2022年9月9日更新

「ワンピース」海賊王ロジャーの能力や懸賞金を徹底解説!能力者じゃなかった?実は生きている?

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「ワンピース」“海賊王”ゴールド・ロジャーとは

ゴールド・ロジャー(本名:ゴール・D・ロジャー)は、世界で初めて「偉大なる航路(グランドライン)」制覇という偉業を成し遂げた大海賊です。 その功績から“海賊王”と呼ばれたロジャーは、自身が船長をつとめるロジャー海賊団を解散後、自ら海軍に出頭、処刑されます。その処刑の際に遺した「この世のすべてをそこに置いてきた」というセリフで民衆を沸かせ、「大海賊時代」と呼ばれる時代まで築いてしまいました。 「ワンピース」の物語が開始した時点で既に故人であるにも関わらず、後の世や人物に多大なる影響を与えた人物としてたびたび重要なシーンで彼についての話題が登場。しかしながら、その多くは謎に包まれてきました。 ところが物語がワノ国編に突入すると、光月おでんの過去と共にロジャー海賊団の活躍も一気に描かれることに。

出身地 東の海(イーストブルー)のローグタウン
年齢 53歳(処刑時)
誕生日 12月31日 (「1年のゴール」にかけている?)
身長 274cm
懸賞金 55億6400万ベリー
声優 大塚周夫→津嘉山正種 ※青年期は草尾毅

【本名】ゴール・D・ロジャーは「Dの一族」

ロジャーの本名は?

既に故人である事から多くが謎に包まれていたロジャーですが、物語の中で初期に判明したのが、実は本名はゴールド・ロジャーではないという事でした。 彼の本名はゴール・D・ロジャー。現れるたびに大きな事件の中心人物となる「Dの名を持つ者」、「Dの一族」と呼ばれる存在です。今となっては彼の本名を知るのは、生前のロジャーを知る一握りの人々だけ。 世間的にゴールド・ロジャーと呼ばれているのは、世界政府が「Dの一族」について隠蔽する為だと思われます。ワノ国編中盤で描かれたロジャーの過去編で、彼がラフテルへ到達した後、“富・名声・力、すべてを手に入れた「海賊王」ゴールド・ロジャー”と報道されたシーンが描かれました。 そのシーンでは、レイリーが「今となっちゃ世界政府がそうやってお前の名を隠す理由もわかる」と発言しています。2022年9月時点では、いまだ“Dの意志”がなんなのか、明確には分かりません。ですがレイリーの口ぶりから察するに、きっとラフテルへ到達するときに判明するのでしょう。

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【懸賞金】957話で判明した史上最高額

ワンピース ONE PIECE エドワード・ニューゲート
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

「ワンピース」957話にて、ゴール・D・ロジャー、白ひげ、そして現四皇の懸賞金が明らかになりました。 ロジャーの懸賞金額はなんと55億6400万ベリー。それまでに登場していた最高懸賞金額が黒ひげの22億4760万ベリーという事を考えると、まさに桁違いの額ですね。 ちなみにこのとき明かされた懸賞金は、ロジャーに次いで高いのが白ひげで50億4600万ベリー、当時四皇での最高額であるカイドウが46億1110万ベリー、ビッグマムの43億8800万ベリー、シャンクスの40億4890万ベリー。 ワノ国編が終幕した2022年9月現在、ルフィの懸賞金は30億ベリーですが、いつかロジャーの額を上回る日はくるのでしょうか?

【ラフテル】たどり着くまでの経緯

ロジャーは小舟で寝泊りしていたレイリーに声を掛け、たった2人でロジャー海賊団を結成します。そのまま強力な仲間を集めた彼らは、ついに最終地点である「水先星(ロードスター)島」に到着しました。 しかしそこでラフテルの存在を知ったロジャーは、冒険を大きくやり直したとのこと。ロジャー海賊団はロードポーネグリフを集める中で、ポーネグリフを読める光月おでんと出会います。 白ひげからおでんを借りたロジャーはその後も多くの冒険をし、モコモ公国のロードポーネグリフも手にしました。そしておでんの力で見事に解読した彼は、ラフテルへとたどり着いたのです。

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「ラフテル」の名付け親はロジャー

おでんらの協力もありグランドライン最果ての島へと辿り着いたロジャー海賊団。この事実によりロジャーが世間から海賊王と呼ばれる事になるわけですが、なんと当時この島には名前がなかったのです。 ロジャーと部下達はその島で見た「財宝」を目の当たりにして涙を流しながら大笑いし、ロジャーは「ジョイボーイ、おれは、お前と同じ時代に生まれたかった。とんでもねェ宝を残しやがって!とんだ笑い話だ!」というセリフを発しています。 そしてロジャーはこの真実が隠されていた最後の島に「笑い話(ラフテル)」と名付けたのです。

ロジャー処刑、そして「大海賊時代」へ……

ラフテルから帰ってきたロジャーは、自身の命の終わりが見えていたこともあり潔く海賊団の解散を宣言します。そして不治の病を患っていたロジャーはありったけの薬を貰い、一番に船を降りたのでした。 約1年後にロジャーは世界政府に出頭し、故郷であるローグタウンで公開処刑がおこなわれることに。そこでロジャーは死の間際に人々を奮起させる言葉を言い放ち、「大海賊時代」の幕を開けたのです。 ロジャーが船を降りてから出頭するまでに何をしていたのかは、詳しく描かれていません。もしかしたらこの期間のロジャーの行動が、後々大事になってくるかもしれませんね。

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【過去】ガープと共闘!ゴッドバレーでの決戦

ロジャーはグランドラインを制覇する過程で、多くの武勇伝を残しています。その中でも意外な事実として語られたのが、ロックス海賊団との因縁。歴史の影に隠れ、多くを知る人物は限られるものの、「ロジャー海賊団の前の時代は彼らの時代だった」と言われることもあります。 ガープが「海軍の英雄」として讃えられる理由になったのも、ロックス海賊団を解散に追い込んだこの「ゴッドバレーでの決戦」です。世間ではガープの名のみが語り草になっていますが、実はこの事件では、海賊であるロジャーとガープが一時的な協力関係にあったことが明らかになりました。 このエピソードが明らかになった際、ロックス海賊団の乗組員も明かされましたがそのメンバーには後に四皇になる白ひげ、ビッグ・マム、カイドウの3人。加えて金獅子のシキやキャプテン・ジョンなど、そうそうたる大物の名前が。 事件の結果だけ語られたので詳細は不明ですが、彼の実力を示すには十分すぎるエピソードです。

【家族】ロジャーの息子は火拳のエース

ワンピース ONE PIECE ポートガス・D・エース
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

ロジャーの息子は、ルフィの義兄として登場した火拳のエースです。 ロジャーが船を降りる直前レイリーは、ロジャーに息子はいないと話していました。エースはロジャーが船を降りた後に、ルージュが身篭った子供です。海賊王の息子とバレるだけで命が危ないため、ルージュは我が子を20ヶ月もの間お腹に宿し続けました。 読者には愛されるロジャーですが、「ワンピース」の世界では大海賊時代の幕を開けた大罪人。エースは自分が存在して良い人間なのか、悩む人生を送ります。しかし最後はルフィやオヤジと慕う白ひげに出会い、愛を知りこの世を去りました。大切なモノが後ろにいるときは背を向けなかったりと、性格面でもエースとロジャーはよく似ています。 またロジャーの愛刀の名は「エース」なので、愛息子の名前もそこから考えられたのだと思われます。

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【考察】ロジャーは生きている?生存説を考察

物語のスタートにもなっている、ロジャーの処刑。しかし読者の中には、ロジャー生存説を推す人も少なくありません。 そこでここではロジャー生存説が囁かれる、3つの理由を解説します。

レイリーと交わした最後の言葉

ロジャーはレイリーに、「俺は死なねえぜ、相棒」と言い残しました。たしかにこのセリフをそのままの意味でとれば、ロジャーは生存していることになりますよね。 しかしこの言葉はあくまで伝説として生き続ける、時代を作るという意味に聞こえるため、生存説の根拠としては心許ない気がします。

ロジャーの年齢は“77歳”?

SBSで作者の尾田栄一郎がレイリーの年齢を聞かれた際、他の歳が近いキャラクターの年齢も発表していました。ガープやセンゴクの名前が並ぶ中、先頭には「ロジャー(77)」の文字があったのです。 この表記で、読者は一気に混乱の渦に。しかしもし生きていたとしてもSBSで簡単に明かすとは思えませんし、年齢をわかりやすくするために「生きていれば77歳だよ」という意味だと考えるのが自然でしょう。

「VIVRECARD」での年齢表記

ONE PIECE図鑑として発売されている「VIVRECARD」では、基本的に死亡しているキャラの年齢は享年で表記されています。しかしロジャーの年齢の横には、享年ではなく「処刑時」と書かれているのです。 不自然と言うほどではないですが、たしかにこれだけの要素があれば生存を信じたくなる気持ちもわかります……!

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【考察】「早すぎた」という言葉の真意は?

ワンピース ポーネグリフ
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

ラフテルにたどり着きすべてを知ったロジャーは、レイリーに「俺たちは早すぎた」と語ります。 ロジャーにはラフテルに着きグランドラインを制覇した後の、「夢の果て」がありました。しかしロジャーはラフテルを出港した直後に海賊団を解散しています。つまりロジャーの夢の果てを叶えるのは、時期的に不可能だったのでしょう。 またロジャーはジョイボーイと同じ時代に生まれたかったとも言っており、おでんもジョイボーイの再来を確定事項のように口にしていました。 もしかしたらロジャーの夢の果てにはジョイボーイや特定の人物が必要不可欠であり、その人物が現れる時期も明確に記されていたのかもしれません。 そしてその時代こそ、ルフィ達が生きる現代なのではないでしょうか。

【ルフィ】共通点は「声」と「笑顔」

ルフィと同じく謎の声が聞こえる

ワンピース ルフィ
©尾田栄一郎/集英社

ロジャーをよく知るレイリーやシャンクスは、ルフィとロジャーと似た雰囲気を感じ取っています。そんな2人の共通点でいまだ謎なのは、「声が聞こえる」という点です。 ルフィもロジャーも象主(ズニーシャ)や、魚人島がある深海で海王類の声を聞き取っているシーンがあり、ロジャーは海王類から「海王類の王たりえる人魚姫(しらほし)が生まれる」事を聞いていたエピソードが描かれました。 ロジャー自身もこの能力については理解していないようでしたが、海王類らが近くにいるとロジャーの意志に関係なく声が聞こえてしまう為、「落ち着かない」とこぼしています。

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死の直前の「ニヤッ」という笑い

ルフィとロジャーの共通点として非常に印象に残っているのが、死の間際の「ニヤッ」とした表情です。 ロジャーは死の間際に、不敵な笑みを浮かべていました。そしてルフィもロジャーが処刑された処刑台でバギーに捕まり大ピンチを迎えたとき、青ざめるでもなく泣き叫ぶでもなく死を悟り笑顔を浮かべたのです。 これを見たスモーカーも驚いており、2人とも並の精神力ではありません……!

【能力】ロジャーは悪魔の実を所有しない非能力者

ワンピース ゴムゴムの実

海賊王にまで上り詰めたロジャーがどのような悪魔の実の能力者なのかは、長年読者の注目の的でした。しかしワノ国編にて、カイドウの口からロジャーが無能力者だったという衝撃の事実が明かされたのです。 カイドウはロジャーが無能力者ながらに頂点に君臨した事実を引き合いにだし、覇気だけがすべてを凌駕すると語っていました。作中で詳しく言及されたわけではないですが、ロジャーは能力者ではないにしろ相当な覇気使いだったのでしょう。

必殺技「神避(かむさり)」が強い

ロジャーの戦闘シーンが初めて描かれたのは、原作966話でした。 白ひげ海賊団の特攻隊長となりすでに名前が売れていたおでんは、ロジャー海賊団がいる島に入りすぐさま攻撃を仕掛けます。それを自ら迎え撃つロジャーは、覇気を使用した「神避(かむさり)」という技でおでんを吹き飛ばしたのです。 その後は白ひげとも異次元の戦いをみせ、その尋常ではない強さの片鱗が描かれていました。

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「ワンピース」海賊王ゴール・D・ロジャーの秘密が明かされる日は

ゴールド・ロジャー(ゴール・D・ロジャー)について明らかになっている事実をまとめて紹介しました。長らくのあいだ“海賊王”という呼称以外は謎に包まれていましたが、ついに彼に関する過去が明かされ始め、「ワンピース」の節目を感じざるを得ません。 最終章に突入した本作。未だ明かされぬロジャーの秘密がすべて明らかになる日も、そう遠くはないでしょう。