領域展延・簡易領域(シン・陰流)とは?落花の情との違いや五条はできない説を解説【呪術廻戦】
アニメ・映画・漫画と各種メディアで人気を博している『呪術廻戦』。 作中では登場人物の切り札となる領域展開が次々登場し、その迫力や強さが大きな話題を呼んでいます。この記事ではそんな領域展開に関連する術、「領域展延」・「簡易領域」・「落花の情」について徹底解説!その効果や威力についてわかりやすく紹介していきます。 ※この記事は「呪術廻戦」の重要なネタバレを含みます。
領域展延・簡易領域・落花の情の共通点
『呪術廻戦』のなかでは最強クラスの攻撃方法となる領域展開。これは術式を極めた者が使用できる最終段階の術であり、習得している術師はごくわずか。領域展開の大半には発動者の術式が「必中」となる効果が含まれており、展開に成功した時点で勝負がつくことも珍しくありません。 そんなまさしく「必殺技」とも呼ぶべき領域展開に対策するために生まれたのが「領域展延」・「簡易領域」・「落花の情」なのです。それぞれ詳細な部分は違いますが、共通しているのは「必中効果を中和できる」ということ。これらをうまく使えば、相手の領域展開を防御することが可能なのです。
簡易領域とは?
- 周囲に結界が発生
- 結界内で領域展開の必中効果を中和
- その場から動けない
- 「シン・陰流」伝統の技
領域展開を使用できない者たちが使う「弱者の領域」と言われる簡易領域。これは発動すると自身の周囲に結界のようなものが現れ、その範囲内にいれば領域展開の必中効果を中和することが可能です。こちらは古き時代より続く「シン・陰流」の技術であり、現代でも門下生たちに伝えられています。 領域展開に対抗しうる手段として優秀な術ではありますが、簡易領域には「その場から動けない」というデメリットが存在。これはそれほど広くない簡易領域の効果範囲から、出ないようにするための縛りだと思われます。
シン・陰流とは?
シン・陰流とは平安時代に生きていた呪術師、蘆屋貞綱を開祖とする呪術師の流派です。シン・陰流は自らのうちに0から術式を構成するものであり、この方法は結界術と近しいものと言われています。 また簡易領域は蘆屋自身が強力な呪詛師や呪霊から弟子たちを守るために考案したもの。さらに簡易領域には門外不出という縛りが存在しており、シン・陰流の門下生のみ習得可能な技術です。そしてこの縛りにより術が持つ中和効果を高めていると言われています。
使用キャラ一覧・登場巻
三輪霞
登場巻 | 5巻35話 |
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三輪霞が使用した簡易領域は領域展開の中和を目的としたものではなく、「領域内に入ってきたものをフルオートで迎撃する」ことを目的とした技になっていました。この時点では領域展開などもほとんど登場しておらず、中和効果についても特に説明はされていません。
憂憂
登場巻 | 12巻102話 |
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メカ丸
登場巻 | 10巻82話 |
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東堂葵
登場巻 | 15巻130話 |
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渋谷事変で虎杖とともに真人と対決することになった東堂葵。彼は真人の領域展開の発動を察すると、すぐに簡易領域を使用しました。ただし彼の簡易領域はシン・陰流直伝ではなく、師である九十九由基から教わったもののようです。
九十九由基
登場巻 | 23巻206話 |
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日下部篤也
登場巻 | 16巻134話 |
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シン・陰流の使い手であり1級呪術師でもある日下部篤也。彼がはっきりと簡易領域の使用を明言した場面はありませんが、三輪と同様に居合術を使う場面や、羂索の攻撃から仲間を守った場面が存在しているため、そういったシーンで簡易領域を使用していると思われます。
五条悟:できないって言ってたじゃん!?
登場巻 | 226話(単行本未収録) |
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両面宿儺の伏魔御厨子に対抗するため、簡易領域を使用した五条悟。これを見た虎杖は「『できない』って言ってたじゃん!」と反応しますが、それに対し日下部は「五条は『教えられない』つったんだ」と反論。 どうやら五条はその天性の才能で簡易領域を習得したらしく、原理を理解し誰かに教えることはできないようです。
彌虚葛籠(いやこつづら)とは?
「彌虚葛籠」は死滅回游で伏黒恵と戦った、レジィ・スターが使用した技です。こちらは簡易領域の原型になった技術と言われており、その効果は「領域を中和し必中効果を打ち消す」ものとなっています。 しかしながら彌虚葛籠は簡易領域同様、術式自体の打消しは不可能。そのため必中効果のない伏黒の不完全な領域には効果を発揮できず、レジィは手痛いダメージを負うことになってしまいました。 ちなみに彌虚葛籠の「彌」には「広く行きわたる」、「虚」には「からっぽ」、「葛籠」には「箱」という意味が存在。彌虚葛籠には「自分を広く包むからっぽの箱」という意味が込められているようです。
領域展延(りょういきてんえん)とは?
- 自身の周りに薄い領域を展開
- 相手の領域展開の必中効果を中和
- 発動中も動くことが可能
- 発動中は生得術式を使用できない
- 呪霊側の技術?
領域展開に対抗する術の1つである領域展延。これは自身の身体の周りに膜のような「薄い領域」を展開することで、相手の領域展開が持つ必中効果を中和することが可能です。 またこちらの技術を作中で使用しているのは呪霊サイドのキャラのみであり、もしかしたらこれは呪霊側特有の技術なのかもしれません。 ちなみに領域展延は発動中も自由に動き回ることができ、領域展開に対抗しながら移動することが可能。反面、発動中は自身が生まれながらに持つ「生得術式」を使用することができず、攻撃手段が「物理攻撃のみ」になってしまうデメリットも存在します。
なぜ五条悟に対して有用?
作中でもトップクラスの実力を持つ術師である五条悟。彼が持つ術式は無下限呪術と呼ばれるものであり、これには「五条に近付けば近付くほど動きが低速化していく」という効果があります。これにより最終的にはどんな生物や物体も五条にふれる前に動きが停止してしまうのです。 これに対抗するために呪霊たちが使用したのが領域展延でした。実は領域展延は領域展開のみならず全ての術式の効果を中和可能。これにより五条の無下限呪術を中和すれば、五条にふれることが可能になるのです。
使用キャラ一覧・登場巻
花御・漏瑚
登場巻 | 10巻84話 |
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渋谷事変のなかで五条と対峙することになった漏瑚。五条が常に展開している無下限呪術を中和するため、漏瑚は花御とともに領域展延を使用します。 それにより五条は無下限呪術を解除することになりますが、地力の違いで漏瑚たちを圧倒。その圧倒的な強さに呪霊たちは恐怖することになるのでした。
両面宿儺
登場巻 | 225話(単行本未収録) |
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五条と壮絶な戦いを繰り広げる中で、宿儺が無下限呪術対策のために選んだのはやはり領域展延でした。しかしこれは生得術式を使用できないデメリットがあるため、長く使用せずにすぐに領域展開同士の勝負に移ってしまいます。
簡易領域と領域展延の違いとは
発動中に身動きがとれるかどうか
どちらも「領域展開の効果を中和する」という効果を持つ簡易領域と領域展延ですが、その大きな違いとして「発動中に動けるか否か」という部分があります。 簡易領域は発動中に動くことは不可能。その反面領域展延は発動中も動くことができ、相手の動きに合わせて移動することも可能です。そういった点では領域展延の方が戦闘に向いていると言えるでしょう。
生得領域を発動できるかどうか
領域展延には発動中も動くことが出来るというメリットがある反面、呪術師が生まれながらに持つ「生得術式を使うことが出来ない」というデメリットが存在します。本来であれば生得術式は呪術師のメインウェポンとなる重要な攻撃手段。 これが使用できず物理攻撃しかできないという点は、呪術師にとって大きなハンデとなり得ます。その一方で簡易領域にはそういった縛りが明言されていないため、「生得術式を使用できる」という点では簡易領域の方が優れていると言えるでしょう。
落花の情(らっかのじょう)とは?
落花の情とは作中に登場する由緒ある御三家「加茂家・五条家・禪院家」に伝わっている対領域展開の術です。これまでの領域展延や簡易領域とは違い、自身が領域のようなものを発動することはなく、相手の術式がふれた瞬間にカウンター的に呪力を発し身を守る術となっています。 こちらの術が持つデメリットなどは今のところ明かされていません。ですが作中の様子からは、領域展延同様、発動中に他の術式を使用することができないデメリットがあると思われます。
使用キャラ一覧・登場巻
禪院直毘人
登場巻 | 13巻108話 |
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渋谷事変のなかで特級呪霊である陀艮と対峙した禪院直毘人。陀艮の発動した領域展開「蕩蘊平線」に対抗して彼が発動させたのが「落花の情」でした。 直毘人はこれにより陀艮の攻撃を防ぎますが、その後の波状攻撃には耐え切れず大ダメージを負うことに。もしかしたら落花の情には「連続攻撃に弱い」という一面があるのかもしれません。
領域展開への対策は必須!?激戦の『呪術廻戦』
強敵がどんどん増えてゆき、新たな領域展開が次々に登場する『呪術廻戦』。 これからは領域展開の使用や、その対策が必須な展開になりそうな予感がします。これを機に本作を読み返し、領域展延・簡易領域・落花の情の強さをチェックしてみてはいかがでしょうか!