2024年2月20日更新

蟲柱・胡蝶しのぶの死亡シーンは何巻何話?戦い抜いた最期を徹底解説【鬼滅の刃】

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胡蝶しのぶは上弦の弐・童磨との戦いで吸収されて死亡

死因 骨を砕かれたのち吸収される
誰に殺されたか 童磨
死亡時の年齢 おそらく18歳
死亡シーン 17巻143話

蟲柱として様々な激戦を戦い抜いて来た胡蝶しのぶですが、鬼たちとの最終決戦で上弦の弐・童磨により殺されてしまいます。しのぶは必死の抵抗を見せ童磨にダメージを与えるも、最後は抱き締められるようなかたちで骨を砕かれたうえ吸収されることに……。 ここからはしのぶが見せた最後の戦い、そして童磨との深い因縁について詳しく解説していきます。

姉カナエの仇・童磨との対峙

鬼滅の刃 童磨

無限城における最終決戦で童磨と対峙したしのぶ。実は童磨はしのぶの姉・胡蝶カナエを殺した鬼。そのため彼女は強い復讐心を持ってこの戦いに臨むことになります。これまで鍛錬してきた技や調合を重ねた毒で激しい攻撃を仕掛けるしのぶですが、どうしても童磨に致命傷を与えることが出来ません。 むしろ童磨の血鬼術によりしのぶの方が大ダメージを食らってしまい、ついには鎖骨や肺まで斬られ致命傷を負うことに……。満身創痍の状態となったしのぶは少しずつ敗北を覚悟していきます。

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強敵・童磨との戦いは見ていて辛くなるほどの激戦でした。

童磨に吸収されて最期を迎える

栗花落カナヲ

ひん死の傷を負い膝をつき、自身の無力さを嘆き始めるしのぶ。しかし彼女の目の前に死んだはずのカナエが現れ、「立ちなさい」としのぶを叱りつけたのです。その幻に励まされ、再び立ち上がったしのぶ。ボロボロの状態で渾身の一撃を放ち、童磨の身体を貫きます……が。 童磨を殺し切ることができず、そのまま体の骨を砕かれてしまうことに。さらに童磨はそのまましのぶを吸収し始め、ついには彼女の身体ごとこの世から消し去ってしまったのです。しかしその死の間際、しのぶはそこにいた栗花落カナヲに指文字であるメッセージを残すのでした。

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しのぶは指文字でカナヲに童磨との戦い方を伝達。死の間際まで戦い抜く姿に感動です。

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実はしのぶが仕掛けた罠だった

姉の仇を果たせず無念のうちに亡くなってしまった……と思われたしのぶですが、これこそが彼女の仕掛けた罠だったのです。 しのぶは童磨が「女を喰うことに異様な執着を持っている」という情報を手にしており、自分が戦うことになればまず間違いなく「喰われるはず」と考えていました。そこで彼女は自分自身を鬼にとっての猛毒にすることを決意。 それから1年以上ものあいだ藤の花の毒を服用し続け、自らの身体を毒に変えていったのです。そして自分が喰われることで、童磨に大量の毒を盛ることに成功。その後、しのぶを喰ったことでやっと毒が効き始めた童磨は後からやって来たカナヲ・伊之助によって首を斬り落とされます。

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鬼を殺すために自らの身体さえ武器にしたしのぶ。その覚悟に驚きです。

しのぶの死亡に対する義勇や炭治郎の反応は?

鬼滅の刃 竈門炭治郎
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable ©「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会

しのぶが死んだ直後、無限城のなかにいる鎹鴉(かすがいがらす)が彼女の死を隊士たちに報告。それを聞いた冨岡義勇は驚いたような表情を見せていました。柱としてともに戦ってきた彼にとって、しのぶの死は信じ難いものだったのでしょう。 そして一緒にいた炭治郎は驚くと同時に涙を流し、蝶屋敷でやさしい笑顔を浮かべるしのぶのことを思い出すのでした。

しのぶの笑顔の裏には悲しい過去があった

胡蝶しのぶ 鬼滅の刃

両親を鬼に殺され、鬼殺隊に入る

しのぶは幼い頃に両親を鬼に殺されており、姉とともに悲鳴嶼行冥に救われます。そしてこの事件をきっかけにしのぶとカナエは鬼殺隊への入隊を決意。 両親のかたき討ちをするため、そして自分たちのような子どもたちを減らすため。彼女たちは様々な試練を乗り越え、鬼殺隊の選別試験に挑むことになります。

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しのぶは鬼に人生をめちゃくちゃにされていたんですね。鬼に対する憎悪が深いのもわかります。

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最愛の姉・胡蝶カナエを童磨に殺される

鬼殺隊に入り様々な鬼たちと対峙してきたしのぶとカナエ。しかし童磨と出会ったことで、彼女たちに悲しい別れが訪れてしまいます。当時花柱として活躍していたカナエは童磨と対峙するも、力及ばず殺害されてしまうことに……。 しのぶはその最期を看取りますが、そこでカナエから「鬼殺隊を辞めなさい」と告げられてしまいます。彼女はしのぶに普通の幸せを手にして欲しいと願ったのです。しかし、しのぶは当然それを聞き入れることができません。「姉さんの仇は必ずとる」と誓い、苛烈な戦いに身を投じていくことになります。

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しのぶの気持ちもカナエの気持ちもわかります。とても切ない別れでした。

しのぶが笑顔を絶やさない理由

胡蝶しのぶ 鬼滅の刃

しのぶは姉の「人間と鬼が仲良くする」という夢を叶えるためその意志を受け継ごうとします。しかし、最愛の姉を殺された鬼への憎しみを払拭することは中々出来ず……。しのぶは相反する2つの想いの間で悩み続けていました。 また彼女が常日頃から笑顔を絶やさないのも、生前カナエが彼女の笑顔を「好きだ」と言ったから。これらのことから、しのぶのなかには色濃く姉の記憶が残っていることがわかります。ただカナエの思いは、少々歪んだ形で受け継がれてしまったようです。

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あの笑顔の裏にはとても複雑な感情が隠されていたんですね。

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胡蝶しのぶのプロフィール

鬼滅の刃 胡蝶しのぶ
階級 蟲柱
呼吸 蟲の呼吸
誕生日 2月24日
年齢 18歳
身長 151cm
体重 37kg
出身 東京府 北豊島郡 滝野川村
趣味 怪談
好きな食べ物 生姜の佃煮
声優 早見沙織

鬼殺隊の中でも数少ない女性の1人、蟲柱を務める胡蝶(こちょう)しのぶ。優しげな顔立ちの彼女は2月1日生まれの18歳。身長は151cm、体重は37kgと非常に華奢な体格です。 出身地は東京府 北豊島郡 滝野川村で現在の北区 滝野川にあたります。趣味は怪談話で好きな食べ物は生姜の佃煮。アニメ版のミニコーナー「大正コソコソ噂話」において、犬や猫などの毛の生えた生き物が大の苦手あることが判明しました。 蝶の髪飾りとその羽を模した羽織を着用しており、善逸「それだけ(容姿)で食べていけそう」というほどの美貌を持っています。当初は甘露寺蜜璃(かんろじみつり)と同じく露出された隊服を裁縫係の隠(かくし)から渡されていましたが、着用せず彼の前で油をかけ火をつけて燃したそうです。 また、彼女の継子には花の呼吸の使い手である栗花落(つゆり)カナヲという少女がいます。

実はサイコパス?人間と鬼との平和を謳うが……

鬼滅の刃
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

しのぶは初登場の際「人も鬼もみんな仲良くすればいいのに」と発言したことから、かなり平穏な性格であると思われていました。実際、普段から笑顔を絶やさず、鬼を前にした時でさえ「和解」の言葉を提示する独特な姿勢をとっています。 しかしそのような平和的な振る舞いを見せておきながら、その和解の内容は「殺した人の数だけ拷問を行う」というもの。少々サイコパスな面もあるようです。元々は男勝で勝気な性格だったことが過去編で判明しますが、これには後述する姉の胡蝶カナエが深く関わっているとか……。 何故か同じ階級である水柱・冨岡義勇と共に描かれることも少なくなく、出会う度に小さな言い合いをしています。一見険悪そうな仲にも見えますが、お互い嫌い合ってる訳ではないそうで、しのぶは義勇のことを「天然ドジっ子」と思っている事がこれまたミニコーナーにて明かされました。

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しのぶは毒をもって鬼を討つ!鬼殺隊を支える薬学のエキスパート

小柄な体格なためか柱で唯一鬼の首を落せないしのぶですが、その分ずば抜けた薬学の知識を持っており、藤の花から抽出した「鬼を殺す毒」を作り出すことができます。更には医学にも精通しているため普段は柱に与えられる自身の館・蝶屋敷を治療所として開放しています。 重症を負った炭治郎・伊之助や再起できない状態にあった善逸を再び戦えるよう治療したりとその腕前は紛うことなきものです。若干18歳にしてかなりのハイスペック。彼女がいなければ鬼殺隊は成り立たなくなっていたといえるでしょう。 無限城編では上弦の鬼や無惨に対抗するための薬を珠世(たまよ)との共同研究で完成させました。

胡蝶しのぶは「蟲の呼吸」の使い手!使う日輪刀は特殊な作り

しのぶが使用する蟲の呼吸水の呼吸から派生した花の呼吸のそのまた派生。 日輪刀は刀の中間部分だけが細く、刃が存在しない特殊な形状をしています。その鉤爪のようになっている先端に毒が仕組まれており、刀を鞘に収めることで毒の配合を調節できるという仕組みです。戦闘時には何種類もの中から鬼の強さによって的確に使い分けています。 上述の通り彼女は鬼の首を斬ることは出来ないため、蟲の呼吸は他の呼吸法にくらべて少し異色。刺突技が多いのが特徴です。刀を振るう力が弱い反面、突きの威力は群を抜いており、その速度は水の呼吸の中で最速の突き技「雫波紋突き(しずくはもんづき)」よりも速いとされています。  上弦の鬼と戦った際は「今まで会った柱の中でも1番の速さ」と言わしめました。ちなみに柱による腕相撲ランキングでは最下位だったそう。 その他、身軽さを生かした体術や草履に刃を仕込んだりといった戦術も使い、蟲の呼吸は独自でつくりあげた流派であるため「~ノ型」ではなく全て「~の舞」という技名になっています。

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しのぶの隊服は“超”可憐な“蝶”柄の羽織り

しのぶの隊服は、他の鬼殺隊員と同様の黒い詰め襟(えり)です。ただし、彼女は他の柱たちと比べてかなり小柄な体格であるため、サイズは彼女に合わせて作られています。 そしてしのぶといえばもちろん、身にまとった鮮やかな蝶柄の羽織りでしょう。この羽織りは、彼女の姉であるカナエがかつて着ていたもの。姉が亡くなった後、彼女はこれを形見として羽織るようになりました。姉の着ていたものなので、さらに小柄なしのぶには丈が合わず、やや大きいものとなっています。

胡蝶しのぶの初登場はいつ?

原作4巻28話!アニメでは第15話で華麗に登場

胡蝶しのぶが『鬼滅の刃』原作漫画で初めて登場したのは第28話、コミック第4巻です。これ以降、彼女は炭治郎たちの元へと現れ、その強さをいかんなく発揮していきます。 炭治郎たち3人は新たな任務を受け、那田蜘蛛山(なたぐもやま)へ。この山は、鬼の精鋭「十二鬼月」の1人、下弦の伍・累(るい)の縄張りでした。 通常、一般隊員が十二鬼月に勝つことはまず不可能です。そんな中、1羽の鎹鴉(かすがいがらす)が急いで鬼殺隊の本部へと戻ってきます。那田蜘蛛山の状況を聞いたお館様は、十二鬼月の可能性を案じ、2人の柱を呼びました。そこに現れたのが、水柱・冨岡義勇と蟲柱・胡蝶しのぶです。 なお、このシーンはアニメでは第15話で放送されました。しのぶの本格的な登場によって、激しさを増す戦いに期待が高まります。

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しのぶの現代転生は女学生!姉・カナエと再び巡り合う

無惨は倒され鬼は滅び、人々の間に平和な世の中が訪れます。それから時は流れ、時代は現代の日本へ。この時代では、かつての鬼殺隊たちによく似た者たちが生きていました。その様子は、まるで彼らが現代に転生したかのようです。 そして、戦いの最中に散っていったしのぶもまた、現代に転生したようでした。彼女とカナエにそっくりな2人の女学生が、仲良く歩いていたのです。かつて悲しい別れを迎えた2人は、再び出会い、幸せな人生を送っていました。

胡蝶しのぶのドSでちょっとサイコパスな名言集

「とっととくたばれ糞野郎」(19巻)

作中における、胡蝶しのぶを代表する名ゼリフ。笑みを浮かべながらすさまじい言葉をさらりと言う、彼女ならではの言葉です。 しのぶは己の命を賭けて、姉の仇である上弦の弐・童磨を倒しました。その後、死後の世界で頭だけとなった童磨の元に、しのぶが現れます。今まで何も感じたことのなかった童磨は、彼女を見て、生まれて初めて恋に落ちたと言い始めました。 そんな童磨に対し、彼女がこれまで通りのにこやかな表情とともに、相手を一蹴したときの一言です。

「鬼とは仲良くできないって言ってたくせに何なんでしょうか そんなだからみんなに嫌われるんですよ」(5巻)

那田蜘蛛山で、炭治郎と禰豆子(ねずこ)をかばった冨岡義勇に対する一言。なお、この後の彼の「俺は嫌われていない」もまた、本作の名言もとい迷言の1つです。 しのぶは、禰豆子(=鬼)を助ける義勇の明らかな隊律違反に腹を立てていました。一方で彼は、2人を追う彼女を実力行使で止めにかかります。すると彼女は、普段から言葉足らずな彼を痛烈に批判しました。彼女は、“天然”で協調性のない彼に対し、ここぞとばかりに皮肉を言ったのです。

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「今日は月が綺麗ですね」(5巻)

那田蜘蛛山で累の「家族」の1人、姉蜘蛛と戦った時のセリフです。このときのしのぶは、姉蜘蛛に気配を全く感じさせることなく、間合いに入っていました。 この言葉は、姉蜘蛛と会話するための挨拶でしかないとも言われています。他方、しのぶはカナエの鬼に情けをかける姿勢を装っていました。そう考えれば、この言葉を使うということは、鬼に対する一種の愛情表現なのかもしれません。 ただし、それはあくまで姉の意志の体現であり、彼女自身にとって鬼は敵なのです。

胡蝶しのぶを演じる声優は早見沙織

早見沙織

アニメ版『鬼滅の刃』で胡蝶しのぶを演じたのは早見沙織(はやみさおり)です。女性らしい透き通った声が特徴的で、可愛らしい少女からコミカルな役まで幅広いキャラクターを演じています。 代表作は『魔法科高校の劣等生』の司波深雪(しばみゆき)役 や、『賭ケグルイ』の蛇喰夢子(じゃばみゆこ)役など。デビュー時より多くの主題歌やキャラソンを担当してきたこともあり、同業者から期待の声があがるほどその歌唱力には定評があります。 本作品では、静かで淡々とした口調ながら胡蝶しのぶという人間を見事に表現してくれました。その演技力にSNS上では「感情の起伏が声で分かる」と話題にもなりました。

仇を討って死亡した胡蝶しのぶ!安らかに眠れ

今回の記事では『鬼滅の刃』に登場する胡蝶しのぶの人物像とその強さ、壮絶な過去について紹介しました。 その身をもって決死の覚悟で姉の仇を討ったしのぶ。彼女の歩んできた人生は決して生易しいものではありませんでした。 唯一の救いは、最期にしのぶか姉のカナエと共に両親の元へたどり着いた姿が描かれたことでしょう。若くして厳しく辛い過去を背負い最期まで己の使命を全うした分、天国では家族と幸せに暮らして欲しいですね。