「ワンピース」伏線を未回収含めて一覧紹介！“凄すぎる”伏線ランキングも厳選紹介

今回のランキングは「衝撃度・納得度・感心度」の3つのポイントをもとに順位付けをしました。 衝撃度は伏線回収された際のインパクトがどれだけあったか。納得度はこじつけ感が少なく、ストーリーとして違和感なく納得できたか。感心度は尾田先生はこんな前から練ってたの！？と、どれだけ唸らされたかに焦点を当てています。 ここからはストーリー順に回収・未回収伏線を紹介していきます！

ウソップの嘘が現実になるパターンはわりと多く、それを最初に提示したのがこの嘘です。ウソップが村で毎朝挨拶代わりに言っていた海賊が攻めてくるという嘘は、キャプテン・クロの企みとして現実のものとなりました。

こちらもウソップの嘘シリーズ。ウソップはカヤを元気づけるために、架空の冒険話を毎日聞かせていました。そのうちの1つが、5歳の頃に巨大な金魚と戦った話です。ウソップはその金魚の巨大なフンを島と間違えて上陸したと語ります。 「リトルガーデン編」では、島から出る際に麦わらの一味は巨大な金魚に襲われることに。それを巨人族の戦士ドリーとブロギーが助けてくれるのですが、2人は「何もない島」という巨大なフンに上陸した思い出話をします。 ほかにもカヤに聞かせた小人の国の嘘は、トンタッタ王国という形で後に登場しました。

ゾロはミホークによって負った傷が癒えないまま、アーロンパークでの戦いに参戦します。その際に自分の命は死神でも取れないと発言していました。 その後、ワノ国でキングと死闘を繰り広げ瀕死状態となったゾロの前に死神が現れます。鎌を振り上げる死神に為す術もないゾロでしたが、命を狩られずに生還しました。 この死神の正体についてははっきりしていないため、新たな伏線ではないかとも言われています。

麦わらの一味が「リバースマウンテン」の出口「双子岬」で出会ったクジラ・ラブーン。ラブーンはその場所で50年以上も、とある海賊が迎えに来てくれるのを待っていました。 すでにグランドラインで息絶えたと考えられていたラブーンが待つ海賊団は、ブルックがかつて乗っていたルンバー海賊団だと判明。ルフィたちからラブーンの話を聞いてブルックが号泣するシーンは、泣ける伏線回収の1つです。

107話の扉絵ではラフな格好をした麦わらの一味が、思い思いに寛いでいる姿が描かれます。ナミは鏡に映っており、これが鏡文字＝反対から読むことを示唆しているとも捉えられますね。107話のタイトル「月光」を逆から読むと「光月」です。 918話では「光月の墓標」がずらりと並んだコマが登場します。ややこじつけ感もありますが、作者の中には107話時点で光月家の墓標の構想があったのでしょう。

エース初登場時、彼の腕には「ASCE」というタトゥーがあることが分かります。「S」にはバッテンがつけられていて、「ACE(エース)」と名前を彫るつもりがスペルミスをしてしまったと捉えられていました。 60巻では義兄弟であるエース・サボ・ルフィの回想シーンが描かれ、サボがSにドクロマークを合わせた海賊旗を掲げて出航していました。その海賊旗は、まさにエースの腕のタトゥーにあった模様です。エースが兄弟への思いを腕に彫っていたことが42巻ごしに判明しました。

手配書がなかったサンジはクロコダイルにその存在がバレていないことを逆手に取って、ビビのために奔走します。このときサンジは名前を問われ「Mr.プリンス」と名乗り、174話のタイトルも「Mr.プリンス」となっていました。 その後も長らく本名が明かされず、なぜか手配書も「生け捕りのみ」となっていたサンジ。「ホールケーキアイランド編」にてようやく彼の本名がヴィンスモーク・サンジで、ジェルマ王国の王子であることが判明します。 王女のビビに合わせたジョークの偽名かと思いきや、出生の謎の伏線となっていたのです。

まだ四皇という言葉すら本編で出てきていなかった25巻の表紙には、ルフィ・シャンクス・バギー・黒ひげの4人とヤギと親方が登場しています。 104巻で新四皇が明らかとなり、25巻の4人が伏線であることが分かりました。4人の中央にいるヤギは紙を食べており、このあたりからも紙＝神を食べる、転じて天竜人にとって脅威となる4人といった意味もありそうです。 ちなみに105巻は25巻をセルフオマージュした表紙になっているので、ぜひ並べて比べてみてください。

「空島編」では太鼓の音が響く描写が何度かあり、253話と300話の宴のシーン、258話のカシ神様に生贄を奉納するシーンで登場します。その音色は「ドンドットット」という、少し変わったものでした。 ワノ国でのカイドウとの戦いでルフィの負けが濃厚になった頃、ズニーシャが「ドンドットット」という「解放のドラム」を聞いて、ジョイボーイの復活を確信します。その後、ルフィはゴムゴムの実改め、「ヒトヒトの実幻獣種モデルニカ」の能力を覚醒させました。 ニカは太陽の神です。作中で最初に太陽の神が言及されたのも「空島編」で、このときからゴムゴムの実に関する重大な伏線が敷かれていたのです。

「空島編」終盤で空島に遺されているポーネグリフが登場します。そこには古代兵器「ポセイドン」に関する情報と併せて、「我ここに至りこの文を最果てへと導く」というロジャーからのメッセージが古代文字で記されていました。 当時、ロジャーは古代文字が扱えるのかと話題となりましたが、96巻でロジャーがおでんに頼んで彫ってもらったことが分かります。ロジャーはラフテルに到達するために、古代文字の読み書きができるおでんが必要だと考え、わざわざ白ひげのところから彼を引き抜いていました。

310話の扉絵では兜に身を包むルフィ、和服姿のウソップとロビン、背景に大きなピンク色の龍が描かれています。 このルフィの鎧兜姿は、954話で再度登場しました。鬼ヶ島討入り前のルフィが気合いを入れるために、この姿になっています。 背景の龍はワノ国のラスボスであるカイドウを暗示しているとも言われていましたが、1023話で大人モモの助がこの扉絵そのものの龍の姿を見せました。

未回収の伏線なし

回収済の伏線はなし

オハラで幼いロビンを逃がすため、身を挺して青雉クザンと戦った巨人族のハグワール・D・サウロ。クザンの技「タイムカプセル」を受けて氷漬けにされたサウロでしたが、クザンが時間差で溶けそうな技を使ったことから、長らくサウロ生存説が囁かれていました。 1066話では全身に包帯を巻いたサウロと思われるシルエットが登場します。彼の生存は確定と言っていいでしょう。サウロと巨人族の仲間たちは焼け残った文献を回収して、オハラの意志を引き継いでいました。

421話の扉絵ではロビンがスーツを着込んだコアラ3匹とビリヤードに興じています。台上には3、5、8のボールが残っています。 75巻の「ドレスローザ編」ではロビンが革命軍の面々と知り合いであったことが判明しました。やや強引かもしれませんが、3＝サボ、5＝コアラ、8＝ハックと考えることができます。44巻時点で、ロビンと革命軍の接点や再会などが構想されていたのではないでしょうか。

440話「火拳vs黒ひげ」の扉絵は「エネルのスペース大作戦」シリーズで、スペーシー中尉が宇宙海賊にやられる姿が描かれています。スペーシー中尉が背後から槍で身体を貫かれたこの姿は、573話で赤犬の攻撃からルフィを守るために身を挺して守ったエースに重なります。 「火拳vs黒ひげ」の戦いでエースは敗北。そのエースは後に扉絵と同じ構図で命を落としたのです。

エースが「人の倍の人生を歩んでるお前」と黒ひげに言うシーンが440話で登場します。「人の倍の人生」にはわざわざ強調用の傍点が振ってあり、かなり意味深な発言です。 96巻で黒ひげは生まれてから1度も寝たことがないことが判明。エースの発言は、寝ていない分、人生が人の倍あるという意味だと考えることができます。 マルコが彼を「異形」と評したり、ルフィが黒ひげを指して「あいつら」と言ったり、黒ひげに関しては謎が多いのですが、そのほとんどがまだ真相が判明していません。

ローラは仲良くなったよしみで、別れ際にナミに「ママのビブルカード」を渡します。当時は「スッゲー海賊」であることだけが分かっていましたが、後にそれが四皇のビッグ・マムであることが分かりました。 ビッグマムのビブルカードは、ビッグマムが「ソルソルの実」で擬人化したホーミーズには絶大な効力を発揮。ナミの戦いを助けてくれました。

回収済の伏線はなし

回収済の伏線はなし

未回収の伏線なし

回収済の伏線はなし

エースが白ひげ海賊団の2番隊隊長になった際の回想で、長らく2番隊隊長は欠番であったことが語られます。 その真相が「ワノ国編」の回想にて判明します。欠番以前の2番隊隊長を務めていたのは、光月おでんでした。 白ひげは人数が増えてきたことを理由に隊を分けることを提案、そしておでんに2番隊隊長を打診します。こうして初代2番隊隊長が生まれ、おでんが下船してからの約20年間は隊長は欠番となっていました。

「最悪の世代」の女海賊ジュエリー・ボニーは、頂上決戦の映像を観て涙を流していました。さらに908話では、世界会議に潜入。そこで奴隷として扱われるバーソロミュー・くまを目撃して泣いています。 涙の理由は1062話で判明。バーソロミュー・くまはジュエリー・ボニーの父親でした。くまは元ソルベ王国国王だったことも明らかになります。

571話の扉絵は、ナミがカニの美容師に髪を切ってもらっているというものです。美容室なのでナミの前には当然、鏡も描かれています。扉絵に鏡があるので、なにかを反対から読むという暗示だと捉えると……カニは「ニカ」と読めますね。 「ニカ」に「髪(神)」というキーワードが描かれたこの571話では、センゴクの能力が「ヒトヒトの実幻獣種モデル大仏」だと判明した回です。作中で初めてヒトヒトの実の幻獣種が描かれた回の扉絵が「ニカ」で「神」なのは偶然ではないでしょう。

ネプチューン王はルフィたちに玉手箱を贈りますが、その玉手箱には防犯用の爆弾が仕掛けられていたことが後から分かります。 ルフィはそんな事情は知らないまま、玉手箱をビッグ・マムの一味に渡しました。爆弾ごとビッグ・マムのもとに渡った玉手箱は、「ホールケーキアイランド編」でついに爆発。かなりの威力を発揮し、劣勢だったルフィたちが逃げ出す猶予を生んでくれました。

回収済の伏線はなし

回収済の伏線はなし

光月おでんは「ワノ国を開国せよ」という遺言を残しています。単に鎖国状態を終わらせる意味だと考えられていたこの遺言の本当の意味が、1055話で明らかになりました。 ワノ国の地下には古代兵器プルトンが眠っており、国を囲っている防御壁を壊す＝開国することでプルトンを解放せよというのが、おでんの遺言の真意だったのです。

回収済の伏線はなし

ガープが語っていたアラバスタに関する事件の概要が1054話で判明。コブラ国王がサボに殺され、ビビも失踪したという報道が世界に流れます。 実際は、コブラは五老星との問答のなかでイムに殺され、身を潜めていたサボはコブラを助けようと飛び出し、命からがら逃げ帰ったのです。 ビビ失踪はモルガンズによるフェイクニュースだと1074話で判明。ビビは遭遇したワポルとともに脱出後、モルガンズのもとに匿われています。

伏線が5年ぶり、10年ぶりに回収されるなんていうのもザラに起きる「ワンピース」。改めて伏線を意識しながら読んでみると、同じストーリーもまた違った角度から楽しめます。終幕に向けて盛り上がる「ワンピース」に振り落とされないよう、予習復習万全で挑みましょう！