映画「呪術廻戦0」あらすじネタバレ考察!最後の意味・原作との違いも解説
劇場版『呪術廻戦 0』のあらすじ

本作は漫画本編開始前にあたる作中2017年、乙骨が呪術高専へ入学した年の出来事をメインに描く物語。この時点では本編の主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)はまだ呪術に関わっていません。 物語は乙骨憂太(おっこつゆうた)の幼少期から始まります。彼には可愛らしい幼馴染み・祈本里香(おりもとりか)がいました。「将来結婚する」と口にする里香は、乙骨の前で事故に遭い帰らぬ人に。 乙骨は怨霊となった里香に取り憑かれ苦しみます。しかし五条と出会い、仲間と出会い、彼と里香の運命は大きく動き出すのでした。 そして12月24日には呪詛師の夏油傑(げとうすぐる)が自らの野望のために百鬼夜行を決行するのです。そして、乙骨が呪術師としての1歩を踏み出すと同時に、「最悪の呪詛師」である夏油の最悪たる所以や、高専時代の同級生である五条悟(ごじょうさとる)との因縁が語られます。
【本編ネタバレ】原作0巻の内容を解説!
結論から言うと『劇場版 呪術廻戦 0』は原作をそのまま映画化したもので、内容や話の展開に違いはありませんでした。ただ出演キャラやエンドロールに違いがあったので、それについてはこの後詳しく解説していきます。 この見出しでは、本作の詳しいあらすじと結末のネタバレをしていきます!
第1話:呪いの子

虎杖悠仁が入学する約1年前、禪院真希らが1年生だった頃のこと。乙骨憂太に取り憑いた特級過呪怨霊「里香」が、いじめっ子4人を“ロッカーに箱詰めにする”事件を起こします。 時は戻って6年前、乙骨は幼馴染みの少女・祈本里香と結婚の約束をしました。しかし里香は交通事故で死亡し、乙骨への想いの強さから怨霊に変異。呪術界の上層部はその力を恐れ、乙骨を秘匿死刑にしようとするも五条悟が阻止し、彼を呪術高専へ編入させます。 小学校で発生した呪霊を討伐するため、真希とともに現場へ向かった乙骨。当初は戸惑うだけでしたが、怪我を負った真希に一喝され、初めて自分の意思で里香を顕現します。樹齢を討伐し、失踪した児童と真希を背負って「帳」の外へ出てきた彼を五条が迎えました。 そして、乙骨は呪われたのではなく、“自分が里香を呪ったのかも”と思い至ります。彼は「愛ほど歪んだ呪いはない」と語る五条に、「里香ちゃんの呪いを解きます」と宣言。
第2話:黒く黒く

乙骨の入学から3ヶ月後、先日の件で上層部に呼び出された五条。武器を呪力の媒介として使い、里香を顕現させずに戦うようにと、乙骨に指示します。乙骨は真希と稽古を重ねつつ、狗巻棘に同行して呪言師の戦いを見学することに。 任務はシャッター街に発生した低級呪霊の群れを祓う、という簡単なものでした。狗巻はたった一言で呪霊を一掃しますが、突然、資料にはない呪霊が出現!乙骨は大切な友人の役に立ちたいと彼をサポートし、無事に祓うことができましたが……。 仲良く喜ぶ2人を見下ろし、噂の里香が見られなくて残念だと呟く男。一方で、狗巻たちの補助監督だった伊地知潔高は、五条に任務の報告をしていました。 五条は大量の非術師を呪殺し、呪術高専を追われた最悪の呪咀師、夏油傑が黒幕だと断言します。
第3話:弱者に罰を

夏油は宗教の教祖となり、猿(=非術師)から金と彼らに憑く呪いを回収していました。準備を整えた彼は「猿の時代に幕を下ろし、呪術師の楽園を築こう」の言葉を合図に、仲間を連れて呪術界の要・呪術高専への襲撃を決行。 夏油は乙骨に馴れ馴れしく挨拶をすると、“呪術師だけの世界を作る”という理想を語り、彼をスカウトしようとします。 夏油曰く、「一般社会の秩序を守るため、呪術師が暗躍する世界」は、進化の歩みを止めた世界であり、嘆かわしいほどナンセンスなもの。だからこそ、人間は生存戦略を見直し、「非術師を皆殺しにして、呪術師だけの世界を作る」べきだと熱弁を振るいます。 しかし彼は真希を「禪院家の落ちこぼれ」と侮辱したため、乙骨の逆鱗に触れることに。夏油は彼を諦め、12月24日の日没と同時、呪霊による殺戮を行うと宣戦布告しました。 彼が乙骨に語った内容は建前で、百鬼夜行の本当の狙いは乙骨を殺して特級過呪怨霊である里香を入手すること。夏油の術式「呪霊操術」は呪霊を取り込み自在に操れる力のため、里香を手駒に加えたかったのです。百鬼夜行は呪術師の手を塞ぎ、乙骨を孤立無援にするために計画されたのでした。 そして当日、呪術師と呪詛師の総力戦が開始するなかで、五条は1人、異変を察知していました。彼の予想通り、里香を狙う夏油が呪術高専にいる真希と乙骨を襲撃。狗巻とパンダも参戦しますが、夏油の力を前に彼らは手も足も出ません。
第4話:眩しい闇

友人を痛めつけられた怒りで覚醒した乙骨を見て、夏油も呪霊操術の大技を繰り出します。この際、乙骨は重症の真希を助けようと、とっさに高度な反転術式も会得しました。 さらに里香の持つ底なしで変幻自在な呪力により、狗巻家相伝の高等術式「呪言」をコピーし、夏油の放つ呪霊に対抗していきます。 ますます里香の力に興味を示す夏油は、特級仮想怨霊・化身玉藻前(けしんたまものまえ)と、所持する4661体の呪霊を1つに融合させる「呪霊操術極ノ番・うずまき」を発動。乙骨はこれに対抗するべく、自らを生贄に里香の制限を解除し、夏油を追い込んでいきます。 夏油は撤退に追い込まれ、待ち構えていた五条によってトドメを刺されることに。「この世界では私は心の底から笑えなかった」と言い遺す夏油に対し、五条は何かを告げます。そして、夏油は「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」と小さく笑い、五条に処刑されました。 五条は呪術高専で生徒たちと合流。乙骨が自分と同じ菅原道真の子孫であり、その膨大な呪力で里香を呪っていたことを明かします。乙骨が事故当時、里香の死を強く拒んだことで、それが呪いとなって彼女を呪霊にしていたのでした。 乙骨が主従関係を解いたために解呪され、元の少女の姿に戻った里香。百鬼夜行も彼女が呪霊になったのも自分のせいだと自分を責める乙骨の頭を、里香は優しく抱いて感謝を伝えます。 彼女は「この6年が生きてる時よりも幸せだったよ」、「あんまり早くこっちに来ちゃダメだよ」と告げて微笑みながら消えていきました。
【解説①】最後に五条が夏油にかけた言葉は?

前述した通り、乙骨の入学から百鬼夜行までの展開は最初から最後まで原作通りでした。クライマックスでは、自分を生贄として呪いの上限を解放した乙骨が夏油を瀕死寸前に追い込みます。 乙骨からギリギリで逃げた夏油を見つける五条。漫画では、彼が夏油に掛けた最後の言葉が「ーー」と2行表記され、内容は明言されていません。夏油はその言葉に返す形で「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」と口にし、殺されます。 映画では、五条の口元が映ったのは秒数で言うと10秒程度の時間で何かを夏油に伝えているのがわかります。音声はありませんでしたが、収録現場ではしっかりとその言葉を発していたようです。
0巻の中で言っている言葉?

五条が夏油にかけた最後の言葉について、気になる情報があります。なんと作者の芥見下々がファンブックにて「0巻の中で言ってます」という重要ヒントを出したのです。0巻を読み返してみると、そこに当てはまりそうなセリフが複数存在。 その中でも、特に有力と考えられるのが「僕の親友だよ、たった一人のね」という言葉です。五条に殺される寸前、夏油は「非呪術師」や「世界」への憎悪を語っていました。五条はそんな夏油を慰めるため、最後に「お前を大切に思っている人間もいた」と伝えたかったのではないでしょうか。 このセリフを聞いた後、夏油は学生時代を彷彿とさせる爽やかな笑みを浮かべていました。彼は五条の「親友」という言葉で過去を思い出し、かつての自分に戻っていたのかもしれません。
【解説②】エンドロールの意味は?
エンドロール後には、サバンナを彷彿とさせる都市でミゲルと乙骨がケバブのようなものを食べているシーンが映りました。公式ファンブックによるとミゲルは百鬼夜行の後、五条に乙骨を任されて(押し付けられて)いたとのこと。 「これ美味しい!」と呑気な顔でケバブを頬張る乙骨に、ミゲルは「奴は本当に帰ったんだろうな」と落ち着かない様子です。 「大丈夫、もう帰ったよ」とミゲルをなだめる乙骨の背後には、“奴”こと、五条悟の姿がありました。「ひっさしぶり〜」と飄々と挨拶する五条の言葉を最後に、映画は幕を閉じます。 このシーンは、原作だと4巻の32話、アニメでは第14話あたりの出来事だと考察できます。交流会前に海外出張に行ってきたと生徒にお土産を渡しているシーンがありましたが、この時五条は乙骨に会いに行っていたのですね。
【解説③】百鬼夜行を仕掛けた夏油の過去とは

五条との関係
0巻では最悪の呪詛師として登場する夏油傑は、呪術高専東京校の元生徒です。高専時代は五条悟と家入硝子(いりいえしょうこ)の同級生で、彼らの学生時代を描く本編8・9巻では夏油も類まれなる才能を持つ将来有望な呪術師の1人として活躍していました。 中でも共に高い実力を持つ五条とは親友と呼び合う仲で、高専2年時まではコンビを組んで任務を遂行することが多くあり、唯一無二の親友同士でした。 当時の夏油は呪術は非術師を守るための力だと考え、一般人への配慮に欠ける五条に対して釘を刺すことも。学生時代は五条よりも夏油の方が良識ある呪術師らしい言動を取っており、その後の関係性とは正反対だったことが窺えます。
夏油傑が闇落ちした理由
夏油の思想に影を落とすきっかけとなったのは、3年時の天内理子(あまないりこ)の護衛及び抹消任務です。非術師の非人道的な振る舞いを目の当たりにして、夏油の中で非術師を守るという信念が揺らぎ始めます。 さらに特級呪術師・九十九由基(つくもゆき)と出会い、彼女との会話がきっかけで呪霊なき世界を作るため「非術師を皆殺しにすれば良い」という考えが彼の中で頭をもたげることに。九十九は彼の考えを否定はせず自分で道を選ぶよう悟すに止め、結果的に夏油に闇落ちの道を残す形となりました。 呪力のせいで非術師に虐待を受けてきた少女の存在が引き金となり、夏油はその任務先の村人を殺害。以降彼は呪詛師として処刑対象となるのでした。
【解説④】七海や京都校生徒も出演!

原作では五条や乙骨以外の呪術師が活躍するシーンはほとんど描かれませんでした。しかし、映画では七海建人・冥冥・京都校メンバーをはじめとする、その他呪術師が百鬼夜行で戦うシーンが追加されています。 劇中には七海が黒閃を連発する場面や、冥冥が複数の呪霊を斧でなぎ倒していく場面など、原作にはないオリジナルシーンが満載!京都校メンバーもそれぞれの得意技を活かし、呪霊の討伐に大きく貢献していました。 ちなみに、原作及びファンブックには七海が「黒閃4連発を百鬼夜行で記録した」ことや、東堂が「百鬼夜行で特級呪霊1体と一級呪霊5体を祓っていた」という情報のみが登場。映画版「呪術廻戦0」のオリジナルシーンにより、それらの情報が補足されるかたちになりました。
【その後】映画の続き・乙骨や夏油はどうなった?
乙骨憂太のその後

劇場版の主人公・乙骨憂太はアニメ本編では未登場のキャラクターです。百鬼夜行の後に呪術師側にまわったミゲルと共に海外にいることが示唆されていました。 原作では137話から本格的に登場。五条から虎杖のことを頼まれた乙骨は、呪術高専のメンバーと共に死滅回游というデスゲームに参加。仙台結界と呼ばれる場所へ出向き、石流龍(いしごおりりゅう)や烏鷺亨子(うろたかこ)など、過去に名を馳せた大物呪術師と勝負し勝利を収めています。 そののち、彼は夏油の身体を奪った呪詛師・羂索(けんじゃく)の首を落とすことに成功。怒涛の勢いで活躍を続けますが、宿儺との最終決戦で身体を両断されることに。そのまま死亡するか……と思いきや、なんと五条の死体を乗っ取り復活を果たしたのです! 乙骨は対象の術式をコピーする能力を駆使し、羂索の「脳移植することで相手の肉体を奪う」術式をコピー。それを使い五条の体へ移り、再び宿儺と対峙します。その後戦線離脱し生死不明となっていたものの、最終決戦終結後、自身の肉体に戻り復活したことが明かされました。
夏油のその後

本編で登場している夏油と、百鬼夜行を遂行した夏油傑は同一人物ではありません。本編で登場している夏油の正体は呪詛師・羂索。彼は「脳移植することで相手の身体を奪う」術式を行使し、夏油の亡骸を利用しているのです。 羂索はたびたび虎杖をはじめとする呪術師たちと激戦を展開。渋谷事変では虎杖らと交戦し、そののち「天元と人類を同化させる」ための儀式として死滅回游をスタートさせました。 日本各地で激戦が展開されるなか、羂索は九十九由基や脹相(ちょうそう)を撃破し、天元の肉体を得ることに成功します。 しかし、岩手県御所湖結界における戦いで、一瞬の隙を突かれ乙骨に敗北。首を落とされ、そのまま死ぬことになります。ただ、死の間際に天元と人類同化の発動権を宿儺へ継承するなど、最後まで自身の目的完遂のために動き続けていました。
【キャスト】登場キャラ・声優を紹介
呪術高専メンバーとリカちゃん
乙骨憂太役/緒方恵美

乙骨憂太は日本に4人しかいない特級術師で、呪術高専東京校の1年生。彼には特級過呪怨霊「里香」が取り憑いており、並の呪霊であれば一瞬で祓えます。里香の暴走で苦しんでいる際に、五条に拾われ高専に入学しました。声優を務めるのは緒方恵美です。 これまでさまざまな声優のキャスティングが予想されていましたが、原作者自ら「中性的なイメージ」と語る乙骨憂太のイメージにぴったりな配役となりました。
祈本里香役/花澤香菜

祈本里香は乙骨の幼馴染みである少女です。長髪と口元のホクロが特徴的で、整った容姿をしています。乙骨とは相思相愛の仲で、結婚の約束をしていました。しかし彼の目の前で交通事故に遭い死亡。その後は特級過呪怨霊として顕現してしまう、悲しい運命を辿ってしまいます。 里香役を演じるのは、『五等分の花嫁』の中野一花(なかのいちか)役などを演じた花澤香菜です。「天使の声」と称されるほどの癒しボイスを持つ彼女が、里香をどのように演じるのか注目しましょう!
五条悟役/中村悠一

五条悟は呪術界の御三家・五条家の現当主であり、自他ともに最強と認める特級術師。東京校1学年の担任で、「0巻」では乙骨らを受け持ちます。五条は『呪術廻戦』にて、黒い布やサングラスで目元を隠していました。しかし本作の予告では、包帯で目元を覆う姿が描かれています。 演じるのは『Dr.STONE』の獅子王司役、「ワールドトリガー」の迅悠一役など、物語を動かす“強いお兄さんキャラ”でお馴染みの中村悠一です。
禪院真希/小松未可子

乙骨の同級生にあたる禪院真希。呪術師の名門・禪院家の出身ですが、ほとんど呪力を持っていません。家では「落ちこぼれ」として扱われているものの、実は作中でも屈指の身体能力の持ち主。接近戦では無類の強さを誇り、劇中では乙骨の戦闘訓練に付き合うシーンも描かれています。 そんな真希を演じるのは小松未可子です。これまでに『うしおととら』の中村麻子や『ドラゴンクエスト ダイの大冒険(2020年版)』のマァムなど、芯の強さを持つ女性キャラを多数担当。意志のこもった演技で、男勝りな真希を好演しています。
狗巻 棘/内山昂輝

真希と同様、乙骨の同級生にあたる狗巻棘。彼は言葉に呪力を込める「呪言師」の家系で、「止まれ」や「吹き飛べ」など、その言葉通りの影響を周囲に与える危険な能力の持ち主です。そのため、普段は周りに危害を加えないよう、「おにぎりの具の名前」だけを口にしています。 そんな狗巻を演じたのは『僕のヒーローアカデミア』の死柄木弔役でお馴染みの内山昂輝です。これまでに『ハイキュー‼』の月島蛍や『ピンポン THE ANIMATION』のスマイルなど、どこかミステリアスなキャラを多く担当。掴み所のない狗巻を演じるのにぴったりの声優です。
パンダ/関智一

真希や狗巻と同じく、乙骨の同級生にあたるパンダ。動物なのに人語を操る何とも奇妙な存在ですが、その正体は呪術高専東京校の校長・夜蛾正道が生み出した「突然変異呪骸」。偶然感情を持って生まれた人形のようなもので、高専では普通の生徒と同じように過ごしています。 そんなパンダを演じたのはベテラン声優の関智一です。1991年から声優活動をスタートさせ、これまでに『機動武闘伝Gガンダム』のドモン・カッシュや『新世紀エヴァンゲリオン』の鈴原トウジなどの声を担当。長年積み上げてきた経験で、パンダというトリッキーなキャラも難なく演じています。
夏油率いる呪詛師たち
夏油傑役/櫻井孝宏

夏油傑は特級術師でありながら、呪殺が生業の呪咀師として暗躍しています。五条悟の高専時代の同期にして、彼が唯一の親友と呼ぶ存在です。五条とともに在学中に特級呪術師となるほど、高い実力を持つ人物。 「0巻」では乙骨に接触し、百鬼夜行を仕掛ける黒幕的存在として登場。非常にレアな呪霊を取り込んで操る呪霊操術で、高専生たちを翻弄します。 夏油を演じるのは櫻井孝宏。『鬼滅の刃』の冨岡義勇役や「Fate」のマーリン役など、ミステリアスなキャラが人気の声優です。落ち着きを感じさせながらも、その中に闇をはらませる演技に定評があります。
ミゲル役/山寺宏一
ミゲルは夏油の一派として登場するアフリカ系の呪詛師。夏油の仕掛ける百鬼夜行に参加し、作者にMVPと称される人物です。最強の男・五条に「面倒くさそう」と評されていることから、かなりの実力者であることが窺えます。 詳細はいまだ分からないもののとにかく強いという曲者感漂うミゲルを演じるのは、7色の声を持つ国民的声優として知られる山寺宏一。ウィル・スミスの本人公認吹替声優や、デイズニーが認める数少ない公認ドナルドダック声優として有名です。
枷場美々子(はさばみみこ)役/松田利冴
枷場美々子(はさばみみこ)は呪術師家系の少女。夏油が処刑対象となった村人皆殺し事件の渦中にいた、虐待されていた少女のうちの1人です。自分を救ってくれた夏油に心酔し、その一派へ。黒髪で黒のセーラー服を着用しています。 彼女を演じるのは松田利冴(まつだりさえ)。双子の妹・颯水も声優で、本作では双子役を松田姉妹が演じます。『ハクメイとミコチ』のハクメイ役で初主演を担当。『かげきしょうじょ!!』をはじめ、数多くの双子キャラを妹と共に演じています。
枷場菜々子(はさばななこ)役/松田颯水
枷場菜々子(はさばななこ)は美々子と双子の姉妹で、同じく夏油に救出された少女。「0巻」時点では姉妹そろって呪詛師となっており、百鬼夜行にも参戦します。美々子とは対象的に菜々子はギャル風の少女で、金髪に丈が短めのセーラー服姿です。 菜々子役は、美々子役を演じる利冴の双子の妹・松田颯水(まつださつみ)。姉と共に双子キャラを多数演じているほか、2020年には『人体のサバイバル!』のジオ役で初主演を射止めています。
菅田真奈美(すだまなみ)役/伊藤静
菅田真奈美(すだまなみ)は夏油の傍らに控えていることが多い、スリムドレスに身を包む女性。夏油の秘書的な立場で、夏油が乗っ取った宗教組織の運営にも関与していた人物です。夏油からの信頼も厚く、百鬼夜行では新宿指揮を任されていました。 出来る女呪詛師・菅田を演じるのは伊藤静です。『ハヤテのごとく!』の桂ヒナギク役や『美少女戦士セーラームーンCrystal』の愛野美奈子役、『ヨルムンガンド』のココ役などが有名。芯のある声色に定評があります。
ラルゥ役/速水奨
ラルゥは夏油を王にすべく、その一派に加わった人物。筋骨隆々な肉体の持ち主で、登場時は上半身裸に胸にシールを貼った姿が特徴的です。いかつい見た目に反し女性言葉を使い、夏油のことは「傑ちゃん」と呼んでいます。 一派内の争いを一言で諌めるなどまとめ役的な一面が垣間見えるラルゥを演じるのは、ベテラン声優の速水奨。渋く妖艶な声色が特徴的で、「Fate」シリーズの遠坂時臣役や『BLEACH』の藍染惣右介役などで知られています。
【曲】主題歌はKing Gnuの「一途」
『劇場版 呪術廻戦 0』を彩る主題歌は、King Gnuの「一途」。「一途」はKing Gnuの常田大希が、本作のために書き下ろしました。乙骨と里香を表したような”一途”な歌詞と、スピード感のある曲調が耳に残る曲に仕上がっています。 King Gnuは2013年より活動を開始したバンドで、ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』の主題歌である「白日」で一躍時の人となりました。 「一途」の発表と共に、常田は「呪術廻戦の世界観にピッタリの、ヒリヒリとパンチのある何処迄も真っ直ぐな楽曲に仕上がった」とコメントしています!
【評価】『劇場版 呪術廻戦 0』の感想・口コミレビュー
久々に朝から鳥肌の立った映画を観ました!原作も読破済みですが、まさかナナミンや京都校の活躍も映画館で観れるとは思っていなかったのでめちゃめちゃ興奮しちゃいました。早く2期発表されないかな〜〜。
乙骨と真希、狗巻の絆がしっかりと描かれていて大満足!特に真希さんが「認められた気になってんじゃねーよ」って赤面するシーン、不覚にも萌えてしまった……。欲を言えば夏油と五条の過去シーンも映画に含めてくれてたら原作読んでない人は納得感さらに上がったのかもなと思ったり。欲張りすぎか〜。
期待以上のクオリティ!映画「呪術廻戦 0」を観るしかない

本編の連載開始前、芥見下々が短期集中で連載した『東京都立呪術高等専門学校』を単行本化し、単巻では異例のヒットとなった「0巻」。その映画化作品にして、『呪術廻戦』初の劇場版ということで、ファンの期待も最高潮でした。 『劇場版 呪術廻戦 0』は百鬼夜行の決行日と同日である12月24日に公開されました。原作ファンも絶対に納得できる最高の出来になっているので、ぜひ乙骨たちの活躍を見届けてください。