2022年8月12日更新

「ワンピース」金獅子のシキを解説!その強さや能力・懸賞金は?【ストロングワールド】

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2009年に上映され、いまだにファンの根強い人気を誇る「ワンピース フィルムストロングワールド」。この映画のボスを務めるのが、金獅子のシキです。 この記事では、そんな彼の強さや能力、過去について徹底解説していきます。 ※この記事は『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

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『ONE PIECE』金獅子のシキのプロフィール

異名 金獅子のシキ
所属 金獅子海賊団提督
年齢 不明
身長 不明
懸賞金 不明
悪魔の実 フワフワの実(超人系)
武器 名刀 「桜十」 , 「木枯し」
声優 竹中直人

金獅子のシキは、劇場版『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』におけるボスキャラです。 金獅子海賊団の大親分で、大規模の海賊艦隊を率いていた全盛期には「海賊艦隊提督」とも呼ばれていました。長い金髪で、頭にモヒカンのように舵輪が刺さっているのと、両足に義足として剣をつけているのが特徴的です。 かつて「海賊王」ゴールド・ロジャーや、「白ひげ」エドワード・ニューゲートとしのぎを削っていた伝説級の海賊。大海賊時代以前は、そこにビッグマムを加えた4名が新世界の覇権を巡って争う、四皇のような立ち位置だったようです。 超人系(パラミシア)悪魔の実「フワフワの実」の能力者で、自身を含むあらゆる物を浮かせることが出来ます。本編より22年前、インペルダウンから史上初めて脱獄した「空飛ぶ海賊」としても有名です。

シキの懸賞金は?

金獅子のシキは、劇場版だけでなく本編でも大物海賊として名前が出てくる重要キャラですが、懸賞金は明らかになっていません。ロジャーや白ひげが50憶ベリーを超える懸賞金だったので、それに近い金額だったかもしれませんね。

【能力】「フワフワの実」の能力者!技や強さは?

ワンピース シキ ONEPIECE
(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C)「2009ワンピース」製作委員会

金獅子のシキは、超人系悪魔の実である「フワフワの実」を食べた浮遊人間。触れたものを浮かして操ることが可能で、自分自身も浮かして飛んでいます。ただし、自分以外の生物は能力の対象外です。 その能力を極めた彼の力は驚異的で、岩や船を浮かせるのはもちろん、島を丸ごと持ち上げることもできます。さらに、悪魔の実の能力者の弱点である海水すらも操ることができるため、あらゆる能力者に対して天敵になり得る存在です。 ただ単に物を浮かせて動かすだけでなく、地面や雪を獅子などの形に変えて相手に襲い掛からせるなど、かなり洗練されたレベルで能力を使いこなしています。 しかし、空を飛んで戦うスタイル故に、嵐やサイクロンなどの悪天候の影響をモロに受けてしまうため、天候が弱点となっている模様です。そのため、異常気象を避けるために世界中から優秀な気象予報士や航海士を集めていました。 元々は二刀流の剣士でしたが、インペルダウンを脱獄してからはその剣を義足替わりに両足に装備しています。ルフィたちの前に現れたときには、その義足を足で振るって斬撃を飛ばし、海を割る程の凄まじい威力を見せました。

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【原作】伝説の一味・ロックス海賊団の一員だった

金獅子のシキは、その昔「ロックス海賊団」の一員だったことが明らかになっています。 ロックス海賊団とは、ロックス・D・ジーベックを船長とした一味で、かつて最強の名をほしいままにした伝説の海賊団です。船長のロックスは、センゴクが「ロジャーにとって最初にして最強の敵だったかも知れん」と評するほどで、世界の王になることを野望としていた恐ろしい人物でした。 そんな船長の下には、仲間殺しすら日常茶飯事となるような凶暴で個性的なメンバーが集まっており、後の四皇となる白ひげ、ビッグ・マム、カイドウもクルーの一員として名を連ねていました。 彼らはゴッド・バレーという島で壊滅していますが、それも当時のガープとロジャーが海賊と海軍という垣根を越えて手を組むことでやっと実現した出来事でした。 38年以上前の話になりますが、そんな伝説の海賊団に金獅子のシキも在籍していたのです。

ワノ国編で姿が描かれた?

原作では、その名前は登場しているものの、詳細は語られておらず、懸賞金なども不明です。しかしワノ国編のおでんの過去編にて、その姿が描かれたと話題になりました。 黒炭ひぐらしが自身のマネマネの実の能力をオロチに披露する際、シキと思われる顔をコピーしてみせたのです。特徴的な眉や口がそっくりで、おそらく若いころのシキでしょう。 ひぐらしはロックス海賊団に所属していて、当時のシキの顔を触れていたのだと思われます。 他にも扉絵でクロッカスと酒を飲んでいた人物がシキに似ていると言われており、本編でも今後登場するのではないかと期待が高まっています。

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【性格】シキは支配思想の持ち主

シキはロジャーのことを高く評価しており、その実力も認めていますが、性格や考え方は真逆。「自由」を大事にするロジャーとは対照的で、彼は海賊の本分は「支配」だと語っており、歯向かう者やミスをした部下に対しては容赦をしない残虐な性格をしています。 豪快かつ大胆であると同時に、狡猾で忍耐強い一面も併せ持っているため、非常に厄介な人物。インペルダウンから脱獄した後も、事を起こすまで20年という長い歳月をかけて準備をしています。海軍のセンゴクやガープも、その用意周到さを強く警戒していました。 その一方で、陽気でコミカルな性格も兼ね備えており、部下のDr.インディゴとダンスやコントのようなやり取りを見せる場面も多々あります。

【過去①】シキはかつてのロジャーのライバル

シキとロジャーはライバル関係にあったようで、何度も激突していたことが示唆されています。中でも、27年前に勃発した「エッド・ウォーの海戦」は世に語り継がれるほどの激戦でした。 ロジャーの実力と、世界を滅ぼす兵器についての知識を欲したシキは、彼を幾度に渡って右腕になるよう勧誘していました。27年前も、エッド・ウォー沖に、海賊艦隊を何十隻も引き連れて現れたシキはロジャーと交渉しますが、支配に興味のないロジャーは誘いを断り、両者は激突します。 数で圧倒的に上回る金獅子海賊団が完全有利かに思えましたが、突如天候が大荒れたことと、シキの身に不慮の事故が起きてしまったため、大艦隊の半数が沈められ、痛み分けという結果に終わりました。 このとき起きた事故というのが、飛んできた舵輪が頭に突き刺さったこと。深くめり込んだ舵輪は抜くと命に関わるためそのままとなり、現在のシキのトレードマークになりました。

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【過去②】マリンフォードを半壊!ガープとセンゴクとの戦い

エッド・ウォーの海戦から2年後、ロジャーは「偉大なる航路(グランドライン)」を制覇し、「海賊王」と呼ばれるようになりますが、ロジャー海賊団は謎の失踪を遂げます。それから1年後、ロジャー逮捕のニュースが世間を賑わせると、それを知ったシキは激昂しました。 自分が実力を認めたロジャーが海軍に捕まったという事実に納得がいかず、単身マリンフォードに乗り込みます。そこでロジャーの処刑が「東の海(イーストブルー)」で行われると聞くと、「海賊王を最弱の海で終わらせるのは最期の侮辱だ」とより一層怒り狂いました。 駆けつけたセンゴクとガープからは「東の海は平和の象徴」だと反論され、彼らは激突します。3者の戦いは、マリンフォードが半壊するまでに及び、最終的にシキが敗北して決着。その後、彼はインペルダウンのLEVEL6に投獄されました。

【過去③】インペルダウン初の脱獄者に!そしてメルヴィユに潜伏

ロジャーの処刑後、ワンピースの存在が明かされ、大海賊時代の到来に歓喜する世間と囚人たちでしたが、シキは「宝目当てのミーハー共が海にのさばったって邪魔なだけだ」と嘆いていました。 それから2年後、彼は海楼石の枷に繋がれた両足を自ら切断し、誰1人逃がしたことの無かったインペルダウンから史上初めて脱獄します。 脱獄後、シキは全世界を支配するという野望のために一旦は表舞台からは姿を消し、「メルヴィユ」という島で身を潜めることに。 野望のための計画の一部として、部下のDr.インディゴにその島の生物について研究させており、その計画の実行を20年後と決めます。その後、メルヴィユを周囲の海ごと浮かせて、地上から完全に隔離してその時を待ちました。

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【目的】20年もの時をかけたシキの計画とは

シキが動き出すまで20年もの年月をかけたのは、「東の海」を壊滅させ、それを利用して世界政府を転覆させるという目的のためでした。その計画の第一段階である東の海の壊滅にDr.インディゴの研究を使うため、それほどの時間を要した訳です。 その研究とは、メルヴィユ特有の珍しい動物を人工的に進化させて戦力にするというもの。 メルヴィユに住む動物たちは見たことも無いような進化を遂げており、それは島固有の植物「I.Q」の影響でした。シキはその植物を独占して部下に研究させ、Dr.インディゴはそれから「S.I.Q」という薬品を開発します。 「S.I.Q」を投与された動物は、戦闘的な進化をするようになり、連続で使用することでより凶暴に、より強く進化させることができました。そうやって進化させた動物たちを送り込んで、東の海を壊滅させるという計画だったのです。

【本編①】麦わらの一味と会敵!ナミを連れ去る

全世界を支配する準備を整えたシキは、手始めに世界への警告としてマリンフォードを襲撃します。そして、東の海を殲滅すべく動き出したシキは、麦わらの一味と遭遇しました。その時、サイクロンが来ることを肌で感じ取ったナミは、空に浮かぶ金獅子海賊団にも注意してくれます。 ナミの天候を予測する能力を気に入ったシキは、彼女を誘拐し、他の麦わらの一味はメルヴィユに突き落としました。ナミを仲間として勧誘しますが、断られてしまい脱走を許します。 その後、ナミはルフィ、ゾロ、サンジ、チョッパー、ウソップと合流しますが、そこにシキも姿を現しました。彼はルフィたち5名を一斉に相手しますが、圧倒的な力の差を見せつけ、彼らを生き埋め状態にしてしまいます。 それを見ていたナミは、仲間を守るため、自らの足でシキのもとに戻るのでした。

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【本編②】ルフィに敗れる!その後は消息不明?

ワンピース フィルム ストロングワールド ONEPIECE
©「2009 ワンピース」製作委員会

無事にナミを確保したシキは、計画に賛同する海賊たちを集めて総会を開いていました。ところが、そこに仲間を取り戻すためルフィたちが乱入してきます。 さらに、ナミが「ダフトグリーン」という動物を近寄らせない樹木を爆破したことで、用意した島中の凶暴生物も暴れだし、金獅子海賊団は壊滅状態に。 退路を断たれたシキは、ルフィとの最終決戦に挑みます。当初は優位に立っていましたが、ナミの策略によってメルヴィユを嵐のど真ん中に移動させてしまい、能力が封じられた不利な状況に追い込まれました。 最後は、ルフィが雷に打たれたことで勝ったと油断してしまい(ルフィはゴム人間なので雷が効かない)、「ゴムゴムの巨人の雷斧(ギガントトールアックス)」をまともに受けて敗北。 シキはメルヴィユごと海に墜落し、海軍が彼を捕獲しようと動きます。しかし捕まった描写はなく、実際の消息は不明です。

【実は】元々原作に登場させるキャラクターだった

金獅子のシキは、他の劇場版作品に登場するキャラクターと違い、原作との関係が非常に深い人物です。映画公開前の530話にて、既にセンゴクの口から「空飛ぶ海賊“金獅子”」の名前が出ていたように、元々原作に登場する予定のキャラでした。 作者の尾田栄一郎は「ロジャーの時代に大暴れした伝説の海賊の1人として確定してる奴だった」と語っており、最初は434話で白ひげとシャンクスが会話するシーンで名前を出す予定だったのを、情報過多になるためカットしたとのこと。 ワノ国編でも、センゴクがロックス海賊団について語るシーンにて、元メンバーとして名前が挙がっているなど、ロジャー時代の大物海賊として名が通っています。 シキは他の劇場版のみに登場するオリジナルキャラクターとは違い、原作のキャラといっても差し支えないでしょう。もしかしたら原作内でまた姿を見せることもあるかもしれませんね。

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【声優】シキを演じるのは竹中直人(たけなかなおと)

『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』で金獅子のシキを演じているのは竹中直人(たけなかなおと)。俳優、声優以外にも、監督、アーティスト、コメディアンとしても幅広く活躍しており、誰もが知る有名俳優です。 「ワンピース」には、シキ以外にも『ONE PIECE FILM GOLD』でホワイトジャック役、『ONE PIECE STAMPEDE』でタビ役、ホロ役で出演しており、劇場版の常連になりつつあります。 他にも『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI』でエンテイ役、『機動警察パトレイバー2 the Movie』の荒川茂樹役、『イノセンス』のキム役などを演じています。 そのダンディな声を活かして吹き替え作品にも数多く出演しており、「アベンジャーズシリーズ」でもニック・ヒューリー役を担当し、話題を集めました。

『ONE PIECE』金獅子のシキの本編登場はあるのか?

今回は、『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』に登場する金獅子のシキについて解説しました。 劇場版でもはっきりと海軍に捕まった様子が描かれておらず消息不明と、まだまだ謎を残しているシキ。ワノ国との関係も深そうな人物なので、何らかの形でストーリーに絡んできてもおかしくありませんね!