『東京卍リベンジャーズ』ネタバレまとめ！最終回278話の結末まで全巻あらすじ解説

中学時代の恋人だったヒナの死と、自身の死をきっかけに発動したタイムリープ能力を用い、ヒナを救う為奔走した武道。 その甲斐もあって、ヒナが生存する未来を掴むことに成功します。しかしその幸せな未来に、大切な仲間であるマイキーがいませんでした。それをよしとしなかった武道は、再びタイムリープすることを決意。 高校生の時代からやり直すこととなった武道は、2代目東京卍會を立ち上げ、マイキー率いる関東卍會との抗争へと乗り出します。 熾烈な抗争となりましたが、マイキーと武道のタイマンの末武道が死亡してしまいます。しかし死の瞬間武道がタイムリープ能力をマイキーに譲ったことで、今度は小学生の頃から世界線をやり直すこととなるのです。

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東卍解散から11年後、2017年7月3日。式場の控え室で1人緊張する武道に、マイキーが「オマエとももう無茶は出来なくなっちまうなぁ！」と名残惜しそうに声をかけます。 ギリギリになって千冬も会場へ到着し、「武道・マイキーでの最後のリベンジ」によってそれぞれの幸せを掴み取った馴染みたちが揃いました。そして、誓いのキスを交わした武道とヒナに仲間が駆け寄り、宙を舞うブーケと共に物語は幕を閉じるのでした。 278話で完結を迎えた『東京卍リベンジャーズ』。その内容は読者の間で賛否が大きく分かれましたが、サブタイトル「Revengers」は堂々のタイトル回収といえるでしょう。

最終回の世界線は武道が千冬達と出会う前、小学生の頃からマイキーと2人でやり直した世界線となっています。 そのためマイキーと武道以外には、最初の世界線の記憶は残っていません。直人がオカルト雑誌の記者になっていることがいい例でしょう。 しかし千冬にはどうやら以前の記憶が残っているようです。はっきりと残っているわけではありませんが、「オレは知っているんだ、この幸せが当たり前じゃないことを……」と言いながら、武道の背中を回想しています。 たとえ世界が変わっても、心に刻んだ相棒の姿は消えることはなかったようです。

花婿姿で緊張する武道と同じ部屋には、穏やかな顔のマイキーがいます。今度は2人で始めたリベンジで、幸せな未来を掴むことに成功したのです。 もちろんドラケンも生きており、エマとの間には子供を授かっているようでした。半間や春千夜、稀咲やイザナのような敵だった面々も馴染み、全員が好きに人生を楽しんでいます。そしてついに唇を合わせ結ばれた武道とヒナ。 満面の笑みで祝福する仲間に向かって、武道は清々しい顔でお礼を言うのでした。

以下では2章において特に重要な要素、「2章の黒幕の正体」と「マイキー闇落ちの原因」についてサクッと解説していきます！物語終盤の展開の復習にぜひ役立ててみてくださいね。

物語終盤で、マイキーの「黒い衝動」がタイムリープによって生み出された「呪い」だということが明らかになります。そしてそれに深く関わっていたのは、なんとマイキーの兄である佐野真一郎だったのです。 実は真一郎は武道の前のタイムリーパーで、最初の世界線で事故に遭った弟を救うため、タイムリーパーを殺してその能力を奪った過去がありました。その代償として真一郎は命を落とし、マイキーも「黒い衝動」という呪いを受けることになってしまったのです。

すでに説明した通り、マイキーの「黒い衝動」は真一郎によって生み出されたものです。しかしマイキーは真一郎と妹のエマ、幼馴染の場地圭介という大切な存在がいるあいだは、その衝動を抑えることができていました。 それゆえ彼らが全員命を落としてしまうと、マイキーは衝動に支配されてしまいます。すべてのストッパーが失われてはじめて、マイキーは呪いに負けて完全に闇落ちしてしまうというわけです。

マイキーは自身のチーム「トップオブマンジ」を持つバイクレーサー(本誌ではオートレーサーでしたが単行本で修正されました)に。チームのメカニックを務めるのはドラケンです。 スポンサーはココが会長、稀咲が副会長を務める「TK＆KOグループ」。2人は「オマエらしこたま儲けてんだろ？」と大損の元凶であるマイキーに笑顔で言われると、やれやれといった表情で13年来の腐れ縁を感じさせます。

千冬はペットショップ「XJ(ペケジェー)ランド」の社長となって、いわく「使えない偉そうなダメ社員」である場地と一虎を雇っています。場地は獣医を目指し長年浪人中とのこと。 ほかの主要メンバーについては9回目のタイムリープ後のパーちんの結婚式のときと同じ未来となっています。

イザナはNPO法人「TENJIKU」の理事となり孤児のための活動をしています。TK＆KOグループの寄付に助けられているらしく「オマエらはもっと稼ぎゃあいんだよ」とイザナが2人に声をかけるシーンも。天竺四天王だった鶴蝶・ムーチョ・モッチー・斑目は同法人でボランティア活動をしているとのこと。 おなじく幹部だった灰谷兄弟はクラブ経営者になり、相変わらず一緒に過ごしています。

一同が有名人だと騒いで迎えた明司兄妹(三途春千夜と瓦城千咒)は美人兄妹YouTuberとしてバズっており、2人の兄の明司武臣は自称プロデューサーとして2人の稼ぎを浪費しているとか。 イヌピーこと乾青宗は初代黒龍総長・佐野真一郎が経営するバイク店「S.Sモーターズ」で働き、ワカ(今牛若狭)とベンケイ(荒師慶三)は「五条ジム」を経営しています。

主要キャラ以外のその後はこちら！

完結を迎えた東リベですが、本編で回収されなかった伏線が幾つかありましたね。そこでここからはそんな「あれってどういうことだったの？」って疑問を、考察を交えながら紹介していきます！

作中で武道は直人をトリガーとすることで、タイムリープを引き起こし過去と未来を行き来していました。しかし最初のタイムリープは、誰とも握手せず引き起こされています。 これに関しては原作271話の真一郎のタイムリープシーンを見返すとわかります。真一郎はマイキーを救えなかった苦しさから、自ら川へと身を投げました。 そして目を覚ますと亡くなったはずのマイキーが目の前に。どうやら最初のタイムリープはトリガーを必要とせず、能力者の死を持って発動していたと考えられます。 よって武道の最初のタイムリープは、武道が電車に轢かれ死んだことで発動したと考えられます。

単行本23巻番外編に、半間修三の過去や関東事変後の様子が描かれています。関東事変後、半間は天竺の幹部として追われることとなり、逃亡生活をしていました。 そして関東事変から時は流れ、2008年6月に稀咲の墓参りにやってきます。生前に交わした「死んだら何故稀咲に付き従っていたのか」という約束を果たすために。 そして「語り明かそうか、“死神と道化”について」と、稀咲の墓前でつぶやき番外編は幕を閉じます。 ここの死神と道化は「歌舞伎町の死神」と呼ばれた半間そして、自身を「道化」と評した稀咲のことを指していると考えられます。 そして彼らが語り合ったことは、作品内で語られることはありませんでした。しかし筆者としては、この2人の会話は2人だけの秘密にしておくほうがロマンを感じます。

ヒナを救うことに成功した最初の世界線で、武道はマイキーに会うために探りを入れます。 その際タケミチを監視する男の姿が201話に描かれていました。この直後、ボーリング場でタケミチの前に姿を表す三途春千代かと思われますが、作中で明言はされませんでした。 筆者としては春千代で間違いないかと思いますが、梵天の別メンバーの可能性もあります。梵天に探りを入れる武道の存在に気づいたことで平のメンバーを張り込みさせており、後に春千代とマイキーに伝えたという可能性もあります。

作中でタイムリープ能力はタイムリープの能力は、ホームレス→佐野真一郎→花垣武道→佐野万次郎と引き継がれていきました。 そしてホームレスも能力の原点ということではなく、前の能力者を殺して手に入れたようです。このことからもタイムリープ能力は、ずっと前から存在している代物であると推察できます。 そしてそれだけ歴史ある能力なら、誰か別の人物もこの能力を保有しているのでは？と考えられます。 また稀咲やあっくんが「武道はタイムリーパーなのでは？」とすぐに行き着いた様子からも、あの世界では度々話題になる現象であるとも考えられます。よって他にもあの世界にタイムリープできる存在がいても、不思議ではありません。

主人公・花垣武道(はながきたけみち)は、26歳の冴えないフリーター。中学時代は不良だった彼は、当時付き合っていた彼女・橘日向(たちばなひなた)が暴力団の抗争に巻き込まれて死亡したことをニュースで知ります。 その後、武道はバイトの帰り道に何者かに背中を押され、電車のホームから突き落とされます。轢死を覚悟した瞬間、なんと彼は12年前の今日、不良だった中学2年生の時代にタイムリープしていたのです。 不良として過去を追体験していた武道は、偶然にも日向の弟・直人(なおと)と出会います。彼は直人に「12年後の日向が危ない」と伝えて握手を交わし、未来を託しました。 再び現代の2017年に戻ってきた武道。そこには直人の姿があり、日向がやはり殺害されてしまったことを知るのです。 直人と握手するとタイムリープできることに気付いた彼は、なんとしても日向を救うために、再び過去へ戻ることを決意。日向殺害の原因となった不良集団の頂点にまで登ることで、不幸な未来を回避するべく、武道の奮闘劇が始まります。

ドラケンこと龍宮寺堅(りゅうぐうじけん)の死が、マイキーこと佐野万次郎(さのまんじろう)を変えてしまった可能性を知った武道は、ドラケンの死因となった東卍の内部抗争を止めるべく過去に戻ります。 ところが同じタイミングで、東卍と愛美愛主(メビウス)の抗争も勃発。その中で愛美愛主に恨みのあるパーちんこと林田が愛美愛主の総長を刺してしまいます。パーちんの処遇を巡りドラケンとマイキーは対立し、内部抗争寸前という状況に。 武道は2人を仲直りさせ、内部抗争を未然に防ぐことに成功。ところが裏で稀咲鉄太(きさきてった)が糸を引いたことで、東卍と愛美愛主の「8・3抗争」が発生。最中にドラケンは刺されてしまうものの、武道が救出して一命を取り留めます。 ドラケン死亡を回避したことで、日向の死も回避されたかのように見えました。ところが日向は最終的に東卍によって殺されてしまい、ドラケンは稀咲の罠によって死刑囚に。ドラケンの死を防ぐだけでは未来は良くならなかったのです。

血のハロウィンでマイキーが羽宮一虎(はねみやかずとら)を殺害したことがきっかけで、マイキーが稀咲の手に落ちたと考えた武道。これを阻止するために、その引き金となる一虎による場地圭介(ばじけいすけ)殺害を防ぐべく、武道は再びタイムリープします。 タイムリープ後の東卍集会で、稀咲は参番隊隊長に任命され、同時に創立メンバーで壱番隊隊長だった場地が東卍脱退と芭流覇羅(バルハラ)加入を宣言。実は場地は稀咲が怪しいと睨んでいて、東卍のために芭流覇羅へ潜入して内情を探ろうとしていたのです。 芭流覇羅No.3の一虎はマイキーの幼馴染であり、彼の兄を殺してしまった過去をこじらせ、マイキーを殺そうとしていました。裏で彼を扇動していたのは、東卍乗っ取りを企てている稀咲です。

武道の必死の説得もむなしく東卍vs芭流覇羅の血のハロウィンが勃発。元の過去と同様に一虎が場地を刺し、場地は重傷に。場地はここで自分が一虎に殺されたら、今度はマイキーが一虎を殺してしまうと悟り、一虎に殺される前に仲間の大切さを説いて自ら自決します。 暴走したマイキーは武道が身体を張って制し、マイキーによる一虎殺害は回避されました。一虎は逮捕され、最後は東卍が勝利。半間修二(はんましゅうじ)率いる芭流覇羅が東卍に下る結末になります。 血のハロウィンは稀咲が描いたシナリオでした。手駒である半間を東卍に引き入れ、ある程度マイキーの信頼を勝ち得たため、稀咲にとっては概ね満足する結果に。 その後の現代では武道は東卍幹部になっていましたが、組織の巨悪化は阻止できていませんでした。

血のハロウィン編で死亡したのは、東卍創設メンバーの場地圭介です。彼は過去で亡くなったため死亡確定となり、現代ではヒナや東卍メンバーが複数死亡していました。

自身が幹部となった現代の東卍では元黒龍(ブラックドラゴン)のメンバーが幹部として幅を利かせていました。相変わらず日向が死ぬ結末を回避できず、武道は再び過去へ。 そこで武道は東卍弐番隊副隊長の柴八戒(しばはっかい)とその姉・柚葉(ゆずは)と出会います。現代で会った11代目黒龍総長の八戒とまるで雰囲気が違うことに驚いた武道は、彼の兄・大寿(たいじゅ)が10代目総長であること、八戒は日常的に兄にDVを受けていることを知るのでした。 八戒が大寿殺しを画策していると知り、武道はその阻止を決意。武道を庇って強引に黒龍入りさせられた八戒のためにも、武道は今の極悪な黒龍をぶっ潰そうと動き出します。

表面上は黒龍と和平協定が結ばれていたため東卍全体を動かすのは難しく、武道は目的達成のために一時的に稀咲と半間と即席チームを結成します。そしてクリスマスの日、武道は教会で大寿を殺そうと待ち受ける八戒を説得しようとしますが、稀咲の裏切りにより大寿が教会へやってきて聖夜決戦が勃発。 大寿殺害のキーマンは実は柚葉で、八戒を守ってきたのも実は彼女でした。武道の機転でなんとか大寿殺害は回避されますが、応援に駆けつけた八戒の兄貴分・三ツ谷隆(みつやたかし)共々、武道はその戦力差に追い詰められていきます。 そこにマイキーとドラケンが現れ、東卍が勝利。稀咲の裏切りもマイキーの耳に入り、稀咲の除名が宣言されるのでした。

誰も死なずにミッション成功した聖夜決戦ですが、現代に戻るとマイキーが東卍主力メンバーを次々殺害していました。最後は武道に抱かれ、マイキーも死亡します。

「血のハロウィン」や「聖夜決戦」を経て稀咲を東卍から除名することに成功したものの、現代は最悪なものになっていました。マイキーが東卍メンバーを殺害、最期はマイキーも死亡。 過去に戻り改めて東卍トップになる決意をした武道の前に、今度は横浜の暴走族・天竺(てんじく)が現れます。 稀咲は天竺の総参謀になっており、佐野兄弟と因縁のある黒川イザナが天竺初代総長を務めていました。「S62世代」と呼ばれる極悪の世代が幹部として名を連ねている天竺を相手に、武道は東卍の総長代理として抗争に挑みます。 一方でマイキーとドラケンはエマの死により戦意を喪失していましたが、日向に武道のタイムリープの事実と彼の覚悟を聞かされる形で戦線に復帰。稀咲の暴走もあり、イザナは天竺の敗北を認め死亡。武道に追い詰められた稀咲も最期はトラックに轢かれて死亡します。 この最終決戦後、武道は東卍の解散を見届けると日向にプロポーズをし、彼女や仲間が生きている現代へと戻るのでした。

万次郎が総長を務めていた過去の東京卍會とは打って変わって、稀咲が総長代理となった現代の東京卍會は犯罪組織と化していました。それは、日向が殺害されてしまうのと同じく、武道が何度過去を変えても代わらなかった未来です。 なぜ稀咲は日向を執拗に殺し続けるのでしょうか？

実は、稀咲と日向は小学生の頃に同じ塾に通っていたため、昔から面識のある仲でした。かつては神童と呼ばれるほど優秀だった彼は「きっと日向も神童である自分のことが好きだ」と思い込んでいたようです。 しかし、そんな日向の前に武道が現われ、彼女はすっかり心を奪われてしまいました。武道が不良に憧れていることを知った稀咲は、日本一の不良と呼ばれる万次郎に辿り着きます。 日向が好きな武道が目指す「日本一の不良」になれば、きっと日向に振り向いて貰えるだろう――。そう考えた稀咲は神童から一転、不良の道に足を踏み入れ、日向を手に入れるための「10年計画」を遂行し始めたのです。

稀咲の片思いは日向が武道と別れた後も続いており、現代では彼女にプロポーズをして指輪を渡そうとしていたことも明らかに。 しかし、日向は武道のことを思っていたため、プロポーズを断ります。何年も思いを募らせていた稀咲は、日向にフラれたことを受け入れられず、彼女を殺害することにしたのです。 武道が何度過去を変えたとしても、稀咲は毎回日向にプロポーズをし続けましたが、彼女の思いが代わることはありませんでした。他人の心を操ることに長けた稀咲にも、武道を想い続ける日向の心は動かせなかったのです。

幾度となく過去を変えても、一向に変わらない「日向の殺害」という未来に、武道はある1つの可能性を思いつきます。 全ての元凶である稀咲は、自分と同じタイムリーパーなのではないか――？武道の計画が何度も阻止出来るということは、彼と同様に稀咲も過去をやり直している可能性があるということです。 そしてついに武道は稀咲を追い詰め、「もう二度と未来に返すワケにはいかないんだ」と果てしないタイムリープに決着を付けようとします。しかし、稀咲は「まだオレがタイムリーパーだと思ってんのか？」と返答。 どうやら稀咲はタイムリープしていたのでは無く、かつて神童と呼ばれた頭脳で綿密な計画を立てることで、武道のもくろみに抵抗していたようです。

関東事変ではエマ、イザナ、稀咲、ムーチョが過去で死亡し、現代ではそれ以外の生存者全員が生きていました。

全ての戦いに終止符を打ち、幸せな生活を手に入れた武道。一方でマイキーは犯罪組織「梵天」のトップになっていました。 みんなの幸せな未来のために悪に飲み込まれたマイキーは、武道を撃ち殺し、自分もビルから身を投げようとします。瀕死になりながらもマイキーを救おうとする武道に対し、マイキーは助けて欲しいと声を絞り出しました。 トリガーではなくなった直人の代わりに、マイキーの手を握ったことで武道は再びタイムリープを発動。今度こそマイキーを救おうと決意しながら目を覚ますと、高校2年生になっていました。

東卍が解散したことで、勢力図に変化があったことが判明。この頃の東京は3人のカリスマによって仕切られていました。六波羅単代(ろくはらたんだい)の寺野サウス、梵(ぶらふまん)の瓦城千咒(かわらぎせんじゅ)、そして関東卍會のマイキーです。 武道のタイムリープを察知したマイキーの目はすでに闇が深い様子。そんな彼の周りには元天竺のココこと九井一(ここのいはじめ)や、三途春千夜(さんずちよはる)の姿があります。 ココは東卍が巨悪化した一端を担った人物、三途はマイキーを王として忠誠を尽くし王のためならば殺人も厭わない人物。彼らの行動が今後マイキーに影を落とすことも考えられます。

高校生になった武道はかつての仲間たちと再会していきます。パーちんやペーやんは実家の不動産業を継いでいて、皆それぞれ新しい生活を過ごしていました。 そんな中、ドラケンと再会した武道は六波羅単代の総代・寺野南と接触します。寺野南はドラケンをチームに引き入れることで、マイキー率いる関東卍會を潰すことを目論んでいました。 ドラケンが寺野にリンチされていると、後ろから梵(ブラフマン)が現れます。梵のNo.2である明司武臣は、「タケミチをスカウトしにきた」と一言。東京3大勢力のうち2組が一同にかいしてしまいました。 六波羅単代には灰谷兄弟や鶴蝶など、最悪の世代が勢揃いしている組織。今にも喧嘩が始まろうとした矢先、何者かが傘を投げて寺野を攻撃しました。

その正体は、梵の瓦城千咒(かわらぎせんじゅ)でした。まつげの長い美少年のような風貌をした千咒は寺野に足蹴りを食らわせます。 大乱闘に発展しそうになった一同ですが、そこに警察が到着しそうになったことで、全員一時撤退となりました。逃走中、ドラケンは武道に「自分も梵のメンバーだ」と明かします。 ドラケンの目的はマイキーを連れ戻すこと、そして梵の目的は“悪い大人”になろうとしている関東卍會を潰すことだと語る千咒。千咒が武道を梵にスカウトすると、ドラケンの反対を押し切り武道は梵への加入を選びます。 千咒の荷物持ちになった武道は、千咒と2人で買い物に出かけます。しかし待ち合わせ場所に現れたのは、セーラー服をきた女の子でした。 実は千咒は女の子で、本名は明司千壽。No.2の明司武臣は自分の上の兄で、しかも三途春千夜は真ん中の兄であったことが明かされます。 この章では、明司兄妹がキーパーソンとなっていることは間違いなさそうです。

武道は未来のビジョンを視るという新たな能力を手に入れます。一方で千咒は関東卍會と六波羅単代を叩くための三天戦争を宣言するのでした。 その夜、武道と千咒は遊園地デートへ行きますが、武道は今夜ここで千咒が死ぬビジョンを視ます。そこに六波羅単代が現れ、銃を手に武道を狙うのでした。狙いが自分だと理解した武道は、咄嗟に千咒をかばい彼女は助かります。 依然として銃口を向けられ、ピンチな武道の前に現れたのはドラケンでした。騒動になったことで六波羅単代たちは逃走しますが、ドラケンは立ち尽くしたまま。 そして「オレはここまでだ」と大量の血を流しながら倒れ込んでしまいます。最期を悟ったドラケンは「マイキーを頼む」と武道に遺志を託すのでした。 ドラケンは走馬灯の中で東卍の仲間たちとの想い出を反芻し、最期はエマに手をひかれるようにして息を引き取ります。

高校生編では武道を庇ったドラケンが過去で死亡し、死亡確定となりました。

ドラケンの死をきっかけに梵・六波羅単代・関東卍會が一触即発状態に。梵と六波羅単代は三天戦争だと息巻きますが、ドラケンの死を知ってもなお冷静な様子のマイキーは三途に現場を任せ様子見を選択します。 冷静なマイキーをよそに、梵と六波羅単代はヒートアップ。S62世代を中心とした六波羅単代に対し、梵の幹部陣の強さが徐々に明かされていきます。 梵のベンケイこと荒師慶三(あらしけいぞう)とワカこと今牛若狭(いまうしわかさ)は、かつてマイキーの兄・真一郎の元で初代黒龍メンバーとして名を馳せた人物であることが判明。武道はワカに千咒のことを頼まれ、異常な熱気に包まれた戦争の行方を見守ります。

「生きる伝説」2人がかりでも敵わないサウスと、千咒が激突。一時はリミッターを解除し優勢に見えた彼女ですが、圧倒的なパワーの前に窮地に陥ります。サウスに触られた瞬間、彼が死亡するビジョンを見てしまう武道。一方六波羅単代の鶴蝶は遂にマイキーのもとに辿り着いていました。 鶴蝶は猛攻を仕掛けますが、マイキーは反撃もせずひたすら殴られ続けます。自分の右手を眺め、虚な目で「ケンチン……もうカラッポだ」と呟くマイキー 。そして黒い衝動に呑み込まれた彼は修羅と化し、喧嘩屋と呼ばれる鶴蝶を圧倒してみせたのです。 鶴蝶がふっ飛ばされた場所は、サウスの目の前。マイキーは彼に鋭い眼光を向け、2人は遂に対峙します。マイキーに殴りかかるも、圧倒的な実力差にサウスはボコボコにされてしまいました。止めに入った武道の腕を折ったマイキーは、そのままサウスを殴り殺してしまったのです。 文句を言う武臣も殺そうとするマイキーを、もう1度武道が止めます。そのままマイキーは武道を病院送りにし、三天戦争は関東卍會の勝利で幕を閉じたのでした。

1度は1人でケリをつけると決めた武道ですが、日向の言葉で思い直し自分でチームを創る決意を固めます。最初に誘った千冬は職場に辞表を提出してまで、武道についていくと決めました。 そのまま八戒や乾もチーム入りし、次に誘ったのは三ツ谷です。ドラケンとの約束のためデザイナーへの道を急いでいた彼も、最後は賞を捨て仲間をとります。 結局はもともと東京卍會にいたパーちん、ペーやん、河田兄弟、そして千咒も仲間になり、武道は二代目東京卍會を発足するのでした。

三天戦争では六波羅単代の総代であるサウスが、黒い衝動に取り込まれたマイキーによって殴り殺されました。

関東卍會は総勢500人なのに対し、二代目東京卍會はたった50人。しかし粒揃いの二代目東京卍會は圧倒的に強く、関東卍會の兵隊はその実力に驚愕します。そして雑魚を何人か倒した二代目東京卍會の幹部と、敵の幹部のマッチアップが続々決定していきました。 最初に突っ込んだ武道は鶴蝶とまさかの互角の戦いを見せ、それに続いた千冬は望月莞爾を倒します。そのまま千堂も斑目獅音を倒し、三ツ谷と八戒が灰谷兄弟を倒したことで、完全に流れは二代目東京卍會に傾きました。 しかし兄妹で争いたくないと話した千咒が春千夜に負け、マイキーに辿り着いたパーちんも沈められてしまいます。そして乾も今牛若狭と荒師慶三に敗れた直後、武道は悲劇のビジョンをみてしまうのでした。

春千夜が列車を暴走させ敵味方関係なく大勢を殺そうとしていることをビジョンによって知った武道は、鶴蝶を説得し春千夜のもとに向かいます。春千夜は刀を持っており、手を貸してくれた鶴蝶はバッサリと斬られてしまいました。 鶴蝶の傷は浅いという言葉を信じ、武道は列車を止めようとします。後ろから刀で武道を刺そうとする春千夜。それをビジョンで避けた武道をみて、彼は「お前もタイムリーパーなのか」と口にしたのです。 仲間のケツを拭くために立ちあがった鶴蝶の命を懸けた無茶で、列車はついに止まります。大事故にはならなかったものの、武道は刀を持った春千夜に襲われ絶体絶命。そこにバイクに乗って登場したのは、意外な助っ人でした。

中盤から突如マイキーの側近となった春千夜ですが、実は彼は場地とマイキーの幼馴染みです。場地以外の創設メンバーよりも古い付き合いで、小さい頃は常に一緒にいました。 そんな春千夜は妹である千咒に濡れ衣を着せられ、初めて黒い衝動を発現させたマイキーにひどい傷を負わされます。それ以降彼は黒い衝動を出現させたマイキーをより一層崇拝し、千咒は2人が変わってしまったのは自分のせいだと悩んでいました。

ピンチの武道を助けたのは、三ツ谷が密かに誘っていた大寿でした。彼は武道がマイキーを倒す場面をみるため、そして武道への恩を返すため二代目東京卍會の一員となったのです。 大寿が今牛と荒師を倒し、武道はマイキーの前までやって来ます。背中を相棒である千冬に任せ、遂に武道とマイキーの戦いが始まるのでした。

前話でマイキーに刺されて死亡したはずが、タイムリープにより過去に戻った武道。意識を取り戻したのは1998年の9月10日、武道が小学1年生の頃でした。 小学1年生に戻った武道は小学2年生の頃のマイキーと出会います。もちろんこの頃武道とマイキーに面識はなく、不審に見られる……かと思いきや、マイキーは武道に対して「オマエ……タケミっち？」と口にします。 なんと武道だけでなく、マイキーもタイムリープしていたのです。一緒にタイムリープしていことに気づいた2人は喜びを隠しきれず、街へ駆け出します。 マイキーは武道の死の寸前にタイムリープの力を譲渡されており、1998年までタイムリープしていたのでした。

過去で再会を果たした武道とマイキーは、建物の屋上に場所を変えて改めて再会を喜びます。2人揃ってタイムリープを果たしたことで興奮し、お互いなぜタイムリープできたのかを2人で話し合いをしました。 そして「これからどうするか」を武道に問うマイキー。心強い味方を手に入れた武道は「今は君がいる」と言葉にし、その言葉を受けたマイキーの宣言により2人の「リベンジ」が始まります。 2人がタイムリープできた理由の考察はこちら

「リベンジ」を始めた武道とマイキーは、まず東京卍會を結成。本来の世界線では創設メンバーではない稀咲鉄太や三途を加えて、9人でスタートを切ります。 タイムリープで得た経験を活かして、武道とマイキーは稀咲や三途、真一郎などの運命を変え、黒龍(ブラックドラゴン)との抗争でもうまく立ち回り悲劇を回避、十代目黒龍・天竺も東京卍會に加え入れ、次々と「リベンジ」を果たしていきました。 そして武道とマイキーはついに全国制覇を達成。東京卍會のメンバーの前で、東京卍會の解散を高々と宣言しました。そしてすべてのリベンジを終えたあとの『東京リベンジャーズ』の舞台は、タケミチとヒナの結婚式へと向かいます。

武道との戦いの中で、マイキーは兄の佐野真一郎もタイプリーパーであると明かします。 1回目の世界線でのマイキーは、小学生の頃に転倒し植物状態になっていました。真一郎が介護の勉強をし回復させようと頑張りますが、結局マイキーは亡くなってしまいます。 自暴自棄になった真一郎の耳に入ったのは、タイムリーパーだと自称するホームレスの話でした。ホームレスにこの力は人を殺して手に入れたと言われた彼は、殴られながら呪われろと口にするホームレスを殺してしまいます。 そして真一郎は実際に過去に戻る力を手に入れ、三途春千夜をトリガーにマイキーを救ったのです。しかし救われた2回目の世界戦のマイキーには黒い何かがまとわりつき、残虐な行動を取るようになります。これが人を殺して力を得た代償であり、黒い衝動とは自分では抑えられない「呪い」だったのでした。

黒い衝動を解放したマイキーに刀で体を貫かれ、武道は致命傷を負ってしまいます。自我を取り戻したマイキーは死ぬ武道を腕に、涙を流しました。 気付くと武道は小学生の頃に戻っていました。そこにはなぜか武道を知っているマイキーが。2人はお互いがトリガーになり、2人で小学生時代にタイムリープしたのです。喜ぶ武道とマイキーは、ここからのリベンジを誓います。 武道も東京卍會創設メンバーとなり、後に厄介な仲になる稀咲と春千夜も最初の仲間に加えました。天竺や黒龍(ブラックドラゴン)も全員を傘下につけ、誰も死なない歴史を一から歩んだのです。 そして場地もエマもイザナもドラケンも誰も死なせずに、マイキーは東京卍會の解散を宣言したのでした。

なぜ最終回手前でマイキーはタイムリーパーになれたのでしょうか？その理由は、タイムリープの力の譲渡によるものです。 マイキーは武道を刀で刺し、致命傷を負わせました。その時武道のタイムリープの力がマイキーに渡り、タイムリープが可能となったのです。武道が死亡してタイムリープ能力もなくなるかと思われましたが、命を落とす前に武道はマイキーに力を譲渡していたわけですね。 マイキーがタイムリーパーとなったことで、1998年に武道とマイキーはタイムリープし「リベンジ」の機会を得ます。

武道の力が譲渡されたことでマイキーがタイムリープの力を得て、過去に戻った。ここまではわかるものの、マイキーと一緒に武道もタイムリープできた理由にはなっていません。 この理由については、マイキーの「タケミチたちを助けたい」という強い思いによるものと考えられます。タイムリープを何度も経験したことのある武道と、マイキーの強い思いが過去へとタイムリープする結果へとつながったのではないでしょうか。 2人の強い思いが「リベンジ」の機会を得るきっかけになったというわけですね。

全員生き延びてハッピーエンドを迎えた「東京リベンジャーズ」。これまで作品を追ってきたファンからはどのように評価されているのでしょうか？ この見出しではSNSで投稿された意見を参考に、最終回の評価について解説していきます。

最終回付近の展開が雑だったというのが、まずSNSでよく目にする意見でした。 確かにこれまで長い時間をかけて黒い衝動やタイムリープの謎に迫っていたのに、最終的には「呪い」で片付けられてしまうのはモヤモヤする気持ちもわかりますよね。誰そのホームレス……という。 また、最終的に小学生に戻って全部やり直すという展開も、「これまでの物語は一体なんだったの？」と思ったファンも多かったようです。

「当初の目的を阻む稀咲鉄太と決着がついてからの展開は蛇足じゃないか？」「武道とマイキーがタイムリープしてからの展開が早すぎて打ち切りエンドかと思った」などの意見も寄せられていました。 しかし『東京リベンジャーズ』の結末は、蛇足でも打ち切りエンドでもなく、当初の予定通りだったと和久井先生はコメント。先生は「武道・マイキーで最後のリベンジをする」としっかりと決めていたことをインタビューで話しています。 そのためにタイトルを「リベンジャー」ではなく複数形の「リベンジャーズ」にしたとのことです。武道とマイキーが組んで大団円となる最終回は、あらかじめ決められていたものでした。

主な批判は急展開すぎるということにつきました。 とはいえ、ファンとしては自分が大好きなキャラが幸せそうに生きていてくれて嬉しいというのもまた事実。 それを考えると、武道とマイキーの途方もない努力によって最終的に全員が生き延びる未来を勝ち取ったという結末が最善回だったような気がしますよね。

中学時代は不良だった主人公・花垣武道(はながきたけみち)ですが、実は喧嘩は最弱クラス。当時殴り込みに行った不良集団「東京卍會(とうきょうまんじかい)」で逆にやり返されてしまい、奴隷のような立場として地獄の日々を送ることに。 中学を卒業すると地元から逃亡し、バイト先では謝罪する日々を送るなど、逃げ続ける人生を送っていました。 しかしタイムリープ能力に目覚めた彼は、日向を救うためには逃げていられないと自身を奮起。「東京卍會」の総長も認めるほどに成長します。

橘日向は武道が中学2年生の時に付き合っていた恋人です。小柄な体型ですが気が強く、武道を守るためならば強面のヤンキーに張り手をしたり、自分の命を犠牲にしたりすることもいとわない度胸を兼ね備えています。 作中2017年に「東京卍會」の抗争に巻き込まれて死亡してしまった彼女ですが、ずっと武道のことを好きだった様子が作中から見て取れます。 一章での武道の活躍により日向が死亡するという未来は書き換えられ、2017年でも武道と共にいます。

橘日向の弟・直人は、武道が12年前にタイムリープする為に必要不可欠なキーパーソンです。彼は2017年の「東京卍會」の抗争に巻き込まれ、日向と同様に死亡していましたが、武道の1回目のタイムリープによって生存。刑事の道に歩んだ彼は、その後も武道の良き協力者となります。

佐野万次郎(さのまんじろう)、通称マイキー。中学3年にして「東京卍會」の総長となったカリスマ的リーダーです。小柄な体型ですが負け知らずの彼は「無敵のマイキー」として知られていました。 1回目のタイムリープで武道が見せた根性を気に入り、「タケミっち」とあだ名を付けて親しむように。直情的な性格ですが、女性には手を上げないというポリシーも持っています。

龍宮寺堅(りゅうぐうじけん)、通称ドラケンは「東京卍會」の副総長。金色の弁髪と、こめかみに入れた龍の入れ墨がトレードマークです。 万次郎の良き相棒であり、かつて彼に人の「心」を持つようにと諭したことも。大柄な体型でいかつい風貌をしていますが、心根は優しい人物です。

稀咲鉄太(きさきてった)は現代の「東京卍會」の中心人物。かつては万次郎を慕っているように見えた彼ですが、日向が死亡する原因を作った現代の「東京卍會」では総長代理を務めています。 喧嘩の腕前は武道よりも低いものの、自分の手を汚さずに相手を貶める策略家。「東京卍會」を変貌させた元凶でもあります。

アニメ・実写映画と、様々なメディアで人気を博している『東京リベンジャーズ』。これまでにアニメは2期放送され、2023年10月からは3期の放送がスタート。3期では人気エピソード「天竺編」のストーリーが展開中です。 また実写映画については3作公開されており、アニメより前の「血のハロウィン編」までが描かれています。続編の情報はまだ出ていませんが、もし続編が制作されれば「聖夜決戦編」などが描かれることになるのではないでしょうか。

調査の結果、2023年9月現在、漫画『東京卍リベンジャーズ』を今すぐ全巻無料で読む方法はありませんでした。 電子書籍サービスでは、コミックシーモアのほか複数のサイトで配信されています。 コミックシーモアでは、新規会員登録時にどの作品にも使える70％オフクーポンが配布されており、このクーポンを利用することで『東京卍リベンジャーズ』もお得に読むことができます。

ヤンキー漫画の醍醐味である喧嘩シーンはもちろん、タイムリープというSF要素やミステリー要素が加わり、今までにない新しいジャンルを作った「東京リベンジャーズ」。 悲しいシーンも多かった本作ですが、最終回のハッピーエンドは誰もが夢にみた展開だったのではないでしょうか。 また2023年10月からはアニメの第3期もスタートし、ファン待望の「天竺編」がアニメ化されています。漫画が完結して「東リベ」ロスな人も、今後のアニメや実写映画での展開を楽しみにしていきましょう！