ラムの正体は?コナンはいつ気付いたのかを経緯込みで徹底解説!【名探偵コナン】
『名探偵コナン』に登場するラムは「黒の組織」のNo.2。謎多きボスの側近で、組織内でも特別視されている人物です。長年正体不明だったラムですが、漫画100巻でついにその正体が明らかに! 本記事ではついに明かされたラムの正体をはじめ、これまでの伏線や既出情報をまとめていきます。そこから浮かび上がるラム像とは? ※この記事は『名探偵コナン』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
『名探偵コナン』謎に包まれた黒の組織のNo2・ラムとは?

| 黒の組織の立ち位置 | NO.2 「あの方」の側近 |
|---|---|
| 性格 | せっかち |
| 特徴 | 屈強な大男 , 女のような男 , 年老いた老人 , 義眼 |
| 初登場 | 漫画85巻 , アニメ第783話 |
元組織のメンバーでコナンの協力者の灰原によると、ラムに関しては屈強な大男、女のような男、年老いた老人などの目撃情報がありました。しかしこれらの情報はあくまでも噂であり全てが影武者ともいう人もいたほど。 事故で目を負傷してどちらかが義眼であることだけは確かなよう。現在は「顔を変えてふざけた名前を名乗っている」ことは、正体判明前にジンが言及していました。 バーボン宛のメールに「Time is money(時は金なり)」といれるほどラムはせっかち。組織にはかなり長く所属していることから実年齢はかなり高齢だと考えられますが、一方で人を急かす様子からどっしり構えているというより活動的なイメージを抱きます。
【読者視点】ラムの正体が判明!候補3人のうちの誰だった…?

画像右が脇田兼則
| 名前 | 脇田兼則(わきたかねのり) |
|---|---|
| 職業 | 米花いろは寿司の板前 |
| 特徴 | 左目に眼帯 |
原作1066話において、ついにRUMの正体が判明しました。黒の組織No.2である謎の人物の正体は、これまでに何度か登場していた脇田兼則(わきたかねのり)です。 脇田兼則は「流れの板前」を自称する料理人です。各地を点々としており、現在は毛利探偵事務所の隣に位置する「米花いろは寿司」の板前をしています。 彼は出っ歯とちょび髭が目を引く中年男性で、常に左目には眼帯をしていました。一人称が「アッシ」の気のいい江戸っ子ですが、実は大の推理好き。安室透とともに、毛利小五郎に弟子入りしています。 そんな彼の板前姿とひょうきんな態度は全てフェイク。本性はスキンヘッドにダークスーツを着込んだ、マフィアの親玉のような威厳のある人物です。基本敬語で喋っており、それがかえって底知れぬ強者感を出しています。
正体が確定するのは何話?
| 漫画 | 100巻 |
|---|---|
| アニメ | 1079話 |
ラムの正体が明らかになる回は、漫画100巻に収録されている1066話「RUM」。とある人物に変装するラムの様子が描かれます。アニメでもついに解禁されました!
ラムの正体候補だった人物
正体が確定するまでは、ラム候補は脇田を含めて3人存在していました。候補とされていた人物は上の通りです。 彼らが疑われた理由は、ラムの唯一の手がかりが「隻眼だった」からです。またそれぞれ、教師と思いきや異様に身体能力が高かったり、警察関係者にもかかわらず黒の組織に通じているような素振りがあったりと、意味深な描写をされていました。
【コナン視点】ラムの正体に気付いたのは何話?
FILE.1147-1150「混沌シリーズ」

コナンがラムの正体に気付いたのは、1147~1150話にあたる「混沌シリーズ」です。一連の話のなかで、コナンは沖矢昴に対し、脇田=ラムと確信するまでの推理プロセスを語ります。 答えに辿り着けた大きな要因は、脇田の「名前」にありました。FBIのキャメルが得た情報によると、「ラムは顔を変えてふざけた名前を名乗っている」とのこと。それを聞いたコナンは「名前が何かのアナグラムになっているのでは?」と推理。 ラムの好きな言葉「時は金なり」をローマ字表記(Toki wa kanenari)にして並べ替えると、WAKITA KANENORIとなります。コナンはここで脇田=ラムと確信を得た様子。さらに、組織の気配に敏感な灰原が脇田に反応していた点も、決定的要素の1つになったようです。
【考察】いつから疑っていた?
コナンは前述した推理を披露するなかで、脇田を疑い始めたきっかけは「言葉遣いの違和感」と語っています。脇田は江戸っ子特有の江戸弁を使用。こちらの方言を使う人は「ひ」を「し」と発音することが多いのですが、脇田は「昼飯」を「しるめし」ではなく「ひるめし」と発音していました。 コナンはそれに気付き、怪しい人かもと思い始めたとのこと。これが真実ならば、脇田が「昼飯」と発言した、103巻時点でコナンは疑い始めたということになります。ただ、この言葉遣いだけでは、「ヒントとしてはいささか弱いのでは?」というのが正直なところ。 コナンは発音のヒントが出る前後に、「名前はアナグラム」「片目が義眼」「灰原が脇田に反応した」など様々なヒントを手にしていました。これらの情報を統合して脇田を段々と疑い始めた、というのが実際の流れなのではないでしょうか。
【羽田浩司殺人事件】ラムと若狭・赤井の因縁とは?

天才棋士として名を馳せた羽田浩司。彼はアメリカのホテルで何者かに襲撃され、そのまま死んでしまいました。 事件の詳細はしばらく不明でしたが、のちにラムがアポトキシン4869で羽田を毒殺していたと判明します。ラムは資産家のアマンダ・ヒューズ、彼女が娘のように可愛がっていたレイチェル・浅香をターゲットに暗躍。羽田はレイチェルを匿ったことで、事件に巻き込まれてしまったのです。 このとき、羽田に守られたレイチェルは、彼を殺した犯人への復讐を決意。若狭留美という偽名を名乗り、行動を開始します。また、羽田の父はこの事件の調査を、赤井秀一の父・務武に依頼。その捜査中に務武の消息が不明に。赤井はこれをきっかけに、FBIへ加入したことを匂わせています。
【動機】ラムの目的は3つ!”敵はコナン ライ”の真意とは
「江戸川コナン」「ライ」の始末

ラムが指令を出していた際の文言である「時は金なり」。これをアルファベットにして並び替えると脇田兼則になることを先ほど述べました。しかし実はもう一つ「TEKIWA KONAN RAI」、つまり敵はコナンとライ(赤井秀一)であるとも読み取れます。 ラム=脇田は毛利探偵事務所に探りを入れており、事件に遭遇するコナンに対し不審な目を向けています。赤井は言わずもがな、組織に潜入していたスパイだったため、抹殺したいと考えるのはごく自然なことです。 赤井秀一については↓の記事で詳しく解説しています。
「工藤新一」の情報

ラムは工藤新一についてバーボンに情報を集めろと指示しています。工藤新一はアポトキシンによって死亡したはず。その彼が生きているかもしれないということで、行方を探しているのでしょう。 しかし工藤新一に対してはただ抹殺しようとしているわけではなく、アポトキシンの実験成功者として狙っているようなフシがあります。
若狭留美(レイチェル浅香)の抹殺

ラムは若狭留美(レイチェル浅香) も消すつもりでいます。組織の一員であるキャンティとコルンに暗殺の指示を出していました。 殺害しようとしている理由については、羽田浩司 殺人事件で自身のことを知られた可能性があるから、と予想されています。ラムは若狭留美がレイチェル浅香であると確信しているわけではないようですが「疑わしは罰せよ」の精神で殺害を命じています。ラムの冷酷な性格がわかるシーンですね。
【過去】ラムが関わっていた重要事件を紹介
ジン捕獲作戦
| 漫画 | 100巻 |
|---|
黒い車の中で、後部座席に座る男は2年前の出来事を思い出していました。 2年前の黒の組織には、赤井が潜入中です。いよいよジンを確保するため、赤井はジンと待ち合わせていました。キャメルたちはそのときを待ちます。 しかしその場におじいさんが出現し、思わずキャメルは「危ない」と声を掛けてしまいました。そしてキャメルの行動で赤井のスパイ活動がバレ、作戦は失敗に終わったのです。 その場面を思い出していたおじいさんことラムは、車の後部座席でニヤリと笑います。彼はカツラを被りつけ髭と2本の出っ歯、眼帯を付け、見覚えのある店の前にやって来ました。 そして脇田兼則となったラムは、「仕込み手伝いやすぜ!」と「米花いろは寿司」に入ったのです。こうしてラムの正体が脇田だと確定したのでした。 つまりラムは過去に自身がおとりとなって赤井というスパイを釣ったわけです。ほとんど誰にも正体を明かさないにもかかわらず、必要とあらば現場にも出る……そんな大胆さが垣間見えます。
灰原センサーも反応

| 漫画 | 101巻 |
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灰原哀には黒の組織のメンバーの気配を感じとる、悲しい能力があります。そして1072話にて、突如灰原センサーが反応しました。 しかし近くには宅配された寿司やピザを持つ見知りの人物がいるだけで、怪しい人物はいません。コナンは気のせいだと考えるものの、外には寿司を宅配した脇田の姿があるのでした。
FBI連続殺害事件
| 巻数・話数 | 100巻File3~File8 「黒ずくめの謀略」 |
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黒ずくめの組織によってFBI捜査官が次々と殺害された事件を描く「黒ずくめの謀略」。このエピソードでラムは、現場で指揮をとっていたジンに的確な指示を送り、作戦を成功させる参謀としての役割を果たしていました。 このときのラムの優秀さや恐ろしさは、コナンや優作が組織に対する認識をより危険だと改めなければならないと反省させられたほどです。 なお、事件の後にラムは、宮野明美の同級生が同窓会のため集まっているところに、脇田の姿で様子をうかがいに行っています。このとき、その場に居合わせた灰原はラムの放つオーラに圧倒され、思わず床にうずくまってしまうほど恐怖する姿を見せていました。 このように「黒ずくめの謀略」は、いろいろな意味でラムの「別格さ」が垣間見える重要なエピソードだといえるでしょう。
17年前の「羽田浩司殺人事件」
- 黒の組織が関与していること
- 黒の組織のNo2であるラムが実行犯であること
- 黒の組織の「あの方」の正体が烏丸蓮耶であることがバレた原因であること
羽田浩司殺人事件とは、羽田秀吉の義兄でもある羽田浩司が、17年前に何者かによって殺害された事件のことです。 ラムはこのとき、持ち前の頭脳やフォトグラフィックメモリー能力で計画を進めていましたが、組織に加えようとしたアマンダには自殺され、始末を目論んだレイチェルには逃げられるという失敗をしています。その過程で、アマンダやレイチェルを守ろうとした羽田を手にかけました。 ジンはこの事件のことを「ラムが抜かった仕事(ころし)」と言っています。 そんな羽田浩司殺人事件については、↓の記事で詳しく解説しています!
【正体判明後】ラムはどんな人物?
表向きも「あの方」と親しかった?

ラムは表社会でも「あの方」こと烏丸蓮耶と関係が深かったことがうかがえます。47年前に烏丸に代わり、国際経済フォーラムに登壇していることからも、烏丸からかなりの信頼を寄せられていた重要人物であるのは間違いありません。 ちなみに「ラム」というコードネームについては、父から受け継いだとのことで、その父も長年烏丸に仕えてきたそうです。親子ともに大富豪に仕えていることから、かなりのVIPだといえるのではないでしょうか。
「フォトグラフィックメモリー」の持ち主
ラムが持つ特殊能力といえば「フォトグラフィックメモリー」。これは、あらゆるものを目で記憶して自由自在に思い出せるという非常に便利な能力です。 黒の組織が裏社会でのし上がってこれたのは、ラムがこの能力を活かして各界大物の弱みを握ってコントロールしてきたからだといわれています。もちろん、推理をしたり組織内の裏切り者を炙り出したりする際にも存分に役立ったことでしょう。 しかし、17年前の時点でフォトグラフィックメモリーは左目にしか宿っておらず、おまけにその左目を失ってしまったため、現在ラムはこの能力を使えません。 だからこそ、ラムは左目に宿るフォトグラフィックメモリーを回復させるために、APTX4869の「若返り」の効力(?)を利用しようとしています。 ただでさえ手強いラムですが、仮にフォトグラフィックメモリーを取り戻してしまった場合、よりいっそう強大な存在になってしまうことでしょう……。
ラムとしての見た目・実年齢
普段は出っ歯とヒゲ、黒々とした髪が特徴的な中年の板前の姿をしているラム。しかしそれはカツラや付け歯などを使った変装で、本来はダークスーツ、葉巻といった「いかにもマフィア」っぽいビジュアルをしたスキンヘッドの初老男性です。 また脇田としての年齢は56歳とされていますが、17年前にアマンダが「50年ほど前(つまり本編から67年ほど前)に子どもの頃のラムを見た」というようなことを語っている描写から、実年齢は70歳以上だと推測されます。 ラム本来の姿は老人寄りとはいえ、70歳とは思えないガタイの良さと若々しさ。何か薬を飲んで若さと健康を保っているのか、それとも素であの感じなのかは、現時点では不明です。
【登場回】ラムの初登場から正体判明まで
①初登場回

| 漫画 | 85巻 |
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少年探偵団をリビングに残しキッチンに移動した赤井は、ジョディとキャメルにある報告をします。それは潜入中の水無から「RUM」というアルファベット3文字がメールで送られてきたというものでした。 赤井は「RUM(ラム)」がボスの側近のコードネームであると話します。ラムの初登場は大物の動き出しを匂わせる、緊迫したシーンでした。
②ラムが隻眼と判明

| 漫画 | 86巻 |
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原作86巻では、灰原の口からラムの新情報が語られます。 灰原曰くラムは組織のNo.2で、人物像は十人十色とのこと。「屈強な大男」「女のような男」「年老いた老人」という人もいれば、それらすべてが影武者だと語る人もいるようです。 しかし全員が口を揃えて挙げる特徴は、左右どちらかの目が義眼であることでした。
③17年前の羽田事件のダイイングメッセージ

| 漫画 | 90巻 |
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コナンと沖矢昴は、ケモメカニカル効果を使用したある事件を解決します。その事件と羽田浩司殺害事件に共通点を見出した2人は、同じトリックを活用しメッセージを解読しました。 「PUT ON MASCARA」から残っていた文字「P・T・O・N」を除くと、「U・M・A・S・C・A・R・A」の8文字が。そしてコナンは8文字の中に、アマンダのボディーガード「ASACA(浅香)」が隠れていると気づきます。 「ASACA」を抜いた残りの文字は「RUM」の3文字。こうしてコナンは若狭こそがラムであると確信するのでした。
工藤優作の推理

コナンと沖矢が解決した羽田浩司殺害事件ですが、コナンの父親・工藤優作は別の推理をします。羽田浩司が残したダイイングメッセージから、コナンと沖矢が推理した「浅香=ラム」ではなく、別の人物を指し示すメッセージであった、というものです。 結果としては、ラムの正体が脇田兼則だったことでこの推理は正しいものだったことがわかりました。コナンと沖矢をしのぐ推理力を工藤優作が持っていることを表すシーンであるといえます。
④脇田兼則の初登場
| 漫画 | 92巻 |
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「となりの江戸前推理ショー」はラムの正体である脇田兼則の初登場回です。万馬券を拾った小五郎は、事務所の隣に店を構える「米花いろは寿司」へ食事に出かけます。 そこで小五郎を迎えたのが、新しく板前として入った脇田でした。彼は小五郎が入店した直後に上々の推理を披露し、過去の事件について盛り上がっていました。
若狭留美の記事への反応
新聞で若狭留美(わかさるみ)の名前を見た脇田は、「こいつァトンチが聞いてるねぇ」と反応します。 シンプルに考えれば若狭留美とは、若さと美しさを留める「APTX4869(アポトキシン4869)」を示しているのでしょう。つまり彼女の名前は「APTX4869を使用した羽田浩司殺害事件を忘れていない」という、ラムへのメッセージなのかもしれません。 ラムはこのメッセージを、若狭からの挑戦状と受け取った可能性が高いです。
⑤「工藤新一」への反応

| 漫画 | 95巻 |
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「工藤新一が事件を解決した」という報道を受けて、ラム候補だった3人が全員反応を示しています。黒田・脇田の2人は「誰?」といった態度を見せ、若狭はAPTX4869のリスト(工藤新一は死亡と記載されている)を見て意味深に笑みを浮かべていました。 この反応をそのまま受け取ると、事情に精通していそうな若狭がラムではないかと考えざるを得ないシーンです。しかしラムの正体は若狭ではなく、脇田でした。
⑥ラムがバーボンを使って工藤新一の情報を探らせる

| 漫画 | 95巻 |
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工藤新一の生存情報を聞いたラムは、組織の探り屋であるバーボンに情報を要求します。そのメールには、「Time is money」の文字がありました。「Time is money」の和訳は、「時は金なり」になります。 この「TOKIWAKANENARI」をアナグラムで置き換えると、「WAKITAKANENORI」になるのです。
ラムはせっかち?
ラムからのメールを見ていたバーボンに、コナンは「ラムって知ってる?」と探りを入れています。コナンの問いに対しバーボンは「どう答えたらいいか迷う」と発言したあと「その人物はせっかち」と答えました。 この時のバーボンとラムのやり取りによって、ラムが黒田兵衛である可能性が大幅に減りました。公安の黒田がラムの正体であれば、情報屋のバーボンにわざわざ工藤新一の情報を集めさせる必要がないからですね。
【声優】ラムを演じるのは千葉繁

アニメでラムの声を演じるのは、脇田役も担当している千葉繁です。千葉は1970年代から活躍する渋いバリトンが魅力のベテラン声優の1人。 『ハイスクール!奇面組』の一堂零役や『幽☆遊☆白書』の桑原和真役、『北斗の拳』のクセの強いナレーションなどが有名です。 ラムといえば『うる星やつら』のヒロイン・ラムちゃんが有名。原作者はこれまでも度々、お気に入り作品にちなんだキャラや声優を登場させてきましたが、実はこのラムちゃんについても言及していたことがあります。 そして千葉はアニメでラム親衛隊隊長メガネ役を演じていました。
『名探偵コナン』ラムの正体がついに判明!黒の組織の謎はさらに深まる……!
原作が1000話を突破したところで、遂にラムの正体が明かされました。No.2の顔が描かれ、黒の組織の全貌が明かされるときも遠くないように感じます。 しかしラムの目的やコナンの正体をどこまで把握しているのかなど、いまだ謎は多いです。すべての謎が解き明かされる瞬間を待ちましょう……!




















