『呪術廻戦』さしす組とは?3人の青春の日々や関係が変化してしまったエピソードを徹底解説
『呪術廻戦』でよく聞く「さしす組」。いまいち何を指しているのかよく分からない方もいるでしょう。この「さしす組」は『呪術廻戦』に登場するとある人気キャラクター3人を指した言葉です。 本記事では、「さしす組」のメンバーの紹介やエピソードをまるっと紹介します!「さしす組」が誰かわかれば名前の由来も納得するはず。ぜひ、チェックしてくださいね! ※この記事は『呪術廻戦』の重要なネタバレを含みます。
さしす組がそろって登場した巻を
『呪術廻戦』さしす組とは?
さしす組とは、五条悟・家入硝子・夏油傑の同期3人組を指した言葉です。さとるの「さ」、しょうこの「し」、すぐるの「す」からもじって「さしす組」と呼ばれるようになりました。確かに語呂が良くてちょうどいいですね! あくまでファンからの愛称なので公式ではありません。しかし、さしす組の人気は絶大で投稿サイトpixivでは「#さしす」でたくさんのファンアートが投稿されています。 もともと人気キャラの3人ですが、3人の学生時代は懐玉 玉折編でしか描かれておらず、ファンとしてはもっと3人の姿を見たいもの。そんな思いから、3人の青春を描いた作品が多く投稿されているようですね。
「さしす組」を一人づつ解説!
「さ」:五条悟
年齢 | 28歳 |
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生年月日 | 1989年12月7日 |
生存/死亡 | 生存 |
等級 | 特級呪術師 |
身長 | 約191cm |
一人称 | 僕(高専時代は俺) |
あだ名 | 五条先生 , バカ目隠し , GTG(グレートティーチャー五条) |
好きな食べ物 | 甘いもの |
嫌いな食べ物 | アルコール |
趣味・特技 | なし(大体何でもできるため) |
ストレス | 上層部絡み |
声優 | 中村悠一 |
「僕最強だから」でお馴染みの作中最強キャラ。呪術高専東京校の教師であり、4人しかいない特級呪術師の1人です。呪術界の御三家のひとつ、五条家の当主で数百年ぶりに誕生した六眼持ちの無下限呪術の使い手でもあります。 大人になり多少落ち着いた性格になっているものの、高専時代は天上天下唯我独尊の俺様でした。硝子からは「クズ」と言われており、夏油からも度々考え方を諭されています。
「し」:家入硝子
年齢 | 28歳 |
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生年月日 | 1989年11月7日 |
生存/死亡 | 生存 |
等級 | 不明 |
身長 | 約170cm |
一人称 | 私 |
あだ名 | なし |
好きな食べ物 | 酒 |
嫌いな食べ物 | 甘いもの |
趣味・特技 | 酒 |
ストレス | 夜勤 |
声優 | 遠藤綾 |
数少ない他人にもアウトプットできる反転術式の使い手です。そのため、急患が入り夜勤が入ることもしばしば。大人になってから目のクマが酷くなっています。 クールでドライな性格をしており、離反した夏油と街中で会った際には「犯罪者じゃん」と落ち着いた様子を見せていました。 高専時代はタバコを吸っており街中の喫煙所で堂々と喫煙していたことも。高専時代の硝子はどこから見ても不良少女でしたね。
「す」:夏油傑
年齢 | 27歳 |
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生年月日 | 1990年2月3日 |
生存/死亡 | 死亡 |
等級 | 特級呪術師 |
身長 | 約185cm |
一人称 | 私 |
あだ名 | 前髪 , メロンパン(偽夏油) |
好きな食べ物 | 蕎麦(ざる) |
嫌いな食べ物 | なし |
趣味・特技 | 格闘技 |
ストレス | 呪霊を取り込むこと |
声優 | 櫻井孝宏 |
五条と同じく特級呪術師の1人にして最悪の呪詛師になった夏油傑。呪霊を体内に取り込み使役する呪霊操術を使います。 高専時代には呪術は非術師を守るためにあると考えており、その考えはその後の五条にも影響を与えました。五条と同じく硝子から「クズ」と呼ばれており、社会性はあっても性格はクズなようです。 高専時代の星漿体の護衛任務をきっかけに、呪術師としてのあり方に悩み闇落ち。高専から離反し呪詛師となった後は呪術廻戦0で乙骨憂太と戦い、敗れて五条に殺されました。
漫画『呪術廻戦』でのさしす組のエピソード一覧
3人の高専時代
五条・硝子・夏油の3人は高専時代の同期で、他に同期はいません。3年生の9月まで3人は一緒に高専で青春時代を送っていました。 五条と夏油は対照的な性格からたびたび衝突していたようで、喧嘩が勃発する姿が描かれていました。とはいえ、喧嘩してもすぐ元に戻っていたことから、2人は仲良くしていたようです。 硝子も2人を「クズ共」と呼んでいましたが、五条のサングラスで遊んでいる姿が描かれており、五条とも夏油とも関係は良好だった様子。基本的に3人は性格の違いはあれど、仲良く高専時代を送っていたようですね。
五条と夏油は「最強」だった
硝子は回復する術式なので危険な任務に出ることはなく、必然的に五条と夏油の2人で任務にあたっていました。 数百年ぶりに誕生した六眼持ち&無下限呪術と数少ない呪霊操術の使い手は伊達じゃなく、2人は「最強」を自称するようになります。 しかし、星漿体の任務以降、五条が覚醒し2人で最強だったのが五条1人で最強と言われるように。段々と五条と夏油の関係も変わってしまいます。
夏油の闇落ちで3人の関係は変化
1人で最強となった五条は1人で任務に行くことが増え、自然と夏油も1人で任務に行くことが増えました。 夏油は星漿体の任務以降、呪術師の在り方に悩み、非術師を見下す自分とそんな自分を否定する自分がいます。夏油はどちらが本音が選べずにいました。 しかし、九十九由基との出会いやミミナナとの出会いで非術師を見下す自分を本音と決め、夏油は闇堕ちして呪詛師に。 夏油が離反したことにで3人の関係は壊れてしまい、その後3人がそろうことはありませんでした。
さしす組の3人の関係は「親友」だったのか
五条悟「僕の親友だよたった一人のね」
夏油が離反したあと、五条が夏油をどう思っているのか心境が語られたのは0巻の最終話です。 紛失した生徒手帳を五条が拾ったと乙骨が勘違いするのですが、「(生徒手帳を拾ったのは)僕じゃない。僕の親友だよ たった一人のね」と五条は伝えます。夏油が離反したあとでも、五条は変わらず親友だと思っていました。 また、夏油を殺害する前に五条は何か伝えています。この言葉の内容は作者が公式ファンブックで「(五条が)0巻の中で言っている」と述べたことや、その後に夏油が「最後くらい呪いの言葉を吐けよ」と言っていたことから、乙骨に伝えた内容と同じことを伝えたと考えられています。
夏油傑「親友だったんだ ケンカしちゃってそれっきり」
五条が変わらずに親友だと思っていたのに対し、夏油の心情が語られたのは13巻の渋谷事変で夏油との思い出をミミナナが回想するシーンです。 回想のなかで菜々子が五条のことを夏油に聞いた際、「親友だったんだ ケンカしちゃってそれっきり」と夏油は答えます。五条が今でも親友だと思っているの対し、夏油は過去形で伝えていました。 夏油は自身の心情を打ち明けずに一方的に離反したので、心のどこかで五条に見限られたと思っていたのかもしれません。自身のなかでも高専時代のことは過去だと思っていたのでしょう。 そのため、0巻では五条の伏せられた言葉が伝えられた際、夏油は驚いた後に笑っていました。
家入硝子「私がいたろ、何が独りだ馬鹿野郎」
「実はオマエらどっちかのことを愛してた なんてことは天地がひっくり返ってもないけどさ 私がいたろ 何が独りだ馬鹿野郎」 五条や夏油に対するこの硝子の心境が語られたのは、五条復活を目前にした220話です。 夏油が離反する過去編では硝子はどこか飄々としていた様子でした。しかし、誰にも相談しなかった夏油や、夏油の闇落ちをうけて「もう誰も独りにさせない」と独りで気張る五条に対し、硝子は歯痒い思いを抱いていたようです。 硝子はこれまでその心中を明かしてこなかっただけに、ファンの間では予想外の硝子の思いに「エモい……」と話題になりました。
セリフやシーンからさしす組の想いを振り返る
天内殺害事件前
家入硝子「あはは なりませんよあんなクズ共」
歌姫に「あの2人(五条と夏油)みたいになっちゃ駄目よ!!」言われた際、硝子は「あはは なりませんよあんなクズ共」と返答しました。 心のなかでは大切に思っていても、やはり2人の性格はクズだと思っていたようですね……。
夏油傑「呪術は非術師を守るためにある」
呪力がない弱い奴らに気を遣うのは疲れると五条が言うのに対し、「呪術は非術師を守るためにある」と夏油は呪術のあり方を五条に説きます。この時は五条が「正論嫌いなんだよね」と反発した後に夏油を煽り喧嘩に発展しました。 しかし、高専時代の五条は夏油を善悪の指針にしていたこともあり、この夏油の発言はその後の五条に強く影響を与えています。
五条悟「俺たち最強だし」「それにオマエもいる」
五条は星漿体の護衛任務のなかで「俺たち最強だし」と、2人ならどんな敵が相手でも大丈夫だと発言していました。 五条が術式をずっと解いてないことを夏油が指摘したときにも、問題ないと伝えたうえで「それにオマエもいる」と夏油を信頼している発言もしています。
夏油傑「私達は最強なんだ」
最強だと思っていたのは五条だけではありません。 夏油も五条と2人なら最強だと自負し、「私達は最強なんだ」と天内に伝えています。そのうえで、天内がどんな選択をしても未来を保証すると、誰が相手でも五条と2人で戦う覚悟を見せました。
天内殺害事件後
五条悟「コイツら 殺すか?」夏油傑「猿め…」
星漿体の護衛任務は盤星教「時の器の会」が雇った伏黒甚爾に天内が殺されたことで失敗に終わりました。 天内の死を喜び拍手をしていた盤星教に、「コイツら 殺すか?」と五条が夏油に問います。その場では、「意味がない」と夏油は止めますが、このことをきっかけに「猿め…」と非術師を見下すようになるのです。 そんな自分を夏油は否定しますが、度重なる出来事に非術師を見下す気持ちを本音だと決め、夏油は呪詛師になりました。
家入硝子「犯罪者じゃん なんか用?」
夏油が離反した後に硝子が街中で喫煙していると夏油に会い、「犯罪者じゃん なんか用?」と硝子は夏油に言います。 このときの硝子は飄々としている様子でしたが、夏油に冤罪の確認や離反した理由を聞いていたことから思うところはあったのでしょう。
五条悟「強くなってよ僕に置いていかれないくらい」
夏油が離反した後の五条は、甚爾から伝えられていた伏黒恵に会いに行きました。恵をスカウトした五条は「強くなってよ僕に置いていかれないくらい」と恵に伝えます。 恵に会いに行く前に五条は夏油の離反を受け、自分だけが強くても駄目だと思ったことを夜蛾に伝えていました。五条は呪術界を変えるために教員になりましたが、おそらく夏油の件もあって、自分以外にも強い呪術師を育てようと思ったのでしょう。
現在
五条悟「だが俺の魂がそれを否定してんだよ さっさと答えろオマエは誰だ!」
渋谷事変で偽夏油と対峙した五条は青い春が頭を過ぎ去り、獄門疆に封印されてしまいます。 その際、偽夏油を六眼で見た五条は呪力も肉体も夏油のものだと理解していました。しかし、「だが俺の魂がそれを否定してんだよ さっさと答えろオマエは誰だ!」と偽夏油が別人だと見抜きます。 例え、目に映る情報が夏油だと示しても魂で別人だと分かる五条からは、夏油への熱い思いを感じますね。
アニメ『呪術廻戦』2期はさしす組の高専時代を描く
いよいよ五条たちの過去編を描いた「懐玉 玉折編」が始まりました!夏油は新宿・京都百鬼夜行で亡くなるので、3人がそろうさしす組を見られるのはこの「懐玉 玉折編」だけ。オープニングでは青春しているさしす組や七海、灰原の姿が描かれていました。 予想外の青春している姿にSNSでは話題になり、過去編の結末を知っているファンからは「青春している姿がつらすぎる」との声も。 確かに、ファンとしては青春しているさしす組が見たかったですが、ここまで青春しているとその後の展開に心が抉られますね……。
さしす組の関係はエモい!3人の青春がもっと見たかった……
さしす組は一見、おたがいドライな大人な関係に見えて、3人ともたがいを思いやるエモい関係。しかし、夏油が新宿・京都百鬼夜行で亡くなっていることから、3人そろっているさしす組はあまり描かれていません。 正直、ファンとしては「もっと3人そろっているさしす組を見たかった……!」と思ってしまいますよね。外伝でもいいので、さしす組が描かれることに期待です!