2025年12月5日更新

ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)の正体とは?ラフテルでロジャーが笑った理由や古代兵器の関連など考察

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エルバフ編が大きな盛り上がりを見せ、物語も佳境に入りつつある『ONE PIECE』。 この記事ではそんな本作の軸となっている「ひとつなぎの大秘宝」について徹底考察!グランドライン最後の島「ラフテル」でロジャーは何を見たのか、作中に登場する「古代兵器」はどう関わってくるのか。現在わかっている情報をもとに、様々な謎の真相を追究していきます。 ※この記事は「ワンピース」の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)/ラフテルの正体とは?

①「富・名声・力」がある

ワンピース シャンクス ロジャー
Ⓒ尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション ⒸBandai Namco Entertainment Inc.

ひとつなぎの大秘宝を見つけたと言われるゴール・D・ロジャー。彼は「富・名声・力」を手に入れた男と評されており、その全てを「ラフテルに置いてきた」ことがわかっています。

②ロジャー達は「早すぎた」

ラフテルから帰還したロジャーはひとつなぎの大秘宝を手に入れた者として、数多くの海賊から狙われることになります。しかし、ロジャーたちの言動を見ると、宝は持ち帰ることができなかった様子。 のちにロジャーは「おれ達は…早すぎたんだ」と語り、ラフテルへ行くべきタイミングを見誤ったと匂わせています。

③ロジャーの「野望」と「夢」

若かりし日のロジャーは「世界をひっくり返す」ことを野望として掲げていました。さらに、周りの人たちが驚愕したり、呆れて大笑いするほどの「夢」を持っていたことも判明済み。 この2つが同じものを指しているかは不明ですが、ラフテルにはロジャーの野望と夢を叶える何かがあったと示唆されています。

ルフィも同じ夢を持っている

ワンピース ルフィ

ルフィには叶えたい夢があるとわかっています。作中では「夢の果て」という言葉で表現されていますが、その詳細な内容は語られていません。ただ、ルフィの夢を聞いた人々のリアクションが、ロジャーの夢を聞いた人の反応とそっくりだったのです。 このことから、ルフィとロジャーは「同じ夢」を持っていると推測できます。

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④シャンクスが泣いた

ONE PIECE FILM RED ワンピース フィルムレッド シャンクス
(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会
シャンクスの涙 96巻968話

シャンクスはラフテルから戻ったロジャーと話し、大粒の涙を流しました。会話の内容は現状わかっていません。 ただ、「ラフテルには自分の船で行く」と言っていたシャンクスが、ロジャーと対話した後に「今のところ目指す気はない」と心変わりしたことが判明済み。そしてルフィがジョイボーイと同じ太陽の神・ニカの力を手にした後、「ワンピースを奪りに行く」とその意志をひるがえしたことがわかっています。

⑤おでんは開国を急いだ

ロジャーと共に航海し、ラフテルに辿り着いた光月おでん。彼は当時の手記に「世界の全てを知った」「ワノ国はかつて世界と接していた」と残し、ひとつなぎの大秘宝に世界の秘密や歴史が記されていたことを示唆しています。 その事実を知ったおでんは「いつかジョイボーイが現れる日までに開国せねば」と決意し、ワノ国開国のために奔走しました。

【考察①】ロジャーが「早すぎた」のは古代兵器が理由?

古代兵器の正体は?

ポセイドン

ワンピース しらほし
©︎尾田栄一郎/集英社

空島にあるポーネグリフに名前と在り処が刻まれていたポセイドン。 魚人島編において、ポセイドンの正体は魚人たちの王族から数百年に1度生まれる人魚だと判明しました。その人魚は海王類と対話することができ、彼らを自在に操ることが可能。現在の王女にあたるしらほしが、この力を宿しているとわかっています。

プルトン

アラバスタにあるポーネグリフに名前と在り処が刻まれていたプルトン。 ウォーターセブン編において、その正体が造船史上最強最悪の戦艦だと判明しました。詳細な性能などは不明ですが、クロコダイルが言うには「島を1つ消し飛ばす力がある」とのこと。また、ワノ国編において、プルトンは現在ワノ国にあると発覚しました。

ウラヌス

魚人島編で初めて名前が登場したウラヌスその正体は未だに判明しておらず、ヒントになりそうな情報もほとんど出ていません。謎の遺跡があるとわかっている「月」や、巨大な象「ズニーシャ」を指しているなど、現在も様々な考察が飛び交っています。

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ジョイボーイの約束とは?

ロジャーが「おれ達は早すぎた」と語った際、人魚姫(=ポセイドン)に関する回想が描かれました。当時はしらほしが生まれておらず、人魚姫不在の時代。このことから、ひとつなぎの大秘宝を手に入れるには、ポセイドンの力が必要だったと考えられます。 ラフテルに宝を残したジョイボーイは人魚姫に対し、「魚人島との約束を破ったことに対する謝罪文」を残していたと判明済み。彼が何らかの取引をして人魚姫の力を借り、ひとつなぎの大秘宝を手にした可能性は十分にありそうです。 ちなみに、約束の内容は不明ですが、「魚人たちが地上で暮らすことの実現」を指していると噂されています。

【考察②】世界=イム様が「引っくり返る」もの

空白の100年に何があったのか

今から22年前、ロビンの故郷・オハラは世界政府によって消されてしまいました。その理由は、禁じられていたポーネグリフについての研究を進め、そして知り過ぎたため。 オハラのクローバー博士は、死ぬ間際にポーネグリフを解読して立てた仮説を話します。過去の人々が、壊せないポーネグリフにメッセージを刻んだのは、真実をもみ消そうとする「敵」がいたからと考察。 そして、「空白の100年」が明けた800年前に世界政府が発足したという事実と、逆に、それまで栄えていた「ある巨大な王国」の存在が見えてきたと語りました。 つまり、「世界政府と敵対していた王国の人々は敗北を悟り、その思想を未来に託すため、ポーネグリフに真実を刻んだのではないか」と推測するクローバー博士。しかし、彼がその王国の名を口にしようとした瞬間、五老星の指示によって殺されてしまいます。 それまで余裕の態度で話を聞いていた五老星が、王国の名を言おうとした途端に慌てて口封じをしているので、その名には大きな意味があるのは確実です。辿り着くと世界の全てを知ることになる「ラフテル」は、やはり「ある巨大な王国」とも密接な関係にあるのでしょうか。

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Dの一族とジョイボーイ

ある土地ではDの一族「神の天敵」と呼んでおり、その神は「天竜人(=世界政府)」を指していると噂されています。空白の100年時代に政府の前身にあたる連合軍と「ある巨大な王国」が戦っていた点を考慮すると、その国を統治していたのがDの一族だったと推測できます。 ジョイボーイも連合軍と敵対していたとわかっているため、彼もDの一族の一員だったのかもしれません。

デービーの約束と「ドブネズミの王」

世界政府と敵対するデービー一族の末裔にあたるロックス。彼は世界政府のトップと思しきイム様を「ドブネズミの王」と呼び、「デービー・D・ジョーンズこそがかつての世界の王の名だ」と主張しました。これにより、「デービー=ある巨大な王国の王」説が浮上。 さらに、ロックスは「デービーの意志が受け継がれいつか約束を果たしに来る」と語りました。この「約束」も、ひとつなぎの大秘宝と関係している可能性がありそうです。

ネフェルタリ・リリィの言葉

かつてアラバスタを統治していた女王ネフェルタリ・リリィは、「ポーネグリフを守りなさい」という意味深な言葉を残しています。そんな彼女はDの一族であり、世界政府創立に関わりながら天竜人にならなかったこと、さらにポーネグリフを世界にばら撒いた張本人だったと判明済み。 もしかしたら、リリィは世界政府打破のためにポーネグリフを残したのかもしれません。ロジャーやロックスの言動も併せて考えると、ポーネグリフが差し示すラフテルには世界(=イム様)をひっくり返す何かがあると推測できます。

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【伏線】ラフテルという言葉の初登場は?

「Laugh Tale」の初出は映画「STAMPEDE」だった

映画「ワンピース スタンピード」2019
ⓒ尾田栄一郎/2019「ワンピース」製作委員会

実は、「ラフテル」の綴りが「Laugh Tale」だと最初に明らかになったのは、原作漫画ではなく、劇場版「STAMPEDE(スタンピード)」でした。アニメ放送開始20周年の記念作品なだけあって、力が入っているのが伺えます。 当初は、「ラフテル」の英語名は「Raftel」と表記されていたのです。そのため、当時は映画を観たファンの間で話題となり、様々な憶測が飛び交いましたが、原作漫画967話で正式にロジャーがその名をつけたことが明らかになりました。

「ビンクスの酒」の歌詞が伏線だった?

「ビンクスの酒」 初登場 50巻486話

「ワンピース」の物語中に度々登場する「ビンクスの酒」という歌。海賊たちが好んでよく歌うこの歌にも、「ラフテル」に関する伏線が含まれていると考えられています。 というのも、「ビンクスの酒」の歌詞の最後には、「笑い話」というワードがあるからなのです。「ラフテル」も笑い話という意味で名付けられており、これはただの偶然とは思えません。 歌詞の内容は、「ビンクスの酒」をどこかに届けようとするもの。これが、ポーネグリフのことを示しているのではないか、という説が浮かび上がっています。この歌はブルックが生前から知っていたため、少なくとも50年以上前から歌われており、800年前から存在したとしても不思議ではありません。 ポーネグリフを作った巨大な王国(Dの一族?)が、各地に運ぶときにつくった歌かもしれません。ちなみに、ポーネグリフを作る技術をもっていたのは、ワノ国の光月家だと判明しており、歌詞に出てくる「輪をかく鳥」というのは、彼らの家紋を連想させます。 また、ロジャー海賊団が最後の島に辿り着く模様が描かれた原作漫画967話でも、航海中の彼らが「ビンクスの酒」を歌っている描写があり、ラフテルと関係があることを示唆しているのではないかと思われます。

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【映画】「STAMPEDE」で永久指針(エターナルポース)登場

映画「ワンピース スタンピード」2019
ⓒ尾田栄一郎/2019「ワンピース」製作委員会

2019年8月に公開した劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』には、なんとラフテルの位置が記録された永久指針(エターナルポース)が登場しました。 エターナルポースは、特定の島の磁力を記憶させることができ、どこに行ってもその島の方角を示す特殊なログポースです。つまり、ラフテルのエターナルポースがあれば、ロードポーネグリフを集めなくても、辿り着けるということになります!

なぜ「ラフテル」の永久指針(エターナルポーズ)があるのか

映画「ワンピース スタンピード」2019
ⓒ尾田栄一郎/2019「ワンピース」製作委員会

なぜ、簡単にたどり着けないようにされている「ラフテル」のエターナルポースが存在するのでしょうか。それは、ロジャー海賊団の船員の1人が、万が一のために記録しておいたからでした。 そのことに怒ったロジャーは、「俺たちの冒険は終わったんだ」と言ってそのエターナルポースを海に投げ捨ててしまい、それは海王類に呑み込まれました。しかし、ブエナ・フェスタが海王類に食べられた際、腹の中で偶然それを見つけ、手に入れたのです。 そうして、彼はダグラス・バレットと手を組んで、海賊王が残した宝の争奪戦「海賊万博」を開催したのでした。

【過去編】ロジャー海賊団がラフテルへ到達するまで

現在より39年前、ロジャー海賊団はログポースが指し示す最終地点「水先星島(ロードスター島)」に辿り着きますが、そこが本当の最後の島ではないことに気が付き、冒険をやり直すことにしました。それから13年後、ロジャー白ひげ海賊団に在籍していた光月おでんと出会います。 ロジャーは、4つの「ロードポーネグリフ」が最後の島の場所を示すことを知っていましたが、誰もそれを解読できないので困っていました。そこに、古代文字を読むことができるおでんが現れたのです。 すぐさま、彼を1年間貸してほしいと嘆願するロジャー。白ひげは嫌がりますが、本人が希望したこともあって渋々承諾し、ロジャーは最後の旅におでんを連れていくことになりました。 その後、空島に降り立ったロジャーは、古代兵器ポセイドンについて記されているポーネグリフを見つけ、おでんに解読してもらい、自らの名と「我ここに至りこの文を最果てへと導く」という文言を刻んだのでした。

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ラフテルの名付け親はロジャー!

ワンピース ロジャー

ロジャーは、おでんからロードポーネグリフの1つがあると聞き、ワノ国へと赴きます。その道中、魚人島でももう1つ見つけ、ゾウで最後の1つを確認しました。これで、ビッグ・マムから奪ったものと合わせて、ついに4つが揃い、ラフテルへの行き方を突き止めるのです。 不治の病により、残されている時間が少ないロジャーは、高熱を出したバギーと、彼を看病するシャンクスを置いて、すぐに出航しました。 その後、とうとう最後の島に辿り着いたロジャーたちは、「空白の100年」や「Dの一族」、「古代兵器」のことなど、世界の全てを知ることになります。そして、本当にあった「とんでもない宝」を目にしたロジャーとその仲間たちは、涙が出るほど大笑いしたのでした。 「ジョイボーイと同じ時代に生まれたかった」と笑うロジャーは、最後の島を「Laugh Tale(ラフテル)」と名付けます。 ここでもうひとつ明らかになっているのは、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を最初に遺したのはジョイボーイだったということです。

麦わらの一味はラフテルにたどり着けるのか!?

行方不明の「ロードポーネグリフ」がカギを握る!

ワンピース

800年で上陸したのは、ロジャー海賊団のみだとされる最後の島「ラフテル」。ルフィたち麦わらの一味はそこに辿り着けるのでしょうか。これから必要になるのが、4つの「ロードポーネグリフ」です。 ワノ国編も終盤に差し掛かり、彼らはゾウで得た1つと、ビッグ・マムの所持していた1つと、ワノ国にいるカイドウの所持していた1つ、計3つの「ロードポーネグリフ」の写しを所持しています。 残る1つを見つけることができれば、ルフィたちは「ラフテル」へ行けるということです。ただ、その1つは今のところ所在不明。26年前の時点では、魚人島にあったようですが、ロビンが確認したときには、ジョイボーイからの謝罪文のポーネグリフのみでした。 果たして、魚人島にあった「ロードポーネグリフ」はどこにいってしまったのか?そこが今後の展開に重要なカギとなってきそうです!