「刀鍛冶の里編」ネタバレあらすじ解説!最終回の感想を紹介【鬼滅の刃】
タップできる目次
- 「刀鍛冶の里編」(かたなかじのさとへん)簡単なあらすじ
- 【ネタバレ①】炭治郎は刀鍛冶の里へ(12巻)
- 【ネタバレ②】半天狗v.s.炭治郎/禰豆子/玄弥/甘露寺(12巻~14巻)
- 【ネタバレ③】玉壺v.s.時透無一郎(13巻~14巻)
- 【ネタバレ④最終回】禰豆子が太陽を克服?無惨が動き出す(15巻)
- 【最終回感想】みんなの声
- 【ネタバレ】「刀鍛冶の里編」生存/死亡キャラ一覧
- 「刀鍛冶の里編」主要登場人物紹介
- 「刀鍛冶の里編」の見どころは?
- 「刀鍛冶の里編」名言・名シーン解説
- 「刀鍛冶の里編」読者の感想・評価
- 「刀鍛冶の里編」のアニメは何話構成?
- 「刀鍛冶の里編」主題歌はMAN WITH A MISSION×milet
- 「刀鍛冶の里編」の次は何編?
- 見ごたえたっぷりの「刀鍛冶の里編」から目が離せない!
「刀鍛冶の里編」(かたなかじのさとへん)簡単なあらすじ
「上弦の陸」妓夫太郎・堕姫との戦いに辛くも勝利し、生き残った炭治郎。2ヶ月の療養の末、体力も戻りつあった炭治郎でしたが、肝心の刀が一向に届きません。 それもそのはず、何度も戦いの中で刀を破損させてきた炭治郎は、担当の刀鍛冶である鋼鐵塚の怒りを買ってしまっていたのです。 刀の代わりに呪いの言葉が込められた手紙が届くばかりで、一向に埒が明きません。そこで炭治郎は刀鍛冶の者たちが住む里に、直接赴くことにします。 しかし、たどり着いた刀鍛冶の里で出会った「恋柱」甘露寺蜜璃、「霞柱」時透無一郎、不死川玄弥らと共に、里を襲撃する上弦との戦いを余儀なくされることになるのです。 戦いの中で更に力を増す炭治郎、そして禰豆子の体にも変化が表れて……?
【ネタバレ①】炭治郎は刀鍛冶の里へ(12巻)
巻・話数 | 12巻98話~ |
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舞台は刀鍛冶の里へ……
遊郭編における堕姫・妓夫太郎との戦いで、刃こぼれしてしまった炭治郎の日輪刀。彼はその刀を修理してもらうために刀鍛冶である鋼鐵塚蛍に送りますが、返ってきたのは彼からの恨みつらみが書かれた手紙だけでした。 その状況に危機感を覚えた炭治郎は、隠たちの協力のもと直接刀鍛冶の里へと向かうことになりました。鬼たちの襲撃を避けるために完全に場所を隠されている刀鍛冶の里に、目隠し・耳栓・鼻栓をつけて向かった炭治郎。 数々の隠の背中を転々としながら、彼はついに刀鍛冶の里へと初めて足を踏み入れます。刀鍛冶の里には炭治郎だけでなく、同時期に恋柱・甘露寺蜜璃と鬼殺隊の同期である不死川玄弥も訪れていて……。
鬼舞辻無惨による上弦会議
その頃、上弦の陸である妓夫太郎と堕姫が炭治郎たちに破れたことを受け、上弦の鬼たちはおよそ100年以上ぶりに鬼舞辻無惨から招集されます。上弦の月が欠けた上に、いまだに産屋敷一族を葬れないことに対して怒りに燃える鬼舞辻。 そんな彼の様子を見て玉壺は新たな情報を鬼舞辻に伝えようとしますが、神経を逆なでしてしまいます。怒り狂う鬼舞辻はそこで「情報が確定したら」半天狗とともに刀鍛冶の里へ向かうように告げ、姿を消すのでした。
刀鍛冶の里はなぜバレた?
鬼退治の重要拠点として幹部以外その場所を知らない刀鍛冶の里がなぜ玉壺らにバレたのでしょうか。 場所の特定といえば鳴女の血鬼術ですが、立場上あえて無惨より先に玉壺へ教えるとは思えません。そうなるとやはり玉壺自身が発見したと考えられます。血鬼術・壺間の移動で刀鍛冶の里を発見、もしくは送迎係の隠(かくし)を発見して後を追ったなどの説が有力ではないでしょうか。
縁壱零式が登場!炭治郎の成長
巻・話数 | 12巻・102話~ |
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刀鍛冶の里を訪れた炭治郎は、甘露寺から「強くなるための秘密の武器」に関する情報を耳にします。炭治郎が翌朝その秘密の武器を探すために出かけると、そこには何やら険悪な雰囲気の霞柱・時透無一郎と刀鍛冶・小鉄の姿が。 何やら「鍵を渡す・渡さない」で揉めている彼らの仲裁に入った炭治郎でしたが、無一郎の圧倒的な力の前に気絶させられてしまいます。炭治郎が目を覚ますと、鍵はすでに無一郎にとられた後でした。 無一郎が奪っていった鍵は、戦闘訓練に利用できる絡繰人形・縁壱零式のもの。なんと108もの動きができる縁壱零式ですが老朽化が進んでいて、使いすぎると今にも壊れそうな状態です。 無一郎との修行の後もなんとか原型を保った縁壱零式を使い、今度は炭治郎が修行を始めることになるのでした。
甘露寺や時透など魅力的なキャラが沢山登場!炭治郎も大きく成長する大好きなエピソードです。
【ネタバレ②】半天狗v.s.炭治郎/禰豆子/玄弥/甘露寺(12巻~14巻)
巻・話数 | 12巻・106話~ |
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半天狗の分裂能力に翻弄される3人
無一郎と炭治郎が話しているところに、突如気配を消して現れた上弦の鬼・半天狗。瞬時に反応した無一郎が首を斬ったかのように思えましたが、なんと半天狗は分裂してより強力になってしまいます。さらに無一郎は半天狗の力で、遠くに吹き飛ばされてしまうのでした。 危機一髪の状態に陥った炭治郎と竈門禰豆子ですが、そんな彼らの元に玄弥が助太刀に訪れます。玄弥が分裂した半天狗を仕留めようとする一方で、首を斬られることでどんどん分裂し若くなる半天狗。分裂した個体はそれぞれ能力が異なり、炭治郎・禰豆子・玄弥は翻弄されます。 そんな中半天狗の分身に、槍で身体を貫かれてしまった玄弥。瀕死状態になったかのように見えた彼でしたが、復活したのちに戦局がわずかに動き始めます。
甘露寺の合流で戦局が変わり……
巻・話数 | 13巻・112話~ |
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再び炭治郎・禰豆子・玄弥の3人は合流し、分裂した半天狗たちと死闘を繰り広げます。しかし鬼たちの圧倒的な力の前に、彼らは意識を失ってしまうのでした。 そんな中刀鍛冶の里を救うため、甘露寺が里を訪れます。甘露寺は里の者たちを襲う鬼たちを次々と倒しながら、ようやく炭治郎たちの元へ到着。意識が戻った後も苦戦を強いられていた炭治郎は、禰豆子の血鬼術を使いながらなんとか3体の首を落とすことに成功するのでした。 その後ようやく本体である5体目に迫ることができた炭治郎たちでしたが、そこに3体の鬼が合体した6体目の鬼が襲いかかります。間一髪のところで現れた甘露寺は鬼との戦いの中で覚醒し、6体目を圧倒。その隙に炭治郎は本体を切り、ついに鬼を倒すことに成功しました。
玄弥の過去
巻・話数 | 13巻・115話~ |
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炭治郎・禰豆子と離れ、1人で5体目の半天狗を追っていた玄弥。彼は5体目を見つけますが、油断した隙に半天狗の1体にやられかけてしまいます。そこで彼が思い起こした過去は、あまりにも悲しいものでした。 玄弥は身体の小さな母、そして実弥を含む兄弟たちとともに暮らしていました。ある日帰りの遅い母と兄・実弥を玄弥たちが家で待っていると、突如そこに現れた“何か”。助けに入った実弥を追って玄弥が家の外に出ると、彼の視界に飛び込んだのは血塗れの母と実弥の姿でした。 混乱した玄弥は同じく辛い思いをしながらも家族のために鬼と化した母を手に掛けた実弥に対し、「人殺し」と罵倒してしまいます。その時のことをずっと後悔し続けている玄弥は、謝るために実弥の後を追って鬼殺隊に入隊したのです。
甘露寺の過去
巻・話数 | 14巻・123話~ |
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半天狗との戦闘中には、甘露寺の過去も明かされます。 特殊な体質を持って生まれた甘露寺は見た目は細いですが、なんと常人の8倍もの筋肉の密度を誇ります。さらに食欲も旺盛で、相撲取り3人より多く食べたという逸話も。そんな彼女はある日、髪の色を含む普通の人とは違う部分を理由に、お見合いを破談にされてしまうのでした。 それ以来自分を押し殺して生活をするようになった甘露寺でしたが、次第にその生き方に疑問を持つように。そんな中入隊した鬼殺隊で、甘露寺は初めてそのままの自分を認めて貰えることになります。
各キャラに壮絶なドラマがあり、それを知るたびに胸が締め付けられてしまいます。
【ネタバレ③】玉壺v.s.時透無一郎(13巻~14巻)
巻・話数 | 13巻・111話~ |
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無一郎と小鉄が玉壺に遭遇
半天狗に吹き飛ばされた無一郎は、その先で鬼に襲われている小鉄を間一髪のところで救います。その後鉄穴森も無一郎たちの元に合流し、 彼らは鋼鐵塚の元へ刀を取りにいくことに。 しかし道中で彼らの前に、もう1人の上弦の鬼である玉壺が立ちはだかります。すぐに襲いかかってくるかと思いきや、自分の壺から無惨な姿になった刀鍛冶たちの遺体を出した玉壺。その姿に激怒した無一郎は彼に斬りかかりますが、毒針を刺されたのちに水の壺に閉じ込められてしまいます。
小鉄の機転で形勢逆転して……
少しずつ空気が薄くなっていく壺の中で、無一郎はなんとかして外に出ようと呼吸を使いますが、壺は一向に壊れません。彼が意識を失いかけた時に現れたのは、刀鍛冶の小鉄。彼は鬼に攻撃されながらも自分を犠牲にし、壺の中の無一郎に空気を送り込みます。 小鉄の想いと空気を受け取った無一郎は再度霞の呼吸を繰り出し、壺を破壊することに成功。無一郎は小鉄に言われた通り、鋼鐵塚の元に向かいます。鋼鐵塚に襲いかかる玉壺を退けた無一郎は、次々と繰り出される玉壺の技を交わしながらついに彼を追い詰めます。 無一郎に煽られ怒り狂い、ついに真の姿を現した玉壺。これまでよりも強力な攻撃を無一郎に放ちますが、無一郎の方が一枚上手です。彼は痣を発現させたことで手にした新たな型を使い、玉壺を上回るスピード感を武器にとうとう玉壺の首を落とすことに成功するのでした。
無一郎の過去
巻・話数 | 14巻・118話~ |
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息も絶え絶えな小鉄を前にして、無一郎はようやく過去の記憶を取り戻します。かつて両親を亡くした無一郎の唯一の身内は、双子の兄である時透有一郎のみ。無一郎は彼と2人で暮らしていましたが、彼は無一郎に向かっていつもきつい言葉をかけていました。 息苦しい中なんとか暮らしていた無一郎でしたが、ある日彼らの家を産屋敷あまねが訪ねてきます。実は無一郎たちは日の呼吸の使い手である剣士の子孫で、それを知ったあまねは彼らを鬼殺隊に引き入れるために彼らの元を訪れたのでした。 そんなある晩、寝ている2人のもとに鬼が現れます。有一郎に致命傷を与えた鬼に激怒し、無我夢中で鬼を瀕死の状態まで追い詰めまた無一郎。その後鬼は日の出とともに消滅しますが、有一郎も無一郎に謝りながらそのまま息を引き取ったのです。
上弦の鬼と柱の戦いは迫力満点!過去の物語も相まって、一気に時透君が好きになっちゃいました。
【ネタバレ④最終回】禰豆子が太陽を克服?無惨が動き出す(15巻)
巻・話数 | 15巻・126話 |
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炭治郎が半天狗にとどめを刺しに行こうとしたところで運悪く太陽の光が現れ、身体が燃え始めた禰豆子。その姿を見た炭治郎は禰豆子を助けようとしますが、禰豆子は彼を半天狗のもとへ蹴り飛ばします。妹の想いを受けた炭治郎は、苦しみながらも半天狗を打ち倒すことに成功。 半天狗を倒した炭治郎が禰豆子がいたところを見ると、なんとそこには太陽を克服した禰豆子の姿が。平然と太陽の下を歩く禰豆子は、動揺する炭治郎に向かって初めて「おはよう」と声をかけるのでした。何がきっかけで禰豆子がそうなったのかは分かりませんが、珠世もそうなることを予想していたようです。 しかし禰豆子が太陽を克服したことを聞きつけた無惨が、何やら影で動き始め……。
鬼舞辻無惨の目的
いくら鬼舞辻無惨でも鬼なので、太陽の下では無力です。そのために彼は太陽を克服することを切望し、千年以上もの間仲間を増やし続けてきました。しかし十二鬼月でも太陽に打ち勝てる者はおらず、ついに太陽を克服した最初の鬼が皮肉にも禰豆子だったのです。 鬼舞辻を鬼にしたのは平安時代の善良な医者で、彼が作った薬を服用したことでいつの間にか強靭な肉体を手に入れていれました。それからというもの彼は太陽を克服するための「青い彼岸花」を探し続けますが、一向に見つかりません。 そんな中禰豆子の話を聞いた無惨は、彼女を取り込むことを目論みます。(続きは無限城編)
みんなで力を合わせた最終決戦は見どころ満載!禰豆子の生存シーンも胸アツです。
【最終回感想】みんなの声
最終章への入り口として上弦の鬼たちとの激戦を描いた「刀鍛冶の里」編。劇的な幕切れで終わった最終回には感動の声が多く集まっています。皆さんもご自身の感想を思い浮かべながら、みんなの声をチェックしてみてください。
炭治郎たちと半天狗の戦いはスリル満点!ハラハラしながら見入ってしまいました。
禰豆子が自分を犠牲にしたシーンに思わず涙。兄妹の絆を感じられるエピソードでした。
【ネタバレ】「刀鍛冶の里編」生存/死亡キャラ一覧
竈門炭治郎 | 生存 |
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竈門禰豆子 | 生存 |
鋼鐡塚蛍 | 生存 |
小鉄 | 生存 |
不死川玄弥 | 生存 |
時透無一郎 | 生存 |
甘露寺蜜璃 | 生存 |
「上弦の肆」半天狗 | 死亡 |
「上弦の伍」玉壺 | 死亡 |
無限列車編では煉獄杏寿郎が死亡、遊郭編では宇髄天元が片腕を失い引退と毎シリーズ仲間との別れがありました。「刀鍛冶の里編」でも柱の誰かがいなくなるのではという心配もありましたが、鬼以外は全員生還。無一郎が玉壺の血鬼術に囚われた時は読者にも緊張が走りましたよね。
「刀鍛冶の里編」主要登場人物紹介
- 竈門炭治郎
- 竈門禰豆子
- 鋼鐡塚蛍
- 小鉄
- 不死川玄弥
- 時透無一郎
- 甘露寺蜜璃
- 「上弦の肆」半天狗
- 「上弦の伍」玉壺
「霞柱」時透無一郎(ときとうむいちろう)
階級 | 霞柱 |
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声優 | 河西健吾 |
時透無一郎は霞の呼吸を極めた「霧柱」です。「柱」の剣士の中では最年少の14歳で小柄ながら、刀を持ち始めて2ヶ月で「柱」に昇り詰めました。その才能は「音柱」 宇髄天弦も認めるところです。 緊迫した柱合会議中も無関係な事を考えており、非常にマイペースな性格をしています。その理由としては「すぐに忘れるから」と語っており、記憶障害を患っていることが窺えます。 周囲への関心のなさは、自身の中に記憶を蓄積出来ないことへの不安から来ているのでしょう。 また非常に合理主義な面も持っており、炭治郎からは「正論だけど配慮に欠けていて残酷」と言われる場面もありました。 そんな彼も当主である産屋敷のことになると感情を見せる場面もあり、非常に慕っていることが分かります。
「恋柱」甘露寺蜜璃(かんろじみつり)
階級 | 恋柱 |
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声優 | 花澤香菜 |
甘露寺蜜璃は、恋の呼吸を極めた「恋柱」です。その呼吸法からも分かる通り、非常に惚れっぽい性格をしている、乙女チックな感性を持っています。 鬼殺隊に入った理由も「添い遂げる殿方を見つけるため」と、殺伐とした世界観で1人婚活のために鬼を殺すことを決めた、ただ1人の隊士です。 その性格も相まって、対人関係にやや難のある「柱」の中では社交的な存在で、殺伐とした場を和ませる彼女の存在に、多くのものが救われています。 しかし脳内がお花畑で出来ているのかと言われるとそうでもなく、「私、いたずらに人を傷つける奴にキュンとしないの」と芯の通った正義感も持ち合わせているようです。
不死川玄弥(しなずがわげんや)
声優 | 岡本信彦 |
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不死川玄弥は、「風柱」である不死川実弥の実の弟です。また炭治郎、カナヲ、善逸と同じ最終選別を生き残った同期でもあります。 鬼殺隊の隊士でありながら、「全集中の呼吸法」が使用できず、剣術も得意ではないという、致命的な欠点を抱えています。その能力不足を補う代わりに、玄弥は「鬼喰い」という能力を持ち合わせています。 玄弥は特殊な消化器官を持ち合わせているため、鬼の血肉を喰らうことで、一時的に鬼の能力を使用することが可能になるのです。 初登場時はその能力不足と、早く柱になりたいという焦りからか、非常に攻撃的な性格をしていました。その攻撃性と、鬼化の影響で、炭治郎の首を絞めてしまう場面も見られます。
「上弦の肆」半天狗(はんてんぐ)
階級 | 上弦の肆 |
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声優 | 古川登志夫 梅原裕一郎(積怒) 石川界人(可楽) 武内駿輔(空喜) 斉藤壮馬(哀絶) 山寺宏一(憎珀天) |
半天狗は十二鬼月の一角「上弦の肆」を担う鬼です。弱々しい老人の見た目をした鬼であり、とても上弦の鬼とは思えない風貌をしています。 しかしその恐ろしさは彼の血鬼術「分裂能力」にあるのです。頸を切られることで発動し、若い頃の半天狗と思われる分裂体を生み出します。 半天狗の喜怒哀楽4つの感情に対応した4体の分身は、それぞれ音波、電撃、三又槍、団扇を用いた攻撃を行ってきます。また必要とあれば、4体が合体した「憎珀天」と呼ばれる形態も持っています。 性格は「なぜ弱くて可哀想な自分が虐められるのか」「自分は悪くない」という他責的考えを持っており、無惨に並び「全く同情できない敵キャラの1人」に数える人も、多いのではないでしょうか?
「上弦の伍」玉壺(ぎょっこ)
階級 | 上弦の伍 |
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声優 | 鳥海浩輔 |
玉壺は半天狗と同じく、十二鬼月の一角「上弦の伍」を担う鬼です。上弦の中では唯一人外の姿をしており、壺の中から本体が出てくるという、ホラー版ランプの魔人のような見た目をしております。 芸術と称し、人間の死体を壺に飾り立て作品を生み出す、作中屈指の下衆です。また自身の作品を認められないことを許さず、自身より優れた芸術家を認めない、自己中心的な性格をしています。 しかしその能力は非常に強力で、自身が作った壺と壺を移動する能力を持っています。またその壺を用いて、化物や水牢を生み出すことが可能です。 また脱皮をすることで真の姿になることが可能で、その体は金剛石よりも強く硬いと述べています。更にその掌で触れたものを全て鮮魚にしてしまうという、恐ろしい能力も持ち合わせています。
鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)
声優 | 関俊彦 |
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鬼舞辻無惨は鬼のトップです。上弦会議では有力な情報を得たという玉壺に対して「確定していない情報を嬉々と話すな」と言い放ち、頸をもぎ取るパワハラ会議を披露しています。 127話では禰豆子が太陽を克服したと知り「あの娘を喰って取り込めば私も太陽を克服できる!!」と1000年追いかけた夢の実現が近づき興奮する姿も見せました。
「刀鍛冶の里編」の見どころは?
それぞれの過去
「刀鍛冶の里編」における見どころの1つとして、これまで謎に包まれていた甘露寺蜜璃・時透無一郎・不死川玄弥の過去が明らかになるところが挙げられます。それぞれが壮絶な過去を抱えており、現在の性格が形作られた理由が分かりますよ。特に無一郎と玄弥の過去には、思わず胸が締め付けられます。 彼女たちの過去をより深く知ることで、もっとキャラクターが好きになること間違いなしです!
禰豆子の変化
他の鬼とは違い、炭治郎やその他の仲間たちを襲うことはなかった禰豆子。しかし太陽の下を歩けないところは、他の鬼と同じでした。しかしなんと彼女は「刀鍛冶の里編」でついに太陽の光を克服!昼間でもこれまでのように炭治郎が背負う箱に入ることなく、彼と肩を並べて歩けるようになったのです。 それだけでも驚きなのですが、禰豆子はなんと簡単な言葉であれば話せるようになりました。このように本編では、禰豆子のさまざまな変化を目の当たりにできるところも見どころの1つです!
「刀鍛冶の里編」名言・名シーン解説
「邪魔になるからさっさと逃げてくれない?」
巻・話数 | 13巻・107話 |
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いつもふわふわしていて、他人に無関心なのが特徴でもあった無一郎。しかし彼は炭治郎と接するうち少しずつ変わっていきます。 単行本13巻の107話で小鉄が襲われているのを見た無一郎ははじめ、「助ける優先順位は低い」と判断して見捨てようとしました。しかしその瞬間に炭治郎の顔と言葉が思い浮かび、彼は小鉄を追いかける鬼を斬り捨てます。 そして転んでしまった小鉄を守るように立ち、上記のセリフを発するのです。言葉だけ見ると冷たく感じてしまいますが、無一郎の大きな成長がうかがえる一言でした。
「人間の頃の儂か?これは……」
巻・話数 | 15巻・126話 |
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単行本15巻の126話に出てきた半天狗のモノローグ。その背後には彼の人間時代のようすが断片的に描かれていました。 目が見えないふりをして盗みや殺人を繰り返し、告発を試みた者を口封じのために殺し、打ち首になりそうだったところを無惨に鬼化させられ……という過去で、どうしようもない人間時代を過ごしていたことがわかります。 鬼の中には過去を知ると思わず同情してしまうような境遇にある者もいますが、半天狗の場合そんな余地はこれっぽっちもありません。炭治郎が仕留めることができてほんとうによかったです……。
「お お おはよう」
巻・話数 | 15巻・127話 |
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半天狗との戦いで炭治郎は勝利をおさめましたが、禰豆子はそのなかで日の光に焼かれてしまいました。しかし普通であればそのまま消滅してしまうはずだった彼女は、なんと太陽を克服して普通に光の中を歩いていたのです。 妹を失ったと絶望して涙を流していた炭治郎は、信じられない光景を目の当たりにして固まります。そんな兄に微笑みかけながら、禰豆子はたどたどしい口調で「おはよう」とあいさつをするのでした。 光に照らされた彼女の笑顔は神々しくすらあり、作中屈指の名シーンといっても過言ではないでしょう。見ているこちらも炭治郎につられて泣いてしまいます。
「刀鍛冶の里編」読者の感想・評価
全体のストーリーにも大きく関わる出来事がちらほら起きて『鬼滅の刃』の転換編っていう感じもする本編。鬼たちも動き出すし、禰豆子と炭治郎の動きも変わってきて、本編読破後から最終章に向けてワクワクしました。ちょっとした恋愛要素も含まれていて、今までの本作とちょっと違った雰囲気で楽しめました!
お馴染みの善逸や伊之助が出ないため、他の編より退屈かな?と思っていたら、全然そんなことはなかったです!ずっと戦闘が続きっぱなしで柱も鬼も今までにない強さで楽しめました!特に半天狗の回想の見開きが秀逸!!
「刀鍛冶の里編」のアニメは何話構成?
「刀鍛冶の里編」のアニメ放送は、2023年4月9日から開始しています。第1話からネットでは大きな反響を呼びました。
漫画『鬼滅の刃』で、「刀鍛冶の里編」は12巻100話から15巻127話の3冊分に収録されています。「遊郭編」も約3冊分の長さだったことから、「刀鍛冶の里編」は「遊郭編」と同じくアニメ18話程で構成されるのではないでしょうか。 「刀鍛冶の里編」の後の「柱稽古編」も収録されるとしたら25話前後になるかもしれませんね。
「刀鍛冶の里編」主題歌はMAN WITH A MISSION×milet
「刀鍛冶の里編」の主題歌は、OPもEDもMAN WITH A MISSIONとmiletのコラボ曲です。OPは「絆ノ奇跡」、EDは「コイコガレ」となっています。 どちらもかっこよさと凛とした美しさを兼ね備えた楽曲で、『鬼滅の刃』の世界観にぴったりです。歌詞も「刀鍛冶の里編」を思わせる内容で、特に「コイコガレ」はタイトルに「コイ」が入っていることもあり、どうしても恋柱・甘露寺を連想してしまいます。 映像や演出にもぐっとくる要素が盛り込まれているので、ぜひアニメ本編とともに楽しんでみてください!
「刀鍛冶の里編」の次は何編?
「刀鍛冶の里編」の次は「柱稽古編」!
巻・話数 | 15巻130話~16巻136話 |
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「刀鍛冶の里編」に続くのは15、16巻に収録されている「柱稽古編」です。柱稽古とはいわゆる合同強化訓練のことで、柱たちが隊士たちを全力で鍛えます。 基礎トレーニング、柔軟、高速移動訓練など、それぞれの柱の個性がよく出た激しい訓練が見どころのひとつ。コミカルなシーンも多く、ほっと一息つけるようなエピソードです。しかしこの後にはクライマックスにあたる「無限城編」へと突入することに……!
見ごたえたっぷりの「刀鍛冶の里編」から目が離せない!
本記事では、『鬼滅の刃』の中でも人気の高い長編「刀鍛冶の里編」についてネタバレありで詳しく紹介してきました。 深い人間ドラマや迫力満点のアクションシーンが盛りだくさんで、アニメで動きが加わるとさらに見ごたえたっぷりです!これを機会に原作を見返しつつ、アニメとあわせて楽しんでみてはいかがでしょうか。