『千と千尋の神隠し』舞台版キャストを一覧で紹介!橋本環奈&上白石萌音W主演
宮﨑駿によるジブリ映画『千と千尋の神隠し』が、世界で初めて舞台化!2022年に全国で上演され、2023年8月には名古屋、2024年3月に東京・帝国劇場での再演が決定しています。 また、2023年8月20日(日)と26日(土)にはHuluストアにて独占ライブ配信が行われる予定です。 本舞台はミュージカルではなくストレートプレイ(セリフ劇)です。米国アカデミー賞長編アニメーション映画賞も受賞した世界的ヒット作が、一体どのようなキャストや演出で舞台化されるのでしょうか。 この記事では、ジブリファンや演劇ファンの注目が集まった舞台版『千と千尋の神隠し』のキャストを紹介します。
『千と千尋の神隠し』舞台版キャスト一覧
この機会に
ジブリアニメをおさらい
千尋役/橋本環奈&上白石萌音
映画『千と千尋の神隠し』の主人公で、不思議な世界に迷い込んだ平凡な女の子・千尋役は、橋本環奈と上白石萌音のダブルキャスト。おおよそ2日ごとに交代で千尋を演じました。 7月4日の大千秋楽では当初上白石が千尋を演じる予定でしたが、コロナ感染により橋本が代役を務めました。
橋本環奈
今日の撮影楽しかった〜
— 橋本環奈 (@H_KANNA_0203) May 21, 2021
オフショットあげるの忘れそう
ふふ pic.twitter.com/Bwjlcm2SnV
千尋役の1人は、1999年生まれ、福岡県出身の女優・橋本環奈です。2013年にアイドルユニット「Rev. from DVL」のメンバーとしてのイベント中に撮影された写真が“奇跡の一枚”と称され、一躍有名になりました。 それ以降、映画『暗殺教室』(2015年)や『銀魂』(2017年)など、数々の映画やドラマに出演しています。“1000年に1人の美少女”と呼ばれる整ったルックスと、コミカルな演技もこなす演技力の高さで、今や国民的人気女優に。 そんな橋本環奈ですが、舞台作品への出演は本作が初挑戦!舞台を鑑賞した人からは「すべてが素晴らしかった」「愛とエネルギー溢れる演技」などの声があがっています。
上白石萌音
千尋役を演じるもう1人は、1998年生まれ、鹿児島県出身の女優・上白石萌音。2011年に東宝「シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞し、妹の上白石萌歌とともに芸能界に入りました。 映画『舞妓はレディ』(2014年)で主演を務めたのち、アニメ映画『君の名は。』(2016年)の主人公・宮水三葉役の声優で一躍有名に。2021年11月から放送中の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でも主演の1人を演じています。柔らかく優しげなルックスと声で人気を集める女優です。 高い歌唱力を持っていることもあり、舞台やコンサートへの出演経験が豊富で、『赤毛のアン』のアン役や、『美女と野獣』のベル役を務めたことも。確かな演技力で千尋を演じきってくれました!
ハク役/醍醐虎汰朗&三浦宏規
何かと千尋を助けてくれる、おかっぱ頭の謎の美少年・ハク役は、醍醐虎汰朗と三浦宏規のダブルキャスト。2人もおおよそ2日おきに交代してハクを演じます。
醍醐虎汰朗
ハク役の1人は、2000年生まれ、東京都出身の俳優・醍醐虎汰朗(だいごこたろう)です。2017年に「舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇〜スタートライン〜」の一般公募オーディションで主人公・小野田坂道役に選ばれ、舞台出演デビューを果たしました。 その後、アニメ映画『天気の子』では、主人公・森嶋帆高役の声優として有名に。ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(2020年)では上白石萌音と共演しています。純粋な演技が高く評価されており、真っ直ぐなハクを見せてくれました。
三浦宏規
舞台「千と千尋の神隠し」
— 三浦宏規 (@hirokimiura0324) November 9, 2021
製作発表でした!
たくさんの記者の方に来ていただき
とても緊張しましたが
いよいよ始まるんだなと
胸が高鳴っております!
ハクをイメージして
水色のネクタイにしてみました。 pic.twitter.com/IrGXFjr6Oi
ハク役を演じるもう1人のキャストは、1999年生まれ、三重県出身の三浦宏規(みうらひろき)です。幼い頃からクラシックバレエやダンスをはじめ、全国バレエコンクールでの入賞経験も。 2013年頃から数々の舞台やミュージカルに出演し、2016年からはミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンの跡部景吾役に抜擢されています。2019年・2020年にはミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役で帝国劇場の舞台にも立ちました。 舞台俳優・歌手・ダンサーとして抜群の人気を誇る三浦宏規演じるハクには、舞台ファンからひときわ注目が集まりました。
カオナシ役/菅原小春&辻本知彦
真っ黒な身体にお面をつけたような見た目を持つ、映画『千と千尋の神隠し』のキーパーソン・カオナシ役は、菅原小春と辻本知彦がダブルキャスト。2人は1〜2日おきに交代で演じました。
菅原小春
カオナシ役の1人は、1992年生まれのダンサー・菅原小春(すがわらこはる)。倖田來未やCrystal Kayなど大物アーティストの振り付けを担当しており、自身もPVやCMに出演するなど幅広く活躍しています。 2019年の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』の人見絹枝役、2021年の連続テレビ小説『おかえりモネ』の鮫島祐希役でも知られていますね!
辻本知彦
きのう記者会見#千と千尋の神隠し pic.twitter.com/qWeekjvaWd
— 辻????本知彦 (@waiwaisarasa) November 10, 2021
もう1人のカオナシ役キャストは、1977年生まれのダンサー・辻本知彦(つじもとともひこ)です。2007年、シルク・ドゥ・ソレイユに日本人男性ダンサーとして初めて起用されたことで有名に。 第69回紅白歌合戦で菅原小春が踊った米津玄師の 『Lemon』の振り付けや、『LOSER』『感電』をはじめとするMVの振り付けなどでも知られ、菅原小春と共に多数のMVにも出演してきました。 ダンサー2人が選ばれたカオナシ役ですが、辻本知彦は公式サイトで「あまり(一度も)使わない言葉で表現します」とコメントしています。
湯婆婆・銭婆役/夏木マリ&朴璐美
千尋が働くことになる湯屋の経営者の老魔女・湯婆婆と、その双子の姉である銭婆。瓜二つな2人は、夏木マリと朴璐美がそれぞれ1人2役で演じています。1〜3日ずつ交代で舞台に立ちました。
夏木マリ
湯婆婆/銭婆役の1人目は、1952年生まれの女優・夏木マリ。彼女はアニメ映画『千と千尋の神隠し』で湯婆婆/銭婆役の声優を務めており、ファンの期待通りのキャスティングとなりました! 夏木マリは、19歳で歌手デビュー。映画「男はつらいよ」シリーズや、連続テレビ小説『おかえりモネ』(2021年)などに出演しています。1997〜98年にはジョン・ケアード演出のミュージカル『レ・ミゼラブル』にマダム・テナルディエ役で出演するなど、舞台経験も豊富です。
朴璐美
やっぱり我慢できなくて
— 朴璐美 (@romiansaran) June 14, 2021
切っちゃった!
久々のショート。
サッパリ&スッキリ???? pic.twitter.com/I0ElMGWnZ1
もう1人の湯婆婆/銭婆役は、1972年生まれの声優・朴璐美(ぱくろみ)。2006年にアニメ『NANA』の大崎ナナ役で「第1回声優アワード」主演女優賞を受賞しています。 アニメ『鋼の錬金術師』の主人公エドワード・エルリック役や、『BLEACH』の日番谷冬獅郎役、『アドベンチャー・タイム』の主人公・フィン役など、幅広い役で知られるトップ声優の1人です。 2019年にはミュージカル『レ・ミゼラブル』に出演し、夏木マリも演じたマダム・テナルディエ役を務めています。
釜爺役/田口トモロヲ&橋本さとし
湯屋のボイラー室で、薬湯の調合と風呂の温度調整をしている蜘蛛のようなキャラクター・釜爺(かまじい)役は、田口トモロヲ&橋本さとしがダブルキャストで演じます。2人も1〜3日ごとに交代で舞台に立ちました。
田口トモロヲ
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2022年2・3月、帝国劇場で舞台版世界初演! pic.twitter.com/Ck102rHOJS
釜爺役の1人は、1957年生まれの俳優・映画監督の田口トモロヲ。1989年の映画『鉄男』の主演で注目を集め、映画『Love Letter』(1995年)などに出演。近年も『Fukushima 50』(2020年)に出演するなど、活躍し続けています。 映画監督として、『色即ぜねれいしょん』(2009年)や『ピース オブ ケイク』(2015年)などの監督も務めてきました。名バイプレーヤーとして知られている田口トモロヲは、見た目も釜爺のイメージ通りだと話題になりました。
橋本さとし
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2022年2・3月、帝国劇場で舞台版世界初演! pic.twitter.com/Kwzz22CJkN
もう1人の釜爺役キャストは、1966年生まれの俳優・声優の橋本さとしです。1989年に「劇団☆新感線」の公演で俳優デビュー。映画『極道の妻たち』(1994年)や『ゲゲゲの鬼太郎』(2007年)、『新解釈・三國志』(2020年)などに出演しています。 舞台経験も豊富で、蜷川幸雄演出『ハムレット』(2001年)、宮本亜門演出『くるみ割り人形』(2001年)に出演。2007年にはミュージカル『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役を務めました。
リン・千尋の母役/妃海風&咲妃みゆ
湯屋で千尋のお世話をしてくれる先輩の少女・リン役は、冒頭と最後のみ登場する千尋の母役と兼任で、妃海風と咲妃みゆがダブルキャスト。2人は1〜4日ごとに交代で演じています。
妃海風
リン・千尋の母役の1人は、1989年生まれの女優・歌手の妃海風(ひなみふう)。2009年に宝塚歌劇団に入団し、芝居、歌、ダンス全ての実力を持つ女優として注目を集めました。2015年には星組トップ娘役に就任しています。 2016年に宝塚歌劇団を退団したのち、2017年からは舞台俳優として芸能活動を再開。明るい娘役だった妃海風のリン役に注目が集まりました。
咲妃みゆ
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2022年2・3月、帝国劇場で舞台版世界初演! pic.twitter.com/YiFnBtDiTE
もう1人のリン・千尋の母役キャストは、1991年生まれの女優・歌手の咲妃(さきひ)みゆ。2010年に宝塚歌劇団に入団し、2014年雪組トップ娘役に就任。5作連続で客席稼働率100%超えという、宝塚史上初の偉業を達成する人気ぶりでした。 2017年に宝塚歌劇団を退団し、その後も芸能活動を継続しています。リン・千尋の母役は2人とも元宝塚トップ娘役ということで、宝塚ファンには嬉しいキャスティングとなりました!
兄役(あにやく)・千尋の父役/大澄賢也
舞台『#千と千尋の神隠し』第三弾キャスト解禁!
— 舞台『千と千尋の神隠し』 (@sentochihiro_st) October 13, 2021
兄役/千尋の父 #大澄賢也
「演劇の神に感謝です。」https://t.co/hMs3AWeRdZ pic.twitter.com/FVW0OqXuR2
湯屋の従業員で、物語中盤にはカオナシに飲み込まれてしまう兄役(あにやく)役は、冒頭と最後のみ登場する千尋の父役と兼任で、大澄賢也(おおすみけんや)が務めます。
終演後の楽屋片付け
— 大澄賢也 (@KenyaOsumi1) February 23, 2021
片付けが苦手な自分
隣のあっくんの化粧前はすでに片付けられていた
カメラマンあっくん
「賢也さん、今日夜公演やるんですねー本当にお疲れ様でした」
爽やかな笑顔を残し自分の姿を
カメラに撮り帰って行ったあっくん✨
最後にも泣き男に癒された
有り難う????#佐藤アツヒロ pic.twitter.com/pu3MI2mpDc
大澄賢也は1965年生まれの俳優、タレント、ダンサー。映画『ULTRAMAN』(2004年)などに出演し、近年では人気ドラマ『家政夫のミタゾノ』『あなたの番です』などに出演しています。 2003年のミュージカル『サタデー ナイト フィーバー:ザ ミュージカル』ではトニー・マネロ役で主演。2018年にはジョン・ケアード演出のミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』にも出演しました。
父役(ちちやく)役/吉村直
舞台『#千と千尋の神隠し』第三弾キャスト解禁!
— 舞台『千と千尋の神隠し』 (@sentochihiro_st) October 13, 2021
父役 #吉村直
「ジョンとまた舞台を創れる!これ以上の喜びがあろうか!」https://t.co/hMs3AWeRdZ pic.twitter.com/nUxMiiwKfe
湯屋の従業員で、兄役の上司にあたる父役(ちちやく)役を演じるのは、1955年生まれの俳優・吉村直(よしむらすなお)。舞台を中心に活動する彼は、1980年より「青年劇場」に入団し数々の作品に出演してきました。 鵜山仁演出の『リチャード三世』(2012年)、『検察官』(2015年)、ミュージカルコメディ『死神』(2017年)などにも出演しています。2018年の舞台『キネマの神様』の主演でも高い評価を得ていました。
青蛙役/おばたのお兄さん
湯屋の従業員の中でも下っ端のカエル男で、中盤にはカオナシに飲み込まれて声を使われる青蛙(あおがえる)を演じるのは、1988年生まれのお笑いタレント・おばたのお兄さんです。
2013年にコンビとしてデビューし、2016年の解散後にピン芸人「おばたのお兄さん」として活動をスタート。2017年にテレビで小栗旬のモノマネを披露し話題を集めました。 俳優としては、ドラマ『来世ではちゃんとします』(2020年)などに出演しているほか、ブロードウェイミュージカルの日本版である『ウェイトレス』(2021年)への出演経験も! 自身のYouTubeチャンネルでジブリ作品を再現した動画をアップするほど、大のジブリ好きというおばたのお兄さん。公式サイトでは「本当に夢のようです。」とコメントしています。
坊役/パペット
湯婆婆の息子で、巨大な体を持つ怪力な赤ちゃん・坊(ぼう)。物語中盤には銭婆の魔法でネズミに姿を変えられてしまいます。そんな坊は、ネズミになった姿がパペットで再現されました。 アニメ映画版では、公開当時8歳の俳優・神木隆之介が声を演じていました。
翻案・演出は世界的演出家のジョン・ケアード
翻案・演出は『レ・ミゼラブル』世界初演の潤色・演出でロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイトディレクター、ジョン・ケアード。
— 舞台『千と千尋の神隠し』 (@sentochihiro_st) February 25, 2021
俳優が内に秘めた力を引き出す演出家。#千と千尋の神隠し #JohnCaird pic.twitter.com/lOjEKa3qJI
舞台『千と千尋の神隠し』の翻案・演出を手掛けるのは、イギリスの演出家ジョン・ケアード。1985年にロンドンで初演され、ブロードウェイや東京など世界各国で上映、映画化もされた大人気ミュージカル『レ・ミゼラブル』の演出で世界的に知られています。 ほか、『ピーター・パン』『十二夜』『ハムレット』など多数の作品を手がけてきました。『レ・ミゼラブル』と『ニコラス・ニクルビーの生涯と冒険』でトニー賞を受賞。『ベガーズ・オペラ』や『スタンリー』でも多数の賞を受賞&ノミネートされ、高く評価されました。 現在は、英国ロイヤル・シェイクスピア劇団の名誉副団長や、ストックホルムのロイヤルドラマチック劇場の客員劇場長も務めています。
そんなジョン・ケアードは宮崎作品の大ファンで、映画『千と千尋の神隠し』について「すごく演劇的な作品。これは絶対舞台になると常々思って来た」と話しています。来日した際にはスタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫と宮崎駿に会い、舞台化の許しを得たそう。 ジョン・ケアードはこれまで日本でも何度も舞台演出をしており、2018年に演出を手がけたミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』には、千尋を演じる上白石萌音も出演していました。
『千と千尋の神隠し』の舞台版キャストが豪華すぎる!
舞台化不可能と言われていた『千と千尋の神隠し』が初の舞台化!実力派が集結した豪華なキャスト陣による舞台が実現しました。 2022年7月4日に大千秋楽を迎えましたが、ファンからはさっそく再演の声が上がっています。