2025年12月12日更新

「ワンピース」ハラルド王の死因・真犯人はやはり〇〇…!クズと呼ばれた”しくじった”名君を考察

このページにはプロモーションが含まれています

AD

「ワンピース」ハラルド王のプロフィール

名前 ハラルド
初登場 111巻1130話
子ども ロキ , ハイルディン

エルバフ島にある巨人族の国「ウォーランド王国」の王・ハラルド。スキンヘッドにたくましい黒ひげ、とても威厳のある見た目をしており、一部ではカイドウによく似ている」と囁かれています。 1130話で初めて名前が登場し、数年前に息子のロキに殺されたことが発覚。荒々しい巨人族の出身とは思えぬ温和な性格をしていたようで、死後もなお「名君」として慕われています。

【死亡】ハラルド王は息子・ロキに殺された

エルバフ島の住民はロキがハラルドを殺した」と認識しています。ロキは王家に伝わる伝説の悪魔の実を手に入れるため、父であるハラルドを殺害。身勝手な理由で王を殺した、「呪いの王子」として忌み嫌われています。 しかし物語が進むにつれ、それが真実ではない可能性が浮上。ロキが身勝手な理由でハラルドを殺したのではなく、そうせざるを得ない状況を作り上げた人物がいるようなのです。

ロキがハイルディンに言ったセリフ

ロキが犯人ではないとする説の重要な根拠になっているのが、ロキのとあるセリフです。彼は異母兄のハイルディンに対し、「まさかお前までおれが本当に殺意をもって親父を殺したなんて…思ってねェよな」と発言。ハラルドを殺した背景には、何か特別な理由があると匂わせたのです。 ハラルドの裏切り者説なども考慮すると、ロキが国のために仕方なくハラルドを殺した可能性が高いと考えられます。では、このような状況を作った、ハラルド殺しの真犯人とも呼べる人物はいったい誰なのでしょうか。

AD

【真犯人】ハラルド王殺害事件の真相とは?人生を順を追って解説

①”クズ”と呼ばれた少年時代

偉大な王として名を馳せるハラルドですが、若かりし頃の彼は「クズ」と評されるほどゲスな人物でした。ためらいなく部下を足蹴にし、他種族を「弱くて小さくてつまらねぇ」と見下す。さらには人間たちの国を意味もなく襲撃するなど、とにかく身勝手な振る舞いをしていたのです。 しかし、そんなハラルドの生き方を大きく変える、ある人物が現れます。

②イーダとの出会いと更生

ハラルドはとある島で巨人族の女性・イーダが見世物にされている場面を目撃します。そこに襲撃をかけ、イーダを救出します……が。すべてハラルドの勘違いだったと発覚。イーダは漂流したところをサーカス団に助けられ、同意の上で彼らの演目を手伝っていただけなのです。 彼女は人間を見下す態度を取っていたハラルドを、「人間族より偉いなんて勘違いして‼思い上がってみっともない」と叱りつけます。イーダとの出会いにより、ハラルドの価値観が大きく変わっていくことになるのでした。

③人間との融和・世界政府加盟を目指す

考えを改めたハラルドは「人間との融和」を目指し、様々な国との交流を開始します。遠征を繰り返して、他国の人々と対話を重ねる日々。その努力が実を結び、少しずつ他国との親交が深まっていきます。 しかし、全てが順風満帆に行くことはなく、世界政府の妨害などを受ける場面も多々あった様子。ハラルドはそんな政府を敵に回すのではなく、あくまで友好的な道を行こうと決意。世界政府加盟を目標に奮闘を続けます。

AD

④ロックスとの出会いと苦悩

他国との交流を広げたいと考えていたハラルドは、56年前に各国の王が集まる世界会議へ侵入しました。しかし、王族との交渉は失敗に終わり、そのうえロックスが同時期に起こした王族誘拐の容疑までかけられることに。ハラルドとロックスはマリージョアで鉢合わせしたのち、それぞれ逃走を開始します。 それから約8年後、ロックスは「世界の王になる」という目的を果たすため、ハラルドを仲間に引き込もうと画策。ハラルドは「世界政府との協調」を目指しており、その勧誘を4年に渡り断り続けます。 その後、ハラルドは政府との融和を目指し奔走するも、動けば動くほど「エルバフが世界から孤立している」という事実を突き付けられてしまうのでした。

⑤親友との別れ

エルバフが孤立していると実感したハラルドは苦悩の末、五老星「ロックスを殺せばエルバフを世界政府加盟国として認める」という提案に乗ってしまいます。 これまで奇妙な友情を築いてきたハラルドとロックスですが、ここで1対1の決闘を行うことに。実力が拮抗していて決着はつかなかったものの、2人はここで決別することになります。 それからしばらく後、ロックスは天竜人から妻子を守るため、家族が住むゴッドバレーを目指し出発。その道中でハラルドと再会し協力を求めますが、政府側に付くことを決めていたハラルドはその頼みを拒否します。 ロックスはハラルドと別れてゴッドバレーへ向かい、妻子を守るために奮闘します……が。政府のトップと思しきイム様やその私兵団「神の騎士団」の介入により、ロックスはここで命を落としてしまいます。 友の死を知ったハラルドは「助けを乞う親友を見捨てて見殺しにした」「もう引き返せない」と語り、海軍本部で「人間族と手を取り生きていくためなら奴隷にでもなる」と宣言。ハラルドは政府の手足として、海賊の討伐などを請け負うことになります。

AD

⑥神の騎士団に入団・イーダとの別れ

世界政府に働きを認められたハラルドは、神の騎士団の下部組織にあたる「神の従刃(じゅうじん)」に選ばれます。そんなハラルドの努力もあってか、エルバフが次第に世界に受け入れられるようになり、段々と明るい兆しが見え始めてきました。 その一方で、イーダがハラルドの正妻・エストリッダの一族に毒を盛られる事件が発生。これをきっかけにイーダは大きく体調を崩し、そのまま命を落としてしまいます。

⑦イム様の「深海契約」に抗い死亡

イーダの死から約1年後、神の従刃だったシャンクスが失踪する事件が発生。ハラルドはシャンクスに代わり、神の騎士団の正式メンバーへ昇格することになります。彼はイム様と「深海契約」を交わし、騎士団に加わりました。 これでついにエルバフが世界政府に加盟できる……と思いきや、そののちイム様の真の目的が発覚。イム様はハラルドを利用し、巨人族の軍隊を政府側の戦力に組み込もうと考えていたのです。 エルバフを戦いの歴史から脱却させたいハラルドはそれを拒否しました。しかし、深海契約の効果により、体が意のままに操られてしまいます。彼は自身を止めるため、兵士やロキたちを招集。ハラルドは兵士の武器で串刺しにされ、その現場をロキとヤルルが目撃することになるのでした。

AD

【家族】ハラルドと2人の妻・子供の拗れた関係とは?

南の海の巨人族・イーダと長男・ハイルディン

ハラルドは自身を変えてくれた恩人イーダと恋仲になり、彼女とのあいだに長男・ハイルディンをもうけます。このまま結婚するか……と思いきや、イーダがエルバフの出身ではないため長老たちが猛反対。 彼女は「文化には感情的に楯突くものじゃない」と語り、未婚のままハイルディンと共にエルバフの漁師村で暮らし始めます。ただ、その生活も順風満帆とは行かず、周囲にはイーダを「よそもの」として扱う者も。 さらに、ハイルディンはのちに生まれる弟ロキに「汚れた血」「弱虫」と罵倒されるなど、苦しい日々を送ることになるのでした。

古代巨人族・エストリッダと次男・ロキ

イーダとの結婚が叶わなかったハラルドは、長老たちの薦めで権力者の娘・エストリッダと結婚します。そして次男・ロキをもうけるのですが、エストリッダは彼の姿を見て驚愕。ロキの頭には黒いツノが生え、しかも白目が真っ黒に染まっていたのです。 エストリッダは「怪物」「呪われてる」と罵声を浴びせ、なんとロキを冥界に落としてしまいます。しかし、ロキは生まれついての猛者。彼は冥界の猛獣たちを倒し、自らの手で這い上がってきました。 この恐ろしい生い立ちがきっかけで、これ以降この国で起きるすべての不幸が「ロキの呪い」と呼ばれることに。のちのちエストリッダが死んだ際も、エルバフの人々は「これもロキの呪いだ」と信じてしまうのでした。

AD

【考察①】ハラルドは裏切り者でクズ?神の騎士団と関係がある?

ハラルド王の裏切り者説・カルメルとの共通点

ハラルドは「戦いよりも他国との交易を」と主張し、国の改革を目指していました。実は彼が掲げていたこの言葉、作中にすでに登場しているものなのです。もともとこの主張をしていたのは、幼少期のビッグマムを世話していたマザー・カルメル。 作中の描写や時系列を考慮すると、ハラルドは彼女の思想に影響を受けていたと推測できます。この考察が正しかった場合、ハラルド=悪人説が浮上。カルメルは世界政府などを相手に、人身売買をしていた極悪人です。 ハラルドも彼女と同様、金儲けのためにエルバフの子供たちや宝樹アダムの売買を企む、「国の裏切り者」だったのかもしれません。

神の騎士団との関係・「墓参り」の真意

エルバフの戦士を世界政府の管理下に置くため、エルバフ島に上陸した神の騎士団。その一員であるソマーズ聖がエルバフに到着した際、「ハラルドの墓参りでも?」と意味深なセリフを発していました。この言葉から、ハラルドとソマーズ聖には少なからず繋がりがあったと推測できます。 さらに、その後の展開でソマーズ聖が「ハラルドの野郎……しくじりやがって……‼」と発言。これにより、ハラルドとソマーズ聖が仲間、あるいはハラルドがソマーズ聖に利用されていたことがほぼ確定となりました。 ハラルドは神の騎士団の仲間、あるいは騎士団に利用されていた憐れな人物だったのかもしれません。

AD

裏切り者説にはいくつか矛盾がある

前述したように、ハラルドには「金儲けを目的とした裏切り者説」や「神の騎士団の仲間説」が囁かれています。しかしながら、世界政府が破棄したいと考えているオハラの本を国内に保管したほか、海軍に反旗をひるがえしたサウロを匿うなど、政府の味方とは思えない行動をしていることも確かです。 それを考慮するとハラルドは純粋な悪人ではなく、何らかの理由で国を裏切らざるを得なかった、あるいは騎士団に従わざるを得なかった人物と推測できます。

真相:裏切り者ではなく最後まで名君だった

物語が進んでいくにつれ、ハラルドの動向がはっきりしてきました。彼はエルバフを世界政府に加盟させるために神の騎士団へ加入。正式メンバーになった後も、「エルバフを戦いから脱却」させるため、イム様の「巨人族による軍隊の創設」という命令を拒否しました 彼は国を想う心と真っ直ぐな性格につけ込まれ、世界政府に利用されただけの被害者。ハラルドは命を賭けて最後まで自国のために動き続けた、真の名君だったのです。

【考察②】ハラルドはゴムゴムの実の前任者なのか?

ニカの前任者

ルフィの手により覚醒した「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”」。この実は「過去何百年も覚醒する事などなかった」と語られており、覚醒出来なかった能力者が複数名いたと匂わされています。そんな前任者の候補として、ハラルドの名前が挙がっているのです。

AD

ハラルドの襲撃時期とゴムゴムの実が奪われた時期

ONE PIECE FILM RED ワンピース フィルムレッド シャンクス
(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会 

ハラルド=ニカの前任者説には、ハラルドが襲撃を受けて死んだ時期が深く関わっています。彼が死んだのは14年ほど前のこと。この時期はシャンクスが政府の船を襲い、ゴムゴムの実を奪ったタイミングと非常に近いのです。シャンクスがゴムゴムの実を強奪したのは13年ほど前。 悪魔の実は能力者が死ぬと世界のどこかに現れるため、14年前にハラルド死亡→しばらくして実が復活→13年前にそれを手に入れた政府からシャンクスが強奪したと考えることができます。時系列的には何の矛盾もない説。今後新たな情報が出てくれば、この考察がさらに補強されそうです。

【功績】ハラルド王が最も偉大な王として崇められる理由とは?

「戦いより他国との交易を!」

ハラルドは勇猛なエルバフの戦士でありながら、「戦いより他国との交易を」と協調を重んじる主張をしていました。伝統を守る年配の巨人族とはよく衝突していたようですが、他の国民からは「名君」として厚い支持を受けていたことがわかっています。 ただ、この考えにはマザー・カルメルの思想が影響している可能性が大。「偉大な王」というイメージは、ハラルドが作り上げたまやかしだったのかもしれません。

ハラルド王は古代巨人族の血を継いでいる

ハラルドは古代巨人族の血を引いており、額に2本のツノが生えていたことがわかっています。しかし、彼は「古代巨人族は戦争時代を想起させる」という理由で、そのツノを引きちぎってしまいました。そのため、ハロルドの頭には2つの大きな傷跡が残っています。 ちなみに、この話を聞いたゾロは「なんて覚悟だ」とハラルドを称える様子を見せていました。

AD

実の子ロキによって殺される

ハラルドは偉大なる王として、ワガママなロキのストッパーになっていました。しかし14年前、国に伝わる伝説の悪魔の実を狙うロキの手で殺害されることに。これをきっかけにロキの評価はさらに落ち、「巨人族の恥」と蔑まされてしまいます。 ただ、こちらの話はあくまで表向きのもの。実際は前述したように、ロキ以外の真犯人、ソマーズ聖や神の騎士団が絡んでいる可能性が高いと思われます。

名君として戦い抜いたハラルド!その生涯を見逃すな

一時は裏切り者と噂されていたハラルド。その後の展開で死亡までの経緯が描かれ、ハラルドを殺した真犯人がイム様だったこと、そして彼が最後まで名君として戦い抜いていたことが判明しました。 ハラルドの生涯はエルバフ編の今後、特にロキの動向に深く関わってくるはず。その激動の人生をしっかりチェックし、最新展開に備えましょう!