禪院家(ぜんいんけ)はクズで壊滅?家系図や伏黒との関係を徹底解説【呪術廻戦】
【概要】禪院(ぜんいん)家とは
禪院家は呪術界の中でも特に優秀な呪術師を多く輩出する名門である呪術界御三家のひとつで、これまでに強力な術式をもつ呪術師を積極的に家系に取り込むことで発展してきたという歴史を持っています。 禪院家の者は誰もが「禪院家に非ずんば呪術師に非ず 呪術師に非ずんば人に非ず」と口にするほど呪術師であることに誇りとこだわりを持っており、女性や非術師はひどい扱いを受けることもしばしば。同じく御三家の五条家との関係は、あまり良くないようです。
【相伝術式】禪院家の強さ
十種影法術
十種影法術は禪院家相伝の、影を媒介に式神を使役する術式です。非常に強力な術式ですが、現代の禪院家で使える者はいません。禪院直毘人が恵を後継者として欲しがっているのはそのためです。 文字通り十種の式神を使役できる十種影法術ですが、最強の式神「八握剣異戒神将・魔虚羅」を従えた術者は、歴史上1人も存在しません。 現在十種影法術を使用できるのは、呪術高専東京校1年の伏黒恵のみ。ほとんどの式神を操ることができますが、まだ誰も調伏したものはいないとされる魔虚羅のみ扱えていません。ちなみに伏黒は、強力な領域展開も使用することができますよ。
投射呪法
直毘人が使用していた術式が、こちらも禪院家相伝の術式である投射呪法です。この術式は1秒を24分割して、自分の視覚を画角としたフィールドで、予め作った動きをトレースし実行するというものでした。また敵を1秒間フリーズさせることも可能です。 術式自体は強力ですが最大限効力を発揮するには、類稀なるセンスが必要になります。 禪院家の中でもそんな投射呪法を得意としているのが、禪院家26代目当主である禪院直毘人と直毘人の息子で次期当主候補とも名高い禪院直哉。2人とも非常に強力な攻撃力を有しており、相手を圧倒します。
【メンバー】主な禪院家を紹介
禪院直毘人(ぜんいんなおびと)
禪院直毘人は禪院家の26代目当主で、特別1級術師。大の酒好きである彼は任務中でも酒を飲んでいることが多いですがその実力は圧倒的で、特にその術式の性質ゆえスピード感は群を抜いています。 禪院家相伝の術式である投射呪法の使い手である彼は、物理法則や軌道を無視した予測不能な動きで相手を翻弄します。
禪院真希(ぜんいんまき)
禪院真希は呪術高専東京校の2年生で、名門・禪院家の出でありながら生まれつき呪力をほとんど持っておらず、特別な眼鏡なしでは呪霊を認識することもできません。 呪力が使えないながらも戦闘時には呪力が込められた呪具を使用して、敵を翻弄。身体能力が非常に高く、伏黒に「呪具の扱いなら学生一」と言わしめるほどです。
禪院真依(ぜんいんまい)
禪院真依は呪術高専京都校の2年生で、真希の双子の妹。真希とは異なり呪力自体は持っていますがその力は弱く、銃などの武器に呪力をこめて打ち出すことしかできません。 毒舌で挑発的な性格をしており姉である真希にもキツい態度であたる真依ですが、真希のことを恨んでいる部分はあるものの彼女のことはよく理解している様子です。
禪院直哉(ぜんいんなおや)
禪院直哉は禪院家26代当主・直毘人の息子であり、次期当主とも噂されている特別1級術師。金髪でツリ目の整った顔立ちの彼は、関西弁で話すところが特徴です。 彼も直毘人と同じく投射呪法の使い手であり、父に引けを取らないぐらいかなり攻撃的で強力な術を使用。性格はかなり歪んでおり、真希をはじめとする禪院家の女性を見下す発言も見られます。
伏黒甚爾
「術師殺し」の異名を持ち、五条悟と激戦を繰り広げた伏黒甚爾。実は彼は禪院直毘人の兄の息子であり、その血筋は禪院家に根差しています。 呪力を持たない甚爾は禪院家で「落ちこぼれ」として扱われていましたが、彼は呪力の代わりに驚異的な身体能力を有しているため、その戦闘力の高さは折り紙付き。一部では「今の禪院家が存在するのは甚爾の気まぐれ」と言われており、その気になれば禪院家を滅ぼすことも可能だったのかもしれません。
伏黒恵
呪術高専東京校に通う伏黒恵。甚爾の息子である彼もまた禪院家にルーツを持つ人間です。彼の生得術式「十種影法術」は、もともと禪院家相伝の術式。現時点でこの術を使用できるのは伏黒のみのため、彼は禪院家にとって非常に重要な存在となっています。 また彼は東京校の先輩である真希を「自分に武器の扱いを教えてくれた師」として慕っており、さらにその妹である真依は伏黒に好意を抱いているなど、彼は自身の血筋以外の部分でも禪院家との繋がりが深い人物です。
【場所】御三家とは?京都との関係性やモデルは存在する?
御三家とは?なぜ京都なのか
御三家とは呪術界で広く名を轟かせている名門である、禪院家・加茂家・五条家のことを指しています。どのぐらい前から御三家が存在しているのか作中では明記されていませんが、慶長年間に御前試合が行われたとの記述があるため少なくとも江戸時代の初期には存在していたことが分かります。 元々御三家すべてがかつての都である京都にあったものの、江戸幕府が開かれた際に五条家だけが江戸に移動したのではないかとファンの間では考察されていますよ。
モデルが存在する
御三家にはそれぞれモデルが実在しているのではないかと言われています。禪院家のみはっきりとしたモデルはないようですが、禪院という名字は実在しています。加茂家のモデルは作中では明記されていないものの、おそらく平安時代の有名な陰陽道を輩出した賀茂家でしょう。 五条家のみ作中で先祖についてはっきりと語られており、その正体はなんと学問の神様としても知られる菅原道真。しかし非業の死を遂げた彼は、怨霊となって京都に災いをもたらしたという悲しい逸話もあります……。
【関係】禪院家と伏黒一家
伏黒甚爾との関係性
伏黒恵の父である伏黒甚爾は、元は禪院家の人間でした。術式を使えず虐げられてきた甚爾は、伏黒家の女性と結婚し婿入りすることで、名を伏黒甚爾と改めます。 そして甚爾は禪院家の26代目当主・禪院直毘人と、「息子が禪院家相伝の術式が使えた場合、高額な費用で売る」約束を取り付けていました。
伏黒甚爾の死と伏黒恵
直毘人との間で交わされていた「伏黒恵を売る」という約束が果たされる前に甚爾は五条によって殺害され、伏黒恵はそのまま五条悟(ごじょうさとる)に保護されます。 そのために彼は禪院姓ではなく伏黒姓を名乗っているのですが、そんな彼を見て渋谷事変にてオガミ婆の降霊術で復活した伏黒甚爾が「よかったな」と口にしています。前後のシチュエーションから、これは「禪院家に売られなくてよかった」という意味を含んでいるのではないでしょうか。
【死後】伏黒恵が次期当主に
禪院直毘人の死と伏黒恵が当主に
渋谷事変で重傷を負った直毘人が亡くなり、遺言状を聞く禪院直哉、甚壱(じんいち)、扇(おうぎ)の3人。 予想通り次期当主として自分の名前が呼ばれしたり顔の直哉ですが、遺言状の最後に「ただし五条悟が死亡または意思能力を喪失した場合、伏黒甚爾との誓約状を履行し伏黒恵を禪院家当主とし、全財産を譲る」と書いてあったのを聞き、目の色を変えます。
禪院家の権力争い
こうして伏黒は数々の手練れがひしめく禪院家の権力争いへと、巻き込まれていくことに。もちろん突然名前が現れた伏黒に対し、禪院家の幹部たちがいい顔をするはずがありません。特に扇と甚壱は上層部の通達を利用しながら、合法的に伏黒を抹殺する計画を企てはじめるのでした。 計画通り自身の娘たちである真希と真依に手をかけ、致命傷を負わせた扇。しかし真依を失ったことで覚醒した真希により、彼らの計画は失敗に終わりました。
【最後】真希の覚醒と禪院家の壊滅
真希覚醒のきっかけ
真希と真依は乗り込んだ禪院家にて、実の父親である扇に致命傷を与えられた状態で呪霊がひしめく部屋に放り出されます。真依は双子の姉である真希を守るため、瀕死の状態でありながらも最後の力を振り絞って呪具を生み出しました。 構築術式で呪具を生み出した真依が命を落とした瞬間に真希は持っていた僅かな呪力をすべて失い、そのタイミングで真の天与呪縛が発動することに。天与呪縛が完全に発動したことで真希の身体能力がこれまで以上に強化され、覚醒するに至りました。
禪院家を皆殺しへ
真希は覚醒した後、なんと自身が生まれ育った一族である禪院家の人々を皆殺しに。彼女は作中で名前が明かされていないモブキャラだけでなく、実の父や叔父までも容赦なく次々と殺害していきます。 呪力を失ったにも関わらずその強さは、禪院家の手練れたちが手も足もでないほどでした。その姿を見た禪院直哉も、「人の心とかないんか」と口にしています。真依と真希が追い詰められる原因となった実の父・扇だけでなく、実の母をも手にかける姿には狂気すら感じます。
【なぜ】禪院家がクズと言われる理由
「禪院家に非ずんば呪術師にあらず。呪術師に非ずんば人に非ず。」
歴史ある御三家の中でも禪院家は呪術師絶対主義を貫いており、禪院家の主要メンバーは皆「禪院家に非ずんば呪術師に非ず 呪術師に非ずんば人に非ず」と口にしています。 そのため真希や真依のように僅かな呪力しか持たない者や伏黒甚爾のような天与呪縛の人間には、落ちこぼれとして当たり前のように差別が行われます。 呪術師としての才能があれば生きやすい家なのかもしれませんが、そもそも禪院家以外や呪力が弱い者を見下すような姿勢には共感できませんね……。
女性の立場が低い
呪術高専京都校の西宮桃によると、真希や真依が生まれた禪院家は女として生まれただけでスタートラインにも立たせてもらえないことがあるとのこと。実際に禪院家で幹部などを務めているのは、いずれも男性ばかりですね。 作中で直接的な女性差別が行われているシーンはありませんが、禪院家の次期当主候補と囁かれている禪院直哉が当たり前のように「三歩後ろを歩かれへん女は背中刺されて死んだらええ」と発言していることから、禪院家には男尊女卑の考えがはびこっているようです。
冷酷で保守的
基本的に禪院家のメンバーたちは皆、冷酷かつ保守的。親子の間の縁や情のようなものなどは一切存在せず、真希と真依の父親・扇は何のためらいもなく2人を殺害しようとします。さらに彼は実の娘である真希に向かって「出来損ない」とまで言ってのけるのでした。 伏黒が当主になると聞いた時には真っ先に彼のことを消そうとするなど基本的に禪院家は全員保身が凄く、どのような汚い手を使ってでも富や名誉を得ようとする人間ばかりであることが分かりますね。
【生存・死亡】禪院家での生き残りは?
禪院直毘人(死亡) | 渋谷事変で漏瑚らの攻撃を受け死亡 |
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禪院直哉(死亡) | 呪霊化したのち真希により祓われ死亡 |
禪院扇(死亡) | 真希との戦いで死亡 |
禪院真希(生存) | 禪院家を壊滅させたのち死滅回游に参加 |
禪院真依(死亡) | 自身の命と引き換えに真希へ武器を作り死亡 |
禪院甚壱(死亡) | 真希との戦いで死亡 |
禪院蘭太(死亡) | 真希との戦いで死亡 |
禪院長寿郎(死亡) | 真希との戦いで死亡 |
伏黒甚爾(死亡) | 五条との戦いにより死亡 |
伏黒恵(生存) | 死亡していないものの宿儺に身体を奪われる |
【過去】五条家との確執は御前試合が原因?
禪院家と五条家には深い確執があると言われていますが、その歴史は江戸時代の慶長年間にまで遡ります。現在から500年ほど前、当時の五条家当主と禪院家当主の間で御前試合が行われることに。 熾烈を極めたその試合ではなんと五条家当主と禪院家当主が相討ちの末に死亡してしまい、そこから両家の中が険悪になったと言われています。試合から500年が経過した今でも両家の間に確執が残っているなんて、相当根深そうですね……。
【組織】禪院家を深掘り!一家の中にも派閥あり?
柄(へい)
柄は禪院家が誇る最強の部隊で、高専資格条件で準1級術師以上の実力を持つ術師のみで構成されています。人数は少なくとも12人以上とされていますが、作中で判明しているメンバーは禪院直毘人・禪院扇・禪院甚壱・禪院直哉・禪院長寿郎・禪院蘭太の6名。 中でも禪院家相伝の術式を扱う直哉は、その高い実力から柄の筆頭を務めています。これだけ能力の高いメンバーしかいないにも関わらず、真希の手により一瞬で壊滅状態にさせられてしまいました。
灯(あかし)
灯は術式を所持しているものの炳にメンバー入りできるほどの条件を満たしていない術師が属しているグループで、構成員は少なくとも9名以上とされています。作中で構成員については語られていませんが、真希の双子の妹である真依は術式を持っていたことからその条件を満たしていたと考えられます。 とはいえ灯は禪院家の中でも語られることが少なかった部隊なので、その実態は謎に包まれています。
躯倶留隊(くくるたい)
躯倶留隊は禪院家の中でも、術式を持たない男子が所属を義務付けられる部隊です。柄の下部組織であるこの隊のメンバーは日夜武芸に励んでおり、有事の際には柄の露払いを行うことでも知られています。 この部隊を直接統括しているのは前当主の息子である禪院甚壱で、体調を務めるのは禪院信朗。ちなみに禪院真希は術式を持っていなかったために、呪術高専に通い始めるまでは女子でありながらもこの部隊に所属させられていました。
【家系図】禪院家の宗家と分家
宗家(本家)・分家を合わせた家系図
宗家(本家)
禪院扇
禪院扇は真希と真依の父親で、直毘人の弟に当たる人物です。
分家・伏黒家
禪院甚壱
禪院甚壱は禪院家の実力者の1人であり、特別1級呪術師に任命されるほどの腕前を有しています。
禪院直哉
禪院直哉は直毘人の息子にして、次期当主候補です。実力の低い者を蔑む傾向があります。
禪院甚爾(伏黒甚爾)
禪院甚爾(伏黒甚爾)は伏黒恵の父にして、術師殺しの殺し屋として活動する人物です。彼も天与呪縛を受けています。
伏黒恵
伏黒恵は呪術高専東京校の1年生である、本作のメインキャラクターです。2級呪術師ながら特級呪霊を倒した経験もある、天才として描かれています。
御三家・五条家の関係者一覧
五条悟
五条悟は特級呪術師にして、現代最強の呪術師です。普段は呪術高専東京校で教師をしています。
乙骨憂太
乙骨憂太(おっこつゆうた)は日本に4人しかいない特級呪術師の1人です。呪術高専東京校の2年生でもあります。
御三家・加茂家の関係者一覧
加茂憲紀
加茂憲紀(かものりとし)は呪術高専3年生にして、準1級の等級を誇る呪術師です。加茂家相伝の術式を継いでいたため、嫡男として迎えられました。
加茂憲倫
加茂憲倫(かものりとし)は明治時代に活躍した呪術師で、現代ではその所業から「史上最悪の呪術師」として語られています。
今後の物語の鍵を握る?御三家の動向に注目
エリート呪術師の集まりで御三家の1つである名家「禪院家」は、なんと禪院真希によって壊滅させられてしまいました。今後真希や伏黒をはじめとする禪院家にゆかりのあるメンバーたちがどのように活躍していくのか、今から気になりますね。