2023年7月2日更新

『BLEACH(ブリーチ)』鬼道・詠唱を一覧で紹介!千年血戦で活躍の「白断結壁」や「黒棺」についても解説

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『BLEACH(ブリーチ)』の鬼道とは?

ブリーチ BLEACH
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

鬼道とは死神の戦闘に欠かせない呪術のこと。死神の戦い方には他に「斬」「拳」「走」もありますが、鬼道はそれに並ぶものです。真央(しんおう)霊術院でも習得を必須とされている技術になります。 鬼道には大きく2つのタイプがあり、主に攻撃として放つ破道と、相手の動きを封じる縛道があります。どちらも技名に1から順に数字がついており、もっとも大きい数字が99。数字が大きくなるほど難易度が上がり、扱える死神も限られていきます。 死神にも得手不得手があり、護廷十三隊(ごていじゅうさんたい)の隊長クラスでも更木剣八(ざらきけんぱち)や阿散井恋次(あばらいれんじ)はそれほど鬼道が得意ではありません。一方で、雛森桃(ひなもりもも)や朽木白哉(くちきびゃくや)などは鬼道を得意としています。 鬼道には破道と縛道以外にも、回道(かいどう)といった術も存在しています。回道は回復用の鬼道で、負傷者の回復や治療に用いられるものです。破道や縛道が得意な死神が、必ずしも回道が得意というわけではありません。

鬼道には禁術や上位技が存在する

鬼道のなかには使用禁止と定められている禁術も存在します。作中では握菱鉄裁(つかびしてっさい)がかつて仲間を助けるために禁術である時間停止や空間転移を使用していました。 また破道の上位技として裏破道というものの存在が明らかになっています。しかしその詳細は不明で、他の縛道や回道にも同様の上位技があるのかどうかは分かっていません。

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詠唱技術とは?印を結び呪文を唱える

BLEACH ブリーチ
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

基本的な鬼道の発動には、印を結び詠唱することが必要です。しかし戦闘中は印を結んだり詠唱する時間が十分に取れないケースもあります。 そんなときに用いられる技術が、詠唱破棄です。 詠唱破棄は印や詠唱を省略して技を放つ技術。すぐに技を打てるというメリットがありますが、本来の手順を踏んだ場合より威力が落ちてしまうというデメリットもあります。 それでも十分に鍛錬を積んだ隊長クラスの死神であれば、詠唱破棄でも十分な威力を発することが可能です。 他にも2種類の鬼道を並行して詠唱し連発する二重詠唱や、詠唱破棄で鬼道を放ったあと、別の詠唱を追加して威力を強化する後述詠唱といった技もあります。

破道一覧

BLEACH ブリーチ 山本元柳斎重國
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

破道の一「衝(しょう)」

衝は指から低威力の衝撃波を撃つ鬼道です。攻撃力はあまりありませんが、硬い物を砕く程度の威力はあります。朽木白哉は衝でルキアの身体を凍らせていた氷を砕き、戦地から移動させていました。

主な使用者 朽木白哉・虎徹勇音

破道の四「白雷(びゃくらい)」

白雷は指先から一筋の光線を出す鬼道です。簡単で詠唱破棄されやすいですが、威力は高く体を貫通するほどでした。作中では朽木白哉は黒崎一護相手に使用し、至近距離から一護の体を簡単に貫通しています。

主な使用者 朽木白哉・朽木ルキア

破道の十一「綴雷電(つづりらいでん)」

綴雷電はその名の通り他の物体を伝い電撃を浴びせる鬼道です。作中では檜佐木修兵が間合いを取りながら戦うため、始解した斬魄刀「風死」に伝わせ使用していました。彼は綴雷電でアヨンを捕縛しています。

主な使用者 檜佐木修兵

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破道の十二「伏火(ふしび)」

伏火は霊圧を網状に張り巡らせ、敵を捕まえ攻撃する鬼道です。作中では雛森桃が使っていましたが、詳細は語られていません。雛森は破道の赤火砲を練り込み、縛道の曲光で覆い隠しながら使用していました。

主な使用者 雛森桃

破道の三十一「赤火砲(しゃっかほう)」

赤火砲は火の玉を生み出す鬼道です。鬼道の中では基本となる術の1つで、アニメでは霊術院初期に習う基礎技として紹介されています。攻撃はもちろん灯りとしても使える鬼道です。

主な使用者 阿散井恋次・朽木ルキア・雛森桃・吉良イヅル

破道の三十二「黄火閃(おうかせん)」

黄火閃は黄色い巨大な衝撃波を前方に向けて放つ鬼道です。作中では浦原喜助が藍染惣右介に対して使用していました。しかし藍染にはまったく効果がなく、それもわかっていた浦原は目眩しとして使っています。

主な使用者 浦原喜助

破道の三十三「蒼火墜(そうかつい)」

蒼火墜は青い炎を使った爆撃で攻撃する鬼道です。中級レベルの虚であれば一撃で倒せるほどの威力を誇ります。作中では死神の力を失ったルキアが、虚を攻撃するのに使用していました。

主な使用者 朽木ルキア・朽木白哉

破道の五十四「廃炎(はいえん)」

廃炎は手から円状の炎を飛ばし対象物を燃やす鬼道です。作中では東仙要が、斬り落としたグリムジョー・ジャガージャックの腕を再生しないよう燃やす際に使っていました。

主な使用者 東仙要・浦原喜助

破道の五十七「大地転踊(だいちてんよう)」

大地転踊は周辺の岩石を飛ばして攻撃する鬼道です。作中では十一番隊第五席の綾瀬川弓親が使用しました。

主な使用者 綾瀬川弓親

破道の五十八「闐嵐(てんらん)」

闐嵐は手から大きな竜巻を生み出す鬼道です。作中では吉良イヅルが空を飛ぶフィンドール・キャリアスに使用していました。竜巻自体が巨大なので効果がなくても目眩しになります。

主な使用者 吉良イヅル・四楓院夜一

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破道の六十三「雷吼炮(らいこうほう)」

雷吼炮は雷を纏わせた霊力の弾を撃つ鬼道です。雷の攻撃力はもちろん強く、霊力のエネルギーのみでも相当な破壊力があります。作中では志波空鶴が四大瀞霊門門番を雷吼炮で飛ばしていました。

主な使用者 志波空鶴・浮竹十四郎・藍染惣右介

破道の七十三「双蓮蒼火墜(そうれんそうかつい)」

双蓮蒼火墜は蒼火墜の上位互換と言える鬼道です。蒼火墜が片手で放つのに対し、双蓮蒼火墜は両手でさらに大きな火柱を放ちます。作中では朽木ルキアがアーロニーロ・アルルエリに使いました。

主な使用者 朽木ルキア

破道の七十八「斬華輪(ざんげりん)」

斬華輪は2本の斬魄刀から鋭い円状の斬撃を飛ばす鬼道です。2本で1つの斬魄刀「花天狂骨」を使用する八番隊隊長の京楽春水が使用しました。

主な使用者 京楽春水

破道の八十八「飛竜撃賊震天雷砲(ひりゅうげきぞくしんてんらいほう)」

飛竜撃賊震天雷砲は掌から高威力の光線を出す鬼道です。高位の鬼道ですが、浦原喜助などの上級者は詠唱破棄して使用しています。握菱鉄裁は過去編にて藍染惣右介に使っていました。

主な使用者 握菱鉄裁

破道の九十「黒棺(くろひつぎ)」

黒棺は出現させた多くの黒い棺で相手を囲み圧砕する鬼道です。囲まれた中では重力が狂っており、押し潰されてしまいます。藍染が使った黒棺は詠唱破棄しているにも関わらず、隊長格を一瞬で戦闘不能にしました。

主な使用者 藍染惣右介

破道の九十一「千手皎天汰炮(せんじゅこうてんたいほう)」

千手皎天汰炮は大きな光の矢を無数に出現させ攻撃する鬼道です。浦原喜助が藍染惣右介に対して使用し、藍染が途中で阻止しようとしたものの間に合いませんでした。

主な使用者 浦原喜助

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破道の九十六「一刀火葬(いっとうかそう)」

一刀火葬は術者の体の一部を触媒として発動する鬼道です。体の一部が欠損してしまう「犠牲破道」で、山本元柳斎重國は左腕を犠牲に焼き焦がしていました。巨大で高火力な刀身状の炎を出現させられ、藍染惣右介相手に使っています。

主な使用者 山本元柳斎重國

破道の九十九「五龍転滅(ごりゅうてんめつ)」

五龍転滅は割れた大地から出現させた複数の龍で攻撃する鬼道です。敵を呑み込んでしまう効果があります。作中では藍染惣右介が使用しており、禁術と言えるほどの破壊力でした。

主な使用者 藍染惣右介

縛道一覧

BLEACH ブリーチ 松本乱菊
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

縛道の一「塞(さい)」

手足の動きを封じ拘束する鬼道です。1番低レベルな縛道ですが、人間が自力で解くのは不可能だと言われていました。朽木ルキアが黒崎一護に初めて会った際に使用し、一護は自力で解いています。作中で最初に描かれた鬼道です。

主な使用者 朽木ルキア

縛道の四:「這縄(はいなわ)」

這縄は縄状の霊子を使って相手を拘束する鬼道です。拘束力は「塞」よリはマシなもののあまり強くないので、朽木ルキアは上位の鬼道を使用するための時間稼ぎに使っていました。

主な使用者 朽木ルキア

縛道の八「斥(せき)」

斥は手の甲に小さい円状の盾を生み出す鬼道です。そこそこの物理攻撃でも弾けます。十三番隊隊長の浮竹十四郎は破面のリリネット・ジンジャーバックと戦った際、斥で蹴りを弾き返してみせました。

主な使用者 浮竹十四郎

縛道の九「撃(げき)」

撃は出現させた赤い光で対象を縛る鬼道です。原作ではルキアが使用を試みたものの敵に阻止され、アニメで初めて使用されました。詠唱呪文が少し変わっているのが大きな特徴です。

主な使用者 朽木ルキア

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縛道の二十一「赤煙遁(せきえんとん)」

赤煙遁は名前の通り赤い煙幕を発生させる鬼道です。二番隊の副隊長である大前田希千代が使用していました。

主な使用者 大前田希千代

縛道の二十六「曲光(きょっこう)」

曲光は霊圧で対象を隠す鬼道です。物体を覆うことで視認できなくなる効果があります。作中で雛森は破道「伏火」と「赤火砲」を練り合わせた物を隠すのに使用していました。

主な使用者 雛森桃

縛道の三十「嘴突三閃(しとつさんせん)」

嘴突三閃は手で空に三角を描き3つの嘴(くちばし)を出現させる鬼道です。嘴を相手に放ち両腕と腰を挟むことでそれぞれを固定します。作中では砕蜂(ソイフォン)がジオ=ヴェガに向けて使用しています。

主な使用者 砕蜂

縛道の三十七「吊星(つりぼし)」

吊星はマットのように霊子を出現させる鬼道です。柔らかい霊子の端を壁や建物に固定し、マットを安定させることで落下物の衝撃を和らげます。作中で雛森は腹部を大きく損傷した松本乱菊を受け止めるために使用しました。

主な使用者 雛森桃・吉良イヅル

縛道の三十九「円閘扇(えんこうせん)」

円閘扇は円状の盾を作る鬼道です。「斥」も円状の盾を作る鬼道ですが、円閘扇は斥と違い人間を覆い隠せるほどの大きさをしています。イメージとしては全身を守れるバリアーです。

主な使用者 吉良イヅル

縛道の五十八「掴趾追雀(かくしついじゃく)」

掴趾追雀は索敵の鬼道です。対象の霊圧を感知し居場所を特定できます。詠唱呪文だけでなく陣を描いて発動するのが大きな特徴です。原作では虎徹勇音が藍染惣右介の居場所を特定するために使っており、アニメでは松本乱菊も使用しています。

主な使用者 虎徹勇音

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縛道の六十一「六杖光牢(りくじょうこうろう)」

六杖光牢は6つの光を対象の胴に突き刺し動きを封じる鬼道です。特に朽木白哉が得意としており度々披露しています。ゾマリ・ルルーに操られていた朽木ルキアを止める際などに使用しました。

主な使用者 朽木白哉・朽木ルキア・浦原喜助

縛道の六十二「百歩欄干(ひゃっぽらんかん)」

百歩欄干は棒状の霊子を無数に放ち相手を磔にする鬼道です。作中ではフィンドール・キャリアを捕縛するために九番隊副隊長の檜佐木修兵が使用していました。

主な使用者 檜佐木修兵

縛道の六十三「鎖条鎖縛(さじょうさばく)」

鎖条鎖縛は出現させた巨大な鎖で相手を拘束し自由を奪う鬼道です。作中では虚化した六車拳西の動きを止めるため有昭田鉢玄が使用しました。暴れていた六車拳西は立ち上がれないほどピタッと自由を奪われています。

主な使用者 有昭田鉢玄・浦原喜助

縛道の七十三「倒山晶(とうざんしょう)」

倒山晶は四角錐状の結界を張る鬼道です。外からは中が確認できない大きな結界を張ります。作中では吉良イヅルが負傷した松本乱菊や雛森桃を治療するために発動していました。

主な使用者 吉良イヅル

縛道の七十五「五柱鉄貫(ごちゅうてっかん)」

五柱鉄貫は5つの柱で体の自由を奪う鬼道です。詠唱しながら両手を組むと手から5つの巨大な柱が出現し対象の両手、両足、頭に落下します。作中では有昭田鉢玄が黒崎一護の修行に使用しました。

主な使用者 有昭田鉢玄

縛道の七十七「天挺空羅(てんていくうら)」

天挺空羅は対象の居場所を特定し情報を伝達する鬼道です。情報伝達は複数人に同時にできます。作中では虎徹勇音が藍染惣右介の裏切りを伝えていたり、松本乱菊が滅却師の能力を伝達したりしていました。

主な使用者 虎徹勇音・東仙要・松本乱菊

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縛道の七十九「九曜縛(くようしばり)」

九曜縛は黒い玉を出現させ相手を拘束する鬼道です。発動すると9つの黒い玉が敵の胸部に集まり自由を奪います。作中では藍染惣右介相手に浦原喜助が「鎖条鎖縛」などと共に使っていました。

主な使用者 浦原喜助

縛道の八十一「断空(だんくう)」

断空は術者の目の前に大きな防御壁を築く鬼道です。鬼道の防御が可能で、八十九番以下の破道であれば完全に防げます。作中では朽木白哉がゾマリ・ルルーとの戦いで使用、藍染惣右介が握菱鉄裁の破道を防御するのに使用していました。

主な使用者 朽木白哉・藍染惣右介

縛道の九十九「禁(きん)」

禁は黒い帯で対象を拘束する鬼道です。発動すると出現した黒い帯が対象に巻きつき拘束を解かれないように杭で固定します。作中では虚化した六車拳西を捕縛するために有昭田鉢玄が使っていました。

主な使用者 握菱鉄裁・有昭田鉢玄

縛道の九十九第二番「卍禁(ばんきん)」

卍禁は3段階に分け対象を封殺する鬼道です。初曲「止繃」で対象に布を巻き弐曲「百連閂」で固定し終曲「卍禁太封」で巨大な堅物を頭上に落とします。作中では修行で虚化しかけた黒崎一護に向け握菱鉄裁が使用しました。

主な使用者 握菱鉄裁

裏破道

三の道「鉄風殺(てっぷうさつ)」

龍の頭部に似た霊圧を出現させ、強力な衝撃波を発生させる技。作中で裏破道を使用したことがあるのは零番隊兵主部一兵衛(ひょうすべいちべえ)のみとなっており他の死神が使用できるかは不明です。 技名はすべて「裏破道 〇の道」と称されるようですが、鉄風殺以外の技については明らかになっていません。

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回道(かいどう)

零番隊に所属する麒麟寺天示郎(きりんじてんじろう)が開発した回復用の鬼道。こちらの技は対象の霊圧を回復させてから魂魄を治しており、傷だけではなく体力まで回復することが可能。 また四番隊隊長の卯ノ花烈は麒麟寺から回道を教わり、治癒部門のエキスパートとして活躍しています。

使用者 麒麟寺天示郎 , 卯ノ花烈

詳細不明・オリジナル鬼道を紹介!

白伏(はくふく)

破道か縛道か明らかになっていない技。鬼道の達人のみ使えると言われており、発動すると相手を気絶させ霊圧を消すことが可能です。

使用者 市丸ギン

鏡門(きょうもん)

攻撃を反射できる結界を発生させる技。外部からの攻撃には強いものの、内部からだとすぐに壊されてしまうデメリットが存在します。

使用者 日番谷冬獅郎

瞬閧(しゅんこう)

手足に高密度の鬼道をまとわせ、打撃と同時に炸裂させる技。隠密機動の総司令官に伝わる技となっており、鬼道でありながら接近戦にも強い術となっています。

使用者 四楓院夜一

白断結壁(はくだんけっぺき)

伊勢七緒が開発した鬼道。滅却師の力を遮断し侵入を防ぐ鬼道となっており、千年血戦篇で非常に高い効果を発揮しました。

使用者 伊勢七緒

四獣塞門(しじゅうさいもん)

竜尾の城門・虎咬の城門・亀鎧の城門・鳳翼の城門という4つの起点からなる結界を発生させる技。相手の動きを制限するだけでなく、砲台を使用した結界内への攻撃も可能です。

使用者 有昭田鉢玄

反鬼相殺(はんきそうさい)

相手の鬼道とまったく同じ質と量、尚且つ逆回転の鬼道を放つことで敵の技を無効にする技。

使用者 四楓院夜一

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八爻双崖(はちぎょうそうがい)

有昭田鉢玄が開発した鬼道。この結界を展開するとその内部で起きた事象を、外部にいる生物の意識から消し感知させないことが可能です。

使用者 有昭田鉢玄

鉄風殺(てっぷうさつ)

ブリーチ BLEACH
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

裏破道に属する技の1つ。こちらは龍の頭を模した霊圧による攻撃技でしたが、裏破道の他の技などは一切不明です。

使用者 兵主部一兵衛

四槍血封(しそうけっぷう)

BLEACH ブリーチ 山本元柳斎重國
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

槍のような武器を四肢に投げつけ、その後棺のなかに対象を封印する強力な技。テレビオリジナルとなる「斬魄刀異聞篇」で山本元柳斎重國が使用しました。

使用者 山本元柳斎重國

封殺火刑(ふうさつかけい)

浦原喜助が開発した鬼道。死神の手首に存在する霊圧の排出口を塞ぐことにより、相手を内部から破壊する恐ろしい技です。

使用者 浦原喜助

九十六京火架封滅(きゅうじゅうろっけいかかふうめつ)

浦原喜助が開発した鬼道。藍染惣右介を封印した非常に強力な術ですが完全無欠ではないようで、浦原は別の鬼道に乗せて放ちながら藍染が弱まったタイミングを見て発動させていました。

使用者 浦原喜助

チョコレート・バー・スライダー

四角いかたちのエネルギーを複数生成し、相手にぶつける攻撃技。ネーミングが他の鬼道とはまったく違うため、どのような経緯で生まれたのか様々な議論がなされた技でした。

使用者 有昭田鉢玄

特にかっこいい鬼道を徹底解説!

破道(はどう)

BLEACH ブリーチ 朽木ルキア
©COLOPL, Inc. ©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

鬼道の中でも、攻撃時に使われるのが破道となっています。ここでは代表的な破道を紹介!

33:蒼火墜(そうかつい)

破道の三十三「蒼火墜(そうかつい)」は、原作で初めて登場した鬼道です。このときは朽木ルキアが使用していました。中級の破道で、弱い虚(ホロウ)であれば倒すことができます。 詠唱は「君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 真理と節制 罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ」。 青い炎を対象者に浴びせる技で、ルキア以外にも朽木白哉や、ゲーム作品では雛森桃や藍染惣右介も使用していました。

73: 双連蒼火墜(そうれんそうかつい)

破道の七十三「双連蒼火墜(そうれんそうかつい)」は、蒼火墜の上位版にあたる術。 詠唱は「君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 蒼火の壁に双蓮を刻む 大火の淵を遠天にて待つ」。 蒼火墜が青い爆炎を対象にぶつける技だったのに対し、双連蒼火墜は巨大な火柱を放つ技です。朽木ルキアや朽木白哉、痣城剣八(あざしろけんぱち)などが使用。 原作では当初「六十三」番の技として登場しましたが、すでに同番号には雷吼炮(らいこうほう)が割り当ていたため、アニメなどでは七十三に訂正されました。

90: 黒棺(くろひつぎ)

黒棺は原作で初めて登場した90番台の破道。重力の奔流である黒い物体が対象者を囲み、対象者はその重力によって圧砕されるという術です。 詠唱は「滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧きあがり・否定し 痺れ・瞬き 眠りを妨げる 爬行(はこう)する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ 」。詠唱が判明している鬼道のなかでは、特に長い詠唱です。 藍染惣右介や痣城剣八(あざしろけんぱち)が使用しており、とくに藍染惣右介にとっては十八番ともいえる術。難易度の高い90番の術ながら、詠唱破棄で使用することが可能です。 また崩玉を吸収した後に放った詠唱破棄をしない完全体の黒棺は、時空の歪みを発生させるほどの威力を有していました。

96: 一刀火葬(いっとうかそう)

破道の九十六「一刀火葬(いっとうかそう)」は、「破面編」で山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさいしげくに)が使用しました。詠唱は不明。 犠牲破道と呼ばれる特殊な破道で、自身の体の一部を焼き焦がし、その部位を媒体にして発動することができる禁術です。原作では、藍染の隙を作るために山本元柳斎重國がこの術を発動。彼は自身の左腕を犠牲にしました。 刀の切っ先のような形の巨大な炎が立ち上がり、広範囲に威力の高い炎を放つことができます。「甘いわ」というセリフと共に禁術を放つ山本元柳斎重國の、威厳と底力を感じる名シーンです。

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縛道(ばくどう)

相手の動きを封じる縛道の代表的な術を紹介します!

1:塞(さい)

縛道の一「塞(さい)」は、相手の手足の動きを止めることができる術です。黒崎一護と朽木ルキアが出会った際、死神の存在を信じない一護はルキアに対し「死神ゴッコはよそでやれ」と彼女を追い返そうとしました。その際に怒ったルキアが使ったのが塞です。 詠唱は不明。1の数字を有する初級の術ということもあり、その後も詠唱は明らかになっていません。 塞をかけられた一護は、後ろ手に腕を縛られているような体勢になっていました。ルキアの他には、阿散井恋次や吉良イヅルが使用している描写があります。

4:這縄(はいなわ)

縛道の四「這縄(はいなわ)」は縄状の霊子を相手の腕にまとわりつかせ、対象を拘束する低級縛道です。詠唱は不明。 這縄だけでは力の強い相手ならすぐに術を破って拘束から逃れてしまいます。そのためルキアがこの術を使う際は、より強力な鬼道を放つための時間稼ぎとして使用していました。 ルキアのほか、綾瀬川弓親(あやせがわゆみちか)や阿散井恋次、伊勢七緒、朽木銀嶺(くちきこうが)、雛森桃といった死神がこの技を使用。多くの死神が使っている描写があることから、戦闘中にちょっとした隙を作り出すのに便利な術と考えられます。

63:鎖条鎖縛(さじょうさばく)

縛道の六十三「鎖条鎖縛(さじょうさばく)」は太い鎖を出現させ、それによって対象をぐるぐる巻にして動きを封じる術です。本来なら死神には引きちぎることができないほどの強固な鎖で、有昭田鉢玄(うしょうだはちげん)が使用していました。 90番台の縛道を使う有昭田は詠唱破棄でこの術を使用していたため、詠唱は不明です。劇場版で日番谷冬獅郎(ひつがやとうしろう)が使った他、吉良イヅルや卯ノ花烈(うのはなれつ)、浦原喜助(うらはらきすけ)が使用した描写があります。 有昭田は六車拳西(むぐるまけんせい)に対してこの術を使用しましたが、虚化した拳西はこれを引きちぎっていました。

81:断空(だんくう)

縛道の八十一「断空(だんくう)」は、防壁を展開する術。朽木白哉によると、破道の八十九番以下の威力であれば完全に防ぎ切ることができるとのことです。詠唱は不明。 白哉はこの技で虚の特殊能力を防いでいました。鬼道そのものでなくても、それに近い性質を持つ攻撃であれば防ぐことが可能です。 相手の動きを封じる術が多い縛道のなかでも、珍しい盾を作り出し防御をする術。朽木白哉のほか、卯ノ花烈や藍染惣右介、浦原喜助、山本元柳斎重國などが使用していました。

99:卍禁(ばんきん)

縛道の九十九「卍禁(ばんきん)」は、3つの段階があります。1から順に初曲「止繃(しりゅう)」・弐曲「百連閂(ひゃくれんさん)」・終曲「卍禁太封(ばんきんたいほう)」となっており、それぞれの詠唱は不明。 初曲で相手に大きな布を巻き付け動きを封じ、弐曲で複数の鉄杭で対象を貫き固定、終曲で空から巨大な卍模様の石柱が落ちてきて押しつぶすという術です。 弐曲までは相手の動きを封じる縛道らしい術ですが、終曲まで使うことで封殺型の攻撃系縛道となります。 また縛道の九十九には「禁」という術もあり、卍禁の方は縛道の九十九第二番に該当。禁は「死神代行編」にて黒崎一護が握菱鉄裁(つかびしてっさい)に特訓を受ける際に登場しました。鉄裁はどちらの縛道も詠唱破棄で使用することができます。

1番強い破道は「黒棺」?初登場回や詠唱呪文を紹介!

黒棺(くろひつぎ)とは?

初登場回 20巻

「破道の九十・黒棺」は破道の90番目にあたる技です。藍染惣右介の十八番(おはこ)の鬼道で、その威力と長い詠唱がファンの間で大きな話題となりました。 黒棺を発動すると、対象者は文字通り巨大な黒い棺のようなものに取り囲まれます。その黒い物体は、使い手の藍染いわく重力の奔流(ほんりゅう)。それに取り囲まれた者は重力によって圧砕されてしまいます。 詠唱破棄せず放つ本来の黒棺は、時空の歪みを生み出すほどの力を持っているとのこと。原作では破道の中で最初に登場した90番台の術であり、その圧倒的な力から読者に衝撃を与えた術でもあります。

黒棺の詠唱は?ダークでかっこいい呪文

黒棺の詠唱全文が登場したのは、「破面(はめん)編」の終盤。藍染惣右介と黒崎一護(くろさきいちご)が対峙したシーンです。それまでも黒棺は放たれていましたが、詠唱破棄されていたため、この戦いで全文が明らかになりました。詠唱は次の通り。 「滲み出す混濁の紋章、不遜なる狂気の器、湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる爬行(はこう)する鉄の王女、絶えず自壊する泥の人形、結合せよ、反発せよ、地に満ち己の無力を知れ 破道の九十・黒棺」 全体的にダークな単語が散りばめられているのが印象的な詠唱です。重力という抗いがたい力で対象を圧倒する術とあって、対象者が「自壊する泥の人形」のように為す術なく地べたに這いつくばる様子が連想されます。 この詠唱の後に実際に黒い棺のような物体が現れ周りを取り囲んでいくことで、対象者により大きな恐怖を与えているのです。

黒棺の初登場シーンは?「尸魂界(ソウルソサエティ)篇」のクライマックス

黒棺が初めて登場したのは「尸魂界(ソウルソサエティ)篇」のクライマックスが描かれる原作20巻176話です。この巻では一連の黒幕が、死亡したと思われていた藍染惣右介であることが明らかに。 藍染の目論みを知った黒崎一護や護廷十三隊の面々は彼の前に立ちはだかりますが、次々と倒されてしまいます。 護廷十三隊の七番隊隊長・狛村左陣(こまむらさじん)も、藍染の前に立ちはだかった1人です。狛村が信頼していた友人である護廷十三隊九番隊隊長・東仙要(とうせんかなめ)も、組織を裏切り藍染に加担していました。2人の前に現れた狛村は、その裏切りに対し「儂は決して赦しはせぬ」と怒りを顕にします。 狛村は卍解(ばんかい)しますが、彼が動き出す前に一瞬で藍染が詠唱破棄の黒棺を発動。藍染いわく本来の3分の1も威力を発揮できなかったという黒棺ですが、隊長であり屈強な体を持つ狛村を戦闘不能に追い込みました

黒棺の使用者は「尸魂界篇」のラスボス・藍染惣右介

黒棺を得意とする藍染惣右介は、護廷十三隊五番隊隊長として登場する柔和な雰囲気の男性です。常に笑顔を浮かべており仲間からも厚い信頼を寄せられている人物で、ルキアが連行された際は彼女の処遇に対して異を唱えていました。 「尸魂界篇」序盤で殺害されたとされていましたが、それは彼の斬魄刀(ざんぱくとう)「鏡花水月」による催眠でした。「尸魂界篇」では、崩玉(ほうぎょく)を手に入れるためルキアの処刑を企て暗躍。その後も騒動の黒幕として黒崎一護たちの前に立ちはだかっていきます。 柔和な印象とは異なり、本来の彼はとても冷酷で野心家。自分以外の存在は目的遂行のための駒としか思っておらず、用済みとなれば簡単に殺してしまいます。 彼の本性が明るみに出て多くの読者が混乱しているところに、九十番台の破道を詠唱破棄で容易く放つという別格の強さを見せつけたため、黒棺も多くの読者の記憶に刻まれることになりました。

卍解もカッコいいけど鬼道もカッコいい!これぞまさに久保帯人ワールド

BLEACH ブリーチ
©COLOPL, Inc. ©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

『BLEACH』に登場する死神が使う呪術・鬼道について解説しました。作中ではたくさんの鬼道が登場しますが、どれも詠唱や技の効果がカッコいいのが特徴的です。 ダークな世界観を盛り上げる鬼道にも注目しながら作品を読み返してみると、作者・久保帯人のセンスを存分に堪能することができるのではないでしょうか。

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