2025年2月14日更新

『鬼滅の刃』最終回がひどい?炎上した理由と結末をネタバレ解説!

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鬼滅の刃 竈門炭治郎
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable ©「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会

アニメや映画でも人気を獲得し、今や国民的漫画のひとつとなっている『鬼滅の刃』。 原作では大団円を迎えた本作ですが、一部ではその最終回が「ひどい!」と叫ばれています。この記事ではそんな『鬼滅の刃』最終回について徹底解説!炎上してしまった理由や問題となっている結末など、ネタバレありでしっかり紹介していきます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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『鬼滅の刃』最終回がひどいと言われる理由5選

最終回がひどいと言われる理由
  1. 未回収の伏線が多すぎてひどい投げっぱなしの謎が多く消化不良だったという声
  2. 現代編が唐突すぎてひどいいきなり現代編が描かれて違和感があったという声
  3. 最終回で結婚するキャラが多すぎてひどいという声多くのキャラが結婚したのがご都合主義に感じたという声
  4. ハッピーエンドが無理やりすぎてひどいダークな展開を期待していたのに残念だったという声
  5. 現代編のキャラデザが雑現代と過去のキャラが似すぎててがっかりしたという声

漫画史上に残る名作として語り継がれている『鬼滅の刃』ですが、最終回に対して否定的な意見が集まっているのは何が理由なのでしょうか。ここからは特に批判を受けているポイントを5つピックアップして解説していきます。 もちろんここで紹介する意見はひとつの考え方に過ぎないので、これが全読者の総意だとは思わずに読んでいただけると幸いです。

『鬼滅の刃』最終回のざっくりあらすじ

無惨の撃退に成功してから3カ月後、鬼殺隊はその役目を終え解散することに。炭治郎たちは戦いの傷を癒すための療養を終え、仲間や家族の墓参りに出向きました。全ての戦いが終わり、誰もが平穏な生活を取り戻していきます。 そして長い時が経ち、舞台は現代へ。そこには炭治郎とカナヲの子孫をはじめ、善逸と禰豆子や伊之助とアオイたちの子孫、他にも見慣れた人々の子孫や生まれ変わりらしき人物が暮らしていました。炭治郎たちが勝ち取った平和は、遠い未来までしっかりと続いていたのです。

①未回収の伏線が多すぎてひどい

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』より竈門禰豆子 - (C) 吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
未回収の伏線一覧
  1. 鬼が藤の花を嫌う理由
  2. 無惨を鬼にした医者の正体
  3. 青い彼岸花の詳細
  4. 禰豆子が太陽を克服できた理由

本作には作中で提示されたものの、答えが明確になっていない謎が数多く存在します。例えば、鬼たちが藤の花を嫌っている理由や、無惨を鬼に変えてしまった医者の正体。さらに無惨が探し求めていた、鬼化の原因と思しき「青い彼岸花」の詳細もわかっていません。 また、禰豆子が太陽を克服できた理由も不明のまま。このように、鬼にまつわる謎の多くが解決されていないままなのです。 投げっぱなしになっている伏線が多くあるのは、確かに気になるところ。しかも物語の中枢に関わる情報もあるため、ストーリー全体の説得力にも大きな影響を与えています。これまで熱心に読んでいたファンほど、消化不良な気分になったのではないでしょうか。

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②現代編が唐突すぎてひどい

竈門炭治郎

鬼舞辻無惨の討伐に成功し、ついにその目的を達成した炭治郎たち。その後日談が描かれるかと思いきや、最終決戦に続くエピソードではいきなり3カ月後の様子が描かれることに。余韻に浸る間もない構成に、驚いた読者も多かった様子。 さらに、続く最終回ではいきなり現代編に突入!この唐突過ぎる終盤の展開が、一部ファンのあいだで大きな不評を買っているようです。 激しい戦いを繰り広げたキャラたちの子孫や転生姿を見られたのはありがたいのですが、取ってつけたように1話だけ現代編を挿し込まれるのは少々違和感があったのかもしれません。また、「現代編を描くなら、炭治郎たちのその後をもっと詳しく紹介して欲しかった」という声もあがっています。

③最終回で結婚するキャラが多すぎてひどい

栗花落カナヲ

最終回発情期(ファイナルファンタジー)とは、物語終盤になるとキャラたちのカップル成立が続出する現象を指す言葉です。実は『鬼滅の刃』の最終回近辺で、この言葉がSNSでトレンド入りしてしまいました。 ラストの現代編では炭治郎とカナヲをはじめ数多くのキャラが結婚していたと明かされたため、それをご都合主義ととらえて「最終回発情期」と皮肉る人が多数いたようです。ただカップルになる伏線を張っていたキャラたちもいたため、肯定的にとらえているファンも数多くいました。

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④ハッピーエンドが無理やりすぎてひどい

本作の最終回には「もともとバッドエンドだった説」が囁かれています。確かに『鬼滅の刃』は主人公サイドの人間でもあっさりと死んでしまう、リアルさが売りのひとつでした。もちろん最終決戦で死亡した人物も多数いましたが、善逸伊之助などの人気キャラはしっかり生存しています。 そのため一部ファンの間で「思った以上にキャラ人気が出てしまったため、殺さずにハッピーエンドにしたのでは?」と噂されているのです。鬼滅のダークな部分に惹かれていた読者には、少し物足りないラストだったのかもしれません。

⑤現代編のキャラデザが雑でひどい

現代編には人気キャラたちの子孫や転生後の姿が描かれていますが、そのデザインがかなり雑だと批判されています。各キャラはほとんど既存キャラの焼き直しになっており、変更されている点があるとすれば髪色や髪型程度。 もちろんどのキャラが誰の子孫なのかわかりやすくするために、似せておくことは重要です。ただあまりにもそっくりすぎるため、一部から不評を買っているのだと思われます。メイン以外のキャラは、ほんのり繋がりがわかる程度のデザインでもよかったのかもしれませんね。

『鬼滅の刃』最終回の詳細なあらすじ

鬼舞辻無惨の消滅

鬼舞辻無惨

物語のラスボスとして君臨してきた鬼舞辻無惨。鬼殺隊との最終決戦でも圧倒的な強さを見せていましたが、柱をはじめとする隊士たちの抵抗を受けて陽の光を浴び、ついに消滅してしまいます。 しかし戦いはまだ終わっていませんでした。なんと無惨は炭治郎の中に入り込んでおり、彼を鬼化させようとしていたのです。 意識が取り込まれていく炭治郎を仲間たちは必死に押さえつけます。それでも鬼化は止められないか……と思われたそのとき、炭治郎に禰豆子たちの声が届き、意識を取り戻すことに成功。それにより無惨の精神は完全に消滅してしまうのでした。

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生き残った鬼殺隊のその後

冨岡義勇

数多くの犠牲者が出たものの、何とか勝利を収めた鬼殺隊の面々。生存した者は治療を受け、少しずつ平穏な日々を取り戻していきました。炭治郎は右目の失明など後遺症は残ったものの元気に回復し、善逸や伊之助とともに死んでしまった人たちの墓参りに出向きます。 その一方でとして生き残った冨岡義勇不死川実弥はお館様に呼ばれ、鬼殺隊の解散を告げられることに。平和になった世界では、鬼殺隊の存在が不要になっていたのです。そして義勇たちもそれぞれの生活へと戻っていき、今までになかった穏やかな日常を過ごしていきます。

鬼殺隊の子孫たちの姿が描かれた現代編

鬼たちとの戦いから長い時が過ぎ、現代の日本には炭治郎たちの子孫が暮らしていました。さらに血の繋がった子孫だけでなく、そこには鬼との戦いで亡くなった者たちが転生したと思われる人物も存在しています。彼らは姿を変えながら、自分たちが手に入れた平和を噛み締めているかのようでした。 そして現代の竈門家には、1枚の古ぼけた写真が飾られています。そこに映っていたのは戦いを終えた炭治郎たちの姿でした。さらに彼の耳飾りや日輪刀と思われる刀も一緒に置いてあります。彼らの戦いは脈々と語り継がれ、その存在は今も忘れられていなかったのです。

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『鬼滅の刃』最終回はひどくない?好評の声

否定的な意見が目立っている『鬼滅の刃』の最終回ですが、果たしてそんなにもひどい内容なのでしょうか。本作のラストについては、もちろん肯定的な意見も多く挙がっています。 ここからはそんな最終回についてのプラスな意見を紹介し、高い評価を受けているポイントを解説。皆さんも自分なりの意見を思い浮かべながら、チェックしてみてください。

人気絶頂でもスパッと終わらせた

『鬼滅の刃』はアニメも大ヒットを記録し、驚異的な人気を獲得していました。しかしそんな人気絶頂のなか、本作は引き延ばしをせずに綺麗に物語を終わらせたのです。世の漫画は人気が出れば出るほど連載が長期になり、なかには「あの時終わらせていればよかったのに」と批判を受ける作品もあります。 『鬼滅の刃』は蛇足になるようなエピソードを一切描かず、理想的なかたちでストーリーを締めくくりました。この点は数多くの漫画ファンから高評価を受けており、本作を名作たらしめる要因のひとつとなっています。

最終巻の巻末書き下ろし

本作の最終巻にはなんと14ページにもわたる描き下ろしが掲載されています。そこには鬼たちとの激戦を繰り広げて来たキャラたちの穏やかな表情とともに、「生きていることはそれだけで奇跡」という言葉をはじめとした読者へのメッセージともとれる文章が綴られていました。 このサプライズに、ファンからは感動の声が多くあがることに。本作の最終回は現代編となっていますが、この描き下ろしこそが本当のラストシーンなのです。ここまで読むと現代編に繋がる炭治郎たちの想いが伝わり、その印象が大きく変わるかもしれません。

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炭治郎たちが残した平和な世界

現代編には批判の声も多く集まっていましたが、「炭治郎たちが残してくれた平和を味わえてよかった」という肯定的な意見も多く挙がっていました。彼らの子孫や生まれ変わりが過ごす世界はどこまでも穏やかで、見ているだけで顔がほころぶシーンばかりです。 これまでの戦いを見守って来たファンにとっては最高のご褒美であり、鬼殺隊の苦労が実を結んだ理想的なエンディングと言えるのではないでしょうか。『鬼滅の刃』のラストは万人受けするものではなかったかもしれませんが、多くの人々に感動を与える素晴らしいものだったと思われます。

『鬼滅の刃』最終回がひどいかは自分の目で確かめてみて

様々な意見が飛び交う、賛否両論の内容となっている『鬼滅の刃』の最終回。 批判的な声が目立っていますが、本作が名作として語り継がれているのは紛れもない事実です。これを機に『鬼滅の刃』のラストを自らの目でチェックし、あなたなりの意見を考えてみてはいかがでしょうか。