたりの能力になりそうです。
牛鬼ってどんな存在?
牛鬼(ぎゅうき・うしおに)は山陰地方や四国を中心に言い伝えが残る妖怪の一種です。サターン聖が変身するような「牛+蜘蛛」の姿で描かれることもあれば、「牛+鬼」など別の姿で描かれることもあります。 牛鬼は怪力や口から吐き出す毒が武器といわれ、その特徴はサターン聖の戦闘スタイルと一致。サターン聖変身時の能力は妖怪・牛鬼の伝承をベースにしているものと思われます。
再生能力を持つ
サターン聖には、瞬間移動能力や念で攻撃する能力、敵の動きを封じる能力もあります。また攻撃され重傷を負ってもみるみる元通りになる、再生能力さえも備わっていました。 魔法陣で突如エッグヘッド内に出現し、麦わらの一味の動きを完全に封じた彼。しかしゾオン系の悪魔の実には、動物の能力が宿るだけで特殊能力はないはず。マルコのように幻獣種は例外だとしても、あまりにも能力が多いです。 そのためこれらの能力は、サターン聖自身の力かイム様が五老星に授けた力、もしくは科学によるものだと思われます。もし彼自身が持つ能力である場合は、いよいよその正体が人間か怪しくなってきますね……。
【モデル】サターン聖のモチーフを解説

サターン聖のモデルは、ドイツの経済学者であるカール・マルクスだと言われています。 マルクスは立派な白い髭が特徴的な人物で、髪型もサターン聖と似ています。そんな彼は社会主義を唱え、階級や格差のない平等な世界を支持していました。その考えは、階級社会の頂点に君臨し、天竜人の横暴を認めているサターン聖とは逆ですよね。 他の五老星のモデルも「自由」をテーマに活動した偉人が多いので、彼らの外見には皮肉が込められているのかもしれません。
【性格】サターン聖はクズすぎる?

該当シーン | 1103話(未単行本化) |
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これまで性格さえもよくわかっていなかった五老星。そんななかエッグヘッド編でサターン聖が本格的に登場し、いきなり性格がクズすぎると読者の間で話題になりました……! バーソロミュー・くまが人体改造で兵器にされてしまったのも、きっかけはサターン聖です。またボニーが悪魔の実の能力者になった経緯は、謎に包まれていました。その謎は、まだ赤ちゃんだったボニーにエキスを注入し能力者の人体実験をしたとサターン聖自身が告白し、解消されます。 またそれだけでなく、サターン聖はバッカニア族だったくまに「奴隷になる事と死ぬ事しか許されていない」と語ったうえ、「虫ケラの気持ちを理解しろと言うのか?」と他者を見下すような態度をとるなど、擁護不可能なレベルの醜悪な言動を繰り返していたことが発覚しました。 人間を「虫ケラ」と呼び蔑む姿に、「笑えないクズっぷりだ……」と不快感を感じた読者も多いようです。
【活躍】サターン聖の過去・来歴を解説
200年前 | 廃棄を命じられた「鉄の巨人」の研究を継続 |
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38年前 | ゴッドバレー事件にてくまと邂逅 その後ジニーやボニーに人体実験を施す |
22年前 | ロビンの故郷・オハラにバスターコールを命じる |
現在 | エッグヘッドにてルフィと対峙 |
200年前
サターン聖は200年前に、廃棄を命じられていたはずの鉄の巨人に関する研究を押し進めていたことがわかっています。どうやら彼は巨人に使われた技術を調査すれば、「いずれ軍の役に立つ」と考えていた様子。 科学者たちはその命に従い研究に取り掛かりましたが、結局その謎はほとんど解明できなかったようです。ちなみに、200年前の回想シーンにおいて、サターン聖の姿が過去と現在でほとんど変わっていないことが判明しました。「五老星=不老」はほぼ確定と言っていいでしょう。
38年前~2年前

38年前、ゴッドバレーという島で天竜人・海軍・ロジャー海賊団・ロックス海賊団が入り乱れる、とんでもない戦いが繰り広げられました。実はこの現場にサターン聖も訪れていたのです。 彼はここで天竜人の奴隷だったくまと遭遇し、「お前には奴隷になる事と死ぬ事しか許されていない」と発言。くまはここで手に入れたニキュニキュの実の力で逃亡に成功しますが、サターン聖との繋がりはまだ続きます。 くまは一緒に逃げたジニーと共に革命軍メンバーとして活動し始め、そののちジニーが天竜人にさらわれる事件が発生。サターン聖は捕まったジニーで人体実験をおこなったうえ、その副作用で「青玉鱗」という病気になった彼女を廃棄するという残虐な行動に出ます。 くまはこのあとジニーの娘にあたるボニーを引き取り、彼女の病気を治すためベガパンクのもとへ。くまはそこでサターン聖と再会。彼は治療をおこなう条件として、「王下七武海へ加入すること」「人間兵器として改造されること」「思考と自我を捨て去ること」を要求します。 くまはそれを承諾し、海軍の配下に置かれることになるのでした。ちなみに、サターン聖はロビンの故郷・オハラへバスターコールを発動させた張本人ということも判明しています。
現在(エッグヘッド編)
これまで前線に出ることのなかったサターン聖ですが、エッグヘッド編でついに戦場へ現れます。彼は世界政府が隠してきた真実を知り過ぎたベガパンクの始末などを目的に、黄猿らと共にエッグヘッドへ上陸。 ベガパンクのクローンでありながら彼を裏切り、天竜人の座を狙う欲(ヨーク)と手を組んで動き始めます。サターン聖は他の五老星とも協力しながら、ルフィやベガパンクを狙って激闘を展開することに。圧倒的な力で戦いを優位に進めていきますが、鉄の巨人や巨兵海賊団の登場で形勢が逆転。 ルフィを逃がしたうえ、ベガパンクが得た情報の全世界配信を許すなど、結果的に大敗を喫することになります。この作戦を先導していたサターン聖は失敗の責任を問われ、帰還中の船内でイム様に粛清を受け死亡。炎に焼き尽くされ骨だけになるという、何とも無惨な最期を迎えるのでした。
【無能】サターン聖が使えないと言われる理由を解説
牛鬼への変身や不死身と言われるほどの再生能力など、常軌を逸した強さを誇っているサターン聖。それにも関わらず、彼は一部のファンから「あまりにも無能すぎる!」と酷評されています。 振り返ってみると、サターン聖はベガパンクがくまやパシフィスタに施した細工にも気付かず、実験の結果としてボニーにトシトシの実という強力な力を付与。さらに廃棄せずに残していた鉄の巨人がルフィに加勢するなど、自分の首を絞めるような行動を何度もとっています。 さらに、サターン聖はルフィに吹き飛ばされたところで黒ひげ海賊団のデボンに触れられる(おそらく自身の変身能力に利用するため)という、今後の展開に影響しそうな大失態も犯しています。これだけの失敗を重ねていると考えれば、サターン聖が無能と言われるのも仕方ないのかもしれません。
【声優】サターン聖を演じるのは野田圭一

アニメ「ワンピース」でサターン聖を演じているのは、青二プロダクション所属の声優である野田圭一です。 ナレーションなどでも長く活動し、「世界まる見え!テレビ特捜部」でも声優として活躍していた野田。代表的な役は、『かりあげクン』の木村課長役などです。 まだまだアニメでの登場は少ないサターン聖ですが、ぜひ声にも注目してみてください!
アニメでサターン聖が深掘りされたら、ムカつきすぎてしまわないか心配です……!
「ワンピース」サターン聖含む五老星の正体に注目
サターン聖は能力にも注目ですが、その正体も見逃せません。彼の戦闘シーンを見ると、「五老星たちは人間ではないのかもしれない」と思えてきます。 そんなサターン聖はエッグヘッド編で死亡してしまいましたが、それをきっかけにガーリング聖が五老星に加入するなど、政府側の大きな変化を呼び込みました。今後世界政府や新・五老星がどんな動きを見せるのか、その動向に要注目です!