『鬼滅の刃』冨岡義勇の名言20選！「生殺与奪の権を他人に握らせるな！！」をはじめとした名セリフが勢揃い

今回のランキングの基準は、名言としての「知名度」、少年漫画らしい熱血・友情・努力をいかに感じるかの「少年漫画度」、いかに冨岡義勇の魅力が感じられるかの「魅力度」の3点です。 これらをもとにciatrオリジナルランキングを作成しました！かっこいい名言はもちろん、天然でかわいい名言も選んでいます。 次の見出しからは名言がどんな場面で登場したのか、どんなところがグッとくるセリフなのかを見ていきましょう。

冨岡義勇といえば！というくらい有名なセリフです。 炭治郎が鬼と化した竈門禰豆子(かまどねずこ)を、鬼殺隊である義勇から守ろうとして土下座をします。そんな炭治郎に残酷な現実を突きつけながらも、義勇は叱咤激励ともとれるこの言葉を投げました。 言葉のかっこよさもそうですが、そこに込めた義勇の思いや過去を慮るとよりグッとくる名言です。

義勇の新たな一面を見せてくれたセリフです。那田蜘蛛山での終盤、禰豆子を庇う義勇に対し、胡蝶(こちょう)しのぶは「そんなだからみんなに嫌われるんですよ」とチクリ。 それへの反論がまさかの「俺は嫌われてない」でした。口下手で協調性がないせいで実際そこまで好かれていなかった悲しい事実や、義勇の切り返しを聞いて素直に驚く炭治郎のリアクション含め、思わずクスッとしてしまいます。

義勇のつらく悲しい過去が、柱稽古編において炭治郎に語られた際のセリフです。義勇は本来最終選別で残るべきは命をかけて戦っていた親友の錆兎(さびと)であり、気を失っている間に合格してしまった自分ではないと罪悪感と後悔を抱いていました。 続く「柱たちと対等に肩を並べていい人間ですらない」という言葉も切なく、自分を真の水柱だと認めてあげられない義勇の胸中を思うとこみ上げるものがあります。

下弦の伍・累(るい)との戦闘で絶体絶命のピンチに陥る炭治郎の前に、さっそうと現れた際のセリフです。これぞ強者だけが許されるセリフ！ 現れると同時に炭治郎が苦戦した糸を水の呼吸・拾壱ノ型「凪」でサクッと斬って、さらには累の頸もあっさり斬り落としました。柱の実力が半端ないことを見せつけてくれたシーンでもあり、とにかくテンションが上がります。

炭治郎との出会いの際、義勇が心のなかで彼に送った言葉です。炭治郎には厳しい言葉をぶつけますが、内心では共感と激励の言葉を届ける姿からは、彼の根っこの部分にある優しさが垣間見えます。 エピソード的にグッとくるのはもちろん、弱った心を鼓舞したいときにもぴったりの名言です。気が動転すると人は感情が先に動いてしまいますが、彼の言葉からも今なすべきことを見つめる大切さを学べます。

上弦の参・猗窩座(あかざ)との戦いで登場した、義勇の誰も死なせたくないという強い思いが感じられるセリフです。このとき炭治郎は失神中、義勇もいまにも意識を手放しそうなギリギリの状態でした。 頸なしの猗窩座を相手に、朦朧とした意識のなか「託されたものを後に繋ぐ」と亡き姉と親友を思い浮かべる義勇。炭治郎を守り続ける姿は作中屈指の号泣シーンです。

「生殺与奪～」のセリフのあと、義勇は「奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が妹を治す？仇を見つける？笑止千万！！」と続けました。 かなりきつい物言いではありますが、鬼と戦うことがどういうことか、炭治郎にはもちろん読者にも提示してくれた重要なセリフですね。このとき義勇は炭治郎にかつての自分を重ねていたはず。そう考えるとこのセリフもかなり切なく思えます。

風柱・不死川実弥(しなずがわさねみ)の好物を知ってのひとコマ。実は不死川と仲良くしたいと思っていた義勇がかわいいシーンですね。 さらにおはぎを懐に忍ばせて「不死川に会う時あげようと思う」と提案すると炭治郎も賛同。「そうしたらきっと仲良くなれると思う(ムフフ)」というツッコミ不在で繰り広げられる水の呼吸コンビの天然っぷりに和むシーンです。

物語の最終局面、炭治郎は命と引換えに鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)を倒します。しかし彼に血を注がれていた炭治郎は鬼化して復活、仲間である義勇らの前に最大の敵として立ちふさがりました。 義勇は直前の炭治郎の死に絶望し、さらに鬼化した炭治郎と戦わなければならない現実にも絶望せざるを得ませんでした。すがるようなこのセリフからは彼の言葉にできない悲しみが漂ってきます。

鬼である禰豆子を庇う理由を胡蝶しのぶに訊ねられた義勇は、おもむろに2年前の出会いからすべてを語ろうとし始めます。彼としては至極真面目に、問われたことに答えようとしただけなのですが……。 当のしのぶからは「そんな所から長々と話されても困りますよ 嫌がらせでしょうか」とバッサリ。次のコマの義勇の「思ってたんと違う」な白目顔も印象的です。

緊急柱合会議で義勇はこう言って去ろうとします。上からな物言いに実弥がキレ、さすがのしのぶも「言葉が足りませんよ」と義勇をたしなめていました。 その後語られた内容から察するに、彼は自分が水柱ではないと認識しています。だから柱合会議に参加する資格がないと言いたかったのでしょうが、それは周りに伝わるはずもなく。言葉足らずな義勇の不器用さが浮かび上がるシーンです。

「生殺与奪の権を他人に握らせるな！」「笑止千万！」と厳しい現実を炭治郎に突きつける義勇ですが、心のなかでは炭治郎に共感を示しています。続けてモノローグで「怒れ 許せないという強く純粋な怒りは 手足を動かすための揺るぎない原動力になる」と語りかける義勇。 義勇にも“わかる”だけの何かがあったのだと提示されることで、このシーンのドラマ性も一気に上がりました。

無限城の決戦で猗窩座と対峙した義勇。猗窩座の攻撃で遠くにふっ飛ばされた義勇は、このセリフとともに前線に戻ってきました。あの義勇がこれだけ感情を顕にして一気に捲し立てている姿はレア。相当怒り心頭であることが分かります。 戦線復帰のかっこいいシーンではあるのですが、効果音ででかでかと「ズキズキ」と描かれていて痛みが強調されているのがなんともシュールです。

無限城崩壊後、覚醒する無惨との死闘のなか義勇は日輪刀を弾かれてしまいます。次の攻撃で殺される、その瞬間に現れたのは義勇と仲の悪い実弥と伊黒小芭内(いぐろおばない)です。 実弥が喝とともに投げてよこした日輪刀を握り、義勇はこのセリフで自身を鼓舞しました。自分は水柱じゃないと自虐的だったあの義勇が「水柱として」という覚悟を決めている姿は、涙腺を刺激します。

猗窩座と戦う炭治郎の姿を目の当たりにした義勇が、心のなかでその戦いぶりを高く評価した際のモノローグです。 「あの日 雪の日で絶望し 頭を垂れ 涙を流しながら妹の命乞いをするしかなかったお前が戦えるようになった」と感慨にふけっている姿からは、いかに彼が炭治郎を気にかけていたかが伝わってきます。成長を認めて正しく評価できるのも義勇の魅力の1つですね。

自分は水柱ではないと、炭治郎に胸中を吐露した義勇。それに対し炭治郎は「義勇さんは錆兎から託されたものを継いでいかないんですか？」と問います。このひと言で義勇は親友との約束を思い出し、大切な姉と親友に心のなかでこの言葉をつぶやきました。 強い水柱の弱さが垣間見えるシーンです。直後の炭治郎の「まずい…ピクリともしなくなったぞ」との落差も印象的でした。

どうしても義勇の名前が知りたいおしゃべりな猗窩座と、絶対に猗窩座と話したくない義勇の攻防がクセになるシーンです。「名を名乗れ お前の名は何だ！！」と問う猗窩座に、義勇はかなりの塩対応で返します。 それでも屈しない猗窩座は楽しそうに「何度でも聞くぞ お前の名を！！」とハイテンション。命をかけた戦いの最中ながら2人の温度差にクスッとしてしまいます。

太陽の光とともに無惨は消えたものの、そこにうずくまる炭治郎には脈がありませんでした。義勇は「許してくれ すまない 禰豆子 すまない……」と謝罪を口にしながら、命を使い果たした弟弟子の手を握ります。 義勇は過去に姉に庇われて生き残り、親友に守られて生き残り、負い目を負って生きてきました。そこにきて炭治郎も守れず……。ポロポロと大粒の涙をこぼす義勇の姿はしんどいものがあります。

柱稽古編で自分は水柱ではないと言い放つ義勇に対し、炭治郎はお館様からの「根気強く話をしてやってくれないか」という言葉を受けてしつこいくらいにつきまといます。 居留守をしても勝手に入るし、厠にもついてくる。そんな日々が続き、思わず心のなかでぼやいたのがこの言葉です。結局4日目に義勇が根負けするのですが、振り回される義勇がかわいい1コマです。

柱合会議で時透無一郎(ときとうむいちろう)によって痣発現の条件が語られ、実弥は「そんな簡単なことでいいのかよォ」とこぼします。それを受けての義勇の発言がこちら。義勇のことなので思ったことを言ったまでなのでしょうが、実弥にとってはめちゃくちゃ煽られた形に。 実弥がはっきり義勇を「嫌い」と明言しているのも、なんとなく頷けてしまうやりとりです。

冨岡義勇の魅力がつまった名言TOP20を紹介しました。口下手なこともあって発言はそう多くありませんが、どれも印象的なセリフばかりです。お気に入りのセリフを探しながら完結済みの漫画を一気読みしてみるのもいいかもしれませんね。