2024年2月21日更新

『鬼滅の刃』の名言集!心揺さぶる名シーンを振り返ろう

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『鬼滅の刃』の名言集!クセのあるセリフにハマること間違いなし【ネタバレ注意】

名言のシーンや巻数を知りたい方は表内リンクをクリック!

『鬼滅の刃』は鬼殺隊と鬼との生死を懸けた戦いが描かれる物語です。それだけに死と隣合わせの極限状態だからこそでてくる人間(あるいは鬼)の本音や、死線をくぐったツワモノだけが口にできるかっこいい名言が多いのです。 現実世界で口にできる場面はそう多くないかもしれませんが、「ここぞ」と死にものぐるいで頑張りたいときに心に効く名言が多いのも特徴。 また濃い登場キャラたちはセリフの言い回しもどこか独特。漫画ならではのクセのある言い回しも、多くの読者を虜にしているのです。

竈門炭治郎(かまどたんじろう)の名言

竈門炭治郎

「頑張れ 炭治郎 頑張れ!!俺は今までよくやってきた!!俺はできる奴だ!!」(第3巻)

元下弦の鬼である響凱(きょうがい)との戦闘で炭治郎が自分を奮い立たせるために言い放った言葉です。鬼殺隊の任務でとある古い屋敷を訪れた炭治郎は、中に閉じ込められた人を助けようと鬼が住みつくその家に入っていきます。しかしその体には前回の戦いで負った怪我がまだ残っていたのでした。 完治しないまま響凱と戦うこととなった炭治郎。更には鼓を打つ事で部屋を回転させたり、爪痕のような攻撃を加える彼の血鬼術に苦戦します。怪我のせいで悪い想像ばかりをしてしまい心が折れかけたその時、炭治郎は己を鼓舞するのでした。 何があっても諦めない!まさに主人公!まさに竈門炭治郎!といった台詞です。以前は力の無さを前にただ懇願することしか出来なかった炭治郎が、今度は自らを奮起させて戦おうとする……。彼の成長が強く感じられますね。

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このセリフを見ると元気が湧いてきます!

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「無惨 お前は 存在してはいけない生き物だ」(第21巻)

無惨の「生き残っているだけで充分」発言に衝撃を受ける義勇と炭治郎。彼の言葉はさらに続きますが、思わず炭治郎は「お前 何を言っているんだ?」と口を開きます。そんな問いかけも無視し、己に殺されることは大災害にあった事と同じだと言う無惨。 「死んだ人間が生き返ることはない。いつまでもそんな事にこだわらず、静かに暮らせば良いだろう。何故お前たちはそうしない?」と彼は逆に問いかけるのでした。そして、「理由はひとつ、鬼狩りは異常者の集まりだからだ。いい加減、終わりにしたいのは私の方だ。」と言い切ります。 あまりにも傲慢すぎる物言いに対し炭治郎が告げたのが「無惨 お前は 存在してはいけない生き物だ」というこの台詞です。言い放った炭治郎の顔からは表情が消え、眉間にシワを寄せることもなくその姿はただ静かな怒りに満ちていました。 全ての元凶である無惨がまさかの説教&被害者面。作中では特に表情豊かで感情豊かなキャラクターである炭治郎の非常に珍しいひとコマですが、無惨の言動を考えると彼がこうなってしまったのも無理ありませんね。

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普段優しい炭治郎がここまで怒りを見せるのは珍しいです。

煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)の名言

鬼滅の刃 煉獄杏寿郎

「老いることも死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ」(第8巻)

上弦の参・猗窩座(あかざ)との戦闘で、炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)が言った言葉です。 鬼殺隊の任務で下弦の壱・魘夢(えんむ)を倒した炭治郎、善逸(ぜんいつ)、伊之助(いのすけ)、杏寿郎の前に突然現れた猗窩座は柱の強さを気に入って杏寿郎に鬼にならないかと提案をします。人間は老いていずれ死ぬためいくら強くなっても至高の領域には達せない。そうなる前に鬼になるべきだと語るのでした。 しかし、杏寿郎はそれをバッサリ否定。柱としての強さだけでなく、迷うことなく「生き物の美しさ」と言い切った彼は心・技・体を兼ね備えた「漢の中の漢」と言えるでしょう。 下弦の鬼を倒した後、間髪入れずに上弦が出現したにも関わらずそこまで絶望感を感じなかったのは彼の存在が大きかったからかも知れません。

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人間の在り方を肯定してくれる大好きな名言です。

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「胸を張って生きろ」(第8巻)

猗窩座との死闘の末、致命傷を負ってしまい自分の死を悟った杏寿郎は炭治郎達に「話をしよう」と呼びかけます。そして「炭治郎と禰豆子を鬼殺隊として認める」という台詞と共にこの言葉を彼等に告げました。 最後まで後輩を守り抜き、強い正義感のもとその命を儚く散らした杏寿郎。肉体的にも精神的にも強くあった彼のルーツは煉獄の母親・瑠火にありました。幼い頃から「強く生まれた者」として育てられてきた杏寿郎は、母から「弱き人を助けることは強い者の責務である」ことを教えこまれています。彼の名台詞にも繋がるといえる利他的な強い心はそれ故生まれたのでしょう。 己が死ぬ直前まで後世の者を激励し鬼殺隊としての志を託すーー。まさに煉獄杏寿郎という人間性が表れた一言です。メインキャラクターの中ではかなり早めの退場となったにも関わらず、死んでなお彼の人気が凄まじいのも納得ですね。

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最後まで優しいままだった煉獄さん。この言葉を見ると前向きな気持ちになれます。

宇髄天元(うずいてんげん)の名言

宇髄天元 鬼滅の刃

「俺は派手にハッキリと命の順序を決めている。まずはお前ら三人、次に堅気の人間たち、そして俺だ」(第10巻)

宇髄天元の回想シーン、彼が最愛の妻3人に向けて放った言葉です。「ぶっちゃけ自分よりもお前らのが大事 だから死ぬなよ」こんな風にまっすぐ言われて嬉しくない女性はいないはず。 血も涙もない忍びの家系に育った宇髄。忍びの教えのせいで人の心を失ってしまった親兄弟と違って、宇髄はとても愛情深い人だというのがこのセリフから伝わってきますね。 このセリフは妻への愛がつまっていると同時に、もう大切な人を失いたくないという悲痛な願いも込められているのでしょう。 神を自称したりド派手だったりで高圧的な俺様かと思いきや、妻を深く愛し後輩の面倒見もいい宇髄。遊郭編ではそのギャップでおおいにファンの心をつかんでいました。

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自分の妻たちを大切に思う、天元の漢すぎる名言!

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冨岡義勇(とみおかぎゆう)の名言

冨岡義勇 鬼滅の刃

「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」(第1巻)

第1話にて登場した水柱・冨岡義勇(とみおかぎゆう)の言葉です。町に出ている間に家族を殺され、唯一生き残った肉親・禰豆子(ねずこ)さえも鬼にされてしまった炭治郎。そこに鬼殺隊として現れたのが義勇でした。 禰豆子に刀を向けられ、炭治郎は土下座をして彼女を殺さないよう泣きながら懇願します。そんな彼を義勇は叱咤しました。一見、絶望の縁に立たされている炭治郎に対して厳しすぎるのではないか?とも思われましたが、実はこの言葉、己の非力さに嘆く炭治郎を想って告げたものでした。 初登場ながらもいきなり飛び出してきた名台詞。炭治郎を奮い立たせようとした彼の優しさが垣間見えますね。また、普段は無口でクール、無愛想という3拍子が揃った義勇が感情を荒らげた非常に珍しいワンシーンとしても有名です。

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このセリフのインパクトはすごかった!忘れられない名言です。

嘴平伊之助(はしびらいのすけ)の名言

伊之助

「悔しくてもなくんじゃねえ どんなに惨めでも恥ずかしくても、生きてかなきゃならねえんだぞ」(第8巻)

杏寿郎が死んだあと、彼の遺言を聞き弱音を吐いた炭治郎に対して言った伊之助の言葉です。 杏寿郎が残した言葉通り、自分は立派な鬼殺隊の剣士となれるのか……。挫けそうになった炭治郎に伊之助は「なれるかなれねぇかなんてくだらねぇこと言うんじゃねぇ!」と言い、続いて叫ぶようにこの台詞を口にしました。 「泣くんじゃねぇ!」と言いながらも猪の被り物からは大量の涙が溢れていた伊之助。どんなに粗暴で強がっていてもやはり15歳の少年なんですね。 伊之助は親に捨てられて猪に育てられたという過去を持ちます。そのためか人に対する親切さがどこか欠けていた彼は初登場時の際に「生き物の死骸なんか埋めて何の意味がある!」と発言し読者をドン引きさせていました。 そんな伊之助が今では杏寿郎の想いを汲み取り炭治郎を励まそうとするなんて、見てる方も涙が止まりませんね。そのバックストーリーゆえに生きることの難しさ、大切さを知っている伊之助だからこそ言えた言葉ではないでしょうか。

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自分勝手だった伊之助が言うからこそ、尚更刺さるセリフです。

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胡蝶しのぶ(こちょうしのぶ)の名言

鬼滅の刃 胡蝶しのぶ

「とっととくたばれ糞野郎」(第19巻)

胡蝶しのぶの名言といえば、やはりこの一言でしょう。これまでの彼女の長い戦いを総括するにふさわしい、彼女らしいセリフです。 無限城での戦いでしのぶが対峙したのは、姉・カナエの仇である上弦の弐・童磨(どうま)でした。得意の藤の毒攻撃が効かない童磨に対し、彼女は苦戦を強いられます。しかし全身に毒を取り込んでいた彼女は、捨て身の相討ちでついに宿敵を倒しました。 その後、死後の世界でしのぶと頭部のみとなった童磨が出会います。そして彼は彼女を見て、生まれて初めて恋に落ちたと言い始めました。すると彼女は、微笑みを浮かべながら、この一言とともに相手を一蹴したのです。

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普段穏やかなしのぶがこんな言葉を……!?それだけ怒りが深かったということですね。

栗花落カナヲ(つゆりかなを)の名言

栗花落カナヲ

「好きな人や大切な人は漠然と 明日も明後日も生きてる気がする」(第17巻)

しのぶを吸収する童磨に怒り狂うカナヲの心の声です。自分にとって大切なしのぶは死ぬはずがないと、彼女の願いがストレートに出ています。 童磨はしのぶの毒を分解してしまい、まるで効きません。それどころか彼は彼女に、弱いのによく頑張ったといやらしい称賛を浴びせます。そして、自分が食うにふさわしい人間だといって、彼女を吸収し始めました。 そこに勢いよく踏み込んだカナヲは、しのぶの骨が折れる音を聞きます。これを聞いた彼女は童磨に斬りかかるも、刃はむなしく空を斬るばかり。そして彼女は、激しい怒りに飲み込まれるのを必死に耐えながら、この言葉を浮かべていました。

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このセリフを見てハッとさせられました!私も同じことを思っていたかも……。

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時透無一郎(ときとうむいちろう)の名言

時透無一郎 鬼滅の刃

「君はさ なんで自分だけが本気じゃないと思ったの?」(第14巻)

鬼殺隊の刀を打つ刀鍛冶の里で霞柱(かすみばしら)・時透無一郎(ときとうむいちろう)が上弦の伍である玉壺(ぎょっこ)を倒した際に放った言葉です。一時は玉壺の血鬼術によってピンチに陥った無一郎ですが、刀鍛冶の里の少年・小鉄(こてつ)に助けられ、失っていた記憶も取り戻すことに。更には一定の力を持つ剣士に現れるというが身体に発現します。 最初は余裕をかましていた玉壺ですが、過去の記憶と共に身内を殺された鬼への怒りを思い出した時透の本気の技「霞の呼吸・漆ノ型 ・朧(しちのかた・おぼろ)」に翻弄され、呆気なく頸を斬り捨てられるのでした。 今までどこかやる気のない様子を見せていた無一郎。傷を負いながらも上弦である玉壺の慢心をついて倒すことに成功したこのシーンはついに彼の実力が披露されたとファンの間で評判になりました。

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大人しそうなのに、戦いだすと強気になるのがかっこいいんです。

「無一郎の無は無限の無だ」(第14巻)

これは、無一郎が双子の兄・有一郎から最後に送られた言葉です。この言葉とともに彼が全てを思い出したことで、彼の額に“痣(あざ)”が浮かび上がります。 10歳で両親を亡くした無一郎には、有一郎という兄がいました。現実主義者の兄は、考えの甘い弟につらく当たります。無一郎の“無”は“無能”で“無意味”だと言い放つほどでした。 それから1年後、2人は鬼に襲われ、有一郎は死んでしまいました。死の間際、彼は弟だけは助けてくれと神に祈ります。そして、無一郎は本当は選ばれた人間なんだという意味を込めて、この言葉とともに息絶えました。

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兄弟の絆を感じられる、感動の名言です。

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愈史郎(ゆしろう)の名言

鬼滅の刃 愈史郎

「お前の妹は美人だよ」(第3巻)

炭治郎・禰豆子と別れる際に言った愈史郎(ゆしろう)の台詞です。炭治郎は街で無惨によって鬼化してしまった人を庇っていた所を珠世(たまよ)と愈史郎に助けられます。 当初、彼は敬愛して止まない珠世を無惨とのいざこざに巻き込んだ炭治郎達を好んではいませんでした。それどころか禰豆子を一目見て「醜女(しこめ)」呼ばわりする始末。思わず「おい!」とツッコミを入れたくなるような発言です。 しかし彼等のもとに無惨の部下である鬼が襲撃してきた後、珠世の館を立ち去ろうとする炭治郎に対し先の言葉を否定するこの一言を呟きました。 きっと不器用ながらも愈史郎なりに炭治郎と禰豆子を認めたのでしょう。少しツンデレ具合が感じられるこの台詞と、それを聞いた炭治郎の嬉しそうな笑顔につい読んでいる方も微笑ましくなる場面でした。

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珠世にしか興味がなさそうなのに、意外な発言でびっくりしました。

竈門禰豆子(かまどねずこ)の名言

竈門禰豆子

「幸せかどうかは自分で決める 大切なのは“今”なんだよ 前を向こう 一緒に頑張ろうよ 戦おう」(第11巻)

上弦の陸・妓夫太郎(ぎゅうたろう)戦の最中、回想の中で禰豆子が炭治郎にかけた言葉。妹の言葉は、心折れそうな兄を再び奮い立たせました。 善逸や伊之助、音柱・宇髄天元までもがやられてしまい、炭治郎は追い詰められます。そして彼は、仲間への謝罪の気持ちとともに、気を失いました。 炭治郎は責任感の強さゆえに、周りの不幸は自分が至らないせいだと考えがちです。これに対し禰豆子は、幸せか不幸かはその人が決めるものだと説きます。こうして彼女は、「どんなときも前を向く」という兄を支えてきた妹ならではの言葉とともに、彼の背中を押しました。

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この言葉を読むと、心がすっと軽くなる気がします。

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我妻善逸(あがつまぜんいつ)の名言

善逸

「これは俺の型だよ 俺が考えた俺だけの型 この技でいつかアンタと肩を並べて戦いたかった」(第17巻)

無惨との最終決戦で、異空間である無限城へと閉じ込められてしまう鬼殺隊の面々。その内部で妓夫太郎(ぎゅうたろう)と堕姫(だき)の代わりに新たに上弦の陸となった鬼・獪岳(かいがく)と戦った際に善逸が洩らした言葉です。獪岳は善逸同様「雷の呼吸」の会得者で彼の兄弟子でもあった人物でした。 かつては同じ師匠のもとに剣術を学んでいた2人。善逸は呼吸の壱ノ型以外を、獪岳は壱ノ型だけを使用することが出来ませんでした。しかし激戦の末、壱の型しか使えないはずの善逸は「雷の呼吸・漆ノ型・火雷神(ほのいかづちのかみ)」で獪岳を倒します。それは獪岳が知らない技でした。 彼は「やっぱりあの爺お前にだけ教えて、俺に教えなかった!」とかつての師匠・桑島慈悟郎に向かって恨み言を放ちますが、それに対し善逸はこの台詞を口にします。 2人の関係は決して良かったとは言えませんが、少なくとも善逸が心の中で兄弟子を尊敬し慕っていたことは確かでしょうね。獪岳を討った後の表情にはいつものヘタレな彼とはどこか違う、惹かれるものがありました。

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弱々しかった善逸の大きな成長が見える名言ですね。

甘露寺蜜璃(かんろじみつり)の名言

甘露寺蜜璃 鬼滅の刃

「仲間は絶対に死なせないから 鬼殺隊は私の大切な居場所なんだから 上弦だろうが何だろうが関係ないわよ」(第14巻)

上弦の肆・半天狗との戦闘中、敵の攻撃を全て受けきった蜜璃が大声で張り上げた言葉です。彼女はここから、次は自分が仲間を守る番だと一層奮起します。 蜜璃は、半天狗の分身、憎珀天(ぞうはくてん)を追い詰めていました。しかし、頚(くび)を斬っても死なないことを知らなかった彼女は、直撃を食らいます。強じんな肉体のおかげで生きてはいたものの、彼女は意識を失っていました。 蜜璃のこれまでは、自身の存在意義に疑問を投げかけてばかりの人生でした。そんな過去の走馬灯がよぎる中、彼女は炭治郎の声で我に返ります。目覚めた彼女は、ありのままの自分を信じ守ってくれた彼らに、救われていました。

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仲間を大切に想う、甘露寺のやさしさがあふれていますね。

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伊黒小芭内(いぐろおばない)の名言

伊黒小芭内 鬼滅の刃

「鬼のいない平和な世界で もう一度人間に生まれ変われたら 今度は必ず君に好きだと伝える」(第22巻)

無惨の猛攻を浴びる中、小芭内が恋心を抱く蜜璃に向けた心の声です。命を賭して決戦に臨む彼の悲壮な覚悟と、悲しい過去が表れた言葉でした。 小芭内の一族は蛇鬼に支配され、鬼の恩恵を受けて生きていました。彼は蛇鬼の生贄として育てられていましたが、当時の炎柱に助けられます。外道の血筋に生まれ、自分自身を忌み嫌っていた彼は、剣士を目指すことに。鬼殺隊として誰かの命を救うことは、彼にとって贖罪(しょくざい)だったのです。 小芭内が“来世”で蜜璃と結ばれたいと願うのは、彼が鬼と自身の血を憎んでいるため。彼は、新たに生まれ変わらない限り、彼女の側にはいられないと考えているのです。

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こんなの泣かずに読むのは不可能です!尊すぎる名言……。

不死川実弥(しなずがわさねみ)の名言

鬼滅の刃 不死川実弥

「迷惑なんてひとつもかけてねぇ!!死ぬな!!俺より先に死ぬんじゃねぇ!!」(第21巻)

これは、上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)を倒した後、実弥(さねみ)が弟の玄弥にかけた叫びです。弟に対する兄の悲痛な叫びを描いたシーンは、涙なくしては読めません。 黒死牟を倒し、無一郎の死を看取った直後、倒れていた実弥が大声をあげます。隣に寝かされていた玄弥の体が崩れ始めていたのです。彼は悲鳴をあげながら、必死に弟に声をかけました。 玄弥は、兄にこれまでの迷惑を謝り、今まで守ってくれたことへの感謝を伝えます。これを聞いた実弥は、迷惑なんて受けてないから死ぬなと、必死で泣き叫びました。そんな兄を見て、玄弥は最後に「ありがとう」と伝えた後、跡形もなく消滅したのでした。

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不器用ながらも弟を愛する、実弥のやさしさに感動です。

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不死川玄弥(しなずがわげんや)の名言

不死川玄弥

「俺の名前は不死川玄弥 しっかり覚えろよ テメェを殺す 男の名前だァ」(第13巻)

半天狗の1体・哀絶との交戦中、致命傷を負っても死ぬ気配のない不死川玄弥に、哀絶は「一体なんなのだお前は」と問います。それに対して玄弥は「知りたいか?」と、この決めゼリフを言いました。 109話のラストの1コマ、血走った目とともにメンチを切る姿がなんともかっこいいシーンです。バトル漫画ではありがちなフレーズですが、やはり登場するとテンションが上がってしまいますね。実際このあとに、玄弥の超レアな特異体質が発覚。そこの流れまで含めて印象的なシーンです。 この一戦を機に玄弥はトゲが抜けて年相応の性格になります。荒々しい玄弥が好きという人にとっては、このシーンは希少なご褒美シーンでしょう。

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最初の頃の玄弥はかなり危険なイメージでしたよね。

悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)の名言

悲鳴嶼行冥 鬼滅の刃

「生半可な覚悟で柱になるものなどはおらぬ。甚だしき侮辱」(第20巻)

柱のなかでも最強と謳われる悲鳴嶼行冥が、上弦の壱・黒死牟と対峙した際のセリフです。黒死牟は痣の発現した悲鳴嶼に、痣者は例外なく25歳までに死ぬことを伝え、自分とこれほどまで互角に渡り合える悲鳴嶼の短命を嘆きました。 それに対して、悲鳴嶼は強い覚悟を感じる様子でこのセリフを言います。彼はもともと痣のことを知る数少ない人物だっただけに、常日頃から自分の命を削って鬼を倒すことへの並々ならぬ覚悟を持って戦っていたことがうかがえますね。 また彼の「侮辱」という言葉からは、自分の仲間も自分と同じだけの覚悟を持った同志だという強い思いも伝わってきます。こういうところ点も彼の大黒柱感を感じられる部分です。

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鬼殺隊最強の男が言うからこそ、尚更重みを感じる名言です。

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錆兎(さびと)の名言

鬼滅の刃 錆兎

「お前は絶対死ぬんじゃない。姉が命をかけて繋いでくれた命を、託された未来を、お前も繋ぐんだ、義勇」(第15巻)

このセリフは、錆兎(さびと)が同期だった義勇に言った一言です。けれども彼は、親友からのこの大切な一言をすっかり忘れていました。 義勇と錆兎は共に最終選別を受けますが、錆兎は死に、義勇だけが通過します。しかし、このときの選別では、錆兎が手鬼を除く全ての鬼を斬っていました。そのため、死んだ錆兎以外の全員が選別を通過できたのです。 義勇は、自分に柱の資格はなく、生き残るべきは錆兎の方だったと考えていました。そんな中、炭治郎の言葉がきっかけで、彼は錆兎の言葉を思い出します。こうして彼は、命を繋ぐことの尊さを再び認識することができたのです。

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錆兎の真っすぐな言葉。義勇以外にも刺さるキャラが多そうです。

鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の名言

鬼滅の刃 鬼舞辻無惨

「お前たちは生き残ったのだからそれで充分だろう」(第21巻)

無限城にて、義勇と共に猗窩座を倒した炭治郎は鳴女の血鬼術によりついに無惨と出会うことに。珠世の薬を分解し変わり果てた姿となった無惨を見た2人は怒りを露わにします。 そんな彼等の様子を見た無惨は「しつこい」と一蹴。更には「お前たちは本当にしつこい。心底うんざりした」と続けてから無惨は、親の仇だ子の仇だと馬鹿の一つ覚えだと言葉を重ねます。そしてこの一言を吐き捨てるのでした。 まさに鬼の棟梁といった言葉。傲慢不遜、自己中心的な考えを持つ彼の性格が表れていますね。この台詞だけでも冷酷無慈悲さ満点な悪役ぶりが感じられますが、何より恐ろしいのはこれを平然とした表情でさも当然のように言い放った事かもしれません。

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無惨の傲慢でイヤな性格がよーく伝わってきます。

黒死牟(こくしぼう)の名言

鬼滅の刃 黒死牟

「私はただ 縁壱 お前になりたかったのだ」(第20巻)

無一郎と不死川兄弟、悲鳴嶼との戦いで、圧倒的な強さを見せつけた黒死牟。彼は頸を斬られても再生するというチートっぷりを見せつけますが、そのとき相手の刀に映った自分の醜い姿を見て愕然とするのでした。 化け物に成り下がった自分について、「死にたくなかったのか?こんな惨めな生き物に成り下がってまで」と自問を「違う 私は」と否定して、黒死牟は上記の言葉を続けます。彼が弟に対し、死ぬほどの妬ましさと同時に憧れも抱いていることがわかる、なんとも切ない場面でした。

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こういう一言があると、鬼たちも憎めなくなってくるんですよね。

童磨(どうま)の名言

鬼滅の刃 童磨

「えらい!!頑張ったね!俺は感動したよ!こんな弱い女の子がここまでやれるなんて」(第17巻)

童磨は人並みの感情を一切持たず、鬼の中でも特に歪んだ存在として描かれています。そんな彼がしのぶとの戦いで、終始彼女を翻弄し続けたすえに放ったセリフがこの一言です。 涙を流しながら賞賛の言葉をかけているように見えて、その内容はほとんど煽り。この後には「姉さんより才も無いのによく鬼狩りをやってこれたよ」「全部全部無駄だというのにやり抜く愚かさ」とひどい言葉が続きます。童磨のサイコパスっぷりがよくわかる場面でした。

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童磨のナチュラル煽り体質が伝わってくるセリフですね……。

猗窩座(あかざ)の名言

猗窩座

「弱者には虫唾が走る 反吐が出る」(第8巻)

純粋に強さを追い求め、弱い存在を異様に嫌う猗窩座。彼は敵味方関係なく強い相手には敬意を称し、弱い相手は容赦なく見下します。そんな彼の生きざまを体現している名言がこちらです。 彼が弱者を憎むのには人間時代の過去がかかわっており、その壮絶で悲しい理由はのちに明かされることに。すべてを知ってからだとこの言葉も切なく思えてきます。

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一見すると鬼らしいセリフなんですが、その裏には切ないドラマが隠されているんです。

半天狗(はんてんぐ)の名言

半天狗 鬼滅の刃

「弱い者いじめをォ するなああああ!!!」(第15巻)

半天狗は上弦の肆に位置する強者ですが、小心者なうえ事あるごとにガタガタ震えて情けない悲鳴を上げています。しかし当然ながら中身は外道であり、か弱い人間たちを数多く葬ってきました。 にもかかわらず、半天狗は自身を「善良な弱者」などと思い込んでおり、そんな自分に対立する鬼殺隊の面々を悪者扱いしています。上記のセリフは炭治郎との戦いで放ったものですが、彼の異様な被害者意識とねじれた認識がにじみ出ているようです。

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どの口で言ってるんだ!とツッコミたくなる一言。

玉壺(ぎょっこ)の名言

玉壺 鬼滅の刃

「それは貴様の目玉が腐っているからだろうがアアアア!!!」(第14巻)

玉壺は人間の死体を使った「芸術」を愛する外道。人外な見た目や人を食ったような言動も奇妙ですが、そのおぞましさはある意味鬼の中でもトップレベルといえるでしょう。 そんな玉壺は無一郎との戦いで、高レベルな悪口合戦を繰り広げることになります。そのなかで無一郎に作品を「形歪んでない?」「下っ手くそだなあ」と馬鹿にされ、ブチギレた玉壺が叫んだのがこの言葉です。 回が進むごとに小物臭さが増していく玉壺の、煽り耐性のなさも明らかになったワンシーンでした。

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無一郎との舌戦は思わず笑っちゃいます。

堕姫(だき)の名言

堕姫

「美しく強い鬼は何をしてもいいのよ…!!」(第10巻)

恐ろしいくらいの美貌を誇る堕姫は普段、遊女として過ごしています。気に食わないことがあると周囲に当たり散らし、美しくない者を完全に見下すなど、相当に歪んだ性格の持ち主です。 彼女のそうした振る舞いの根底には、美しさをすべてとする価値観があります。それがよくあらわれているのが、炭治郎と戦ったときに放ったこちらのセリフです。しかし彼女もまた悲しく不遇な過去を持っており、それを知ったうえでその行動を見ると複雑な気持ちになります。

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有無を言わさぬ迫力がある一言。堕姫らしいセリフですね。

妓夫太郎(ぎゅうたろう)の名言

妓夫太郎 鬼滅の刃

「俺たちは二人で一つだからなあ」(第10巻)

堕姫の兄・妓夫太郎は普段妹の身体の中におり、緊急時にのみ姿をあらわします。彼らは強い絆で結ばれているがゆえに、他の鬼とはまったくちがう特殊体質の持ち主。ふたりの頸が同時に切り落とされない限り、絶対に倒されることがないのです。 初登場時、妹を肩にのせ宇髄の前で不敵な笑みを浮かべながら、妓夫太郎はこのセリフを放ちます。人間時代から決して離れようとせず、ずっと一緒にいた兄妹の絆がうかがえる言葉です。

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この絆の深さを知ると、彼らのことが憎めなくなってくるんです。

珠世(たまよ)の名言

珠世 鬼滅の刃

「言わない 無駄に増やした脳味噌を使って考えたらどうだ?」(第22巻)

珠世は最終的に無惨に食われた後も、彼の体内で登場します。この発言は、そのときに彼女が無惨に言い放ったもの。このときの、してやったりと言わんばかりの彼女の顔は、まさに鬼の形相でした。 珠世の薬の分解に成功した無惨は形態変化を遂げ、鬼殺隊に猛攻を仕掛けます。にもかかわらず、突然攻撃が当たらなくなりました。そこで彼が体内の彼女に問いかけた際、返ってきたのがこのセリフです。 珠世としのぶが共同開発した薬の効果は全部で4つ。そのうち無惨が分解したのは第1の効果で、第2の効果は、無惨を1分で500年老化させるというものでした。この時点で、彼は既に9000年老いていたのです。

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穏やかな珠世が見せた意外すぎる一面でした。

産屋敷輝哉(うぶやしきかがや)の名言

鬼滅の刃 産屋敷耀哉

「永遠というのは人の想いだ 人の想いこそが永遠であり不滅なんだよ」(第23巻)

お館様が、無惨との最初で最後の会話の中で発した一言。「不滅」のものに対する、鬼と人間との決定的な違いが浮き彫りとなった言葉です。 ついに、無惨が余命わずかなお館様を襲撃します。無惨は彼を見るなり、1000年邪魔し続けてきた鬼狩りのトップがこのザマかと、あきれた様子。2人が自分たちの因縁について言葉を交わす中、お館様は最後に「不滅」について語りました。 無惨の「不滅」が永遠の命である一方、人間にとっては人が繋いでいく想いこそが「不滅」。鬼は無惨が滅べば全て消えますが、人は想いを繋げていく限り、いつの時代も鬼を斬り続けます。そう言った後、お館様は無惨とともに自爆しました。

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物語のテーマにも通ずる、深い名言です。

迷言・珍言集を紹介!クスッと笑える迷シーン

アニメ『鬼滅の刃』
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

「なんでそんなに恥をさらすんだ」(第3巻)

炭治郎が任務で善逸と出会った際、彼が善逸に言った厳しい一言です。なお、2人は最終選別で一緒でしたが、彼は善逸を全く覚えていませんでした。 矢琶羽(やはば)と朱紗丸(すさまる)を倒した炭治郎は次の任務へ。そこでは、善逸が通りすがりの娘に求婚していました。彼がその場に割って入るも、なおも娘を追いかけようとする善逸に、彼はあきれます。 それから、善逸は自分はすごく弱いと謎のアピールを始め、炭治郎に助けを求めました。すると炭治郎は、同じ剣士なのに助けてくれとは何事かと、見出しのセリフを言い放ちます。心無い言葉ともとれるこの一言には、さすがの善逸も少し傷ついた様子でした。

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普段優しい炭治郎だからこそ、この一言は衝撃的でした。

「心臓が口からまろび出る所だった」(第3巻)

異能の鬼・響凱(きょうがい)の棲む家の中で、ビビりすぎた善逸が発したセリフです。なかなか使うことのない表現に、作者のセンスとユーモアが感じられます。 鼓を使った血鬼術で部屋を回転させ、炭治郎たちを翻弄する響凱。加えて、2人は家に入ってきてしまった弟と妹をかばいながら戦わなければなりません。そんな中、炭治郎と妹は善逸と弟と離れてしまい、別行動を取ることとなってしまいました。 炭治郎とはぐれ、気が気でない善逸に怖がる弟が話しかけます。急に話しかけられた彼は悲鳴をあげ、弟に殺すつもりかと一言。鬼殺隊であるにもかかわらず、全く余裕のない善逸の「らしさ」がよく出た一幕でした。

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「まろび出る」という言葉のチョイスが絶妙です!

「俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった」(第3巻)

一時期話題になった、竈門炭治郎を代表する迷言。超理論でしかない一方で妙な説得力もある、味わい深い言葉です。 響凱と戦う炭治郎の体は、万全なものではありませんでした。彼は矢琶羽・朱紗丸との戦いでのケガが完治しておらず、あばらと足の骨は折れたまま。激痛とともに戦いに挑む中、彼は心の中で必死に自分自身を鼓舞し続けていました。 炭治郎は6人兄弟の長男。彼は弟や妹のために我慢を求められ、亡き父の代わりも果たなければなりません。彼の忍耐力は、彼が我慢を強いられてきた長男であるがゆえに身についたもの。その言葉は、意味不明で面白いのと同時に、「長男あるある」でもあるのです。

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最初は「ん?」となるけど、段々「なるほど」と思えてくるんですよね……。

「俺は嫌われてない」(第6巻)

累の討伐後、義勇は禰豆子を殺そうとするしのぶを制止します。このとき、腹を立てたしのぶの言葉に対して義勇が返した、まさかの一言です。 義勇と炭治郎たちの関係を知らないしのぶは、禰豆子に襲いかかりました。一方、口下手な彼は2人のことを上手く伝えることができません。2人をかばう彼に対し、彼女は明らかな隊律違反だと怒りました。 そしてしのぶは義勇に、普段から言葉が足りないから他人から嫌われるんだと皮肉を言います。これに対し、彼は嫌われていないと一言。論点のずれた予想外の返答に、しのぶは怒り心頭。その場にいた炭治郎も、彼のあまりの空気の読めなさにあきれた様子でした。

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義勇さんの子どもっぽいところが垣間見える、珍しいシーンでした。

『鬼滅の刃』の名言・名シーン集を一挙紹介しました

『鬼滅の刃』に登場した様々な名言や迷言を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。 本作には個性豊かなキャラが多数登場するため、そのぶん印象的なセリフも多い作品となっています。ここで紹介したもの以外にも、あなたの心に刺さるセリフはきっとあるはず。これを機に『鬼滅の刃』を改めてチェックし、是非自分なりの名言リストを作ってみてください!