サンジ、ルフィのお腹を満たす麦わら一味のコックの迫る8のこと

「黒脚のサンジ」の肩書きを持ち、麦わらの一味No.2としての実力を誇るサンジ。原作者尾田栄一郎が「2016年はサンジの年」と発言したことでも話題を呼びました。サンジとは一体どんな人物なのか、戦うコックさんの魅力に迫ります。
1:料理のセンスがすごすぎる!料理本を出版するほど
サンジってどんなひと?
尾田栄一郎原作の大人気マンガ『ONE PIECE』の主人公、ルフィが率いる「麦わらの一味」。その麦わらの一味が乗っているサウザンドサニー号でコックを務めているのが、金髪と巻き眉毛が特徴のサンジです。
イーストブルーにある海上レストラン「バラティエ」で副料理長として働いていましたがそこでルフィに気に入られ麦わらの一味となります。
サンジは長い船旅の中で一味の体調管理を行う重要な役割を担っています。宴を開く際のボリュームのある料理から、ティータイムにナミやロビンに提供するデザートまで、食べる人の好みに合った様々な料理を作っています。
幼い頃に遭難した際に極度の空腹を経験したため、例え敵でもお腹を空かせている人には料理を振舞うという情の深い信念の持ち主です。また出された食事は必ず完食するなど、食べ物を粗末にしないという心がけが作中で描かれています。
SANJI名義の料理本が出版される
麦わらの一味のコックが作る料理はどれも美味しそうで、マンガを読んでいると思わず食べたくなってしまうようなものばかりです。そんな料理のレシピを収録した『サンジの満腹ごはん』が、なんと2011年に出版されました!
「骨つき肉」や「ギンに出したチャーハン」、「砂漠越えの海賊弁当」などマンガの中で登場した41品のレシピが収録されています。このレシピ本はファンの間で話題を呼び、オリコン本ランキングBOOK部門で初登場2位を記録するほどの人気を集めました。
世界のあらゆる海の食材が揃うと言われているオールブルーの発見を夢見て航海を続けるサンジ。旅の途中で立ち寄った街を散策して珍しい食材を仕入れ、新しい料理に挑戦する姿もたびたび描かれています。これからもどんなごちそうをふるまってくれるのか楽しみですね!
2:どうして足技しか使わないの?
ルフィ達と共に戦闘に参加する際、サンジは基本的に足技しか使いません。その理由はずばり「手はコックの命だから」。
料理をする時に重要な役割を果たす両手を傷つけないために、足を使って攻撃をするのです。麦わらの一味の中でも武器を持たず、悪魔の実の能力者でもない珍しい存在と言えます。また、仲間が危険にさらされると自分を犠牲にしてでも助けようとする熱い一面を持っています。
技名はフランス語で料理名や攻撃する部位にちなんでつけられています。サンジの代表的な足技をご紹介しましょう。
羊肉(ムートン)ショット
首肉、肩肉、背肉、鞍下肉、胸肉、もも肉の順に蹴りを入れ、最後に後ろ蹴りをお見舞いする技です。
粗砕(コンカッセ)
自分の身体を回転させて、敵にかかと落としをくらわせます。
悪魔風脚(ディアブルジャンブ)
片足を軸に回転し、もう片方の足に熱を帯びることで蹴りの威力を増幅させることができます。
3:無類の女好き
サンジは女性に目がないキャラクターとしても知られています。麦わらの一味のナミやロビンには紳士的な態度を取り、振舞う料理も二人にだけデザートが付いていたりします。
またウォーターセブン編のエニエスロビーでの戦闘の際に敵にロビンを侮辱されたり、スリラーバーク編で敵がナミを花嫁にしようと企んだりした時には、私情を挟んで攻撃の威力がいつも以上に上がった描写があります。
美女に出会うと目がハートになって口説かずにはいられない性分は敵でも例外ではなく、相手が女性であれば絶対に攻撃をしません。そのせいでウォーターセブン編に登場したカリファに敗北しています。ドレスローザ編ではヴァイオレットの色仕掛けの罠にまんまと嵌められ、自ら窮地に追い詰められています。
魚人島編では、2年間オカマばかりのカマバッカ王国にいたために女性への免疫がなくなってしまい、美女を見て鼻血を出して出血多量になる姿が描かれました。
4:ゾロや他の麦わらの一味との仲は?
麦わらの一味の一人、ロロノア・ゾロとは犬猿の仲のようで、普段から喧嘩ばかりしています。お互いに「アホ剣士」「クソコック」などと悪口の応酬になることもしばしば。
しかしひとたび戦闘になると、麦わらの一味のNo.2とNo.3として絶妙なコンビネーションを発揮します。仲が良いかどうかは分かりませんが、仲間としてお互いの力は認め合っているようです。
船の上での日常風景の描写では、やはりナミやロビンにデレデレと声をかける姿が多いようです。
麦わらの一味の他のメンバーとも仲間として分け隔てなく接しているサンジですが、単独行動を取る姿もしばしば見受けられます。頭が良く策略家のような一面を持っているので、みんなが戦っている裏であれこれ手を打っていることも良くあります。
5:2016年はサンジの年?
2015年12月に開催された「ジャンプフェスタ2016」で、原作者の尾田栄一郎が「2016年はサンジの年になる」と発言し話題を呼びました。
メインキャラクターでとして麦わらの一味の属していましたが、実は2013年から2年近く『少年ジャンプ』の連載に登場していません。一人で行動し行方不明になってしまったサンジに、ファンの間でも出番はまだかとたびたび話題になっていました。
2016年はドレスローザ編で力を温存していたメンバーが活躍。サンジの生い立ちについてスポットが当たる年になるようです。
6:ヴィンスモーク一家の三男、サンジの素性は謎だらけ!
始まりの海・イーストブルーでルフィと出会い、4人目として麦わらの一味に加わったにも関わらず、サンジの生い立ちは未だ多くの謎に包まれています。
ノースブルーの出身で、誕生日は名前にちなんで3月2日です。幼い頃から客船オービット号のコック見習いとして働いていましたが、10歳の時に船がクック海賊団に襲撃されます。
その際に海賊団を率いていた赫足のゼフと出会い共に遭難したことがきっかけで、それ以降ゼフに料理と蹴り技を叩き込まれました。ゼフが料理長として経営していたバラティエを離れる時にお互い口争いをしつつも涙を見せるなど、二人の間に親子のような強い絆があることがうかがえます。
サンジの本当の父親は「ジェルマ66」という裏の世界では有名な組織のトップを務めているようですが、詳しいことはまだ分かっていません。
またヴィンスモーク家の三男であるということが明かされましたが、それは「人殺しの一族」と称される血筋。不穏な空気がどう転がるのか、今後の展開に注目です。
7:サンジのモデルはスティーヴ・ブシェミだった!
コミック68巻のSBS(巻末にある質問ページ)で尾田栄一郎は「サンジのモデルはスティーヴ・ブシェミ」と話しています。スティーヴ・ブシェミはアメリカの俳優で、アクの強い見た目を生かした個性的な役柄で知られています。
ブシェミは売れる前は消防士として働いていたことから、俳優になってからもボランティアとして活動を続けていたそうです。自分の危険を顧みず人を助けようとするその心は、サンジに通じるものがあるのかもしれませんね。
8:サンジの声優は?
黒スーツを身にまとい、クールにタバコをふかすサンジ。そんな魅力あるキャラクターの声を務めているのは声優の平田広明です。
平田広明は1963年生まれ。長らく劇団昴に所属し、現在は自ら事務所を立ち上げて活動を続けています。
海外ドラマ『ER緊急救命室』のジョン・カーターや映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウの吹き替えでおなじみの声優です。アニメ『TIGER&BUNNY』の鏑木虎徹や『宇宙兄弟』の南波六太の声を演じたことで話題を呼びました。
長い間に渡ってサンジを演じている平田広明ですが、本人曰く『ONE PIECE』は「本誌派」でも「コミック派」でもなく「台本派」とのこと。そのためアニメの出番がない期間は先の展開が分からず、一視聴者としてアニメを観てストーリーを把握しているんだそうです。
何やら問題に巻き込まれているサンジにどんな声を吹き込んでいくのか。これから明かされる生い立ちとともに、今後の平田広明の活躍にも注目です。