【映画を学ぶ】超簡略映画史!フィルム・ムーヴメント22選

2017年7月6日更新

現在公開されている映画は様々な過去の映画の影響を受け作られています。1890年代に映画が誕生して以来、国の情勢や地域のよって様々な映画のトレンドや技術が生まれ継承されて来ました。今回は映画史に残るムーヴメント22選を紹介します。

フランス印象派(1918-1930)

フランス印象派代表的な監督:アベル・ガンス、ルイ・デリュック、ジェルメール・デュラック フランス印象派代表的な作品:『狂熱』『微笑むブーデ婦人』『ナポレオン』 フランス印象派の映画監督たちは多くの芸術的新手法(アベル・ガンスは『ナポレオン』でワイドスクリーンカメラを使用など)を1920年代のサイレント映画ブーム時に取り入れ、その後の映画界に大きな影響を与えました。

ドイツ表現主義(1919-1926)

ドイツ表現主義代表する監督:フリッツ・ラング、F.W.ムルナウ ドイツ表現主義代表する作品: 『ドクトル・マブゼ』『吸血鬼ノスフェラタトゥ』 1920年代のドイツは戦争の余波により、コメディなどを作るムードの情勢ではありませんでした。そのため当時の映画作家たちは人間の狂気や恐怖をテーマにした作品を多く撮りました。表現主義はその後の<a href="http://ciatr.jp/topics/680">ホラー映画</a>やフィルムノワールなどに多大な影響を与えています。

ソヴィエト・モンタージュ (1924-1935)

ソヴィエト・モンタージュを代表する監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン ソヴィエト・モンタージュを代表する作品:『ストライキ』 例え、1920年代のロシア映画を鑑賞したことがなくとも、モンタージュという言葉は有名ですね。ロシアのクレショフ監督はカットの間に映像を差し込むことで効果的なシーンとする編集技法を開発しました。

ドキュメンタリー・ムーブメント(1929-1950)

ドキュメンタリー映画・ムーブメントを代表する監督:ジョングリアスン ドキュメンタリー映画・ムーブメントを代表する作品:『流網船』 イギリスの映画監督:ジョン・・グリアスンなどを筆頭に社会を変えるツールとして映画を製作し、ドキュメンタリームーヴメントが興りました。現代のドキュメンタリーという言葉の発祥となった言われる運動です!

詩的リアリズム(1930-1939)

詩的リアリズム・代表的監督:マルセル・カルネ、ジャン・ルノアール、ジャン・グレミヨン 詩的リアリズム・代表的作品:『霧の波止場』『大いなる幻影』『父帰らず』 詩的リアリズムはフランスの歴史の不名誉な歴史から生まれた輝かしいフランス映画の時代でした。宿命論的テーマとした作品が多いのも特徴で数多くの才能ある作家、セットデザイナー、作曲家、俳優に駆り立てられ興ったムーヴメント!

イタリア・ネオリアリズム(1942-1951)

イタリア・ネオリアリズム・代表監督:ルキノ・ヴィスコンティ、ロベルト・ロッシリー二、ヴィットリシオ・デ・シーカ イタリア・ネオリアリズム・代表作品:『揺れる大地』『無防備都市』『自転車泥棒』 イタリア・ネオリアリズムは戦争により必要な人材や機材が不足する中起こったムーブメント!イタリアの主要スタジオが爆撃されたため、当時の監督ロッシリー二などは路上で撮影を行い、素人を俳優として起用したり、街灯を照明として使用しました。このブームはファシズムが去った後も続き、社会を変えるツールの一端として機能したのです。

ポーリッシュ・スクール(1955-1963)

ポーリッシュ・スクール代表監督:アンジェイ・ワイダ ポーリッシュ・スクール代表作品:『灰とダイヤモンド』 1950年代後半、ポーランドの名門ウッチ映画大学から数多くの監督が輩出され、ムーヴメントを興しました。

フリー・シネマ(1956-1959)

フリー・シネマを代表する監督:リンゼイ・アンダーソン、ロレンツァ・マッツェティ フリー・シネマを代表する作品:『オー・ドリームランド』『トゥゲザー』 1950年代にイギリスで興ったドキュメンタリー映画のムーヴメント!テーマとしては労働者階級にフォーカスをしたものが多いいです。16mmの手持ちカメラなどで撮影し、製作費はあまりかけられませんでした。

ダイレクト・シネマ(1958-1962)

ダイレクト・シネマを代表する監督:ロバート・デュー ダイレクト・シネマを代表する作品:『プライマリー』 1950年代後半アメリカ、フォトジャーナリズムを映画に導入し、ドキュメンタリー作品を製作したダイレクト・シネマ!フランスやカナダでも似たようなムーヴメントが興りました。

ブリティッシュ・ニューウェイブ(1958-1963)

ブリティッシュ・ニューウェイブを代表する監督:トニー・リチャードソン、カレル・ライス ブリティッシュ・ニューウェイブを代表する作品:『怒りを込めて振り返れ』『土曜の夜と月曜の朝』 フリー・シネマと重なるように登場したブリティッシュ・ニューウェイブ!イギリスの監督ケン・ローチがブリティッシュ・ニューウェイブから登場した最後の名監督と言われています。

ヌーヴェルバーグ(1959-1964) 

ヌーヴェルバーグ・代表監督:ジャン・ルック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、エリック・ロメール ヌーヴェルバーグ・代表作品:『勝手にしやがれ』『大人は判ってくれない』『獅子座』 アメリカの監督ドン・シーゲルなどのハードボイルド作品を見て育ったフランスの若き監督たちが興した新しい波!彼らはそれまでの形式主義や伝統を嫌いました。代わりにジャンプカット、即興演出など数々の手法を取り入れ新しい時代を築きました。ヌーヴェルバーグはクエンティン・タランティーノなど数えきれない名監督の作品に多大な影響を与えています。

シネマ・ノーヴォ(1960-1972)

シネマ・ノーヴォ代表監督:ネルソン・ぺレイラ・ドス・サントス、グラウベル・ローシャ シネマ・ノーヴォ代表作品:『リオ40度』『黒い神と白い悪魔』 イタリアのネオリアリズム、フランスのヌーヴェルバーグの影響を受け、1960年代ブラジルで興ったシネマ・ノーヴォ!若い世代の監督たちは積極的に貧困や政府に対する不満をテーマとした作品を製作しました。彼らのスローガンは”手にカメラを、頭にアイデアを”

日本・ヌーヴェルヴァーグ(1960-1975)

日本・ヌーヴェルヴァーグを代表する監督:大島渚、今村昌平、鈴木清順 日本・ヌーヴェルヴァーグを代表する作品:『愛と希望の街』『豚と軍艦』『肉体の門』 新しい波が興ったのはフランスだけではありません。古いスタイル、型にはまったアングル、歴史的な物語、を嫌い、荒々しい若者、やくざ、堕落した社会などをテーマとした作品が60年代日本映画界に溢れました。

ムービー・ブラット(1960-1980)

ムービー・ブラット代表監督:フランシスコ・フォード・コッポラ、ブライアン・デ・パルマ、スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス ムービー・ブラット代表作品:『ゴッドファーザー』『キャリー』『激突』『アメリカン・グラフィティ』 彼らは、劇場、小説、などの仕事を通らず、大学の映画学科で映画を映画として学んだ最初の世代です。スティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスは商業映画に変革をもたらし、ブロックバスター(超大作)世代を先導しました。

チェコ・ヌーヴェルヴァーグ(1962-1968)

チェコ・ヌーヴェルヴァーグを代表する監督:ミロシュ・フォルマン、ヤン・ニメチェ チェコ・ヌーヴェルヴァーグを代表する作品:『黒いぺトル』『夜のダイヤモンド』 チェコで興った映画の新しい波です。全盛期にはアカデミー外国語映画賞を何度も受賞しました。

LA・レべリオン(1967-1991)

LA・レべリオン代表する監督:チャールズ・バートネット、ラリークラーク LA・レべリオン代表する作品:『羊屠殺者』『KIDS』 アメリカの1960年代後半、市民権運動が爆発的に広がったのと同時に、多くのアフリカ系アメリカ人映画監督が抑圧や差別に対する問題提起をするため立ち上がりました。

ニュー・ジャーマン・シネマ(1968-1982)

ニュー・ジャーマン・シネマを代表する監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、ヴェルナー・ヘルツォーク ニュー・ジャーマン・シネマを代表する作品:『アメリカの兵隊』『生の証明』 1960年代にドイツで興ったニュー・ジャーマン・シネマ!活気あふれる若い監督がドイツ映画産業の停滞を打破するため、精力的に映画を撮り続けました。

オーストラリア・ニューウェイブ(1975-1985)

オーストラリア・ニューウェイブを代表する監督:ジョージ・ミラー オーストラリア・ニューウェイブを代表する作品:『マッド・マックス』 1970年代にオーストラリアで興った新しい波!70年から85年の間にオーストラリア映画は400本も製作されました。『マッド・マックス』は名作アクション映画『ターミネーター』にも影響を与えたと言われています。

ニュー・フレンチ・アクション・シネマ(1980-1991)

ニュー・フレンチ・アクション・シネマ監督:リュック・ベッソン、レオス・カラックス、ジャック・ベネックス ニュー・フレンチ・アクション・シネマ作品:『サブウェイ』『ボーイ・ミーツ・ガール』『ディーバ』 ヌーヴェルヴァーグ後に登場したジャック・ベネックス、リュック・ベッソン、レオス・カラックスの3人が巻き起こした新たな波です。

ニュー・クィア・シネマ(1990-1995)

ニュー・クィア・シネマを代表する監督:ジェニー・リヴィングストン ニュー・クィア・シネマを代表する作品:『パリ、夜は眠らない』 1990年代初めアメリカで作られた映画にはあるテーマを取り上げた作品が多く製作されました。そのテーマとはマイノリイティであるゲイの人が抱える苦悩や問題を代弁するものでした。

ドグマ95(1995-2005)

ドグマ95を代表する監督:ラース・フォン・トリアー、トマス・ヴィンターベア ドグマ95を代表する作品:『イディオッツ』『セレブレーション』 デンマークで興った映画ムーヴメント!ドグマ95には10(撮影を全てロケーションで行うなど)の映画製作における約束事が存在します。

マンブルコア(2002-)

マンブルコアを代表する監督:アンドリュー・ブジャルスキー マンブルコアを代表する作品:『Funny Ha Ha』 アメリカで興った自主製作映画のムーヴメント!友人の監督が互いに作品に出演したり、日常を描く自然主義と低予算が特徴です。