釘崎野薔薇(くぎさきのばら)を徹底解説!生きてた説や術式を深掘り【呪術廻戦】
『呪術廻戦』釘崎野薔薇(くぎさきのばら)のプロフィール
呪術高専東京校に通う1年生、釘崎野薔薇。虎杖悠仁と伏黒恵の同級生であり、この学年唯一の女子生徒となっています。性格はとにかく強気で、歯に衣着せぬ発言で周囲を振り回すこともしばしば。反面、仲間思いな一面もあり、虎杖や伏黒を雑に扱いながらも信頼しているようです。 また彼女はそもそも呪術師の家系に生まれており、呪術の基礎は祖母直伝。釘や藁人形を使った独特な術式は非常に強力で、本編でも様々な強敵と戦いを繰り広げています。
【死亡説】釘崎野薔薇の最後のシーン
死亡シーン | 15巻125話 |
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野薔薇は124話で強敵・真人の本体が接近してきたとき、過去の走馬灯を見ています。そして125話で真人本体に無為転変をくらい、顔面の左側が吹き飛ばされてしまいました。 倒れて動かなくなる彼女をみて虎杖は動けなりますが、そこへ京都校の東堂葵が同じく京都校1年の新田新をつれて現れます。 虎杖は新田の術式により回復し“野薔薇にも術式をほどこした”と聞かされました。最新話でもまだ明かされていませんが、127話の時点で彼女は呼吸も脈も止まっています。
「釘崎は無事か?」
渋谷事変後、虎杖と伏黒が再会した144話。虎杖は「釘崎はどうなった」と伏黒に彼女の様子を尋ねます。このシーンでは生死に関する明言はなく、虎杖は伏黒の表情から何かを悟った様子で、拳を握りしめ「そうか分かった」とだけ言いました。 虎杖が浮かべている苦悶の表情や、伏黒が「死」という言葉を口に出来なかった様子から、野薔薇死亡説が濃厚となったシーンです。
衝撃的な野薔薇の最期を
【作者】芥見先生のコメントで野薔薇の死亡が確定
これまで生死に関して明言されず、安否が不明だった野薔薇。ですが作者の芥見下々がテレビ番組『漫道コバヤシ』に出演した際、野薔薇の生死についてある発言を残しています。 それによると「野薔薇は新田の処置を受けている時点で死んで」おり、「野薔薇は新田の術式で死後間もない身体をキープしている」状態。そして今後復活するかどうかは「蘇生処置次第」とのこと。 これにより野薔薇は真人の攻撃で死亡していることが確定。ですが蘇生について含みを持たせていることから、場合によっては野薔薇が復活する可能性があるかもしれません。
【生きてた?】釘崎野薔薇が復活すると考えられる3つの理由
理由①:傷が顔のみ
理由②:反転術式の存在
彼女に応急処置を施した新田新は、傷の悪化を抑える術式を操りました。そして呪術高専には反転術式を用いて治癒を施す、家入硝子がいます。 致命的な深手を負った野薔薇ですが、上記のように脳を損傷していない状態であれば、新の応急処置と硝子の反転術式での復活もあり得るでしょう。
理由③:野薔薇の花言葉
【強さ】釘崎野薔薇の術式を解説
まずは野薔薇が使う術式・芻霊呪法(すうれいじゅほう)について解説します。
芻霊呪法(すうれいじゅほう)とは?
芻霊とは藁人形などのことで、野薔薇の術式には必要不可欠なアイテム。金槌・五寸釘・藁人形を使い術式を放ちます。 使い方は呪力を流した釘を藁人形に打ち込み、呪霊にダメージを与えるというもの。ヒーローとしては珍しい、しかし、いかにも“呪い”っぽい戦闘スタイルですね。
呪力を打ち込む「共鳴り」
攻撃を仕掛ける相手の体の一部があれば、遠距離からでも攻撃が可能になる術式です。例えば相手の腕が身体から切り離された場合、その腕に藁人形を重ね呪力を打ち込みます。 すると相手にダメージを与えられ、間接的に攻撃するという仕組み。相手の体の一部さえ近くにあれば攻撃できるので、非常に便利な方法です。 ダメージ量は相手と野薔薇の実力差や、体のどの部位かによって変化。使える体の部位が希少であれば、大きなダメージを与えることが出来るのです。
釘を発射して攻撃「簪(かんざし)」
彼女の基本的な戦闘スタイルとなっているのが「簪(かんざし)」です。相手に釘を刺し、呪力を流しダメージを与える攻撃方法。 釘を刺した本数が多いほど、たくさんの呪力量を流せるので威力が高くなります。流した呪力量が多ければ、大きな木を倒すこともできる様子。 また呪力を流すタイミングは、野薔薇が自由に決められるので、相手にとっては時間差でダメージがやってくることもあります。彼女はまさ遠距離攻撃タイプと言えるでしょう。
野薔薇も黒閃(こくせん)の放出に成功!
黒閃(こくせん)とは、打撃と呪力が誤差0.000001秒以内に衝突してできた空間の歪みで呪力が黒く光り、威力が2.5乗になる現象のことを言います。 この黒閃は難易度が高く、狙って出せる呪術師はいないと言われているほど。彼女が黒閃を放ったのは「八十八橋での戦い」で、主人公・虎杖悠仁とともに敵と対峙したときです。 敵は呪胎九相図の次男・壊相(えそう)と三男・血塗(けちず)。野薔薇は前方に血塗、後方に壊相の攻撃術式と、この兄弟にはさまれピンチに追い込まれていました。 しかし虎杖と野薔薇は、高い潜在能力を発揮し、極限の集中力で黒閃を放出。無事に敵兄弟を撃破しました。彼女はまだ領域展開はできませんが、黒閃を放てるほど優秀な呪術師なのです。
【過去】釘崎野薔薇の活躍シーンを振り返る!
呪術高専に入学したのはなぜ?
野薔薇の過去 | 15巻125話 |
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野薔薇が呪術高専に入学したのは、田舎の地元から出たかったから。田舎が嫌いと彼女自身が明言していますが、そこには彼女の過去が関係していました。 彼女がどんな環境で育ち、どんな出会いや別れを経て田舎から出てきたのか解説していきます。
田舎育ち、田舎嫌い
野薔薇の地元は盛岡まで4時間かかる、田舎の村です。村に住む住人は閉鎖的な考えが強く、村外部から来た人のことをあまりよく思いません。 彼女はそんな田舎のことが嫌いで、東京に住みたいと思っていました。呪術師は学校に通いながらも給料が支払われ、金銭面で心配もありません。 そのため野薔薇は中学卒業を機に呪術高専にくることを決意したのです。また田舎を出るという決意を確固たるものにした、出来事もあります。
野薔薇の人生を決めた存在「沙織」
彼女が小学校1年生の時に、東京から「沙織」という年上の女の子が村にやってきました。沙織は彼女にとって姉のような存在になっていきます。一方沙織も、1人っ子であったことから野薔薇を妹のように可愛がっていました。 もともと、田舎特有の人と人との距離感に疑問を持っていた野薔薇。沙織の丁寧な言葉遣いや考え方に興味をもち、強い影響を受けるようになります。 そして彼女は学校で唯一の友達と呼べる「ふみ」と一緒に沙織の家を秘密基地と言って通うようになりました。しかし他の住民たちは“田舎者をバカにしている”などと閉鎖的な考えで、沙織をいじめるようになっていきます。 だんだんエスカレートしていく嫌がらせに耐えかね、沙織は家族とともに村から引っ越してしまいました。この事件が彼女の人生を決めるきっかけになったのです。
地元の親友「ふみ」
野薔薇が地元で唯一の友達と呼べるのがふみです。ふみは野薔薇が小学校1年生の時に生徒19人の学校にやってきた転校生。 彼女はこの時すでに住民に対して疑問を感じていたせいもあって、ふみと毎日一緒に遊ぶようになりました。沙織が村を去ってから10年たった時には、2人は親友と言える存在になっています。 野薔薇は上京する際、見送りにきたふみとの別れに涙を流しそうになりました。しかし彼女は、持ち前の性格から涙をグッとこらえ“今度は沙織と3人で会おう”と言い残し、村を去ったのです。
野薔薇の活躍①:京都校との交流戦
京都校との戦い | 5巻41話 |
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交流戦は1年に1回、京都校とおこなわれる2日間のイベントです。1日目は団体戦、2日目は個人戦と暗黙の了解で決まっていました。 本来は2、3年生がメインで行われますが、東京校は3年生が停学中であるため、1年である野薔薇と伏黒が出場することになります。また、この時2人は「虎杖は死んだ」と思っていました。 1日目、野薔薇は京都校3年の西宮桃と対決。西宮の価値観が理解できない野薔薇は、“てめぇはめんどくせぇ”と言い放ち、術式・簪で木を倒します。 しかし禪院真依の横やりによって、リタイアを余儀なくされました。ただしその後他の戦場に乱入してきた呪詛師や呪霊のせいで、交流戦の結果はうやむやになります。 そして2日目は死者も出てしまったことからか、本来の個人戦ではなく野球で決着をつけることに……。結果は東京校が2ー0で勝利しています。
野薔薇の活躍②:起首雷同(きしゅらいどう)編
壊相・血塗との戦い | 7巻61話 |
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交流戦のあと1年生は3人で任務に向かいます。向かった先で目的の呪霊と対峙していると、またしても乱入者がありました。この乱入者は虎杖が受け持ちます。 目的の呪霊と戦う野薔薇は、領域外から現れた腕に引き込まれていきます。このとき彼女は、焦る伏黒に対して“問題ないからモグラをたたけ”と男前発言。 彼女の前には、変態的な格好をした怪しい奴がいました。そこへ虎杖も現れ、乱入者2人は呪胎九相図、次男・壊相と三男・血塗と判明。そして2人は壊相の血を使った術式をくらってしまいます。 しかしここで野薔薇は自分の身体に釘を打ち込み、共鳴りを発動。彼女は壊相の術式でお互いが強くつながっていることを逆手にとり、我慢比べと称し攻撃を仕掛けます。 術式を解かせることに成功した彼女は、そのまま瀕死の血塗へと攻撃し、研ぎ澄まされた極限状態の集中力で黒閃を発動。無事に血塗を倒しました。
【名言】釘崎野薔薇のかっこいいセリフを紹介
野薔薇はサバサバした性格や、発言からネット上でも「イケメン・男前・兄貴」などと呼ばれることも少なくありません。 ではそんな彼女のかっこいい名言を使われたシーンとともに振り返ってみましょう。
「私が私であるためだもの」
名言が登場した回 | 1巻5話 |
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野薔薇は呪術高専にやってきて間もないころ、教師の五条悟にはめられ虎杖と2人でチームを組まされました。実はこれは、五条が仕組んだ“呪いを祓う試験”だったのです。 無事に呪いを祓った野薔薇は、虎杖に“なんで呪術高専にきたのか?”と問われます。これに対し彼女は“お金のため”と答えました。 そんな理由で命をかけられるのかと驚く虎杖に放った言葉が“賭けられるわ。私が私であるためだもの”です。なんとも彼女らしい発言で、彼女の心の強さがうかがえました。 自分の信念を貫くためなら命を懸けるに値するというわけです。
「テメェの人生は仕事かよ」「私は釘崎野薔薇なんだよ!」
名言が登場した回 | 5巻41話 |
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野薔薇は京都校との交流戦1日目で、西宮と対戦したときにも数々の名言を残しています。西宮は同じ京都校の禪院真衣のことを尊敬していました。 西宮は真衣の苦労を分かるべきだとか、呪い(虎杖)と一緒にいる意味が分からないなどと野薔薇に言ってきます。しかし彼女は完璧を求めたり理不尽に応える必要を受け入れずに、“テメェの人生は仕事かよ”と返します。 さらに彼女は自分の行動を何1つ疑っていないことを言葉にしつつ、最終的に“私は釘崎野薔薇なんだよ”と叫びました。
【声優】アニメ『呪術廻戦』で釘崎野薔薇役:瀬戸麻沙美
アニメ『呪術廻戦』で釘崎野薔薇の声を担当するのは、声優・瀬戸麻沙美(せとあさみ)です。シグマ・セブン所属で27歳。声優界の大物・水樹奈々と親交が深く、一緒に旅行へ行ったりする間柄です。 他の作品では『ちはやふる』で主演・綾瀬千早役を演じました。また同作でエンディング主題歌も担当しています。 他には『マクロスΔ』でミラージュ・ファリーナ・ジーナス役や、『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』で桜島麻衣役を演じています。
『呪術廻戦』釘崎野薔薇の現在が気になる……!本編を追って再登場を待とう
野薔薇は女子でありながら、男前な性格でたくさんのかっこいいセリフや、かっこいい生き様を披露しています。彼女は戦闘スタイルにおいても、自分が傷つくことを恐れていません。 「兄貴」と親しまれ、男女ともに人気の高いキャラクターですが、2021年10月現在では生死不明の状態。散り様ですらかっこよく決める野薔薇は、本当に亡くなってしまったのでしょうか? 生存の可能性を残しているので、きっと助かると信じたい……。人気も高いので、ぜひ生存ルートを進んでもらいたいですね。彼女の生死含め、今後の展開が気になります!