韓国ドラマ「イルタ・スキャンダル」キャスト・あらすじネタバレまとめ！犯人の正体や不評の理由を考察

チェ・チヨルは韓国のお受験世界では知らない人はいないほどの人気トップ講師。数学を教える彼は、「的中率100％」のイルタ(スター)講師とも言われています。しかしその裏では摂食障害に苦しみ、満腹になる幸福感を知りません。 一方ナム・ヘンソンは元ハンドボールの代表選手であり、現在は惣菜屋を運営しながら娘を育てるママ。ところがある日娘の一言によって熾烈な教育戦争に突入する熱血ママへと変貌を遂げます。 そして出会うことになった2人に、甘くもほろ苦い恋愛スキャンダルが巻き起こり……。 本作は激しい受験戦争をテーマにしながら、恋愛、家族、友情といった人間関係をメインに描く新しいラブコメ作品です。 ★毎話あらすじはこちら ★最終16話のネタバレはこちら

本作のタイトルにもなっている「イルタ」ですが、韓国語の「1位スター」や「トップスター」を略した言葉で、一流の人気講師のことを「イルタ講師」と呼ぶようです。 本作はチョン・ギョンホ演じるトップ数学講師の恋愛スキャンダルを描いたストーリーであることから、「イルタスキャンダル」というタイトルが付けられています。 ドラマの主人公がスター講師というのは珍しい気もしますが、実際に教育戦争が熾烈な韓国においては、芸能人並みの知名度を誇る「イルタ講師」が多いらしく、馴染み深い存在なのかもしれませんね。

ナム・ヘンソンは惣菜屋の店主をしながら、娘のヘイを育てる明るく心優しい母親。元々はハンドボールの国家代表でしたが、弟と娘のためにキャリアを捨て、前向きに頑張ってきました。 ところがある日ヘイが「スター講師の授業を受けたい」と言ったことから熱血お受験ママに大変身！しかも出会ったイルタ講師チェ・チヨルと恋愛スキャンダルに発展します。 ヘンソン役を演じるのはカンヌでの受賞歴も持つベテラン俳優チョン・ドヨン。『人間失格』などで大人女性の魅力を発揮してきた彼女が、久々のラブコメ作品登場となります。チョン・ギョンホとの掛け合いにも注目です。

チェ・チヨルは韓国のトップスター講師、いわゆる「イルタ講師」で、塾で数学を教えています。誰もがチヨルの授業を受けたいと思うほどスター的な存在ですが、実は摂食障害を抱え、満腹の幸せを感じることができません。 年俸も知名度もトップクラスであるからこそ、緊張が緩まることはなく他人にも無関心になってしまったチヨル。そんな彼がナム・ヘンソンと出会い、少しずつ変わっていきます。 チヨル役には「賢い医師生活」で人気のチョン・ギョンホが抜擢。他に『刑務所のルールブック』などクールなツンデレキャラが定着している彼ですが、今回はより人間味のある姿を披露します。

ナム・ヘイはウリム高校に通う2年生。学校では班長を務め、家では店の手伝いをし、文句を言いながらも実は気持ちの優しい女の子です。 スター講師の授業を受けたいと思いながらも、家の状況を考え、なかなか母に言い出せずにいました。 そんなヘイを演じるのは『私たちのブルース』で鮮烈なドラマデビューを果たしたノ・ユンソ。同作では高校生でありながら妊娠してしまい、産むかどうかの決断を迫られる難しい役どころを見事に演じています。 演技力には折り紙つきの彼女。本作では受験戦争に挑む姿や、同級生との恋模様など、さらなる魅力を発揮してくれるでしょう。

ヘンソンの弟であるナム・ジェウは、先天性心疾患の手術で軽度のアスペルガー症候群になってしまった男性です。コミュニケーションを取ることは苦手ですが、規則性が乱れることに耐えられない特性を活かし、惣菜屋の経理を任されています。 そんなジェウ役を務めるのは俳優のオ・ウィシク。「真心が届く」のマネージャー役や『女神降臨』の教師役など、ユニークで憎めないキャラクターが得意ですが、今回はアスペルガー症候群というハンデを背負った人物で新しい一面を見せてくれることでしょう。

キム・ヨンジュはヘンソンの親友で、かつては共にハンドボールの選手として活躍し、現在も惣菜屋を共同経営しています。性格は誠実で、女が惚れてしまうほど魅力にあふれる人物です。 キム・ヨンジュを演じるイ・ボンリョンは『海街チャチャチャ』や『ナルコの神』など話題作に出演する俳優で、心温かい人物から不気味な人物まで幅広く演じられる名バイプレイヤー。 『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』では12話に特別出演し、弱い立場の人々に味方をする弁護士を好演していました。

チ・ドンヒはチェ・チヨルの室長であり、気難しく偏屈な彼のマネージャー的な存在です。高校生の時からチェ・チヨルに憧れてきたドンヒは、愛情にあふれた持ち前の優しさで彼をケアします。 そんなドンヒ役にはかつて怪物新人と評価された俳優シン・ジェハが選ばれました。2020年より兵役で入隊していたため、本作が除隊後初のドラマ出演となります。 「私たち、家族です」では家族の末っ子役として甘えん坊でかわいいキャラクターを演じていました。本作では好意を寄せられるヨンジュとの絡みにも注目です。

チョン・ジョンリョルはウリム高校で数学教師として働く人物で、ナム・ヘイやチャン・タンジが所属する2年1組の担任をしています。 チェ・チヨルとは大学時代の同期ですが、過去の因縁があり恨みの対象です。しつこい性格で生徒たちからの評判も良くありません。

イ・ソンジェは高校3年生で受験生。性格は穏やかで優しく、温かいナム・ヘイの家族が大好きです。医者になりたいわけではありませんが、母親の気持ちを汲んで従っています。 そんなソンジェ役を演じるのは高身長俳優イ・チェミン。ドラマ「ハイクラス」でデビューを飾り、韓国の人気音楽番組でMCを務めるなど幅広く活躍しています。

イ・ソンジェとイ・ヒジェの母親であるチャン・ソジンは弁護士でもあります。2人の息子を医師にしたいという一心で周りが見えていません。高い知性と美しさを兼ね備えていますが、プライドの高さが邪魔をしています。 そんなソジンを演じるのはチャン・ヨンナム。『サイコだけど大丈夫』ではサイコパスな恐ろしい人物を好演しました。 本作では気高くも傲慢な母親をどのように演じるのでしょうか。同年代であるチョン・ドヨンとの母親役同士のケミにも期待しましょう。

イ・ヒジェはソンジェの兄で、大学の入試に失敗してしまったことから引きこもりになってしまった人物です。母のソジンや弟のソンジェは、ドアの開閉する音やテーブルのお金が減っていることで兄が生きていることを確認しています。 そんなヒジェ役にはキム・テジョンが抜擢されました。これまでの出演作ではあまり登場シーンが多くなかったため、本作での活躍が楽しみな俳優です。

ウリム高校に通い、ヘイやタンジたちと同じクラスのソ・ゴンフ。アイスホッケーの選手としてウリム高校に入学したゴンフは女子生徒たちからモテモテでしたが、肩を壊してホッケー人生が絶たれてしまいました。 無気力になりどうしていいかわからなくなったゴンフでしたが、ついに決意し班長であるヘイに勉強を教えてくれるよう頼みます。 ドラマ『イノシシ狩り』ではスリラー作品に挑戦したイ・ミンジェがゴンフ役に抜擢です。

チョ・スヒの一人娘パン・スアは、医大合格を目指す高校生で、人気者のヘイに対しライバル心を燃やしています。ヘイにだけは負けたくないと意地の悪い行動も取りますが、憎めないところもある人物です。 そんなスア役はカン・ナオンが務めます。ドラマ『ブラインド』では連続殺人犯に殺されてしまう役でしたが、本作では勉強に打ち込む学生役として活躍が期待されます。

パン・スアの母親であるチョ・スヒは、自身の学歴にコンプレックスを抱いており、受験戦争における熱血ママぶりは誰にも負けません。コネや情報収集力に長けているため、他のママたちから一目置かれる存在です。 娘スアをなんとしても医大に入れたいスヒを演じるのは俳優キム・ソニョン。『愛の不時着』で北朝鮮の人民班長を演じ、絶大なインパクトを残した彼女は、たしかな演技力で韓国エンタメ界には欠かせない人物となっています。

イ・ミオクは明るい娘タンジを持ち、母親たちの中で最も幸福度数が高いと言われています。教育にはお金をかけてきましたが、タンジの成績は今ひとつ。 それでも自分に自信を持ち、入試情報の収集よりもビールに目がありません。そんなミオクですが、スアの母親であるチョ・スヒの右腕的存在でもあります。 今回ミオク役を務めるのはファン・ボラ。『キム秘書はいったい、なぜ？』ではドジだけど憎めないポン課長を熱演し、視聴者の笑いを誘いました。

チャン・タンジはウリム高校の2年生で、初々しく明朗快活な女の子。ヘイやソンジェとはとても親しい仲ですが、母親がスヒ側に付いていることで時々異なる立場に立たされてしまいます。 そんなタンジを演じるユ・ダインは情報が少なくドラマ出演歴も不明ですが、ヘイ役のノ・ユンソとの絡みなど、本作での演技が楽しみです。

カン・ジュンサンはチヨルの勤めるザ・プライド学院の院長。チヨルのことを学院の誇りとして誰よりも大切にしています。他の学院から狙われるチヨルを守り抜くことに必死です。 そんな院長ジュンサンを演じるのは俳優のホ・ジョンド。『財閥家の末息子』では秘書室のキム・ジュリョンを演じています。ちなみにホ・ジョンド自身は、ソウル大学を卒業した高学歴の持ち主です。

チン・イサンはチヨルと同じくザ・プライド学院の数学講師ですが、実力は乏しく生徒たちからの人望もありません。しかしその現実を受け入れることができず、チヨルの弱みを握ろうと彼のことを探ります。 そんな三流講師イサン役にはチ・イルジュがキャスティングされました。『その男の記憶法』ではストーカー役を演じ存在感を見せたチ・イルジュ。幅広い役柄を演じ分ける実力派です。

「韓国代表惣菜店」の社長であるナム・ヘンソンは、自閉スペクトラム症の弟ジェウと、高校生の娘ヘイの面倒を見ながら店を切り盛りしています。 一方チェ・チヨルはザ・プライド学院のイルタ(トップスター)講師です。生徒たちからも絶大な人気がありました。 しかしそんなチヨルは、過去のトラウマや日々のプレッシャーから摂食障害を抱えていたのです。彼を心配するチ・ドンヒ室長は、ある日「韓国代表惣菜店」の弁当を渡します。するとなぜかその弁当は綺麗に完食することができたチヨル。 そんな中、ヘンソンとヘイは喧嘩をします。2人は実の親子ではなく、叔母と姪だったのです。仲直りの際、ヘイは「チェ・チヨルの講義を受けたい」とヘンソンに頼み……。

過去、学生のチヨルは近所の食堂で食事するのが楽しみでした。自分を支えてくれた食堂のおばさんが忘れられないチヨル。 そして時は現在。ヘイの望みをかなえるべく、ヘンソンは教育ママへと転身を遂げます。持ち前のガッツで見事チヨルの講義を受けられる整理券をゲットしたヘンソン。 一方チヨルはヘンソンの惣菜店に来ますが、数日前に彼女とあるトラブルになっていたチヨルは変装し、ポイントカードにもチ室長の名前を書くのでした。 無事チヨルの講義を受けることができたヘイは大満足で帰宅します。そこへ弁当を買いに来て、ヘンソンに正体がばれてしまうチヨル。すると突然店の窓ガラスが割れ、ヘンソンたちはパニックに。床には鉄の玉が転がっていて……。

警察に事情を聞かれるヘンソンたち。チヨルは狙われたのは有名人の自分かもしれないと話します。 そしてトラブルの相手があのチェ・チヨルだと知ったヘンソンは、これまでの態度を改め、彼にとっておきの弁当をごちそうするのでした。 その頃ザ・プライド学院では、優秀な生徒7名だけが受けられる「医大対策クラス」の試験が行われることに。ヘイも挑戦し、見事合格します。そして友人のソンジェ、ヘイをライバル視するパン・スアも共に合格。 その夜ヘイが受かったことに大喜びし、酔っぱらったヘンソンは、チヨルを見かけると駆け寄って彼に抱きつき……。

学校ではヘイの指摘でテスト問題のミスが見つかったことにより、スアの等級が落ちてしまいます。 それを聞いたスアの母スヒは、不合格だったイ・ヨンミン母の頼みもあり、ヘイの代わりにヨンミンを合格させるよう学院長に頼むのでした。 突然不合格にさせられたヘイ。ヘンソンは塾に行き訴えますが、塾側は聞く耳を持ちません。明らかな不正にチヨルも憤りますが、どうすることもできず医大対策クラスがスタート。ところが当のヨンミンは態度が悪く、チヨルに注意されたことで退出します。 講義後、チヨルは惣菜店に向かいました。そしてヘンソンに、「娘さんを僕が個別に教えます」と提案し……。

チヨルはヘイの個別指導の条件として、家族以外には秘密厳守、そして1日2回の弁当などを要望しました。あまりに簡単な条件のためヘンソンは不審に思いますが、ヘイのために快諾します。 その頃ヨンミンはプライド学院のビルから落ちて亡くなっていました。現場からは鉄の玉を持ち去る謎の男が……。 ある日ヘンソンはジェウがトラブルを起こし、警察に拘束されたことでひどく落ち込んでいました。チヨルは彼女を心配してお酒に付き合いますが、酔いつぶれてしまいます。仕方なくヘンソンは自宅にチヨルを連れて行きました。 翌朝慌てて帰ろうとするチヨルに、忘れ物のベルトを渡そうと追いかけるヘンソン。そこへチ室長と、ヘンソンの親友ヨンジュが現れ……！

ヘイの家庭教師の件が、ヨンジュとチ室長にバレてしまいました。 その頃ママたちの掲示板「SKYママ」にはヨンミンの死とチヨルを結びつける悪質な投稿が。そしてチヨルはかつての教え子の自殺が「中学生実母殺人事件」に関係していたことを知ります。 ひどく落ち込んだチヨルは、講義やヘイの家庭教師を休み、釣りに来ていました。そこへ偶然ヘンソン一家がキャンプにやって来ます。ヘンソンと会話すると、なぜだか元気が出てくるチヨルでした。 その後、学校でスアがヘイのカバンをあさり、チヨルの教材が見つかってしまいます。ソンジェがうまくごまかしてくれましたが、納得いかないスア。そしてスアとスヒ親子はヘンソン家に向かうチヨルを尾行し……。

寸前のところでスア親子の尾行に気づき、事なきを得たヘンソンとチヨル。その後、模試で学年1位となったヘイのお祝いと称し、ヘンソンはチヨルをパーティーに誘います。そこで手首をけがしてしまったチヨルは、手当てをしてくれたヘンソンになぜかときめいてしまい……。 その頃ソンジェの母ソジンは、引きこもりの長男ヒジェの部屋を探り、たくさんの鉄球を見つけました。警察が鉄球に関する事件を調べているのを知っていたソジンは気が動転してしまいます。 一方怪我の治療のためにヘンソンと医院を訪れたチヨルは、帰りに食事をおごってもらうことに。ヘンソンに案内されたのは、学生時代にお世話になった食堂の場所で……。

「昔この場所で母が食堂を経営していた」と話すヘンソン。 学生時代のチヨルにご飯を食べさせてくれた恩人は、ヘンソンの母だったのです。チヨルは恩返しのためにこっそりヘンソンの家主になり、家賃を半額にします。 その後、悪質な投稿をしていた人物が、講師チン・イサンだとわかったチヨル。チヨルに脅されたイサンは投稿を消しますが、誰かに鉄球で撃たれ……。 一方スアの母スヒもチヨルのことを調べていました。ヘンソンの家から出てくるチヨルの写真を見たスヒは、早速ママたちに連絡を入れます。 その頃ヘンソンは家主がチヨルだということを知り、直接問い詰めていました。家の前で2人が押し問答していると、そこにスヒたちが現れて……！

家庭教師が母親たちにバレたチヨル。堂々と「無報酬で問題ない」と説明するチヨルですが、納得しないスヒは学院長に電話。院長から責められたチヨルは、医大対策クラスを降りると言うのでした。 そこまでするチヨルが怪しいと思ったスヒは、「不倫」のキーワードと共にヘンソンがチヨルの家に出入りする写真をアップ。 投稿は瞬く間に拡散し、惣菜店からは客足が一気に引きました。チヨルはヘンソンのために家庭教師を辞め、医大対策クラスへ戻ります。 日常が戻る中、ヘンソンはゲストがチヨルとは知らずにトークショーへ。ある母親がスキャンダルについて「相手の女が悪い」と言い始めると、チヨルは「違います。僕が彼女を好きなんです。」と釈明し……。

チヨルの“既婚者であるヘンソンに片思いしている”という発言で、親や生徒たちは大騒ぎ。塾にはクレームの電話が相次ぎます。チヨルは2週間休暇を取ることになりました。 その後チヨルはヘンソンに彼女の母が恩人だということを打ち明け、「恩と恋愛感情を錯覚していた。」と話します。彼と別れ帰宅したヘンソンは、ようやく自分の気持ちに気づき号泣。その様子を見ていたのがヘイでした。 後日、ユーチューバーがチヨルを突撃取材し、カメラを向けながら不倫について質問します。するとそこに現れたのはヘイ。カメラに向かってヘイは「母は実母ではなく、未婚の叔母です。だからスキャンダルじゃなくロマンスです！」と言い……！

ヘンソンが未婚で自分のことを好きだと知ったチヨルは、急いで彼女の元へ。2人は思わず抱きしめ合うのでした。 その頃ヒジェは鉄球で撃たれた猫の死に駆けつけ、涙を流します。 翌日、事実を打ち明けたヘイは恐る恐る学校へ。しかし友人たちは勇気を出したヘイを称賛してくれました。 一方チン・イサンの死亡を聞いたチヨルは、ヘンソンの助言もあり、ザ・プライド学院に戻ることにします。そんなチヨルに不満を抱えたチ室長は、ヘンソンに対し少し攻撃的な様子です。 車の中でヘンソンはチ室長のことを相談しますが、室長の味方をするチヨル。2人が喧嘩寸前になったその時、車の前に警察から逃げるヒジェが飛び出してきて……！

ヒジェは警察に連行されます。母ソジンは自ら弁護を務め、ヒジェに何も話すなと念を押すのでした。 その頃チ室長に「チョン・ソンヒョンだよな？久しぶり！」と声をかける男性が。チ室長は「人違いです。」と否定しますが……。 一方ヘンソンと仲直りしたチヨルは彼女を船に乗せます。ところがチヨルが離れた隙を見てチ室長がわざとハンドルをきり、ヘンソンは怪我をしました。心配したチヨルは彼女を自宅へ連れて行き、一夜を共にする2人。 その後ヒジェは裁判で「僕は殺していません。目撃者です。」と発言します。その頃ヘンソンを背後からチ室長がパチンコで狙い……！

ヘンソンを狙ったチ室長ですが、何も知らないチヨルが偶然現れたため、諦めてその場を去りました。 ところがヘンソンはチヨルの仕事場へ届けた弁当を、チ室長がゴミ箱へ捨てる瞬間を目撃します。船の事故も故意だと確信したヘンソンは、「きっと誤解だ」とチ室長をかばうチヨルに、「時間がほしい」と言って距離を置くのでした。 一方ソンジェの母ソジンが試験問題を不正入手したと気づいたヘイは、ソジンと会うことに。黙っていなさいと言うソジンでしたが、ヘイは「先生に真相を打ち明ける」と告げて別れます。 その直後、ヘイが行方不明となり……！

チ室長はヘンソンを鉄球で狙う姿をヘイに見られたため、彼女を拉致していました。その後チ室長から逃げたヘイは、車に轢かれてしまいます。 一命は取りとめましたが、昏睡状態のヘイ。ショックを受けるヘンソンに、刑事たちはヘイの携帯にあった遺書を見せます。その遺書は事故直後にチ室長がヘイのふりをして残したものでした。 実はチ室長は、中学生実母殺人事件の犯人であり、自殺したチヨルの教え子スヒョンの弟チョン・ソンヒョンだったのです。 そしてチ室長の言動に違和感を覚えたチヨルは、ヘイの手に付いていたインクが彼のペンの色だと気付き……！

チ室長がチョン・ソンヒョンであり、一連の事件の犯人だと確信したチヨル。 その頃チ室長はヘイの息の根を止めるため、病室へ忍び込みます。しかしチヨルが駆け付けたため、チ室長は屋上へと逃げました。そしてチヨルの静止も虚しく、そのまま飛び降りて自殺したのです。 その後ヘイが目を覚まします。喜ぶヘンソンたちでしたが、突然帰国したヘンソンの姉であるヘイの実母ヘンジャが、図々しく母親面をし始め……。 チヨルがお金持ちだと知り、お金をせびろうとまでするヘンジャ。そんな母を目の当たりにしたヘイは「母親と日本で暮らす」と言い……！

ヘンソンに迷惑をかけまいと日本行きを決めたヘイ。しかしヘンソンやジェウは理解が追いつかず、3人の仲がこじれてしまいます。そんな様子を見たヘンジャは、置き手紙を残して1人日本に戻りました。 その後女性とお茶をする様子をネットにアップされてしまったチヨル。焦ったチヨルはプロポーズを決心し、指輪を購入します。ところがヘンソンも同じことを考えており、2人はお互いの指輪をはめて笑いながら抱き合いました。 2年の月日が経ち、ヘイは医学部へ合格。結婚を決めたチヨルとヘンソンは「スキャンダルになってもいい」と言いながら雑踏の中で幸せそうにキスをするのでした。

韓国のトップスター講師であるチェ・チヨル。富も名声も持つ最高の講師ですが、他人に関心を寄せることがなく、摂食障害まで患っています。その理由は、過去に起きたとある出来事がトラウマになっているから。 当時塾講師として働いていたチヨルは、塾長がテストの問題を流出させたことを知ります。そして塾長を問い詰めると、「とある生徒の母親から要望があって流出させた」と言い訳を始めました。犯罪行為に対して激怒するチヨルでしたが、塾長は権力を行使して彼をクビにします。 そして塾講師を辞めたチヨルは、その後塾で起きた事件を知ることに。それは教え子の1人であり、テスト問題を流出させた母親の娘が自殺したということ……。その結果、チヨルはトラウマから抜け出せなくなっているのです。

スターを育てる芸能界の裏側や、チヨルの苦悩を描いた「イルタスキャンダル」。しかし本作には、もう1つ見逃せない事件が起きています。それは巷を騒がせている鉄球男による襲撃事件です。 作中では犯人のヒントが要所要所に隠されており、視聴者は日々考察を繰り返しています。中でも犯人として名前が挙がっているのが、ソンジェの兄であるヒジェです。 母親のソジンがヒジェの机の中を覗いた際に大量の鉄球が発見されたり、スマホの検索欄に「鉄球」というキーワードが入っていたり……。しかし鉄球男の犯行とチヨルの過去を整理すると、犯人は他の人物だと考察できます。 その人物とは、チヨルの室長であるチ・ドンヒ。なんと過去のチヨルの教え子であり、自殺した女生徒の弟がチ室長だと言われているのです！チ室長がチヨルに対して迷惑をかけ、姉のような事件が起きないよう妨害しているのではないでしょうか。

本国での最終回の視聴率が15％を超え、一見すると有終の美を飾ったように見えた「イルタスキャンダル」。しかし視聴した人たちの口コミや感想を見てみると、物語の終わり方が賛否両論だったことがわかります。 評価が分かれている要素は、大きく分けて2つの点。ここからそれぞれのポイントを解説していこうと思います。

1つ目は「ドンヒとチヨルの“その後”の描き方」についてです。チヨルに自殺した元教え子の弟“チョン・ソンヒョン”であることがバレたドンヒは、チヨルに追いかけられた末に、ビルから飛び降りて自殺をしてしまいます(第15話)。 長年チヨルを支えてきてくれ、最大の理解者だったともいえるドンヒ。そんな彼が自殺する瞬間をチヨルは目の前で見ているため、かなり大きなショックを受けたことが想像に難くありません。 しかしチヨルが悲しむ様子が描かれているのは、飛び降りたシーンの直後のみ。その後はまるでドンヒが最初から存在しなかったかのように、このことについて何も触れられないのです。 チヨルとドンヒの関係性から考えるに、あまりにも不自然な描写に視聴者から疑問の声が上がったようです。

2つ目は「事件が多すぎて1こ1こが深堀りできていない」という意見です。物語が後半戦を迎えるに当たり、チヨルとヘンソンが無事結ばれ、あとは鉄球事件を解決するのみと視聴者は考えていました。 しかし13話あたりから、ソンジェの母による試験漏洩事件やスアの父親の不倫事件、さらにはヘイの実の母が日本から突然帰国してナム家に入り浸る……などなど新たに事件が立て続けに発生していきます。 そのため最後の2話はこれらの事件を解決するためのシーンに割かれてしまい、学生たちの受験の様子やそれぞれの家庭の深堀りが、当初の予想より描かれずに終わってしまいました。 これを受け視聴者からは「ヘイの母親のくだりは正直いらなかったかも……。」「家族と子どもたちの溝が解消されていく過程をもっと丁寧に書いてほしかったな」という声が上がりました。

本作はユ・ジェウォン監督とヤン・ヒスン作家が担当し、『ナイショの恋していいですか!?』(2014)、『ああ、私の幽霊さま』(2015)に続く3度目のタッグ作品となります。 過去2作品で温かくも斬新なラブコメを披露し、人間関係を丁寧に描いたストーリーと演出で評価された2人。 タッグ作品以外にも、ユ・ジェウォン監督は『海街チャチャチャ』、脚本家のヤン・ヒスンは『一度行ってきました』などそれぞれヒット作品を手がけ、実績を積んでいます。

以下最新話までの視聴率をまとめた表です。

韓国ドラマ『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』の気になる情報を紹介しました。 「SKYキャッスル」や『グリーン・マザーズ・クラブ』など受験や教育をテーマにした韓国ドラマは多くありますが、本作はまた一味違った作品になること間違いなし！ぜひNetflixで視聴しましょう！