2021年7月27日更新

『もののけ姫』サンにまつわる都市伝説4つを徹底考察!洞窟シーンの謎やエボシ母親説を検証してみた

『もののけ姫』

『もののけ姫』には様々なキャラクターが登場し、異なる立場の思いがぶつかります。その中で自然を守ろうとするのが、ヒロインのサン。本記事では彼女について、事実と都市伝説を検証します。

目次

『もののけ姫』サンの基本情報と都市伝説を解説【ネタバレ注意】

1997年に公開された映画『もののけ姫』は、宮崎駿が監督を務めたスタジオジブリの作品です。人間と自然の対立と共生をテーマに、物語が繰り広げられます。 タイトルにもなっている「もののけ姫」とは、ヒロインのサンのこと。作中で最も重要なキャラクターの1人です。声を演じたのは、女優の石田ゆり子。 この記事ではそんなサンについての事実を紹介した上で、都市伝説を検証します。 ※本記事には『もののけ姫』の内容に関するネタバレを含んでいます。未鑑賞の人は注意してください。

『もののけ姫』サンの基本情報

『もののけ姫』
年齢 15歳
名前の由来 三(3番目の姫の意)
出身 不明
声優 石田ゆり子

サンは犬神・モロの君に育てられた人間の少女。もとは人間が森を侵した際に、モロの君の牙を恐れた人間が生贄に差し出した赤ん坊でした。 彼女は自分のことを山犬だと思っており、シシ神の森を守護するモロの君やその子どもの山犬たちとともに森を侵す人間を襲撃します。 彼女はアシタカに対しても警戒心を抱いていますが、次第に心を許すようになります。 最後には「アシタカは好きだ。でも、人間を許すことはできない」とアシタカに好意は抱いたものの、人間への憎しみは消えませんでした。

【都市伝説①】サンとアシタカは性的な関係を持っていた?洞窟シーンの真相

『もののけ姫』

サンがアシタカを森の洞窟で看病しているとき、すでに2人は性的な関係にあったのではないか、という都市伝説がファンの間に存在します。 『もののけ姫』のプロデューサー・鈴木敏夫がこのシーンのコンテを見て、宮崎駿に「2人はこの時点でセックスしてますよね」とズバリ聞いたそうです。すると宮崎は珍しくこのことについては何も答えませんでした。 あとで鈴木が宮崎をさらに問い詰めたところ、「そんなの、わかりきってるじゃないですか!」という答えだったとか。これは性的なことに言及したくない宮崎監督の照れ隠しではないかと憶測されています。 さらに、添い寝をしていたサンの寝顔が幸せそうであり警戒心がないことを根拠にあげる人もいます。 決定的な情報はありませんが、図星である可能性が高い都市伝説のひとつです。

気になるアシタカとのその後は?

『もののけ姫』

物語の最後にやはり人間を許すことはできなかったサンに、アシタカは「それでもいい。サンは森で、わたしはタタラ場で暮らそう。共に生きよう」と言いました。 共に同じ場所で暮らすことはなかった2人ですが、宮崎によるとしょっちゅう会っており、ずっと良い関係を続けていくのだそう。アシタカには苦難が待っていそうですが、その中でもサンとは幸せになっていて欲しいものですね。

【都市伝説②】サンの母親はエボシ御前?

『もののけ姫』

前述のように、サンには捨てられた過去があります。この都市伝説は、捨てたのがエボシ御前だったのではないかというもの。気の強そうな整った顔立ちや好戦的な性格が似ていることから、まことしやかに囁かれるようになりました。 サンぼ育ての親であるモロの君がエボシ御前を憎んでいたこと、エボシがタタラ場を襲ったサンを殺さなかったことが理由だと言われています。 宮崎駿監督などがインタビューで語っていることによれば、エボシ御前にはさらわれて遊女として売られた過去がある、という裏設定があります。このため彼女は同じような境遇の女性を集めてタタラ場を作ったのです。 サンが生まれた経緯は謎に包まれていますが、エボシ御前の過去から、彼女がサンを出産した可能性がもしかしたらあるかもしれません

【都市伝説③】サンの仮面のモチーフは縄文人のメタファー

『もののけ姫』

宮崎駿は著書『出発点 1979~1996』「もののけ姫」の企画書で、サンについてこう記述しています。 「少女は類似を探すなら縄文文明のある種の土偶に似ていなくもない」(419〜421ページ) さらに宮崎は絵コンテやイメージボードで、サンの仮面を「土面」と呼んでいます。土面とは縄文時代後晩期の遺跡から多く出土される、粘土を人間の顔の形にして焼き上げた面です。 赤くて丸い土台に、目と口のような3つの穴があいたサンの面は、デザイン的にこの縄文時代の土面によく似ています。 縄文時代の土面は「精霊の降臨を乞い崇拝する」儀式の場でつけられる呪術性の強いアイテム。このような土面は『もののけ姫』で縄文人を象徴するスピリチュアルなシンボルとして採用されたと考えられます。 つまり、面をかぶったときのサンは自然と共生していた縄文人になりきっているのです。縄文人の姿でタタラ場を襲うサンの姿には、人間が自然を侵略することを否定する意味があるのかもしれません。

【都市伝説④】サンの子孫はあの名作の主人公?

『千と千尋の神隠し』千尋

サンの子孫が他のジブリ作品のキャラクターだという説が存在しています。 その子孫というのは、『千と千尋の神隠し』の主人公・千尋です。彼女は荻野千尋というフルネームですが、湯婆婆に名前を奪われ「千」という名にされます。 この時に千尋は紙に自分の名前を書くのですが、実は違う字を書いているのです。「荻」の字の「火」の部分を「犬」と書いているのですが、自分の名前を書き間違えるとは考えにくい……。 そのためこの間違いはわざとだったのではないか、若しくはなにか意味があるのではないかと言った意見が唱えられています。そしてこれが隠されたメッセージとするなら、ジブリで「犬」と言えば、犬神に育てられたサン。つまり千尋はサンの子孫だったのだという説です。 「犬」の1文字だけの理由付けでは飛躍しすぎな考えのため、これも都市伝説の域を出ないと言えるでしょう。

美しき“もののけ姫”サンの都市伝説

この記事ではサンに関する事実と都市伝説を検証しました。本編でサンについて語られていることは意外と少なかったですね。 『もののけ姫』はあくまでサンやアシタカたちの始まりを描いた作品と言え、我々にその先の想像を膨らませるような世界観を持っています。つまりサンはそれだけ魅力的なキャラクターということがわかりました。