「火ノ傷の男」の正体はだれ？黒い船についてもネタバレ考察【ワンピース】

「火ノ傷の男」という言葉が初めて登場したのは、ワンピース第1056話です。 ワノ国からの出港を控え、ローはキッドに得る権利があるとカイドウが持っていたロードポーネグリフの写しを渡します。それを手にし、「ワンピースの争奪戦に参加するにはロードポーネグリフ集めに本腰を入れなければ」と口にするキラー。そこでキッドが「火ノ傷の男を探せってのか」と言い放ったのです。 「火ノ傷の男」とはその時にキッドが初めて言及した謎の存在であり、未だその正体は明らかになっていません。「アテが無さすぎる」というキッドの発言からも分かるように、どうやら情報自体も少ないようです。

現代で在り処が判明しているロードポーネグリフは、3つ。火ノ傷の男は、残る1つのロードポーネグリフを保持している人物だと言われています。 元々最後のロードポーネグリフは、魚人島に存在していました。さらに近づくと「巨大な渦」で飲み込まれるという噂もあることから、火ノ傷の男は魚人島の関係者なのではないかという噂も。 さらに火ノ傷の男もまた麦わらの一味のロビンのように、ロードポーネグリフを読める人物であるという説も囁かれています。いずれにせよ、彼は今後物語に大きく関わってきそうですね……。

ここからはこれまでに“火ノ傷の男”説が上がっているすべてのキャラクターについて、それぞれ徹底考察します！男の正体が気になる場合は、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。

“火ノ傷の男”は真っ黒い船に乗っており、近づくモノを巨大な渦で飲み込むという噂があります。革命家でありルフィの父でもあるドラゴンが乗っている船「ヴィントグラマ号」には特徴的な真っ黒な龍がついていることから、この噂は一部当てはまります。 さらにこれまでにドラゴンが登場しているシーンではいずれも風が巻き起こっていることから、彼は風を操る能力者なのではないかと言われています。もし本当に風を操ることができれば、海で巨大な渦を起こすことも簡単そうですよね。 以上より“謎の男”と呼ばれるドラゴンが“火ノ傷の男”である可能性は、大いにありそうです。

ヒグマはルフィが幼い頃にココヤシ村を襲った最強の山賊で、当時10億ベリーの懸賞金がかけられていたシャンクスとも互角に渡り合うほどの実力者です。 そんな彼はシャンクスが腕を失う原因となった海王類に食われてもなお、生死不明の状態。ヒグマは漢字にすると“火熊”とかけたり顔に傷があったりすることからも、一部のファンたちの間では“火ノ傷の男”としていずれ再登場するのではないかと考察されていますよ。 明確な根拠はあまりないものの、もし今後ヒグマが“火ノ傷の男”として再登場したらかなりアツい展開ですよね。

“火ノ傷”の男について言及するシーンにて、やはり気になるのはロビンの反応。ロビンの回想に登場し、彼女に大きく影響を与えたサウロは1066話にて生存が判明しました！ 元々サウロが死ぬシーンは、はっきりと描かれていませんでした。彼は当時の海軍中将クザンによって氷漬けにされましたが、その技名は「アイスタイムカプセル」。彼は死亡したと思われていましたが、大怪我を負いながらも生存していたことが判明しました。 さらに、サウロはガープ以外に海軍に属する唯一のDの一族です。彼がDの一族である意味はロビンの回想の中では特に描かれませんでした。この先の「ワンピース」最終章で、Dの一族には間違いなくスポットが当たります。彼が生存していたという情報以外は今のところありませんが、今後重要人物として再登場する可能性は十分ありそうです。

本作の作者である尾田栄一郎は、今後眼帯の海賊が1度だけ登場すると公言しています。眼帯の海賊がどのような形で登場するのかはまだ明らかになっていませんが、眼帯が傷を隠すためにつけているものだとすれば眼帯の海賊＝“火ノ傷の男”という説も十分に考えられます。 もしかするとすでに登場しているキャラクターが眼帯の海賊の正体かもしれませんが、いずれにせよどうやら眼帯の海賊に関するカギはトラファルガー・ローが握っていそうです。しかし眼帯の海賊は1度しか登場しないようなので、その点を考えるとその人物が“火ノ傷の男”ということには少し違和感がありますね。

キッドが“火ノ傷の男”の捜索を開始しようとしていたところで、船をシャンクスと赤髪海賊団によって壊滅状態にされてしまいます。そのこともシャンクスが“火ノ傷の男”である可能性と、なにか関係がありそうですよね。 しかし“火ノ傷の男”がシャンクスに瓜二つの容姿である可能性も、捨てきれません。というのもマリージョアを訪れていたシャンクスのような人物の目に三本線の傷がついているか、隻腕かどうかははっきりと確認できていないからです……。 もし“火ノ傷の男”の正体がシャンクスなのだとしたら展開的にはかなりアツいですが、現時点であまり信憑性はなさそうです。

「火」と「傷」で考えると、1人の男の顔が思い浮かびます。革命軍の参謀総長であり、ルフィの兄でもあるサボです。彼の顔には、小さい頃に天竜人に撃たれた傷がハッキリと残っています。 しかし彼の過去は、記憶喪失だった時代も含めほとんどが明かされていました。そう考えるとサボがロードポーネグリフについて知っているのは、不自然です。 また彼はルフィの夢を応援しており、話す機会もありました。それなのに「ワンピース」についての重要な事実を教えていないのは、やはり違和感が残ります。

“火ノ傷”を「火傷(やけど)」と考えるならば、サボではない人物が浮かぶ読者も多いでしょう。かつて海軍の最高戦力としてルフィの前に立ちはだかったクザンは、パンクハザードにて赤犬と激闘を繰り広げます。そして彼は敗北し、体に強烈な火傷の痕を残したのです。 クザンは大将だった頃から理解できる正義を持った、話がわかる男でした。そして現在では黒ひげの近くにいると言われているのみで、動向の詳細は明かされていないです。 過去も明かされていない彼は、サウロへの想いもありオハラやロビンを気にしている様子。このタイミングでロードポーネグリフを知る超重要人物として再登場しても、不思議ではありません。

ローの意味深な様子から、“火ノ傷の男”の正体がドフラミンゴの弟であるコラソンであるという可能性も捨てきれません。しかし彼は兄であるドフラミンゴに射殺されてしまっているため、実際のところ彼が“火ノ傷の男”である可能性はかなり低いでしょう。 ファンたちの間では人気の高い彼には生存説もあるため、もし生きている場合には“火ノ傷の男”の候補に入っていてもおかしくありません。その場合は「アテがない」というキッドの言葉も、辻褄が合います。

麦わらの一味とは違い、キッド海賊団やハートの海賊団にはロードポーネグリフ以外に決定的に足りない存在があります。それがポーネグリフを読める人間です。彼らが探す“火ノ傷”の男は、ポーネグリフを読める人間である可能性も高いでしょう。 そうなると頭に浮かぶのが、ロビンの故郷であるオハラの学者たちです。ウォーターセブン編にて、青キジはオハラはまだ滅んでいないと意味深な発言をしていました。 オハラはバスターコールにより火の海となり、滅亡した国です。クローバー博士は直接銃で撃たれたものの、火傷を負いながら生きながらえた学者がいても不自然ではありません。 わざわざロビンの反応を描いたところをみても、“火ノ傷”の男がオハラの生き残りである可能性は十分にありそうです。

出航直前にキッドが「火ノ傷の男」と言ったとき、ルフィはまったく知らない様子でした。しかし下を向くローの顔には影がかかり、何かを知っているようです。 もしかしたらアテがないと語っていたキッドよりも、うつむいていたローの方が多くを知っているのかもしれません。彼は明るさゼロの難しい表情をしていたので、火ノ傷の男はルフィたちの前に立ちはだかる大きな壁になる可能性も十分あるでしょう……！ またルフィやローと並び、わざわざロビンが何も知らない様子も描かれていました。博識なロビンでさえ知らないという描写にもみえますが、彼女が火ノ傷の男に関係しているのかもしれません。 魚人島から失くなったロードポーネグリフを知るであろう火ノ傷の男が、どのような人物かはまったく明かされていないです。しかし通称からして、“火ノ傷”があるのは間違いないでしょう。

“火ノ傷の男”は真っ黒い船に乗っているとされていますが、現時点で作中に登場する黒い船はドラゴンの船「ヴィント・グランマ」とロジャーの船「オーロ・ジャクソン号」の2つ。 あれだけインパクトのあるドラゴンの船を登場させたのは、もしかすると“火ノ傷の男”の正体がドラゴンであることを印象付けるためかもしれません。 一方でロジャー海賊団はすでに解散しており、彼らが乗っていた「オーロ・ジャクソン号」が現在どうなっているのかは不明です。もしかすると誰かの手に渡っており、その持ち主こそが“火ノ傷の男”の正体であるという可能性もありますね。

ワノ国編が終幕するこのタイミングで新たな謎として登場した“火ノ傷”の男は、間違いなく最終章の鍵となるでしょう。 “火ノ傷”の男は一体誰なのか、果たして敵なのか味方なのか。今後の展開から目が離せません！