『鬼滅の刃』継子(つぐこ)を徹底解説!炭治郎は誰の継子だった?
劇場版も歴史的大ヒットを記録し、漫画史に名を残す作品となった『鬼滅の刃』。そんな本作にて度々登場するのが「継子」の存在です。 ある一定のキャラクターのみに存在する継子ですが、その明確な意味や、誰が継子なのかなど理解しきれていない人も多いのではないでしょうか。 そこで本記事では継子の意味や誰が継子なのか、また鬼殺隊の隊士育成方法などについて徹底解説していきます!
『鬼滅の刃』継子とは?
継子(つぐこ)とは現役最強の剣士である柱が、自ら育成する鬼殺隊隊士を指します。通常は育手(そだて)と呼ばれる退役済の元隊士に、育てられる鬼殺隊隊士。 しかし柱が自ら継子にすると了承すれば、柱の直弟子として妙技を学べるのです。しかし継子には誰でもなれる訳ではありません。現役最強剣士が認める才能や実力が無ければ、なれないのです。 そのため作中でも継子は元継子の人物を含め3人しかおらず、その門の狭さから「柱候補生」の位置付けにあるとも言えます。 継子に選ばれるということはそれだけ実力があるということで非常に名誉ではあるのですが、柱の任務に同行するため死亡率が上がるというデメリットも。しかしその一方で、一般隊士よりは広く裁量を持つこともできますよ。
継子はまさに、実力者しかなれない存在!
継子はなぜ少ないのか?
高い実力を必要とする継子ですが、残念ながらその数は少なくなっているようです。 その理由としては、一般隊士の質の劣化により、柱との実力差が広がる・柱が激務で修行の時間を取れない・修行の厳しさから、最終的には指導下から離れてしまう者が多いといった3つの理由が挙げられています。
柱が忙しすぎるというのも、考えものですね……。
【一覧】継子の2人を紹介
- 栗花落カナヲ:胡蝶しのぶの継子
- 甘露寺蜜璃:煉獄杏寿郎の元継子
栗花落カナヲ(つゆりかなを)
1人目に紹介する継子は、蟲柱・胡蝶しのぶの継子である栗花落カナヲです。彼女は花の呼吸を扱う隊士で、最終選別の際は汚れ1つ無い格好でクリアする実力を見せていました。 元々は貧しい家庭の出だったカナヲは、両親に売られてしまった過去があります。その道中で胡蝶しのぶ姉妹に助けられ、そのまま継子となった彼女。 悲惨な過去の経験から精神崩壊の手前まで心を壊してしまい、登場当初は指示された以外の事案は全てをコイントスで決める姿が印象的でした。
カナヲは無断で最終選別を受けたそう!肝が据わってる!
しのぶにはカナヲ以外にも継子がいた
実はしのぶにはカナヲ以外にも3人の継子がいましたが、残念ながら3人とも殉死してしまっています。 3人の継子たちが何の呼吸を使っていたのかは明らかになっていないものの、しのぶの姉が使用していた花の呼吸やその派生元である水の呼吸を使用していた可能性が高いでしょう。
甘露寺蜜璃(かんろじみつり)
恋柱・甘露寺蜜璃は、元々煉獄杏寿郎の継子であった人物です。 蜜璃は鬼殺隊の最終選別を突破した後、継子として炎柱である煉獄杏寿郎の元に弟子入り。当初は彼と同じく炎の呼吸を学んでいたものの、その後より自身の力強さとしなやかさを活かせる独自の呼吸・恋の呼吸を生み出します。 実力の高さも相まって、彼女はなんと修行を開始してわずか1年で恋柱に就任!おそらく修行中に、かなり高い実績を残したのでしょう。
入隊した理由は「伴侶を見つけるため」とはちゃめちゃだけど、その覚悟は本物!
継子ではないが柱の弟子になった剣士
不死川玄弥(しなずがわげんや)
風柱・不死川実弥の実弟であり、岩柱・悲鳴嶼行冥の弟子である不死川玄弥。 気性が荒く粗暴な面が目立つ玄弥ですが、彼には鬼殺隊隊士としての才能が全くありません。しかし彼は「鬼を喰う事で一時的に鬼の能力を得られる」特異体質の持ち主です。 その厄介な体質や気性の荒い性格、そしてからっきしの才能が相まって、悲鳴嶼行冥に師事を断られ続けた玄弥。しかし最後には悲鳴嶼行冥が折れる形で、玄弥は彼の弟子となりました。 これについて玄弥は「悲鳴嶼さんもなんだかんだでいい人だからな 才能ないから俺のこと継子にしないって言ってたけど 俺が鬼喰いしてるの察して弟子にしてくれたし」(原作16巻136話)と発言しています。
炭治郎は誰の継子?
結論から言うと、炭治郎は誰の継子でもありません。しかし彼は無限列車編にて、煉獄杏寿郎から善逸や伊之助とともに「全員まとめて面倒を見てあげよう」と継子に勧誘される姿が見られました。 さらにその後の遊郭編では、宇髄天元が炭治郎・善逸・伊之助が上弦の鬼を前にしても逃げずに戦った根性を認めて、彼らに対して3人とも自身の優秀な継子であると宣言しています。 実際に継子にはなっていないものの、柱たちに認められるのは嬉しいですよね。
煉獄さんが生きていたら、炭治郎は継子になっていたのかな。
鬼殺隊の育成方法を徹底解説
方法①:継子として柱に育成してもらう
鬼殺隊の育成システム1つ目は、上述した継子になる方法です。現役の第一線で活躍する柱に師事されるのは、実力を上げるには1番の近道と言えるでしょう。実際に継子として修行をした甘露寺は、柱になるまで成長しました。 しかし現役の柱の中で継子を育てている者は少なく、隊士にとっては狭き門となっています。またその修行内容も生半可では無く、継子になれても柱までの道のりは遠いものです。
方法②:一般隊士として育手(そだて)に育成してもらう
育成の2つ目が、一般隊士として育手の世話になる方法です。本作の主人公である炭治郎やメインキャラである我妻善逸(あがつまぜんいつ)を含む、ほとんどの隊士がこの方法で成長していきました。 育手はすでに現役を引退した、元鬼殺隊隊士が担います。炭治郎の場合は水柱・冨岡義勇(とみおかぎゆう)に紹介され、元水柱の鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)が育手を務めていました。
柱稽古でも柱からの指導を受けられる
凡人ではなることすら叶わない継子。しかし継子にならなければ、柱の修行が受けられない訳ではありません。作中では鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)との最終決戦に向け、鬼殺隊隊士全員が柱の稽古を受ける「柱稽古」を行う場面も描かれました。 柱稽古とは、その名の通り柱を順番に巡り稽古をつけてもらうことです。具体的な内容は「宇髄天元の基礎体力向上」「時透無一郎の高速移動の稽古」「甘露寺蜜璃の地獄の柔軟」「伊黒小芭内の太刀筋矯正」「不死川実弥の無限打ち込み」「悲鳴嶼行冥の筋肉強化訓練」となっています。 やはり厳しさやキツさは想像を絶するほどで、炭治郎達も壁にぶつかりながら強くなっていきました。
『鬼滅の刃』継子は柱候補の優秀な戦士
今回解説してきた「継子」は、重要度は低いものの作中に度々登場するキーワードとなっています。そのため概要を知っておくと、本作をより楽しめるでしょう。 2024年4月には、アニメ「柱稽古編」の放送も決定している『鬼滅の刃』。継子の存在にも注目しながら、放送を楽しみに待ちましょう!