2023年9月17日更新

『呪術廻戦』獄門疆(ごくもんきょう)を徹底解説!解除方法や元ネタは?

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アニメも大きな話題となり社会的なブームを巻き起こしている漫画『呪術廻戦』。 この記事では作中でもトップクラスの人気キャラ五条悟を封印した「獄門疆(ごくもんきょう)」について徹底解説!特級呪物に認定されるその恐ろしい能力や発動条件、さらには現在の五条の状況まであますことなく紹介していきます。 ※この記事は「呪術廻戦」の重要なネタバレを含みます。

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『呪術廻戦』獄門疆(ごくもんきょう)とは?

呪術廻戦 五条悟
©︎芥見下々/集英社
区分 特級呪物
見た目 ・手のひらサイズの立方体 ・各面にサイコロのような眼がある
効果 対象の絶対的な封印 ※身体のみならず呪力も制限し無力化する
封印可能人数 1名
封印可能期間 上限なしと思われる

獄門疆とは「あらゆるものを封印する力」を持つ特級呪物。手のひらサイズの立方体で、各面には目が浮かんでいるのが特徴です。なお目の数はサイコロと同じ要領で配置されています。 閉じ込めることができる人間の制限は1名ですが、期間については特に制限はないようです。使用者が封印を解除したり閉じ込められた者がみずから命を絶ったりしない限り、再び使うことはできません。

獄門疆内での時間の流れ方は?

獄門疆のなかでは物理的時間は流れていないので、外の世界でどれだけ長い年月が経とうと、封印された人間が年を取ることはないです。使用者である羂索も、封印を解くのは100年後か1000年後かなどと発言していました。 そのため仮に100年経ってから封印が解かれたのであれば、浦島太郎状態になってしまうと思われます。そもそも常人の神経であれば、永遠に思える時間の中たったひとりで閉じ込められていたら気が狂ってしまいそうです……。

五条悟は獄門疆内でどのように過ごしていたのか

呪術廻戦 五条悟
©︎芥見下々/集英社

獄門疆の封印を解くことに協力した天使は、その特性から「五条が錯乱している可能性もある」と不安を感じていました。しかしながら封印を解かれた五条はすぐに戦線に復帰しているため、精神的なダメージなどはなく平時と同じようなメンタルを保ち過ごしていたと思われます。 ちなみに五条本人は、獄門疆での時間の流れについて「仕事がクソ忙しいときに近いかな」とコメント。いわく、週単位で時間があっという間に過ぎるのにやり直したくないくらい長い、ある種矛盾した感覚だそうです。

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獄門疆解除による五条悟復活までの経緯

呪術廻戦 五条悟
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

五条悟が獄門疆に封印される

渋谷事変のなかで夏油の身体を奪った羂索と対峙した五条。羂索たち呪霊側にとって五条は最大の障壁であり、ここで無力化できれば戦況は大きく傾きます。そこで羂索が切り札として用意していたのが獄門疆だったのです。 羂索は呪霊やそこにいる一般人さえも利用し、五条にダメージを蓄積。そして最後に彼の親友である夏油の姿を見せることで脳内時間を稼ぎ、獄門疆の発動に成功します。これにより五条は完全に無力化されることになってしまいました。

五条悟の復活

五条を復活させるため、術式を消滅させることができる天使という術師を探し始めた虎杖たち。天使は来栖華という女性と同化しており、虎杖たちは彼女とコンタクトを取ることに成功します。そして彼女と協力関係を結ぶことで、獄門疆「裏」の開門を達成。 ここでついに五条は復活し、羂索や宿儺など恐ろしい強敵が集う戦場に復帰することができたのです。五条が封印されていた期間は実に3年以上。虎杖たちにとっては待望の復活と言えるでしょう。

獄門疆の発動・開門条件

呪術廻戦 夏油傑 羂索
©︎芥見下々/集英社

発動条件

獄門疆は対象を完全に封印するための呪物です。この能力を発動させるためには獄門疆の半径4メートル以内に対象を「1分間」とどめておく必要があります。ただしこの1分間とは対象者の脳内時間での1分間。つまり対象者の体感で1分以上経過していれば獄門疆の能力は発動可能なのです。 作中で獄門疆を発動した際は五条に夏油の姿を見せることで膨大な過去を思い出させ、脳内時間の1分を短時間で稼ぐことに成功しています。

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開門条件

獄門疆の開門条件
  • 獄門疆の所有者が開門する
  • 封印された人物が自死する
  • 獄門疆「裏」を開門する

獄門疆を開くには上記3つのうちどれかを実行する必要があります。最もオーソドックスなのは所有者が自ら開門すること。また中に封印されている人物が自死した場合にも開門が可能となります。 そしてもう1つの方法が獄門疆「裏」を開くこと。この方法が五条救出のための重要な切り札となります。

獄門疆の「裏」とは?

呪術廻戦 天元
©︎芥見下々/集英社

「裏」とは

獄門疆「裏」はその名の通り獄門疆と対になる呪物であり、こちらは天元が所有していました。しかも「裏」の存在は完全に秘匿されていたようで、獄門疆の現所有者である羂索ですらその存在を知りませんでした。 ただし「裏」を所有していてもそれだけで開門することはできず、あくまでも表の獄門疆所有者にしか開門はできないようです。

「裏」の解除方法

獄門疆「裏」の解除方法
  • あらゆる術式を解除する「天逆鉾」を使用
  • あらゆる術式効果を相殺する「黒縄」を使用
  • 術式を消滅させる能力を使用

前述した通り「裏」の開門には表の獄門疆を持つ所有者の権限が必要です。そのため所有者以外の人間が「裏」を開門するには、そこにある術式を無効化するしかありません。 そのために術式無効能力を持つ呪具が必要なのですが、なんと「天逆鉾」は五条が封印ないしは破壊済。さらに「黒縄」も五条自身の手で消し去られています。そのため虎杖たちは「術式を消滅させる能力」を持つ「天使」という術師を追うことになるのです。

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獄門疆を解除できる術師・天使とは?

天使こと来栖華は死滅回游の泳者(プレイヤー)のひとり。来栖華という人間の身体に「天使」という過去の術師が受肉している状態ですが、虎杖と宿儺の場合とはちがってお互いに友好的な関係を築いているようです。 彼女は頭の上には輪っか、背中には羽根、手にはラッパと、「天使」の名にふさわしい見た目をしています。詳細は不明ですが“あらゆる術式を消滅させる”術式の持ち主で、結界を無効化することも可能。その力を頼りにして虎杖たちは彼女に接触します。

天使の目的は堕天・宿儺の抹消

呪術廻戦 宿儺
©︎芥見下々/集英社

来栖に受肉している「天使」の目的は、器である人間の自我を乗っ取って受肉した過去の術師の一掃です。どうやらその状態を神の理に反すると見なしているらしく、だからこそ自身は来栖との共存を選んだのでしょう。 そんな天使が最優先ターゲットとして狙っているのが、「堕天」と呼ばれる術師……宿儺でした。彼の抹消さえできるなら虎杖たちに喜んで協力すると話しているあたり、何やら宿儺とは因縁があるようです。

宿儺と戦闘しダメージを負わすも…

宿儺が伏黒の身体を乗っ取った際、来栖は「邪去侮の梯子」という大技を使用しています。彼女にとって伏黒はとても大切な存在だったため、なんとしても宿儺を伏黒の身体から追い出したかったのです。 攻撃を受けた宿儺はこれまでになく苦しそうなようすを見せ、天使の術式がいかに強力なものかがうかがえました。しかしそのとき、宿儺は伏黒が正気を取り戻したかのように振る舞うことで、来栖を油断させます。 すっかり騙された来栖は術式を解いてしまい、宿儺の反撃を受けました。その結果として右腕を失ってしまいます。

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獄門疆(ごくもんきょう)の過去と現在

呪術廻戦 夏油傑
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

羂索はどこに獄門疆を隠していた?

五条の封印に成功した羂索ですが、仮に封印が解かれてもその場で五条が即死するよう、最深部が8,000メートルにも及ぶ日本海溝に獄門疆を隠していました。しかもそれだけにとどまらず、封印を二重三重に施し、そのうえ異常を検知するための呪霊まで一緒にしていたようです。 実は羂索はもともと「裏」の存在を知りませんでしたが、天元を介してその存在を認知した模様。そのため厳重すぎるとも言える警戒心で、獄門疆を隠していたのだと思われます。

獄門疆をいつ取り返した?

天元を介して「裏」の存在を知った羂索。天元を管理下に置いたことにより「裏」も羂索が手にするかと思われましたが、「裏」は天元の協力者であった脹相が所持していたと判明。 実は天元は九十九がブラックホールで自爆する際に脹相を外へワープさせており、そのときに「裏」を彼に渡していたようなのです。天元の隠れたファインプレーにより、「裏」を味方陣営で確保することに成功しました。

獄門疆は現在誰が持ってる?

天使の術式を使用したことで、開門された獄門疆。天使により術式が消滅させられたあと、獄門疆がどうなったのかは今のところ不明です。 一説では天使の術式により獄門疆の存在そのものが消滅したとも言われており、場合によっては獄門疆及び「裏」はすでにこの世に存在していないのかもしれません。もし残っていれば敵・味方どちらにとっても切り札となりうる存在のため、獄門疆の有無は戦況に大きな影響を与える可能性がありそうです。

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【考察】以前封印されていたのは裏梅?

呪術廻戦  宿儺
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

獄門疆が封印できる定員は、1人です。では、五条が封印される前は誰かが封印されていたのでしょうか。 怪しいのは1000年前の呪術師である裏梅です。偽夏油と行動を共にする人物で、宿儺とも親交があります。戦闘時も、「これ以上私を待たせるな」と発言していました。 呪霊でもなければ偽夏油のように脳だけで生きているわけでもない裏梅は、五条の前に獄門疆に封印されていた可能性が高いです。もしかしたら彼は、1000年もの間宿儺の復活を獄門疆の中で待っていたのかもしれません。

獄門疆の元ネタは浄土宗!

獄門疆の元の姿である源信は、実在した僧侶・源信(げんしん)がモデルです。彼は浄土教の祖であり、現代の地獄のイメージや死生観に大きな影響を及ぼした人物でした。 この世とあの世を、はっきりと分断する考えを持っていた彼。そんな彼の考えが、「住む世界が違うモノは立ち入れない結界」として、作中で描かれているのかもしれません。 また「獄門」とは、「打ち首獄門」という言葉があるように、さらし首とする処刑法を指します。そして“疆”には、“強制する”という意味がありました。 そのため「獄門疆」は、「酷い処刑を強いる呪具の特性」を表した名称なのでしょう。

獄門疆は今後どう活躍するのか!怒涛の展開から目が離せない

五条悟を封印するなど一時は戦況を大きく混乱させた獄門疆。 しかし封印が解かれたことにより、一部では獄門疆自体が消滅したという噂も飛び交っています。ただ獄門疆がもし残っているのだとすれば、今後切り札として再利用される可能性もありそうです。場合によっては羂索や宿儺が獄門疆に封印される可能性も……?今後の展開を楽しみに待ちましょう!